心を無くした男と、嘘つきな王サマ   作:朝霧=Uroboross

7 / 33

毎度、誤字報告ありがとうございます……確認はしてるんだけど、どうしても誤字って出ちゃうのね……。


感想欄は、返信はチキンなせいで中々しないけど、ちゃんと見てますよ、えぇ見てますよ。
〈●〉〈●〉

最初にも言ったように見切り発車なので、どうしても設定がメチャクチャになってしまう部分が出てしまうんです…。
だから、「ここおかしいんじゃない?」っていう意見は、修正とか追記のときにすっごいありがたいんですよ。ありがとね。いやほんとに。



終盤の方にコメ欄の疑問点の一部ですが、簡潔な答え出したので、ふーん程度に流してもらえると幸いです。
設定濃いよっていうのは言われたので、いらない設定はバッサリカットしました。伝えるって難しいね。


長々と失礼((((・・ )。

あ、今までオベロンの言葉が『裏返る』って書いてたのは全て『ねじ曲がる』に直したはずなので、今後『裏返る』と書いてある場合は誤植として下さい。









"呪塊妖精"

 

 

 夜半の刻、誰もいない道路、何も起きないはずはなく……。

 というわけで、やってきました。ジル・ド・レェ登場シーンのアソコ。まぁ正確には遠視の魔術で見てるわけなんですが。

 ここでセイバーさんにはちょっとした実験に付き合ってもらおうと思っていまーす。まぁ、実験っていうとどこぞの"殺しが愛情表現な奴"みたくなるから嫌なんだけども。

 

「さてと、んじゃまキャスター。GO」

「メンド──んんっ、結構気が引けるんだけどね、これ」

 

 遠視で見ている景色に、影が蠢く。さてさて、一体どんな風にやってくれるんでしょうかねぇ?あの"騎士王"サマは、さ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────夜。無人の道路を疾走する一台の車両。街中で走れば即通報もののスピードで、粗っぽいながら割と正確な運転をする。

 

「ね、ね!結構スピード出るものでしょう!」

「お、思いの他、達者な運転ですね……」

 

 峠の道を走り屋のように駆け抜ける。歓声を上げながら乗っている女性──アイリスフィールと、苦笑いしながらも護衛とさて付き添うセイバー=アルトリア。

 巧みな運転と強烈なスピードで走るそれは、常人から見ても相当なソレと伺える。

 

「専門の運転手を雇っても良かったのでは……」

「ダメよ、つまんな──あいや、危険ですもの。ここで敵に襲われたらどうするの?」

 

 などと言いつつ、割かし運転を楽しんでいるアイリスフィール。そのはっちゃけた姿に、なんとも言えない状態になるアルトリア。

 ふと、顔を前に向ける。アルトリアは遠目ながら、何かが"居る"のを視認した。

 

「────止まって!」

 

 ブレーキを踏み、急停止する。スリップ音を鳴らして軽く滑りながらも、蠢くものから少し離れた位置に止まる。

 

「アイリスフィール。車から出ないで下さい」

 

 そういってアルトリアは車の外に出る。

 ゆらゆらと揺らめく"影"。まさしく尋常ではない様子だった。アルトリアはもしもに備えて、『風王結界(インビジブル・エア)』を纏った聖剣を喚び出す。

 

「貴様────何者だ」

「────……しし死ぬっててなnだぁあぁ?ここkろしstらわkるかなぁあ?あはhhはは」

 

 ベトリ、ベトリ。糸の切れかけた操り人形が歩むかのように、ゆっくりと向かってくる"ソレ"。不気味な声をあげ、人なのか本当に怪しさを覚える。

 そして、次第に姿がライトに照らされると──────

 

 

 

 

 ──"ソレ"はまるで、泥でできたかのような、醜い人型の、青年のような"ナニカ"だった。

 

『ひっ!?』

「そこから離れないで下さい!」

「Cool!Coooooooo■■■■■■──―!!』

 

