やってみせろよダービー!なんとでもなるはずだ!   作:つヴぁるnet

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___閃光のハサウェイが上映されて。

まもなく1年が経とうとしている____




第46話

 

 

 

「たづなさん、大事なお話があります」

 

「はい、なんでしょうか、マフTさん」

 

 

「「「「!!!??」」」」

 

 

何故かどよめきが起きる職員室。

 

別にそう言うことでは無いのだが…

 

 

 

 

 

さて、ユキノビジンをスカウトしてから真冬の寒さは穏やかになり、多少なり暖かくなる。学園の木々は芽を咲かし始める。

 

そんな俺は相変わらずカボチャ頭を揺らしながら学園内で脚を進めると道を開けてくれるウマ娘達がこの姿を見て様々な感情を、表情から、耳から、尻尾から色々と見せてくれる。

 

大半はもうカボチャ頭がいることに慣れたのか揃って「お疲れ様です!」や「こんにちは!」のように挨拶を交わしてくれる。

 

未だ警戒する者もいるが、四年前と違って学園に在籍するウマ娘の半数は入れ替わり、今となってはカボチャ頭のマフTが中央に所属している姿が見られて珍しいと思われる、それだけの話だ。

 

まあそれでもマフTまたはマフティーの実績はとてつもなく大きく、ベテランの東条トレーナーとは違ってこの恐れ多さに去年新しく入ってきた桐生院葵のように腰を低くするウマ娘やトレセンの新人役員は一定数存在してしまう。こればかりは仕方ないところだが…

 

 

「まー、ふー、てぃー!」

 

「おい!走ると危な…っと!」

 

「んフー!」

 

「まったくコイツは」

 

 

尻尾ブンブン、頭はグリグリ、周りに見せつけたかのようなコレのお陰で多少なり緩和される。

 

時代は変わってもギャルに優しくされてしまうマフティーの姿は変わらないらしい。

 

本当はウマ娘との距離は近すぎず、また離れすぎずの間隔を作った方が指導者として好ましいが残念、このウマ娘は既に最初の段階でゼロ距離である。今から修正なんて出来るはずもなくこのウマ娘にそれは不可能だ。周知事実だが。

 

彼女の愛嬌に諦めて頭をひと撫で、ふた撫でしてからその場を去ろうとして、ご機嫌な太陽から「ウェーイ!」と適当な声援を背中に受けて職員室に向かう。そして見つけた。

 

俺は彼女を呼ぶ。

 

たづなさんだ。

 

いつものスマイルを崩さずに対応に当ろうと近くまでやってくる。

 

 

 

「前から保留していた件なのですが、有マ記念も終えて落ち着いた今、やっと返事ができます」

 

「わたしに()()()ですか?」

 

 

 

「「「!!?」」」

 

 

 

__オイオイまじか?

__これはまさかですか?

__君の視線を釘付けにする…

__たづなさんとマフT??

__いや、むしろアリでは??

__二人にしか伝わない物ありますからね…

__しかしねぇ、職員室での大胆さは若者達の特権なんだから…

__よくしゃべる!!

__バン!バン!バン!(台パン)

 

 

急に職員室がざわめく。

 

なんだろうか?

まあいい。

 

 

 

「たづなさん」

 

「はい」

 

 

「「「!!!」」」

 

 

姿勢は正しく、それは一人の職員として。

 

緑の帽子がトレードマーク。

 

また、その帽子の中がトキノミノルであることを知るのは俺や秋川やよい理事長、また東条トレーナーのような方くらいだろうか。あと学園を卒業するマルゼンスキーも知ってるらしい。

 

そんな彼女の眼をしっかりまっすぐと見る。

 

優しい目だ。だが厳しい世界を走り抜けてきた強者でもある。だから頼もしい。

 

あと何故か職員室の者は何故か息を呑む。

謎の緊張感が漂う。

 

そして、俺は口を開き。

 

 

「お返事とは、チーム名の事です」

 

「あら、やっとですか!」

 

 

「「「「だぁぁ、そっち…!!」」」」

 

 

至って普通の話。ある程度の実績とある程度のウマ娘のスカウトを住んだトレーナーはチーム名を欲して、そこから一回り奮起する。

 

この学園ではよくある事だ。

 

昔はチーム名を持つ、イコール、地位的に偉く権利があると言うアホみてーな習わしがあったが、今は誰もが実績を示せば手に入れることが出来る。

 

