やってみせろよダービー!なんとでもなるはずだ!   作:てっちゃーんッ

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書いたら出るって聞いたから書いた。
あと今回は自己満足だからよろしくぅ!


もしも の はなし
If story _ Z


 

 

 

重すぎる呪縛。

 

耐えれぬ重圧。

 

酷すぎる惨状。

 

それを背負わされて何ができる??

 

前任者は何を強いられて、何を違えた??

 

俺は何故この世界に降り立った??

 

マフティーを知ってたから??

 

仮染めるに容易く、偽りの役割に酔いしれ、歪み切った使命の中へ無条件に投じれる、それがマフティーと言う概念の歪さ。

 

そして恐れるための偽名。

 

こんなモノを知ってる俺を三女神は選んだ。それは前任者に裁きを齎しながらも、しかし三女神は願いを叶える存在だからこそ怒りを交えて叶えた。それが俺??

 

ふざけるな。

何故、俺を選んだ??

 

瓦礫の下で死にゆく魂がマフティーを知ってたから、アプリゲームの世界でマフティーたらしめようとしたのか??ウマ娘と言う謎の存在だろうと、存在することが許される世界だからマフティーも惹かれたと言うのか??

 

サイコフレームの共振のつもりか。

皮肉だな、マフティー。

 

 

 

「…………」

 

 

 

マフティーする事で保てる心。

マフティーする事で戦える心。

マフティーする事で偽わる心。

 

この世界は便利だ。

 

謎に満ちたウマ娘がいるからこそ、マフティーのような異物が居たところで、このウマ娘の世界で示せるなら、周りはその行方を見守る。

 

俺が生きていた前世では考えられないほどココは何かとご都合主義であり、そして不気味すぎる。作られたアプリゲームだからこそ価値観や倫理観が違うのか、それともウマ娘の存在があって緩和された故なのか、この結果は。

 

わからない。

 

だが、問題はそれだけじゃない。

俺が……

 

俺がマフT、そしてマフティーとして、この世界で生きていけるのか??

 

苦し過ぎる。

 

何度も吐いて、何度も自害を考えた。

 

けどそれはできない。

 

死を経験している、瓦礫の下で。

 

例え経験がなかろうと、俺はそこに踏み込まない。

 

だからこの体をマフティーで誤魔化す。

 

騙すのに便利だから。

 

世界にも、世間にも、自分自身にも。

 

ああ、ハサウェイ。

 

君のマフティーより俺は覚悟も何もない。

 

だって俺には光も何も無いから。

 

 

「寒い…寒いな……」

 

 

トレセン学園を出て、逃げるように公園までやって来た。外にはあまり人はいない。だから呪いまみれで他者から恐れられ、カボチャ頭も合わさったこの近寄り難さもこの場所ではあまり関係ない気がした。まあそれでもこの公園にいる少数の人々も俺に気づいてこの場から去りゆく。

 

ため息しか出ない。

 

いや、ふつうならため息どころか喉を搔きむしって吐血して死んでいるところだ。そのくらいこの地に足を付けた俺は救いようが無い。今生きてるのは「もしかしたら」がマフティーに込められているから。この世界でならマフティーする事で生き長らえる事も出来るだろうから。

 

 

「栄光ある、結果……か」

 

 

それは何だ?

 

無敗か?

 

三冠バか?

 

世界レコードか??

 

天皇賞の春秋を制覇する実績か??

 

栄光とは??

 

それはなんだ??

 

凍えるこの公園でそれは定まらない。

 

もし俺が降り立った季節が春ならもっと余裕があったかもしれない。

 

いや、そんな事わかるはずもない。

 

公園の道の真ん中で見上げる。

 

雪でも降りそうなほど曇りきった空が広がっていて、俺は凍えそうになりながらもその歩みを止めていつまでも悩ませる。

 

遠くに見えるウマ娘の子供たち。

 

駆ける足は人間よりも早く、しかし人と同じ形をしてるにも関わらずその筋肉量に対してあの走りや力強さは納得はいかないが、滑ってしまわないか心配になる程だ。そんな思考が出来るということはトレーナーに染まろうとしてるらしい。元がトレーナーだった奴の体だからか。

 

失敗したこの体で出来ることなんて…

 

 

「あら?こんにちわ、お日柄はよくて凍えそうですわ~」

 

