やってみせろよダービー!なんとでもなるはずだ!   作:てっちゃーんッ

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第37話(挿絵あり)

 

 

「なぜ……」

 

 

向かい合った その男 は呟く。

 

 

 

「何故…私がまだ生きてると、分かった?」

 

 

 

宇宙空間のように無重力で、ナニにも縛られないそんな場所に放り出されたような気分だが心に不安はない。

 

備わったマフティー性でその経験は幾度なく行なってきたから。

 

だから驚きもない、納得のみがこの空間に漂う。

 

 

()()()の錠剤」

 

「!」

 

「アンタは服用する前に俺が代わったんだ。机の上にあった未開封の錠剤を見て、恐らく魂は生きてるだろうと見た。それからしばらくしてその魂は三女神の中にあることは何となく察した。願いは三女神から始まったならその在りどころもココだとな」

 

「……君は、やはり私が求めた人格だ」

 

「俺は人格じゃない。お前のように生きていた意志を持った人間だ。アンタが理想とした()()()を知っていた俺が成り代わっただけの話で、それを俺が演じたに過ぎない道化師だ。勝手に神格化されても困る」

 

 

マフティーとしての役割も果たし、あとは個人的なマフTとしてウマ娘に狂うだけの延長戦を続けている、世間的には成功しただろうトレーナーがこうしてもう居ない存在(前任者)にで会うことは理解に苦しむだろう。

 

でもそれは本人じゃ無いからこそ、そう思うだけで、俺本人の苦悩はまだカボチャ頭の中で続いていた。

 

感じているのは『力不足』の3文字。

 

故に…

 

 

「俺は恨んでるが、アンタを認めている」

 

「!」

 

「何があってそんなにねじ曲がっちまったのかは知らないが、ウマ娘を育てるための知識はたしかに備わっていることが、この身で理解できたんだ」

 

「…」

 

 

 

最初は後始末の出来ない大人だと思い、その情けなさを軽蔑していたが、ウマ娘のトレーナーとしての能力はあった。

 

だが俺にとっては付焼きの刃であり、最初に担当したミスターシービーは自分でなんでも出来る天才だったから、俺はカボチャ頭を被って眺めてるだけのようなハリボテトレーナーとして一年を終えた。

 

でも少しずつウマ娘の教育に慣れて、ウマ娘の理解も深まるごとに前任者の知力は確かに中央のレベルだったのだと実感していた。

 

 

「今は他に担当を持てるくらいにはなんとか出来ている。でもそれは中央に入るためアンタがちゃんと勉強したから。それは間違いない。日記帳の通りに自称してた天才だったよ」

 

「……」

 

「理不尽云々とか抜きにして、アンタはたしかに育てるための知恵と知識は出来ていた。その人格を除けば、その腕前は普通に中央のトレーナー。期待できる新人の筈だったからたづなさんも気にかけていた」

 

「手紙、そこで渡してくれたようで…」

 

「前任者の人格は破綻してマフティーたらしめるために俺の意思が備わったと、そう伝えて彼女は泣いてたよ。俺からしたらたづなさんはやや入れ込み過ぎだと思ってたが、中央の現状が最悪な頃の話だ。ウマ娘の幸せを考えてる彼女だからこそトレーナーを必要としていた。少なくともお前にもな」

 

「そうだね。…知ってるよ。三女神様とそこで見てたから」

 

 

 

認めてるけど、許されない。

 

それがコイツだ。

 

俺は前任者のことを何発か殴っても良い筈だ。

 

けどそんなことをしたところで意味はない。

 

それに今回は恨言晴らしたくて出会ったのではない。もしその心を持って向かい合おうなら三女神が許さないだろう。三女神を通して求めてきたこの場が嘘になるから。

 

 

「言い訳だけど聞いてほしい。……だめかな?」

 

「……聞くよ、今のお前ならば。人間は誰か一人くらいに言い訳しないと不公平だ」

 

「ありがとう。___マフT、私は間違った。それは認める。私は傲慢だった。それも認める。私は愚かだった。それも認める。でも私は怖かった。ウマ娘と言う生き物が」

 

「…」

 

「ウマ娘は人智を超えた生き物だ。彼女達には弱点は有りしも、その力は人間を軽く凌駕している。私はその異色な生き物が怖かった。でもそれを抑制する手段を知ったんだ」

 

「…何をだ?」

 

「徹底管理主義の教育方針だ。私はトレーナーとしてウマ娘を導ける絶対的な指導者になることが恐怖の克服に近いモノだと理解しから」

 

「おい待て。何故そこでトレーナーになる?少なくとも日本にはウマ娘と隔離された場所は幾らか用意されているだろう。そこなら怯えずに済むはずだ…」

 