 やがて、ギリギリ保っていた人としての姿も崩れ落ち、不定形な影(スライム)のような姿となる。不協和音のような鳴き声を上げながら、にじり寄ってくる"ソレ"。

 

「止まれ!それ以上近寄れば斬る!!」

 

 アルトリアがそう声を上げた、その時だった。

 

『■■■■──────!!』

「くっ、侮るなっ!!」

 

 突然"ソレ"は自らの体から触手のようなものを伸ばし、アルトリアを捕らえようとする。"直感"で、"ソレ"に触ること自体良くないものと感じ取ったアルトリアは、聖剣で触手を切り裂いていく。

 

『■■■■────!?』

 

 恐らくは苦悶の声と思われる絶叫を上げながら、くねり悶える"ソレ"。

 最早、人ではないと判断したアルトリアは、聖剣を振り上げ、一刀に斬り裂く。今度は悲鳴も断末魔も上げることなく、ただ塵となって消えていった。

 

「セイバー、大丈夫なの?」

「えぇ、ですがアレは………」

 

 アルトリアは自らの記憶を遡る。斬り裂いた一瞬、アルトリアはあの"影"から、自らがよく知る気配を感じた。それは、時として自らを助け、時として自らの"仇敵"として現れた存在────

 

「(──あれは間違いなく"妖精"の気配……だが、私の知るものよりも禍々しく、そしておぞましい。一体、何が………)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────と、まぁめでたく騎士王サマは勝利を刻みましたよ、と。うーん、やっぱり"モドキ"程度じゃ話にならないか。にしてもあぁまでバッサリいくとは……人の心ないのかね?(外道)

 

 皆さんお気付きの方はお気付きだろう、オレが何を生み出したのか。やれやれ、勘のいいガキは嫌いだよ。

 そう、何を隠そうオレが生み出したのは、お馴染み『2部6章:アヴァロン・ル・フェ』に登場した、"堕ちた妖精"こと『モース』なのさ!(デデドン)

 とは言え、本来のモースは妖精達によって殺された『神様(ケルヌンノス)』からの"呪い()"によって生まれたものであり、オレがやったのはそのモドキでしかない。だから本来のモースよりも呪いの力が弱いし、動きもトロいったらありゃしない。

 

「やれやれ、マスターも酷いものだ。まさか人間にモース毒を打ち込む(・・・・・・・・・・・)なんてね」

「オレの発想じゃねぇーよ。"前例"がいたからやってみただけだ。今後はやらんよ、多分な」

 

 心底嫌そうな顔をするオベロンに、オレはそう返す。なんで嫌そうかっていうと、オベロンは、『オベロン』になる前は『モースの王』として活動していた。なら、モース毒だって作れるのでは?とダメ元で聞いたわけ。

 そしたらなんかできちゃったから、丁度都合のいい器(・・・・・・)もあったし、それに注入してハイ完成。名付けて『ゲル・モース』。うん、そのまんまだな。嫌なのは存在じゃなくてオレのネーミングセンスな、ガハハハ。泣きそう。

 

「とりあえず、仮称ゲル・モースより、単純にモース毒を固めた量産体の方が効率いいな」

「確かにね。モースを作れるって解ったお陰で、力もある程度戻ってる(・・・・)みたいだし」

 

 椅子の背凭れによりかかりながら、結果を資料にまとめていく。お陰様ですこちらファイル五つ目でございますよ畜生。

 ひっぱり出せば意外と色んな手札あるからな、オベロンって。中々面白い"ゲーム"ができるってもんよ。

 

「そういえば、マスターは傭兵なんてやってるんだっけ?お金なんて腐るほどあるのに、なんでそんなのやってるのさ」

「趣味。つまらん平穏より刺激的なもんが欲しい、以上」

 

 次の策を考えながら答える。だってそうじゃない?前世でも、特にやれることもやりたかったこともなかったわけだし。無駄に平和だと惰性に生きるしかないからねぇ、つまらんつまらん。