「…正直、お日柄は良くないがな」

 

 

俺に余裕はない。

けどカボチャ頭を被ればそこにいるのはマフティーだ。

 

だからこの口は__良く喋る。

鉛玉を打ち込まれても文句は言えないだろう。

 

俺はマフティーとして語る。

 

 

「ウマ娘だろうと、冷える時は冷えるぞ?」

 

「ご心配ありがとうございます。でもしっかりと厚着をしていますので、そこまでご心配には至りませんわ」

 

「なら、ここで何をしている??凍えそうになっても惹かれるモノがあったのか?」

 

「ええ、そうですわよ。お隣で見てくださいあの葉っぱを。よく見えますわ~」

 

「?」

 

 

それよりこの娘は俺を怖がらないのか?

 

カボチャ頭だけでも警戒対象だ。

 

そしてこの呪いは遠ざけたくなる。

 

特にウマ娘が強く嫌悪する。

 

そうやって呪われたから、前任者は。

 

だがこの娘は……なんだ??

 

カボチャ頭を被ることで何故かこの呪いは抑えれているが、それでも呪いは完全に抑えれたわけでは無い。少しでも気を抜いてしまえば溢れてしまう。

 

しかし気になった。

 

このウマ娘に対する何故??が。

 

隣に座ってみた。

 

だがこのウマ娘は気にしない。

 

いや、気にならない??

 

意味がわからない…

 

 

「必死にしがみつく葉っぱを、眺めて、眺めて、眺めていたんですよ〜」

 

「……飽きないのか?」

 

「???」

 

「悪い…違うな。恐らく、君はそういう子なんだろう」

 

「どういう子ですか〜?」

 

「今の俺にとって羨ましいモノだよ」

 

 

考えすぎた頭をクリアするのに今は落ち着きが必要だと勝手に考えて、俺もそのウマ娘と同じ視線の先を重ねる。

 

なんてこと無い木があり、枯れ枝が伸びて、一枚だけの葉っぱが真上に。

 

それはいつか風に乗って離れるのだろう。

 

それをただ、見送るか、見守るか、どっちかの作業だ。そこに価値はあるのか?

 

 

「君は俺が怖く無いのか?」

 

「あらあら、そういえばなんだかカボチャ頭のようなお顔をしていますわねぇ〜、まるでハロウィンに出てくるようなイタズラさんなご恰好ですわ〜」

 

「イタズラの範囲で済めばよかったけどな」

 

「あらぁ?でもよく見たらもしかしてカボチャ頭がそのままですの〜?あらあら、新しい防寒着でしょうか?面白いですわねぇ〜」

 

「…」

 

「あとついでに、なんだかお怖い雰囲気がありますわね?カボチャ頭とはそれほどなんでしょうか?面白い効果なんですね~」

 

 

なんというか、大物がいた。

 

そして本物がいた。

 

マジでいるんだな、アニメや漫画のような個性を持つキャラが。

 

いや、ここはアプリゲームだ。

 

ウマ娘ってだけで個性がアクシズ並みだ。

 

この世界では今頃なのだろう、これも恐らく。

 

 

「そうだな。これは俺だけの知る防寒着だ。そして素顔を隠すためのな」

 

「あらあら、まるでお忍びの王子様みたいですわ」

 

「そんな綺麗なモノじゃないさ。これは果たされなければ外せない。そう決められた…役割」

 

「!」

 

「俺はマフティーと言う名でこのカボチャ頭と共に中央を挑まなければならない。これは定めだから。カボチャ頭を被った者としての」

 

「…」

 

 

日は暮れて、暗くなり始める。

 

スローペースな彼女の所為で俺は、止まる。

 

生き急がなければならない俺を、緩める。

 

このウマ娘が俺を、鈍らせる。

 

 

 

「君も帰るんだ。遅くなる」

 

「あらぁ、もうこんな時間ですのね。もし私が一人でしたらドーベルがお迎えに上がってお小言が始まってしまうところでしたわ。今日はお一人で帰れそうですわね」

 

 

 

同じタイミングで立ち上がり、そして進む方向も同じ。

 

 

 

「あらあら?もしかして貴方がエスコートなさいますの〜?カボチャ頭のトレーナーさんは素敵な殿方ですのね」

 

「?……俺はいつトレーナーと言った?」

 