「だね。けどそうしなかった。なぜなら私には姉と慕っていた従姉弟がいたから。今はURAで働く姉だが、トレーナーとしてもウマ娘と共存していた。でもその時の私はそれを"共存"とは捉えずに支配と認識していた。指導者と言う意味を"従わせる存在"だと履き違えていたから」

 

「愚かな…」

 

「否定はしない。何せ、そのくらいに私は臆病だったからね」

 

 

どうだろうか。

 

でも怖がるからこそ、その克服を目指す。

 

それが出来るくらいには前任者は動けた。

 

その行動力は間違いなく……

 

間違わなければ出来る人間の筈だ。

 

 

「私は周りと違って生まれが普通だったけど、凡ゆることを早期に認識できる天才だったよ。物覚えは良かったと言われる。だからウマ娘が強いことは危険なんだと理解するのも早くて、私は出来るだけ籠るように勉強したさ。それ以外に分配するくらいならリソースを一点に集中させれることで学べる量は増えると思って必死にトレーナーの勉強をした。そして中央を目指した。その優越感は傲慢な性格を加速させたけどね…」

 

「でもその努力は素直にすごいと思うがな…」

 

「ありがとう。今考えたら勿体ないだらけになったけど勉強は頑張ったよ。自分で言うのもなんだけど天才だと思っていたから。でもそれが強みになるならと分かって、傲慢ながらもそこに必死だった」

 

 

天才だから怠らない、それは立派だ。

 

でもそれは抜きに、バカと天才は紙一重。

よく出来た言葉だと思う。

 

前任者は…その頃から余計に考え過ぎていた。

 

 

「それからだ。私はこの徹底管理主義の講師として来ていた従姉弟(あね)からその教育方針を知って私はその方針で勉強して、中央のライセンスを獲得した。そして先駆者がいてこの学びは間違いなかったと、同じ道を志した私はその力が誇らしかった。けどこれが傲慢となり私は周りから否定された。前から指摘されていたが元の性格もその傲慢さが当時の私は一体何がダメだったのか分からなかった。あと臆病だったから、自分を守るための道を閉ざさないためにも声は閉ざした。そしてそれが間違いだったと知ったのは日記帳に書き殴るその時だった…」

 

 

 

この世界は俺がいた世界とは違う。

 

倫理観も、価値観も、世界観も。

 

俺はこの世界のウマ娘が優しい生き物だと知っているから、憑依後もそこまで身構えてない。

 

そりゃ力を振るわれたら恐ろしいことこの上ないけど、ウマ娘は争いを好まない。

 

駆ける世界で『勝ちたい』と言う闘争本能は強いがそれは傷つける暴力的な意味ではなく、競い合える勝負世界に身を投じるだけ。

 

俺はこの世界に来て再度そう認識した。

 

でも、この世界に生まれた人からしたら前任者のそう言った認識があるのもおかしくない。

 

例えば幼少期の保育所などウマ娘と人間を一緒にしないなどの処置もされてるくらいに、ウマ娘は優しいが力は人を超えた生き物であることを学び、その種族差との付き合いを失敗しないように成長する。

 

だか、そこから恐怖心が生まれるのはおかしくない。

 

悪く言えばこの世界の『洗脳(設定)』に囚われず”現実”を知った。

そう…

 

とある歌詞から引き出すなら『痛みを知った赤子』って言葉が似合うだろうこの前任者には。

 

 

 

「だがトレーナーになって上手くいかない。周りのウマ娘は怖い。だが学んだ知識が恐れぬ強さになると信じている。恐怖に支配されぬよう恐怖を飲み込んで私は支配者(指導者)として『たらしめよう』と奮起していた。だがよく見てなかった。ウマ娘は人と同じように生きていることを」

 

「そりゃ、同じだからな…」

 

「その力だけを除けばね。でもそんな彼女達のスカウトは上手くいかず、日々トレーナーとは程遠い業務を済ませた。その時はウマ娘とは関わりない仕事だったから心に焦燥感もなく無事に終わらせていた。たづなさんもそこはホッとしてくれてたね。今思い出したよ。だが勧められたサブトレーナーの仕事は、自分の学んだ強さと、その理解を全否定されてる気分で何よりウマ娘から逃げている気がして嫌だった」

 

「……」

 

「いつしか私は追い詰められる日々の中で三女神の噂を知った。なんとしてもウマ娘を『支配』してでも、指導者としてウマ娘を得て、恐怖と向き合う必要があった。けど私はまだ理解しない。ウマ娘は心のある生き物だ。力こそ人を超えているが心優しい生き物だと言うことを、中央と言う濃い世界にいて全く気づかない。それもそのはず。私はウマ娘としてではなく、ただひどく恐ろしい生き物として見ていたから」

 

 

 

そう言いながらも、前任者の眼はウマ娘に対する恐怖心がまだある。

 

幼い頃から知ったその力関係に彼は知り過ぎたんだろう。

 

