心を無くした男と、嘘つきな王サマ 作:朝霧=Uroboross
はい、皆様大変お久しぶりでございます。朝霧です。
まずは謝罪をば。前回の更新からの間に色々ありまして、精神的なところから体調を崩してしまい、更には書く暇がないほどに忙しくなってしまっておりました。
あとドジってパスワードを忘れてログインできませんでした。もう絶対自動ログインなんて押さない(戒め)。
ので、8割ほど書けていたところからの続きとなるため、多少違和感はあるかもしれませんが、多めに見てくださると助かります……。
「────サーヴァントに襲われた!?生前の人格を持った英霊を、そのまま召喚する現象なんて、『冬木市の聖杯戦争』以外に有り得ないわよ」
「……あれは間違いなく、実体化した英霊だったと思います。あんな力、魔術師のものとは……」
そうです。あれは、"
「なら、ますます無関係ではないわね。────サーヴァントなら、召喚した〈
はぁい。皆様どーもどーも、虚映ダヨー。ほならね、現状報告といきましょうか。〈フェイカー〉改め、『ヘファイスティオン』の顕現は
対して、こちらは"この後"に向けた準備は着々と進んでいる。ただ、あの"法政科の蛇"に見つからないように、気付かれないようにするのが難点だが。
「というわけでここか──────らぁっ!?」
「うぉぅ!?何事だ!?」
うぉぉぉぉぉぉっ、すっごい急ブレーキ!いや遠心力がきついって!無茶苦茶するなぁ!?
魔眼収集列車が急ブレーキをかける異常事態────ってことは、物語が第二フェーズへ突入したってことだな。ちょっと色々考えたいのに、この勢いは酔うってばよ。うっぷ…………。
『お客様にご連絡申し上げます。当列車は遺憾無く、"
「マスター、"
「あー……確か、催眠術を使う魔術師『アインナッシュ』の血を吸って吸血鬼化した森だったか?今回は、その"落とし子"ってとこだろうな」
そんな嫌そうな顔するなよ。オレだって、用もなく来たくなかったよこんなとこ。でも、物語の進行上、どうしてもここに来なくちゃいけないんだわ。
ふと外を見ると、三人ほどの魔術師が列車の前方に立ちふさがる森に、火炎魔術を発動させていた。普通の森ならそれで済むだろうけど……ここは、別名『死徒の森』だぜ?
「愚かだねぇ……」
「うわぁ……僕は絶対外に出ないからな、マスター」
外の惨状を見て、さらにドン引きになるオベロン。そらまそうだ。こんなもん見たら、死んでも外になんて出たくなくなるわ。言うて、この列車も"死徒の落とし子"みたいなもんだが。
そんな風に思いながら外を眺めていると、不意にノックがされる。オベロンと目配せして、扉を開けさせる。するとそこには、参加者のカラボー神父を初めとした、数名が集まっていた──────。
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「「この列車を動かすため手を貸して欲しい、ですか……?(だって?)」」
うーむ、確かにそれはこちらとしても最もな話だが……。アレを突破する方法って、中々浮かばないんだが?と、きちんとプランがあるわけね。
ふむふむ……成る程?手っ取り早い話、森の中にある霊脈を活性化させて自壊させるってわけか。いいじゃん、面白そうだ。それなりにリスクはあるが、それ以外に方法はなさそうだな。
「戦力は多いほどいい。……協力してくれないか」
「やります」
わお、ノータイム。流石はグレイちゃん、師匠のために身を粉にするとは、弟子の鏡だねぇ。まぁ、こちらからしたらいい喜劇だけどな。
「それでそちらの────」
「『リア』、と申します。こちらは友人で『ケント』です」
「失礼した。それで、リア殿らはどうだろうか」
「申し訳ないが、僕は遠慮させてもらうよ。流石にあの中に入って、生きて帰れる気がしないからね」
手をひらひらと振って答えるオベロン──いや、ケント。名前は変えたとは言え、オレ達のスタンスまで変えるつもりはない。要は偽名だな、保険ではあるが。
というかメルヴィン某君、キミそんな有名人だったの?まぁ確かに、調律師っていう存在自体希少なものではあるけどな。にしても、綺麗な音色なもんだわ。
「君達の魔術回路を二割ほど向上させた。少しは、役に立つんじゃないかな?」
おー、そりゃあもう役に立つに決まっているわ。こころなしか、さっきまでよりか身体が動きやすくなってるかね。
まぁ、彼は知らないだろうけど、いいのかね?これ。だってよ────敵に塩送ってるんだぜ?あーでも、メルヴィンならむしろ楽しんでやりそうだなぁ…………。