「あら?マフティーさんは『中央』と言いませんでしたか?それは恐らくトレーナーとしての意味とお伺いしましたが、お違いですか?」

 

「ああ、そう言うことか……いや、あってるよ。俺はとりあえずトレーナーだ」

 

「あらあら、なるほどですわ~、ふむふむ~、なるほどなるほど~」

 

 

 

のんびりで、緩やかで、歩みが遅そうな印象が深いウマ娘なのに、よく聞いていたようだ。

 

正直トレーナーバッジは上着で隠れている。そのため中央と言う魔境に属する関係者じゃ無いと思われたら、いよいよこの体に残るはこのカボチャ頭の要素のみ。

 

謎の威圧感を纏った不審者の完成だ。

 

今はこのウマ娘がいることでその印象は少し緩和されている。

 

正直、俺は情けない。

 

だからこの子のためにも俺は離れるべきだ。

 

 

「俺は先に帰る。あまり遅くなり過ぎないようにな。あとお邪魔したな」

 

「はい気をつけますわ。それとご一緒できて光栄でしたわ、マフティーさん」

 

「!!……君は、君の歩みを宇宙へと見ていけ。重力に従って垂れそうなカボチャ頭の視線は似合わないから」

 

「……」

 

 

 

そのセリフは自虐するように。

 

でも俺はこの子を遠ざけようとする。

 

マフティーはそうじゃない……はずだから。

 

 

 

 

 

 

しかしそう思っていたのは俺だけで。

 

 

 

 

「貴方の抱える息苦しい使命と、果たされようとしたい願望と、失意に飲まれないための意志は、必死にしがみつく枯葉のようでした」

 

 

 

あの日から数日後。

もしくは選抜レースの10日前。

 

また出会う。

 

そのウマ娘はジャージ姿で走っていた。

 

遅くて、ゆっくりで、早くは走れてない。

 

なのに俺なんかとは正反対な気がした。

彼女の走りには込められていた。

 

このカボチャ頭のように中身が詰まっている。

 

重たくて、重たくて、それを背負う眼が。

 

だからそれに釣られて、俺は声をかけた。

 

カボチャ頭を、彼女に向けて。

 

 

 

「憧れるお姉さまがいます。憧れたいお姉さまもいます。その者たちはまさにそれに相応しくて自慢です。けど私も同じです。お姉様たちと同じメジロのウマ娘のはず。そうでありたい。だから私は走るのです。そうでなければ…なりませんから」

 

 

 

その意志は、生まれ持って背負った名前があるから、彼女の眼に込められていた。

 

俺が背負う紛い物とは違うホンモノがこのウマ娘にある。

 

どんなに歩みが遅くても、どんなに走りが遅くても、そう『たらしめよう』とする強さは間違いなくマフティーよりもマフティーのように感じられた。

 

 

 

「……ゆっくり過ぎるんだ、終わりまで」

 

「え?」

 

「スパートのタイミングが合ってない。それだけだ」

 

「!」

 

 

薄っぺらく残された前任者が蓄えてきた知識。

 

豊富とは言い難いが、一人分のウマ娘を育てるには充分なキャパシティーがある。

 

だからある程度の理解も追いつく。

 

1+1が何故2なのか説明を付けれるようにマニュアル(仕組み)は体の中にあった。

 

まるでガンダムに初めて乗ったアムロ… いや、あの機械オタクは元々上手いこと動かせたんだったな。

 

俺は知ってるだけの存在だ。

 

だから、間違いなく俺はこの界隈でルーキーだ。

殻の付いたひよっこだ。

 

それをマフティーでなんとかしようとするイカれたカボチャ野郎なのだろう。

 

 

「まぁ、もしかして見てくださるのですか?」

 

「ウマ娘がトレーナーだと思ってくれたトレーナーは、ちゃんとトレーナーとしてウマ娘を見ようと思っただけだ」

 

「あらあら〜、あの時と同じように"見てくださる"のですね」

 

「ああ。重力に垂れてしまったカボチャ頭の視線と同じで良いなら」

 

 

 

俺はそう言って。

 

 

 

「いえ、それは違いますわ」

 

「!」

 

 

 

彼女から強く否定されて。

 

 

 