だからと言って今は特別な特典は備わるとかそんなことは無いが、持てる実力を知らしめるにはチーム名はわかりやすい。東條トレーナーの場合リギルと言う名を聞けば誰もが理解する。

 

そんな感じだ。

 

なので今となっては普通な話。

 

そして個々による決定。

 

まあそのためか俺は皆の何かの期待を裏切ったらしく、聞き耳を立てていたトレーナー達はギャグ漫画のような形で何人か転げ落ちて、たづなさんも何事かと振り向く。

 

だが桐生院葵だけはなんのことか分からずど真ん中でキョロキョロとオドオドとしていた。

うん、なんだろう。

まあ、君はそのままでいて良いよ、葵。

 

 

「チーム名?」

 

 

東条トレーナーだけは落ち着いて呟いた。

 

ああ、その通り。

 

あなたに リギル があるように。

 

俺たちのチーム名を決める。

 

それだけの話だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へー、学園祭でサプライズか」

 

「ああ、ファンサービスのための学園祭だ。そのくらいはやらないとな」

 

 

いつも通りながらこのトレーナールームではカボチャ頭を外している。

 

ちなみにこの素顔は見られる心配はしていない。担当ウマ娘やたづなはともかくとして、もし他のウマ娘がこのマフティーを暴こうとイタズラ心でこっそり見に来たとしても、この体はニュータイプ故にウマソウルは壁越しだろうと捉えてしまう。マンハッタンカフェの飲み物がその効果を助長してくれる。

 

なのでこの素顔を見られるリスクはなく、たづなさんを除いてこれまで見られたことはない。

 

ちなみにたづなさんの時は彼女がトキノミノルだった現役から遠く離れてたのでウマソウルはまったく感じ取れなかった。それであの時は扉の開けっぱなしだったか何かしらの原因があって、結果的に一つの事故として見られてしまったが基本はノックしてくれる。てかそれは大人として当然の事だとして、まだ未成年な学生は仕方ない。

 

だがその心配はあまりなく、仮に何かあってもイマジナリーフレンドが何かしらして、何かしら起きて、ウマ娘に何が起きて、何かしらで回れ右するらしい。

 

それが原因でマフティーを探ろうとする愚か者は何かしらで罰されてしまうらしく、授業中は延々とシャープペンの芯が折れ続けたり、消しゴムを忘れたり、黒板消しにぶつかったり、ノートに書かれた黒歴史を見られたり、何かしら祟られるらしい。

 

おかげでトレセン七不思議の一つに入っている。

 

マフティーはそうじゃないんだけどなぁ…

 

とりあえず俺はこの部屋で担当ウマ娘やたづなに素顔を見られる心配もなく、目の前のテーブルにカボチャ頭と暖かい飲み物を二つ置いている。

 

そして腰掛けたソファーに並んで二人だ。

 

隣はミスターシービー。

 

 

 

「それで、この話を聞いたからにはシービーも踊るだろ?」

 

「当たり前じゃん!レースと同じくらい楽しいことがあるのに仲間外れとか嫌だよねミスターパンプキン?まあ既に仲間から外れた身ではあるけど」

 

「でも未だ遊びに来る辺り、君の心はまだここに在るんだろ?前も無意識にジャージを着て集合していた」

 

「あはは!そりゃ着ちゃうし、来ちゃうよね。ほら?だってアスリート卒業してもアタシはマフTの愛バなのは変わりないし、アタシがここに来ても違和感ないよね?なんだったらカフェもいつも通りコーヒー出してくれたし、ヘリオスもカモンカモンとうるさかったし、シチーもマニキュアでユキノと一緒に軽く手入れしてくれて、ナカフェスは少し驚いてたけどそれが当然とばかりに頷いてたし、アヤベはちょっと呆れ顔だったけど生意気だから抱き枕にしてやった。ここはアタシにとって一つのお家だよ」

 

「別にチームを卒業したウマ娘が来てはダメと言う決まりはない。君が来たいと言うのなら拒む者はいないさ。…ある程度の限度は考えてな?」

 

「限度ねぇ、限度かぁ…… じゃあ、限度に囚われない理由があれば良い訳ね。ふーん、なるほど… って言うことで」

 

「はぁ…?」

 

「まあまあ!そこはとりあえず良いじゃん!それでさ?今年も学園祭で踊るんでしょ!マフティーダンス!!」

 

 

そう言った彼女の尻尾が大きく動き出す。

 