それを大人になっても引きずり続けた。

 

これは別に珍しい話じゃない。

 

大佐となった赤い彗星のシャアでも、アクシズと共に消えるまでそうだったから。

 

それはハサウェイも同じだ。

 

間違ったモノを引きずり続けるのは人間の得意技であることを、誰もが宇宙世紀で学ぶ。

 

 

 

「生き急いだ私はスカウトに失敗して、その力自慢のウマ娘に泉の中に殴り飛ばされる。溺れそうになる水の中で三女神様の怒りを知って、呪いの絶望を知る。この呪いから解かれるにはトレーナーとしてウマ娘に栄光ある結果を授けて、トレーナーとして寄り添いがあること。ウマ娘の幸せを望む存在がひどく怒っている。その時にやっと、私はバカ者であることを自覚した。天才だったから自覚するのは早かった。見せられた光景がこの呪いを抱えて果たされる可能性は無いに等しいと。私なんかでは無理なこと。徹底管理主義を自衛のために覚えて、それをウマ娘の支配と掌握を目的とした思想は呪いで抑制されてしまった」

 

「…」

 

「謹慎を言い渡されてからそこで初めて自分の間違いを見つめ直して、日記に字に刻むごとに私は刻まれる感覚を得た。早い段階で知った恐怖心は罪ではない。けど優しい生き物であることを認めない私が、彼女達に歩み寄らないことが何よりも罪だった。よく考えればそうだ。ウマ娘がいて成り立つ世界がある。私はそれを鳥籠なんだと恐れていた。だが違う。彼女達はそんなつもりはない。世間ではウマ娘が力で人間に脅迫した事件とかはある。けど皆がそれを望まず、ヒトと歩み、そして求めている。ウマ娘もヒトの存在を」

 

「……今頃知るなんて、可哀想だよアンタ…」

 

「ああ、そうだね…マフT。三女神様とこの学園をゆっくりと見て、私のソレが間違いであることをよく知ったよ。痛いほどに知ったよ。後悔もしている」

 

「…」

 

「別に周りを恨んでない。教えてくれたのなら、なんて言い訳はしない。私は私の道を貫いてトレーナーたらしめた。作り上げたプロセスにも自信を持ってきた。ただ私はこの世界に怯え過ぎたんだ。受け入れる姿勢は幾らでも作ってくれた世界にすら怯えて、私は死神に身構えたんだ」

 

「……アンタのやり方、正しくないよ」

 

「知ってるよ、マフT」

 

 

 

前任者の言い訳はそれ以上出なかった。

 

ただ聞いて欲しかったんだろう、俺に。

 

間違いに気づけた自分を見て欲しかった。

 

優しいウマ娘がいることをこの世界が望んでいるように、前任者も過ちに気付いた自分をこの世界に望んだ。それがいま俺であることを。

 

この世界がウマ娘の存在する『ウマ娘プリティーダービー』と言うタイトルから作り上げられた世界と知る俺に、そんな自分を見て欲しかったんだ。

 

やはり、どうあがいても子供だ。

 

痛みを知った赤子の頃から、成長をやめてしまった臆病な子供の傲慢な大人がここにいる。

 

哀れだ…

 

可哀想だ……

 

 

 

「聞いてくれてありがとうマフT。私はやっと三女神様に頭を下げてこの世から…」

 

「っ、待て、その前に待て…!!」

 

「?」

 

「俺がココに来た理由はある!アンタの懺悔を聞きに来た訳じゃない!アンタのことは哀れんだけどそれとこれは別だ!!俺はお前に用があるんだ!!」

 

「マフティーが、私に…??」

 

「違う!マフティーじゃない!俺が!マフTとして!中央のトレーナーとしてだ!」

 

 

 

このまま満足げに去りそうな前任者を止める。

 

俺の姿を写したような……男の子。

 

まるで甘んじて処刑を受け入れようとするテロリストのようなこの男を俺は止める。

 

 

くっ…!

やめろ…やめろ!!

 

その顔をして、その顔で達観するのを…!!

 

 

 

「俺はマフティーたらしめた器だ!世間にマフティーの意味を知らしめた体現者だ!けど…俺はそこまでなんだ!マフTとしてはそこまでなんだよッ…ハサウェイ!!」

 

「ハサウェイ…?……だれ?……いや、でも…君はマフティーだろ?なら…」

 

「マフティーは概念であり神様ではない!俺はトリガーを引いてもらわなければ動けない哀れな冷たい鉄屑だ。そこに誰かがいなければ動けないほど脆い象徴なんだよ。例えν(ニュー)に続くギリシャ文字のΞ(クスィー)が大きくそこに健在としても、それは意志を持ったパイロットがいなければ証明すらならない役目を失ったなり損ない。俺には自分があっても足りないんだよ……この身は、未だ力不足を感じる……情けないッ…」