「あなたはわたくしと隣に座って上の葉っぱを見上げていました。重力に垂れるカボチャ頭はただわたくしの身長が低いからそこに合わせてくれているだけですわ。それはつまり同じ視線を合わせてくれる、大事な大事なカボチャ頭の重さです」

 

「!」

 

「わたくしは、その重さは大事だと思いますわ。

抱えるための目印。それは形。

そしてマフティーと言う名の証明。

時々、お首がお疲れになってしまい。

辛くなると思います。

でも歩めます。

足があり、心があるなら。

どんなに長くても…

どんなに長い長いターフでも…

背負うべき名前と、背負いたい名前が、そこにあるのなら…」

 

 

 

 

 

__なんとでもなるはず、ですわ。

 

 

 

 

 

 

 

俺はこの日。

 

狂い始める。

 

正しく、狂い始めた。

 

ウマ娘プリティーダービーで、その世界で走るウマ娘の魂と、その意志に。

 

運命のように抱えた名前を持って走り出す彼女たちに、運命のように抱えたマフティーが走り出すこの存在に惹かれた。

 

なら、カボチャ頭でたらしめようとする俺はマフティーとしてこの世界で応えるべきだろう。

 

そうとも。

 

それこそ、なんとでもなるはずだ。

 

そう飲み込んで、やるしかないんだから。

 

マフティーを知る、マフTのが。

 

この世界で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マフTさん、マフTさん、見えますか?」

 

「ああ、見えるぞ。満開だな」

 

「ええ、そうですわね〜、ぽかぽかとしていてあったかくて、ふぁ〜あ」

 

「また寝るのか?」

 

「はい〜、すごくお気持ちよくて〜、それでは〜、わたくしはこのままお膝の方を失礼しますねぇ〜」

 

「あ、おい」

 

 

そう言って寝転ぶ彼女は昔と変わらない。

 

あんなにもすごい末脚を持って春の盾を手に入れたと言うのに、走るのを一旦やめてからまた歩き出したら簡単に船をこいでしまう。

 

相変わらずと言うべきか。

 

 

 

「あー!またなのー!マフTのお膝に寝転んでいるのー!今回は猫なのー!」

 

「やーやー、お二人方いつも仲良しでございますねぇ。あ、これはこれは、ごちそうさまです」

 

 

 

いつでもサンバイザーが似合うバイト戦士なウマ娘と、商店街の人たちから愛されてるウマ娘から真っ先に揶揄われてしまう。

 

 

 

「シャキーン!ユニコーンとペガサスの融合によって超強いキャロットマンの完成だ!たんぽぽの綿毛はこのボクが守るぞー!」

 

「あらあら、たんぽぽは綿毛と共に空へ飛ばないと次に芽を咲かせれないんですよ。なのでこうして見守りましょう。あ、もちろん、たんぽぽは食べてはダメですからね?」

 

 

 

キャロットマンが大好きなウマ娘と、大和撫子な怪物2世のウマ娘は、訪れた春の陽気の中でそれぞれ想い想いに過ごして。

 

 

 

「まったく、あの二人は相変わらずなんだから……」

 

「あ、でも!絵本の中で見たようなワンシーンを思い出します!確かあれは英国騎士が安らぎを求めるとお忍びのお姫様も一緒に木漏れ日の下で一緒になりまして!!」

 

 

 

男性は苦手だけどカボチャ頭のお陰である程度苦手意識が緩和されているウマ娘と、英雄譚が大好きな読書家のウマ娘から俺たちの姿を見てそれぞれの反応を示す。

 

ここにいるウマ娘は皆、マフTの担当だ。

 

そして…

 

 

 

「すやすや、の、すやすや〜」

 

「こんなハッキリとした寝息があるか?」

 

「すや〜、すぅ〜、や〜、すぅ……」

 

「あ、違う。これマジで寝てるわ」

 

 

 

今は上を見ることなく、大木を背もたれにして、膝を勝手に使ったこのウマ娘を見守るために今だけ俺は下を向く。

 

もう消え失せた呪いだから、この手で触れることも恐れない。

 

だから触れてみた。

 

俺を見上げさせてくれたこのウマ娘に。

 

 

「ん〜、んふふ……まぁ、ふ、てぃ…」

 

「全く、気を抜くと簡単にズブいお嬢様に変わってしまう」

 

 

 