マフティーダンス好きだからな、この子。

 

おかげでハロウィンの商店街では歌のお姉さんと化したし、どれだけマフティーは影響受けたのやら。

 

 

 

「踊るよ、今回は俺もな。振り付けも変えて」

 

「本当!?今年はマフT踊るんだ!」

 

「そしてサプライズとして応援してくれる者にも報告もする。俺たちの結果をな」

 

「!!」

 

「マンハッタンカフェ、ダイタクヘリオス、ゴールドシチー、アドマイヤベガ、ナカヤマフェスタ、ユキノビジン、この六人から始まる俺だけの知っている象徴を。それはカボチャ頭がマフティーと言う名のように必要なことだ」

 

 

 

そう、この六人だから思いついた名がある。

 

これは運命だろうか。

 

 

 

「……アタシは?」

 

「?」

 

「いや、なんというか、その担当六人が主軸とするなら、アタシは必要なのかな…と」

 

「いや必要だよ。だって…」

 

 

 

飲み物を一度飲んで、手元に収める。

 

彼女を見ながら。

 

 

 

「君は__俺と一緒だからな」

 

「〜〜!!!」

 

 

ソファーで隣同士に座っていた彼女の尻尾が勢いよくピーンとする。

 

その衝撃で飲み物が揺れて、指に溢れる。

 

少し熱い。

 

 

「あ、あ、ぁ、ご、ごめんね!」

 

「気にするな。良い感じに冷めていた」

 

「あ、うん……うん!うん!うんっ!!」

 

「なんだい?」

 

「ぅぅ!セコイ!マフTってやっぱりウマたらし!セコイ!セコイよ!なんでそんなこと言うかな!もう!もぉう!もう!」

 

「痛い痛い痛い、耳テシやめろ」

 

「ふーんだ、ふーんだ!ウマたらしのバカボチャ頭。君はそういう人だったね。ふん!…それで?何がアタシと一緒なの?」

 

 

ミスターシービーは座ってる位置から一気に真隣に引っ付き、密着したまま耳でテシテシと叩いてくる。

 

フサフサするけど叩かれたらそりゃ痛い。

 

それから先程までピーンと伸ばされていた尻尾はしなやかに伸びると腕に絡みつき、この場で独占欲が発揮される。

 

さて、言い放った言葉は特に誇張したつもりはないが、とりあえず説明するべきだろう。

 

 

「少しややこしいけど意味はある。今の担当ウマ娘が六人と、そしてシービーと俺が一緒である意味。それは次のステージに進むからこそ、その意味を込めた」

 

「どう言うことかな?」

 

「コレと言って難しくチーム名を付けたわけじゃない。だけど運命のように集われた気がしたのならマフティーに因んだもう一つの言葉を乗せても良いと思った」

 

「うん」

 

「だけど、その名を、その形を、その道を、その光を、その頭を、これまで作り上げてきたのは間違いなく俺とミスターシービーの二人なんだよ。俺たちが原点なんだ、コレは」

 

 

目の前のカボチャ頭を見る。

 

内側にワイヤーを通して固定しているが、年季物故に少しくたびれている。ちょっとだけ斜めに崩れているソレは、当時の苦労を思わせる。

 

呪いに振り回された傷跡。

 

俺一人がソレを抱え、しかし隣にいるミスターシービーが俺ごと背負ってくれたから、カボチャの馬車は大きなお城にたどり着いた。

 

このトレーナールームがお城と言えるほどなのかは分からないが、今やっと本当の意味で俺たちは()()するんだと思っている。

 

そこまで立ち上げてきたのはこのカボチャ頭とこれを被った俺と隣にいるウマ娘。

 

マフティーのウマ娘。

 

俺の愛バ。

 

その名は……ミスターシービー。

 

そうでなくては始まらない。

 

 

 

「このチームは大々的に告げる。皆がここにマフティーが存在することをわかるようにな。でもそこには君を必要とする。そして俺は君の隣に立ち、君が俺の隣に立つ必要がある。だからさ…」

 

「うん…」

 

マフティー(王 / クスィー)ために俺と描いてくれないか?」

 

「…」

 

 

 

それは呪いの言葉だ、彼女にとって。

 

何せ、彼女はマフティーに惹かれたから。

 

それを被る、俺について来てくれたから。

 

 

 

アタシね………………悔しかったんだ

 

 

 

俺の願いに対して、彼女は零す。

 

 