 

 

 

こんなので、俺がミスターシービーを有マ記念のターフに描かせることなんて出来ない。

 

彼女が俺を乗せてくれた。

 

もしくは彼女が俺に乗って動かしてくれた。

 

マフティーと言う……Ξ()を。

 

 

「でもそうなったことに怒りも感じるさ!…っ、身勝手なんだよ!お前は!!」

 

「!」

 

「哀れだよ。可哀想だよ。もっとアンタの周りが優しければ、世界がアンタを見てくれたのなら良いトレーナーになった筈だ。俺なんかよりも狂わずにまっすぐとしたトレーナーが中央に神風を齎して変えてくれた筈!アンタは天才だから俺なんかよりもトレーナー出来たさぁ!!羨ましいよ!天才のお前も!天才のミスターシービーも!羨ましいよ!俺だって…!俺にだって…っ!!同じくらいに寄り添える力があるのなら、カボチャ頭なんかに頼らず今頃は外してたよォォォォ!」

 

「……」

 

 

精神しかない空間だから、握りしめた拳から血は溢れないが、震える拳は無力を思わせる。

 

カボチャ頭を被れば、今からでも解決はできる。

 

それはマフティーだから、魔法の合言葉のように『なんとでもなる筈』だからそうすれば不安なんてない。

 

だってマフティーだから。

 

 

 

 

___けど マフT は どうだ??

 

 

 

 

中央にマフTはそこにいるのか?

 

別にマフティーを脱ぎ捨てたい訳じゃない。

 

まだこれを必要する者がいるなら、それはマフティーも応える権利があり、その器として俺が働く必要もある。

 

 

 

「でも……でも…!!」

 

 

 

でも、その前に俺はマフT。

 

人間で沢山だ。

 

どこかの失敗作だって、人と同じように傷つくし、涙だって流す。

 

兵器として作られた生き物でも、その心は哀れな生き物と変わりない、期待されたかった人類だ。

 

なら俺も同じだ。

 

俺は概念で生きてない。

 

概念を知った上で人間として生きている。

 

この世界でも。

 

ウマ娘プリティーダービーでも足をつける。

 

重力に縛られてそれでも生きている人類だ。

 

 

___苦しくないなんて一言も言っていない!!

___苦しくて仕方ない一方なんだよ!!

 

 

 

 

「割りに合わない…」

 

 

 

 

 

ああ、割りに合わない。

 

 

 

 

 

「割りに合わない……」

 

 

 

 

 

そうだな、割りに合わないな。

 

 

 

 

 

「割りに合わない………」

 

 

 

 

 

ああ、そうだよね…

割りに合わないよね。

 

ここまで来て、あとは空っぽだよ。

 

経験は得たけど、でも足りない。

 

俺にはこれからまた走るミスターシービーを支えるための力が足りない。

 

今から勉強しようにも、足りない。

 

もちろん、時間があれば勉強はしてきた。

 

わからないことも分からないで済ませず、調べて来た。

 

時には東条トレーナーやたづなさんにも質問をして情報交換を行ってきた。

 

でもマフティーの名は重たい。

 

そう安安と誰かに聞けるわけもない。

 

耐え難い。

 

だって、カボチャ頭を外してもまた被るのはそう言うことだから。

 

もう有マ記念まで勝負が始まっている。

 

8ヶ月も経てばすぐ始まる。

 

今からミスターシービーを調整するに出端を挫けない。それで怪我なんてさせたくない。

 

俺は有マ記念を走る、囚われのないミスターウマ娘の走りを見たい。

 

そのために、もっと知識が必要だ。

 

ただ育てるための知識ではない。

 

その知識を蓄えた過程も必要だ。

 

1+1は2を常識として知るのでは無く、何故答えの数字が2になってしまうのか?

 

答えを知ってる前に仕組みも知る必要がある。

 

教科書に書いてるモノだけではなく。

 

ノートに刻んだモノ(過程)までも知りたい。

 

世間がマフティーの概念(道筋)を知ろうとしたように、俺も前任者の概念(道筋)を知って理解する。

 

それだけで随分と変わる筈だから。

 

 

 

今はマフティーじゃない。

 

これは、マフTとして…

 

だから。だから。

 

 

 

「いいよ、マフT……わかった」

 

 

「!!!」

 

 

「ここは三女神様の作り上げた想いが伝わる空間。マフTの苦しみは伝わる。だから本当にごめんね。そしてありがとう。貴方が代わりになってくれて」

 

 

ッッ…!そうだなッ!!ホントだよな!!迷惑だったよ!!こんなのは…!!」

 

 

「うん…そうだね。本当に申し訳ないことをした。許されないことをした。終わって良かったなんて私が言う権利なんて無い。私はマフTに頭を垂れ続けなければならない」

 

 

 