長い長いストローを伸ばして、相変わらず飾り続けているカボチャ頭の中に通して、少しだけ緩くなったはちみードリンクで喉を潤して、囚われのない宇宙を見上げる。

 

 

 

「……」

 

 

使命も、役割も、願望も、今こうして手のひらで触れているウマ娘と共に歩んだ。

 

躓きそうになりながらも、彼女と果たされる先まで上り詰めて、そして今がある。

 

振り返る。

 

今この瞬間は夢のように思ってしまう。

 

あんなにも大変だった日々は昔のようだ。

 

しかしそれはまだ数年程度の軌跡。

 

でも春と秋を制覇したこの奇跡は嘘じゃない。

 

いや、奇跡じゃないな。

 

これは二人のマフティーがあったから、当然の如くたらしめたんだ。

 

このウマ娘と共に。

 

 

 

「さあ起きて、そろそろ帰るぞ」

 

「あ…らぁ…?もう、こんなお時間ですか?」

 

「ああ、みんな支度している。だからそろそろ…次に行こうか」

 

「あらあら、もう少しゆっくりして、ゆっくりがいっぱいになりましたら、また急ぐ形でも遅く無いのでは?」

 

「……あまり歩みが長いと時折不安になるからな、少しだけ忙しくもなるさ」

 

「そんなこと無いですよ。わたくしも、あなたも、ゆっくりを、マイペースを、大切にして、大きく息を吸って、それを確実として繋げるためにわたくし達はゆっくり歩くんですよ」

 

「……ああ、そうだったな」

 

「うふふ〜、そうですね……えい!」

 

「!!」

 

 

そう言った彼女は、横から柔らかく抱きしめてきた。尻尾を揺らしながら、耳は幸せそうにピコピコと動かしながら、歩みが重たくなる。

 

 

 

「これで急げないですね〜」

 

「急げないってか、動けない」

 

「では、このままもうひと眠りを〜」

 

「ちょ、待て!この状態でか!?

ウ、ウマ娘パワー強い… !

てか狸寝入りするな!

今流行りのたぬき化って奴か!?

お、おい、ドーベル!

お前らメジロだろ!なんとかしろよ!」

 

「はぁ…!?し、知らない…自分でなんとかすれば…」

 

「それならそのままお姫様抱っこなのー!ファイトなのー!」

 

「やれやれ~、今は春真っただ中なのにここだけは夏みたいにお熱ですね、いやはや最後までごちになりました、ありがたやー」

 

「うふふ、殿方は女性を大切に扱わないとですね」

 

「お姫様抱っことかヒーローみたいだな!!」

 

「もしかして英雄譚に出てくるような英雄騎士ですか!?いえ、この状態は英雄騎士なのですね!!間違いありません!!おととい読みました!!確かあれはとある末裔が炎の剣、力の盾、霞の鎧といった三つの神器を集めることで本当の騎士としての!!」

 

 

 

まともに助ける気配もない担当たちの声。

 

重力に囚われることを理由にして下を向く暇もなく、常に新芽達を見守る毎日。

 

それがこの世界のマフティーなんだろう。

 

 

 

「まぁぁ〜、ふぅぅ〜、てぃぃ〜」

 

 

 

それは"明るさ"のみ許されるウマ娘。

 

どんなに暗雲が立ち込めようとも、見上げることをやめないウマ娘は少しの光も逃さず、そして必ずその芽吹きを見つける。

 

それはまさに bright(ブライト) のようだった。

 

 

 

 

 

 

 

ー IF ー

ー 終わり ー

 




 

こっちが先にGUNDAMしてしまうのか(困惑)

担当ウマ娘は趣味です。
もちろん実装もお待ちしております。


〈答え(透明化)〉

Z【ゼンノロブロイ 
G【グラスワンダー 】
U【ビコーペガサス 】
N【ナイスネイチャ 】
D【メジロドーベル 】
A【アイネスフウジン
M【メジロブライト 】


これで出たらいいなぁ!!
無償だけでも!
なんとでもなるはずだ!!


ではまた。

メジロブライト「あらぁ?弾幕薄いですわね」

  • 単発で引いた。
  • 10連で引けた。
  • 20連以上で引けた。
  • 100連以上で引けた(追い上げのコツ)
  • 爆死ッン!バクシーン!!
  • 親の顔よりも見た天井。
  • 今回は見送り(マイペースのコツ)

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