 っとと、まぁ下らん話は置いといて。つか、いきなりなんでそんなつまらん質問するかね?お陰で"戦略(ルート)"組み直さにゃならんくなったわい。忘れん坊は困るネ。

 

「急にどないした、そんな質問。お前さんにゃ珍しい」

「いや?ただの興味本意だとも。ところで、あの子はどうするんだい?」

 

 ほほん?なるほど、こういう会話からマスターについて知ろうとするわけか。まぁ、いいけどさ。

 とは言えだ。確かに桜ちゃんの今後については考えないといけないな。ただでさえあの子は下手すると闇落ちしかねない、ある意味将来のジョーカーだからな。

 とりあえずのところ、桜ちゃんの高校から大学まで、掛かるであろう必要経費は別口座に分けてはある。それもあって残ってて使える金が割と少ないんだが……。そこのところはオベロンの力もあって安上がりで済んでるしな。問題なし、ってやつだ。

 

「ま、オレ達が順当に勝ち上がって、"最後の決戦"まで生き残っていればそのまんま面倒見るな。負けたら次策で遠坂家ないしは衛宮家に預ける」

「遠坂って、あの根性無しのかい?悪くないけど。衛宮家っていうのも珍しいね」

 

 うーん、相変わらず批評が酷い。ま、是非もナイヨネ!(二度目)

 正直言って、今から辿るルート上では遠坂に任せるのは無しだ。あれは今後、外道神父こと言峰綺礼のせいでどんどん没落していく。つまり全てギルガメッシュが悪い。異論は知らん。

 だから強いて上げるなら、っていう前置きありきで衛宮家が一番いいだろう。ただ、終わったとき、切嗣の精神状況がどうなっているかにもよるな。やれやれ、考えることが多いと面倒臭いなぁ────────

 

 

 

「────マスター」

「おう、わぁってる。流石は"征服王"、堂々と来やがった」

 

 チャイムが鳴るけど、出るかどうか迷────う暇なんてないのでさっさと出る。アインツベルン城ならまだしも、流石に街中だからな。突撃されようもんならたちまち噂になるわ。

 書斎からスタコラサッサと、玄関まで小走りで向かう。へいへい、そんな連打しなくてもちゃんと聴こえてますよーだ。だからやめれっ、壊れるだルォ!?

 

「うっさいわ!?壊れるだろ!?」

「おぉ、出よったぞ小僧。ハハハハ!」

「出よったぞ、じゃないだろバカァ!?なんでわざわざキャスターのところに殴り込みに行くんだよ!!」

 

 あぁ、苦労してるねウェイバー君……頑張って手綱握ってもろて、どうぞ。

 その間にオベロンにぱっぱと念話を放って、書斎の中の資料全てを格納してもらう。あんなもんバレたらこの征服王、何を言うかわかったもんじゃない。絶対口滑ってオレ達が大変なことになる。

 仕方ないから応接間に通して────征服王クッソガタイいいなやっぱり。ちょっと頑丈めな椅子に座ってもらって要件聞いてさっさと帰ってもらおう。

 

 はぁ……もうやだ寝てしまいたい……。

 

 

 

 






今日の悲運な犠牲者は雨竜 龍之介君でした。めでたくモース化の実験体になってバッサリいかれちゃったよ!
軽い文字化けは誤字じゃなくて仕様です。

今回はジル・ド・レェがいないので、下水道に殴り込みの回を前倒しにして、こんな序盤から突撃させてみました。
なぜバレたか理由は次回に書きます。多分。

評価とか感想はつけてくれるだけありがたいので、ほんと、助かります……。でもあんまり心無いのは止めてネ……作者心はガラスなの……(´・ω・`)






『予告』

──私の名は『アルレッキーノ』。今宵は貴方に商談を、と。


──俺は、どうすればいい。


──"賭ける"は命






──やぁ、底抜けにお人好しな騎士王サマ。


──き、さまは、貴様は!!

──なぜここにいる!!『■■■■■■■■』!!


来たる 8月30日、物語は加速する──。



ナンチャッテ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。