大罪だ。

 

コイツは許されない。

 

終わって良かったなんて……絶対にない。

 

だから俺は考えなくもない。

 

終わった今だって時々考えてしまう。

 

もし__

___マフティーに失敗したら??

 

いろんな不安が身体中を蠢いて、吐き気すらしてしまう。

 

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…!んグゥっ……!!?」

 

 

 

嫌だ、嫌だ。

 

 

いやだ、いやだ…

 

そんな未来だったかもしれない恐怖。

 

 

嫌だ…いやだぁ…

 

あり得たかもしれない世界線。

 

 

間違った先に訪れる結末。

 

 

ぅぁぁ、嫌だなぁ…

 

 

それは間違いなく、残酷の言葉じゃ甘い。

 

惨たらしいカボチャ頭が完成する。

 

 

ァァァぁぁぁ…

 

嫌だ、いやだ、いやだぁ…

 

 

その前にだ。

 

もし…

 

 

__ミスターシービーに出会えなかったら??

__ソンナコトガ、あっていいのか????

 

 

 

「_______」

 

 

やめろ、そんなの

 

きおくに、いらない

 

ぁぁあ…

 

やめろ…だめだ…

 

かんがえるな…

 

おわったんだよ…

 

だからおわらせろ…

 

やめろ…

 

さいあくのけつまつをとじこめろ…

 

か、か、カ…??

 

カボチャ、あた、ま、は、どこだ??

 

あれ…??

 

どこにおいた?

 

どこに、おいたんだ…??

 

どこにある???

 

あれが、あれば…

 

まだ、おれは まふてぃ でぇ…

 

ぁぇ、しょうきが、もてる、はずだ、ぁ…

 

ぁ……???

 

??

 

あぁれ?

 

どこに、かぼちゃぁ、あだまぁ?

 

ぇぇ???

 

おいたんだぁ???

 

まふてぃ??、????、?????

 

???????

 

ぅぇ???????

 

あれぇ???

 

あれぇぇ…ぇぇ??

 

ェェ??????

 

おれはぁ…??????

 

ァァァ???????????

 

ぁェェ????ァ??????????

 

ァ?ァ??????

 

??????????????

 

あああアああアあア???????

 

アあああアあアアアああああ?あアアあ?????

 

ア?あアアああアあ”ア??あ??アあ???あ””??

 

????あ”あアアあ?あああ”???

 

?あアアああ?あああ”アア”ア”あアアあああアアあア

 

アア”ア”アああ????????

 

??あ”ア”ア??あアアあ?ああ??あ”?

 

アあアああ?ア????ああ””アあ”ア??アあ?????

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不安 と ストレス でどうにかなりそうだ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__マフT、聞こえてる??

 

 

 

 

 

 

 

 

ぇ?

 

 

 

 

 

 

 

 

__ねぇ、マフT、聞こえてる???

 

 

 

 

 

 

 

あれ…

 

この声って…

 

たしか…

 

 

 

 

 

 

「マフT…!!」

 

 

 

眼を覚まさせるような大声が耳を(つんざ)く。

 

悪い思考が一気に払われた。

 

 

 

「っ、本当にすまなかった!!本当にすまなかった!!だからマフT!!頼む!!貴方はどうか壊れないでくれ!!私と同じように力(呪い)に壊れないでくれ!!頼むからぁ!!」

 

 

 

 

「ぁ、ぁ…」

 

前任者に揺らされて、俺は正気に戻る。

 

考えないようにしていた、マフティーが失敗して世間から処刑されてしまった未来。

 

 

 

「ぁぁ、……ッ、ちくしょう…」

 

「!」

 

 

 

はぁ…

はぁ…

はぁ…

 

 

危ない。

 

危なすぎる。

 

カミーユのように壊れるところだった。

 

危険だったぞ…いまの。

 

やばい、一度思考を止めろ。

 

ニュータイプとして過去(悪意)を感受しすぎだ。

 

 

 

あと、さっきの声は…

 

 

 

あ、そっか。

 

そう言えば、そうだっな。

 

……助かった。

 

ありがとう。

 

そう言えば一度だけ、止めてくれたよな。

 

考え過ぎて溺れそうになったところを。

 

ありがとう。

 

____アドマイヤベガ

 

 

 

 

「大丈夫だ、もう安心しろ……大丈夫だから」

 

「……わたし…は…」

 

 

 

罪悪感と後悔。

 

負い目を感じながらその場から引き下がる前任者。

 

やってしまった罪に掻き立てられる。

 

ここまで俺が追い詰められたのは全部誤ってしまった前任者から。

 

 

 

「俺は…抱えているモノが多い。マフティーならなんとでもなる筈だけど、俺はマフTとして約束した。だから俺は…」

 

 

 

俺は前任者の眼を見る。

 

喉を焼きながらもすべてを飲み込む。

 