「有マ記念でね、ヘリオスに負けてね、マフTに負けてね、それでね、それでね、マフティーでは勝てなくて、それが悔しかったんだよ

 

「ああ」

 

「あの場所でカボチャあたまを外しくれたあなたにアタシは最をこぼしたんだ。でもね、こたえてはしりきった。そのつもりなんだよ」

 

「ああ…」

 

「こうかいはね、いつもり。はしりきって、はしって、はしったから、ね。でも、あたしね、あはは、あたしさ、またさ、あのとうにね、ま、まふてね、いわれたら、ね

 

 

 

震える。

 

震えて。

 

 

 

「あたし、こまるなぁぁ 、あ、あは、ははは,ぅ、ぅぅ…

 

「そうか…」

 

 

 

目線をマグカップに向けて、俺は頷く。

 

横にいる彼女の、弱々しい声は聞くだけ。

 

見ないようにして、その気持ちを受け取る。

 

 

 

__視線を合わせない方がいい。

 

 

 

腕に絡みついている尻尾は弱々しい、けどその声に比例して震えている。

 

横にいる彼女は手元にあるマグカップの温度よりも、指に零れ落ちた水滴よりも、いまは小さく小さく、熱く溢れている気がするから、今は視線を合わせない方がいい。

 

 

 

 

 

そして、しばらくして、落ち着いて。

 

ほんの少しだけかすれた声と涙を拾い上げて再度問いかける。

 

 

 

「手伝ってくれるか?」

 

「うん」

 

 

淡々と、迷いなく答えが返ってくる。

 

それは囚われのない彼女らしさ。

 

 

「マフティーがサポートとして欲しいなら、どんなの雨の中でも、泥を被っていたとしても、君はアタシを必要とさせるからね、この先もね」

 

「… 意味を示したいと言うマフティーだった俺のワガママであって、そこまで重くのし上げたつもりはないぞ?」

 

「ダメ、決めたから、今、これ絶対だから」

 

 

そう言って弱々しかった尻尾は再び独占欲を発揮したごとく強く締め付ける。

 

でも痛みはない。

 

だが尻尾の芳しさを擦り付けるようにやや強めに、だ。

 

 

「レースに絶対は無いことを知らしめた君が、絶対と言うんだな」

 

「うん。そうだよ。だから……ふふ!コレで限度に囚われない理由ができたね!よし、完璧!コレでまだここに入り浸れるってことだ!それで良いよね?ミスターパンプキン、君がアタシにタブーを犯したんだからさ!」

 

「それを破るのも君だったな」

 

「あはははは!」

 

 

元気を振る舞う。

 

もう湿らせる必要もない。

 

 

「大丈夫だよ。別に学業も疎かにしない。手隙が有ればそれなりに学園のお手伝いするし、ちゃんとはする。それなりに」

 

「それなりにか」

 

「アタシは自由が好きだから。エレベーターのようなモノは苦手だけど」

 

「それは初耳だな」

 

「そうだっけ?でもそうかな。マフTは走ってばかりのアタシを知ってる。そんなアタシの脚をマフTはなんでも知ってくれている。でもコレからはチーム名を支えになろうとするアタシがいる。ならこの、脚は、もう大舞台で走らないけど、アタシの知識と経験が、そしてマフTが落としてこんでくれた賜物があるならアタシはこのチームを少しでも強くするよ」

 

 

 

 

腕に巻かれた尻尾は解放される。

 

その場を立ち上がり、こちらに振り向く。

 

シルクハットのCとBを揺らして。

 

口元に人差し指を添えて。

 

微笑みながら顔を少しだけ傾ける。

 

そして、彼女らしさを差し出した。

 

 

 

「ぁ__」

 

 

 

懐かしさだ。

 

腕から香るまだ知らなかったウマ娘の記憶と合わせてあの頃を思い出す。

 

 

 

 

 

__君もトレーナーさんかな?

__どう? 楽しい走りに見えたかい?

__それとも…

__ただ、すごかった様に見えたかな?

 

 

 

 

そう、確か、これは…

 

彼女らしさだった。

 

初めて見た時に、マフティーは始まった。

 

覚えている。

 

ちゃんと覚えている。

 

あの頃のターフの香りも。

 

雨が降り始める天候も。

 

ほんの少し濡れた雫も。

 

そしてこのウマ娘が、ウマ娘で沢山なことも。

 

 

 

 

「君と……言う奴は…」

 

