心を無くした男と、嘘つきな王サマ   作:朝霧=Uroboross

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(;゚д゚)(つд⊂) (;゚Д゚)…?!
えっ、なにこのUAの数!?
お気に入りも……減ってるのか増えてるのかよくわからんなコレ

結構久しぶりだから、また地道にいくかぁと思って、これか
お、おかしいぞ、こんなはずでは……
う、うぼぁ………ガンバリマス。







光と闇、虫のさざめき

 

 

 ────朝の通学路を2人で歩く。ちょっと前までは考えられなかった光景だ。

 だって、離れ離れになって、もう二度とあの時みたく笑い合える日なんて来ないと思っていたのに。もうお互いに、話せる日なんてないのかもとか、そえ思ってたのに。

 

「そっちはどう?またあっちこっちに、くたくたになるまで連れ回されたりしてない?」

「もうっ、心配しすぎですよ。お兄さんも先輩も、それに────姉さんだって。私のことなんだと思ってるんですか?」

 

 

 間桐 桜。いや、今は朝露(・・)なんだっけ。私の大切な妹。私が、何もできずに守れなかった家族。

 あのエセ神父から間桐家の没落と臓硯の死という、とんでもない話を聞いたときは本当に肝が冷えた。それこそ、なりふり構わず桜の安否を確認したほどには。

 

 

 

 ────当時、バーサーカーの行方を捜していたライダーとそのマスターが近辺を通りかかり、淀んだ空気を怪しんだ両名が突入。突然のことで動揺した臓硯は、這う這うの体で邸宅から脱出するも、その先でキャスターが彼を捕獲。

 そうして、キャスターのマスターが臓硯を葬り去り、間桐家は魔術師の家系として終わりを迎えたそう────。

 

 

 

「だって貴女、昔から不器用だったじゃない。迷惑かけてないかなってね」

「昔の話ですよ!今は家事だって、先輩のお墨付きを貰っていますから」

 

 でも、行方知れずだった桜は、こうして元気に生きている。それだけで充分に良かった。

 

 なんでも────その後、キャスターのマスターが荒らされた邸宅から桜を発見、保護していた。

 聖杯戦争中の出来事だったし、何より消耗も激しかったらしいから、そのままなし崩し的に養子となって今に至る、と。

 

 学園に入って、改めて桜と再会して聞いた時は信じられなかったわ。もうホント、根掘り葉掘り取り調べてやろうとしてたぐらいにはね。

 今はあくまで最低限だけれど、魔術のことは知っていて、でもほとんど関係ない生活をしてるそう。父さんがやったことを知る上で知ったらしいけれど、それは仕方ないわね。

 

「そういえば、こんなにのんびりしていて良いの?桜。朝練、遅れるんじゃない?」

「あっ、忘れてましたっ。すみません、姉さん。お先に行っていますね」

 

 まぁでも、やっぱりあの慌ただしいところは変わってないし、何ならまだ心配なことはあるにはあるけど、これで良かったのかも。

 ────あぁ、忘れるところだった。あの子だけには言っておかないと。

 

「────ねぇ、桜」

「はい?どうしました?」

 

 

「ここしばらく、夜中に出歩くのは止めておきなさい。ちょっと物騒になるらしいから」

 

 あの子だけは、巻き込みたくないから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 双眼鏡を構えながら、遠目に見える豪華なお屋敷を、隣にいる腐れ縁と共に眺める。

 そのうち、上空に光が現れては屋敷へと墜落していく。土煙を上げるのを見届けて、そこから目を離す。

 

「……やっぱりさ、アレ、酷くね?」

「ははは。いやぁ、扱いの雑さには負けるよ、本当に」

 

 いやー、ないわー。あれはないわー。(おンな)じことされたら、たちまち激おこプンプン丸のブチギレ祭りだわ、アレ。

 よくもまぁ不機嫌だけで止めたよアイツ、そこは素直に尊敬するわ。

 

「それで、これからどう動く気だい?まさか、何もせずに傍観だなんて、そんな冬籠りの虫みたいなことするわけじゃないだろう?」

「当然。というわけで、そろそろ動いてもらうとしようか」

 

 懐からケータイを取り出して、アドレス帳から目的の番号を探すのですっと。ガラケーだから未だにあんまり慣れないけど、折りたたみ式ってのもあって長年使ってると愛着湧くね。

 

「あ、もしもし?うん、そうそう。そろそろ始まるみたいだからさぁ、『ライダー』を動かしといてくれるかな?」

 

『──────』

「そこは心配ないよ。多分死にゃしないし、何なら死んでも死なないからさ。うん、ヨロシク」

 

 ケータイのフタを閉じて向き直る。隣には、10年来の付き合いである腐れ縁のサーヴァント────オベロンの姿。

 王子様な格好しているくせに、面が黒い時の悪い笑顔になってやがる。ちょっと小突いてから、観察してた鉄塔から降りていく。もちろん、事前に呼んでくれたデカトンボに乗っかってね。

 

「さてさて、仕込みは上々あとは仕上げを御覧じろ、ってか。ま、やったのはオレじゃなくてオベロンの方なんだが」

「10年前みたいに規模が大きくない分、やりやすくて助かったけどね」

 

 

 ここからお話は、大きく変わっていくことだろう。この仕込みで、明後日からは本格的に始まっていく。

 ライダーの下準備はできた、神父も動かした。街の至る所に仕込んだギミックも万端。地理も地盤の組み合わせも問題なし。あとはなぞらえるように、記憶の覚えている限りストーリーを積ませるだけ。

 

「さて、それじゃあ長くなったけど、終わらせるとしましょうかネ」

 

 バッドエンドは見飽きた、ハッピーエンドは気に入らない、トゥルーエンドなんて反吐が出る。誰も望んで、そんな終わり方をしたいわけじゃない。

 いい加減飽き飽きなんだよ、もうどうでもいい。この行き詰まった、三文芝居のクソみたいな世界は。こんなにも苦しみ、もがき、足掻いてなお、光に生きることを嘲笑う末路しか無いというのなら────

 

 

 

 

 

 

「────いい加減、終われ(眠れ)よ世界」

 

 

 

 

 

 

 

 

 






リハビリも兼ねているので、やや短めで。

本当はランサーの襲撃とワンデス衛宮君まで描きたかった…
それは頑張って次回に回します。

ある程度までは、アニメ準拠でUBWのストーリーになぞって進める予定です。
なので、それまではオベロンチームはお休みで。


ここから一人言。

皆さんはエクストラの冠位は何にしましたか?
私?エクストラ2でバチクソに悩みに悩み、結局はFateにのめり込んだきっかけにしました。

っぱ、ウチのプリマドンナは最強よ!






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