そして前任者は俺を見て、頷いた。

 

 

 

「貴方の願いは当然だ。私は知識だけ置いて、記憶を閉じ込めて、行動を放棄して、理解を放置させたんだ。だからこそマトモを捨てた貴方が足りない分をマフティーたらしめた。でも今の貴方がマフティーの部分に染まらないと言うのなら、次は…………」

 

 

 

しかし、前任者は眼を伏せる。

 

まだ後ろに引きずっている。

 

自分はその資格があるのかと。

 

 

 

 

マフティー・ナビーユ・エリン

 

「え____?」

 

 

 

顔が上がる。

 

 

 

「スーダン語・アラブ語・古アルランド語、ひどすぎるメドレーのようで、こんなのを名前と言うには歪すぎる。だが俺はそれを知った上で一等星に思いを馳せるウマ娘に言った。名前は飾られるだけに過ぎず、迷い人にとって導となるなら名前はなんだって良いことを。だから俺がカボチャ頭を被ったとしても、マフティーって名前じゃ無かろうとも別にそれは構わなかった。けど俺自身がマフティーと言う既存するその存在(名前)が導となったのなら、今の俺にとってこの名前(マフティー)に意味はある」

 

「マフティー、ナビーユ、エリン…」

 

「この名前は元々知ってた。マフティーの正式名称を。しかしこれまで誰にも言わなかった。だから今は初めてアンタに教えた」

 

「!!」

 

「アンタはもう()()()()()に足をつける資格は無いんだろう、この体で。でも重ねてきた存在意義が誰かに借りられるとしたら、それは意味を込めれるだろう名前に想いだけでも託せば良い。

___俺は……構わない

 

「ッ…!マフティー…」

 

「マフティー・ナビーユ・エリンは長いから、もし名乗るにしてもマフティー・エリンだとして…

__そのエリンって部分がアンタの証として示せるのなら…」

 

 

 

 

 

 

__お 前 の 命 を く れ

 

 

 

 

 

アクシズを止める作戦というのは、それこそ死に物狂いな話だった。

 

ラー・カイラムで押し返すくらいに指揮官は必死だった。

 

 

『皆の命をくれ…』

 

 

敬礼してそう言った言葉は、これから全てをこの場所に託してほしいと言う、命懸けから。

 

 

 

 

「あなたは……私……???」

 

 

 

 

この顔つきは随分と変わった。

 

栄養を摂取して、顔色も良くなった。

 

この人が絶える前の…

いや、呪いが原因で放たれる視線の気味悪さに鏡すら直視できない。

 

自身の顔からも拒絶されてたから、前任者は自分の顔を覚えていない。

 

でも今の俺は、マフティーではないマフT。

 

もしくは、前任者 の続きである。

 

ヒトの姿を持って、この人に見せた。

 

 

 

「……」

 

 

 

ちょっとした記憶。

 

中央のライセンスを獲得して、喜ぶ彼の姿。

それだけが今だけ一瞬記憶に過ぎる。

存在してなかったが。

いまは存在したことになる記憶。

彼の人間性は褒められない。

でも、中央のトレーナーだった。

それまで沢山の時間をトレーナーに割いた。

彼の能力は、確かに努力で成り立つ。

だから……中央の先人である彼に敬礼した。

ウマ娘のトレーナーになった、この天才に。

俺は少なからず、敬意はあったから。

 

 

 

 

「___それでも記憶は私のモノだから。結末を知ったのなら貴方に必要無いと思う。だからそれ以外の全てをマフTに託す。私をマフティーに続くエリンにして」

 

 

 

前任者の体は薄くなり光の塊に変わり始める。

 

ここは三女神の空間。

 

彼のファクター(因子)が俺に継承される。

 

 

 

「私がこの言葉を放つ権利は無い。けど私を中央のトレーナーとして見てくれるなら、私は中央のトレーナーだった者として最後に見送らせてほしい」

 

 

 

前任者は完全に光の粒となり。

 

言葉を残こした。

 

 

__どうか頑張って、マフT。

 

 

 

 

「ああ……そうだな」

 

 

 

__なんとでもなるはずだ。

 

 

 

そう言って宇宙のような空間は光の中に引っ込み。

 

周りを見渡せば真っ暗な世界が広がる。

 

なにも見えない 真っ黒 の空間。

 

なにも見えない。

 

すると真横に 二つの光 が通りすがる。

 

自然とだが追い掛けるべきだと察した。

 

俺は光に追いつくようなウマ娘では無い.