「アタシすらも原点であることをマフティーが促すと言うのなら、それを応えるのがマフティーのウマ娘なんだってね」

 

「俺のように理由をこじつける。随分とお偉くなったな?」

 

「だって、アタシもマフティーだから!!」

 

 

 

 

 

そう言った彼女はあの頃と変わらなかった。

 

俺の知ってる、ミスターシービーだ。

 

それは、ターフで走らなくなっても。

 

マフティーとして君はまだ奔る。

 

ああ、そうだね、シービー。

 

君はそういうウマ娘なんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして。

 

 

そして。

 

 

それから……そして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日は跨ぎ、大型の体育館。

 

年明けに一回、いつもなら三女神の像が見える場所に、少し小さめの舞台を設立すれば観客が3か400人程度立ち止まって見えるくらいには確保されていたが、この日は違う。

 

その数、四桁は収まるだろう大型の体育館に外は中が見えるモニターが建てられて、人の騒ぎすらかき消す音響で今日は手応えバッチリ。

 

時間になり会場の明かりが消える。

 

いよいよ始まる大イベント。

 

左右から、大音の引き金が引かれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やって見せろよダービー!! 

 

 

 

 

右から、男性の声だ。

 

落ち着いた声たが、熱が込められた。

 

誰の声だろうか。

 

何人かは予想して、予想通りであり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんとでもなるはずだ!!

 

 

 

 

左から、女性の声だ。

 

活発さを感じさせる、素敵な響き。

 

誰の声だろうか。

 

誰もはコレを予想して、予想通りだ。

 

 

 

 

 

 

 

「「「「__!!!!!!!」」」」

 

 

 

音響と興奮で埋め尽くされる体育館。

 

既にボルテージは最高だ。

 

今はまだ、静かにする必要がある。

 

でも抑えきれない。

 

抑えきれずに既に何人かは立ち上がっていた。

 

ソレに釣られて、先行する。

それとも『閃光』すると言った方が正しいか。

 

ペンライトは真っ暗な会場を閃光で埋めつくした。

 

そしてステージは弾ける大型クラッカーと共に明かりが照らされる。

 

そこにいる六人と、二人がポーズを取っている。

 

真っ黒のジャージ姿。

 

シンプルながらも格好良さとスタイリッシュさを兼ね合わせているが、それを打ち消すようにカボチャ頭のお面が。

 

 

 

彩りよくデコレーションされたお面

 

漆黒の色を織り交ぜた不気味なお面

 

魅入らせる如く妖艶に飾られたお面

 

一等星の輝きを大きく描いてるお面

 

飴玉のために下半分割っているお面

 

雪化粧したような冬を延長するお面

 

 

 

そして、CとBを飾った小さなシルクハットを被るおかげでそのウマ娘の正体は誰もが理解するがカボチャを被るこのウマ娘はマフティーであることを促し、その隣には正真正銘のマフティーが立っていた。

 

 

 

 

ここに、始まった。

 

本当の意味で始まったんだ。

 

誰もがそう感じて、誰もがまた理解する。

その言葉から、次は自然と促された。

このチーム名は会場全体に。

またトレセン学園全体に広まった。

誰もが言った。

マフティーに集われたこの名前を。

マフティーに囚われた皆が驚いた。

それは決まったように。

ウマ娘がこの世に存在するように。

 

 

叫ばれたから。

 

 

 

 

 

 

 

 

やって見せろよダービー!なんとでもなるはずだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

G U N D A M

ガ ン ダ ム だ と ! ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それはいつまでも語り続けられる、(クスィー)ガンダム。

 

カボチャ頭がある限り…

 

その存在がこの世界に促していたのだから。

 

 

 

 

そして、幾度無く月日が経った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回___最終話。

 







みなさん!いよいよお別れです!
世間を促すマフティーは大革命!
しかも、チーム名ガンダムへ姿を変えたウマ娘が!
URAに襲い掛かるではありませんか!
果たして、全ターフの運命やいかに!?
ウマ娘プリティーダービー最終回!
『ガンダム大勝利!希望の未来へレディ・ゴーッ!!』


ではまた

アイネスフウジンは引けましたか?(震え声)

  • 単発で引いた(スリップストリームのコツ)
  • 10連で引けた。
  • 20連以上で引けた。
  • 100連以上で引けた…
  • 爆死ッン!バクシーン!!
  • 親の顔よりも見た天井(勢い任せのコツ)
  • 今回は見送り(東京レース場のコツ)
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