────今、拙達は列車から降り、森の中の霊脈を目指しています。カラボーさんを始めとして、イヴェットさん、メルヴィンさん、そして──リアさんと一緒に。
比較的近場にあった霊脈を、カラボーさんが活性化させました。ただ、この影響で森への刺激や、師匠達への影響を考えて、急ぐことにしました。
『おいグレイ!』
「どうしたの?アッド」
『ヤベェヤベェヤベェヤベェぞ!ヤッベェのがこっちを見てる!逃げるんだ今すぐにィ!!』
その相手に、拙には心当たりがありました。なので、カラボーさん達を先に行かせます。カラボーさん達を巻き込むわけにはいかないので。
皆さんな姿が遠くに行ったのを見届けて、後ろを振り向きます。そこには────やはりあの『ヘファイスティオン』さんがいたのです。
「ほう?私に気付いたか」
すぐさまアッドに呼び掛けて戦闘体勢をとります。
師匠を探しているようでしたが、これ以上師匠に傷付けさせるわけにはいきません。この人をここで倒し、師匠から盗んだ聖遺物をしっかりと返してもらいます。そして、この人が何を望んでいるのかを。
「武力ではなく、対話のために戦場に立つか……。ならばその刃は何のためだ?」
「拙は……────拙は、貴女に屈服するわけにはいきません!対等に話して、聖遺物を返してもらいます!!」
「そうか、それがお前の覚悟か────!」
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それから、幾度かこの人と斬り結びました。この人は、やはり危険です。この人には、負けられない。
……──────?なんでしょうか、この音。まるで、重い金属を引きずるような……
「────邪ァ魔ぁ!!」
「────ッ!?」「──ッ!!」
重い!!横凪ぎに振るわれた一撃に、拙達は押し飛ばされます。お互いにぶつかっていたのもあって、相当に踏ん張っていたはずなのに。それを、軽々と……。
警戒するため、現れた相手を見つめました。そこにいたのは────深い夜の闇のような髪に、禍々しい大剣を持った、一人の男性でした。
「おのれ……!貴様、戦士の戦いに水を差すか!」
「はぁ……?戦士だかなんだか知らないけどさ、そこに居られると邪魔なんだよね。さっさと退いてくれる?」
うんざりしたような顔をする男性────いえ、いいえ。拙は、拙に
彼は、あれは──────
「『ヴォーティガーン』!!」
「ん?……へぇ。面白い縁もあったものだ──うぉっと!?」
「敵を目の前に随分と悠長だな!」
三つ巴になった戦場で、私達は何度も切り結びます。振るわれる大剣を避けて、突き出される剣を受け止める。そんな中、"卑王"の目線が明後日の方向を見ました。
「──チッ、時間切れか。あーぁ、惜しかったなぁ」
「なっ────」
そう告げると、気怠げになりながら攻撃を止める。次の瞬間、彼の姿はまるで泥のような塊となって崩れ落ちて消えました。
私とヘファイスティオンが彼の姿を警戒しながら探しますが、全く見つかりません。そして、声だけが響いてきました。
『これ以上はやってられないからね。またね、"
「待って!!」
拙の呼び止めの意味もなく、彼の気配は消えていきました。その次の瞬間、向こうから雪崩が迫ってきました。
それでも拙は、ヘファイスティオンを逃がさないために、師匠の元へと行かせないためにも残りました。
……その後、拙はヘファイスティオンに助けられ、ほんの少しだけお話しました。ヘファイスティオンさんの願い、思い、そして────生き方を。
そして、"
『────最後に一つ、気をつけておけ。貴様が『ヴォーティガーン』と言ったあの男。……あれは、油断ならない男だ。私と似て非なる、おぞましい何かだということを覚えておくことだ』
ヴォーティガーン……貴方は一体、何者なのですか……?
「ごめーん、マスター。しくじっちゃったぁ。あでも、マスターなら何とかできるよね?」
「っッ~~……まッッた"
気づいたら事件簿が終わっていてバレンタインが始まっていた件。
フェイカーもバゼットさんも出ません。助けて"
さて、次回は飛びに飛んでオークションから始めようかなと予定しております。こうご期待下さいまし。
感想・評価お待ちしております。ここすき等も宜しくお願いします。
あと、休止中の誤字報告して下さった皆さん、ありがとうございました。割と致命的なミスもあって悲鳴あげましたよ……w