 

だがカボチャ頭を被ってないこの体だから軽々と脚が進む。

 

二つの光を追いかけると、眩く輝く入り口だ。

 

そこに向かって走った。

 

 

 

 

___ねぇ、マフTって……なにかな?

 

 

 

 

 

声が聞こえた。

 

ありきたりな質問だ。

 

でも真面目に考えたとして。

 

それは永遠のテーマだ。

 

ウマ娘によって、トレーナーの意味は変わる。

 

トレーナーによって、ウマ娘の意味は変わる。

 

だから一番正しい答えなんてない。

 

だがマフTとしてその質問に答えたとするなら。

 

トレーナーとして、存在する意味は。

 

 

 

「倍速に揺れ動く、瞬く暇も無い、歪な促し」

 

 

 

 

 

 

俺はそれを。

 

閃 光 の ハ サ ウ ェ イ って考えているよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わ、私は、桐生院葵!!

 

ここは中央トレセン学園で!!

 

初めてきました!!

 

あ!?

 

いや、違います!

 

オープンキャンパスで何度か来たことがありますが、今は新人トレーナーとしてこの場所にやって来たんです!

 

今回はトレーナー白書と共に!

 

でも、改めて来ると凄い場所です。

 

広くて大きな敷地に、トレーナーや関係者、生徒などを合わせて2000人近くがこの学園にいます。

 

私なんてちっぽけです。

 

だから不安になって仕方ありません。

 

ぅぅ、でも頑張らないと…!

 

が、頑張れ、葵!

 

 

 

 

「この学園の門を叩きし新人、各家(かくい)に告げる。

 俺は マフティー・エリン だ。

 しかし、今回の対面は"まだ"粛清ではない。

 諸君達の時間を引き換えに、目の前に座位する理事長と意気込みを調達する。

 完了すれば、諸君らは解放される。

 もちろん、不幸にも圧迫面接と捉えている臆病者もご同様だ」

 

 

 

 

ひ ぃ ぃ ぃ ぃ ぃ ぃ い い !??

 

カボチャ頭が練り歩いているぅぅぅ!?!?

 

いや!違う!!

目の前にカボチャ頭が立っている!!!

 

だから中央は怖いって言ったんですよ!!

 

そ、それより…

あわわわ!

 

本物だァァァ!!?!?

 

こ、怖い…!!

 

それと何故だろう!?

 

『悲鳴をあげるな』と訴えられた気がする!?

 

そのまま『神経が苛立つ!』とまで言われたような感覚に背筋が冷たい!!

 

ま、周りを見る。

 

本物のマフティーに後退りそうなトレーナーも何人かいるが、理事長室に案内してくれた駿川たづなさんが扉の前でニコニコと佇んでいるからこの場から逃れる事も許されないらしい。

 

ああ、これが噂の圧迫面接…!!

 

マフティーの横に座っている小さな理事長もだけど、深く被られた帽子から覗かれる眼差しはまるで闘争に飢えたウマ娘の如く!!

 

あ、葵!?

本当にここが中央なのよね!?

 

 

「静粛ッ!!

……では、まず右の者から聞かせてもらう」

 

 

 

わ、わたしから!?

 

あ、えと、その…!!

 

うぅぅ!

 

こういう時こそ鋼の意志よ!!

 

 

 

「わ、私は!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから頭が真っ白になりながらも、ウマ娘のために育てれる力を得てきたこと、たくさん勉強してきたこと、それがURAの貢献にもなることも伝えた。

 

もちろん私と同じように理事長室に案内された周りの新人トレーナーも、これから出会うだろうウマ娘に対する想いやトレーナーとしてのビジョンを、目の前に座っている秋川理事長と、その横に立っていたマフティーに告げた。

 

隠し事なんでできない威圧感の中で私達は必死だった。

 

そして終わるのと同時に私たちはこの二人に見極められていることがわかった。

 

この中央に相応しいトレーナーなのか。

 

この中央で頼れる指導者としての姿なのか。

 

もちろん面接の練習はしたことある。

 

姿勢や声の音量、またPRのタイミング。

 

あと真実は嘘を混ぜると効果的である事も。

 

あ、でも!

 

もちろん私はそんなことしない!

 

私は正直者過ぎて嘘なんて付けない人だと揶揄われながらも褒められていたから。

 

そして無事に終わったタイミングで理事長から放たれる威圧感はスッと消えて。

 

 

 

「合格ッッ!!素晴らしい!!」

 

 

 

扇子にバッと開かれた『感激』の二文字。

 

私達に喜ぶ姿を見てなんとか上手く想いを伝えれたんだと事が分かった。

 

それから…

 

 

「悪いな、怖がらせて」

 

「「「「!!!」」」」

 

 

マフティーさんも先程とは違って優しさの含まれた声で謝罪する。

 

 

「ご存知の通りこの学園は過去に色々とあった。ウマ娘の幸せを考えない愚か者が黒染みのように根付いていた。粛清後に少しずつ良くなっているが、未来それを無碍にするのも俺たちトレーナーに次第になるだろう。だが心配はするな。この学園に集まった同志達はウマ娘の幸せを願い、集っている。もちろん色んな人が集まる学園故トレーナーにも癖が強い者がいる。…代表的に俺だな」

 

「うむ、そうだろうな」

 

 

今のでユーモアがある人だと理解できて、また一段と肩の重さが無くなる。

 

あと今のでホッとしたのか何人か笑っている者達もいる。

 

それを見てマフTは「否定はできん」と肯定を重ねさせて理事長室の空気を軽くする。

 

マフティーは……いや、マフTさんはこういうのが得意なのだろう。

 

 

「今日この瞬間、君たちは中央のトレーナーだ」

 

「「「!!!」」」

 

「しかし明日にはそうで無くなるかもしれない」

 

「「「!?!?」」」

 

 

それは相応しくないと判断された時だろうか?

 

彼は続ける。

 

 

「俺はカボチャ頭を被っている。

 だがトレーナーとしての個性は二の次だ。

 必要なのは結果と行動力の二つ。

 ここが中央であることを自覚するんだ。

 実績を残すための厳しさも必要とされる世界。

 だからこそウマ娘もトレーナーも必ず苦しい場面は避けられない。

 しかし垂れるな。

 ココではウマ娘に狂え。

 この世界(中央)に求めてやってきたウマ娘に応えられるマフティーは俺だけではない…

 ____君達がなるんだ

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

その言葉は一体どれほど重かったのか??

 

私は三年前から見てきた。

 

マフTの活躍を。

 

マフティーの意味を掲げた一人の狂い様を。

 

彼は栄光ある頂きまで上り詰めた。

 

ウマ娘と共に、カボチャ頭で証明した。

 

それを見た誰もが、出来ないことだと声を揃える。

 

その通りだ。

 

本当にすごいことをこの人は行った。

 

だが、その認識は少し変わった。

 

体現者がここにいて、私達に伝える。

 

マフティーはそう遠くない存在である事。

 

そして彼がそれを強く望んでいることを。

 

それは私達にもマフティー性があることを。

 

彼は言う。

 

マフティーは私達にも出来るんだと。

 

 

 

「あ、あの!!」

 

「どうした?」

 

 

私はいつのまにか声を上げていた。

 

何故こんなことをしたのか?

 

わからないけど、それは呼吸する様に自然と吐き出されたから…

 

 

 

「わ、私は桐生院葵と申します!その…ええと、よろしくお願いします!!」

 

 

 

言葉は出なかったから自己紹介で誤魔化す。

いや、これでは事故の紹介だ。

 

恥ずかしくなる。

 

しかし…

 

彼は優しく笑った気がする。

 

本当はカボチャ頭の中で見えない。

 

でもなんとなくわかる。

 

まるで…

 

その眼差しはウマ娘に向けた感情。

 

優しい熱が込められたトレーナーの__愛情。

 

そんな気がして…

 

 

 

「ああ、よろしくな」

 

「!!!」

 

 

 

すごいなんて言葉では言い表せない人。

 

隣に立つ事さえも叶わないだろう偉人。

 

でも、この方は。

 

実はそう遠くないトレーナーなんだ。

 

 

 

「はい!がんばります!」

 

 

 

マフTは…

 

マフティーはただ…

 

ウマ娘のためにトレーナーをしている。

 

それは私達と同じであり。

 

私達にも出来ることだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぅぅ、惜しかったですね、マフTさんとゴールドシチーさん。首差ですか…」

 

「にちゃくー、でも直線が凄かったー」

 

「そうですね!私達もいずれあの様にマフティーが出来る筈です!

さ、ミーク!今から練習に行きましょう!

日本ダービーの熱に当てられて何故だか脚がソワソワしますので!!」

 

「ソワソワー??」

 

 

 

 

 

 

トレーナー白書を持って彼女は先にターフへ向かう。

 

後から追いかける芦毛のウマ娘と共に。

 

いつか自分もマフティーのようになれることを憧れながら。

 

今日も中央でウマ娘のために狂うだけだから。

 

 

 

 

 

つづく

 






『マフティー・エリン』の真名は二人だけの証。
その体はやっと、中央のトレーナーとなった。

ガンダムに生きるNTは誰かが居て完成する。
今回はそんな話でした。



【挿絵表示】

ウマ娘のためにカボチャ頭を被る異端者。
彼はもしかしたら危険人物かもしれない。
「俺の名はマフT、またはマフティー」
この中央で”応える”異質な存在だった。

挿絵は『んこにゃ先生』から頂きました。
ありがとうございます!!

ではまた

バレンタインガチャでお目当ては引けましたか?

  • ミホノブルボン
  • エイシンフラッシュ
  • ニシノフラワー
  • サクラバクシンオー
  • 全部引いた(独占欲のコツ)
  • バクシン!!爆死ィィィィン!!
  • 今回は見送り。

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