世界を敵に回しても   作:ぷに丸4620

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今回でメリュジーヌ編ラストです。
カルデアへのアンチ要素が入っております。

そこの所を不快に感じる方はブラウザバックを推奨させていただきます。


絶望

ロンディニウム。

 

暴動の報せを受けてから一夜が明け、ようやく辿り着くアルトリア達。

 

最悪の結末を予感しつつ、城塞が見えた頃にはその予感があっさりと覆された。

城塞の入り口で、ロンディニウムの住人達が。ピンピンとしており、アルトリア達に手を振っていたのだ。

 

馬車の中で、ホッとする一同。

少なくとも。最悪の事態ではないらしい。

 

その一同に先んじて、アルトリアが馬車から飛び降り、巡礼によって解放された身体能力を活かし、全速力で駆け出した。

 

「ガレス! ガレス!?」

 

城内に入り、他住民の対応もそこそこに、彼女にとって最大の心配事である騎士の名を叫ぶ。

 

件の相手はすぐに見つかった。

 

「ガレス……」

 

「あ、アルトリア……」

 

アルトリアの呟きに応えるガレス。

彼女は、どこか戸惑っているようにも見えるが、アルトリアは目一杯駆け出し、飛び付いた。

 

「よかった……! よかった!」

 

「ア、アルトリア……!」

 

突然の抱擁に、戸惑うガレスだが、アルトリアの声が震えている事に気付き、そこまで思っていてくれた事に、ガレスも涙が溢れてきた。

 

「アルトリア……っ」

 

「うん……うんっ……!」

 

「アルトリア、ごめんなさい……!」

 

謝罪の言葉に、アルトリアは、戸惑うが

 

「貴方の役に立てなくて……! あなたの為に、鐘に……! 私はっ」

 

その言葉に全ての意図を理解する。

 

「良いの……」

 

「アルトリア…」

 

「巡礼よりも、予言よりも、ガレスが生きてる事の方がずっと良いから……」

 

そう言って、アルトリアは、より強く、存在を確かめるように、ガレスを抱きしめた。

 

 

 

 

 

 

 

「その、キャプテン・アメリカって人が助けてくれたの?」

 

「ええ、その通りです。突然現れて、一人で戦いながら、我々を誘導していただいて……」

 

「すっごい強かったんだから!」

 

ロンディニウムの城塞の入り口にて、住人達に事の顛末を聞くカルデア一同。話の途中、興奮気味の子供が一人会話に混ざる。

 

聞けば、キャプテン・アメリカなる人物が、ロンディニウムを襲ってきた兵士達を打ち倒したらしい。

 

このブリテンに似つかわしくない名前に戸惑いを覚えつつ、子供達を一瞥する。

 

子供達は木でできた丸い円盤を持ってはしゃいでいる。

円盤の真ん中には大きな星のマークと、赤と青の色の円が絵の具で塗りたくられていた。どうやら、そのキャプテンアメリカの持っていた盾を模して作られているようだ。

 

すっかり子供達の憧れの存在となっているらしい。

 

 

どうやら、そのキャプテン・アメリカなる者。

一度ロンディニウムの暴動を収めた後、ガレスに一度盾を託し、消えていったらしい。

 

その後、兵士が再び襲いかかってきたが、ガレスがその盾を活かし、撃退。

 

再びロンディニウムに戻ってきたと思えば、盾を回収し、その兵士達を連れて、どこかへ消え去ったとの事。

 

「うーん。星条旗を模した盾か……歴史上、そんな英霊は存在しないはずだし。そもそも、トリスタンが例外なだけで、人類史の存在しないこのブリテンで、人間の英霊が召喚されるとも思えないしなぁ」

 

ダヴィンチが首を傾げながら呟く。

 

「盾をメインウェポンにしている方ですか、それも話を聞く限りかなりトリッキーな戦い方をするようですし、是非ともお話をしてみたいです!」

 

興奮気味なマシュに、立香は笑顔になりながら答える。

最悪の事態を回避できた安心感に一同に和やかな雰囲気が広がっていた。

 

「うん、ロンディニウムの人達を助けてくれたお礼もしたいし。会ってみたいね」

 

 

 

 

 

――キィィィィィン

 

 

 

 

 

そんな話をしていると、妖精國ではまず聞く事のない音が辺に響く。飛行機が空を飛ぶ時によく聞くその音に、一同は、警戒を始める。

 

この妖精國にそんな音を出す存在はただ1人。妖精騎士ランスロットである。

 

空を見れば、小さな影が一つ、ロンディニウムに着陸した。

 

ガレスやアルトリアがいるはずの場所である。

 

「まさか、ロンディニウム陥落の失敗を受けて、女王がランスロットを寄越したのか!?」

 

「とにかく急ごう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「よお、ガレス」

 

風を切る音が聞こえたと思えば、目の前に、1人の男性が着陸した。

件の男。ロンディニウム反乱の折、キャプテンアメリカと名乗った男。

 

「トオルさん……」

 

昨夜、盾を回収し、何処かへと去っていったのだが、戻ってきたのだ。

何故か妖精騎士ランスロットを背負っている。

 

「メリュジーヌ? そろそろ降りてくれる?」

 

「えー、良いじゃないか。昨日君を背中に乗せてあげたんだし、背中に乗せてもらって空を飛んでもらうって凄く気分が良いんだね」

 

「今度またやってやるから。お前だってガレスに話があるんだろ?」

 

「……うん、そうだね」

 

2人で何事か話した後、ランスロットは透の背中から飛び降り、ガレスの前へと歩み寄る。

 

それを横で何事かと戸惑うアルトリアに透は、近づき、手を差し出した。

 

「君が予言の子だろ?俺は透だ。よろしく」

 

「え? え? あ、はい、よろしくお願いします」

 

同じ様に手を差し出し、握手をする2人。アルトリアはその男の姿にどこか覚えがあるような気がした。

 

その横で、ガレスとランスロット。2人のやり取りが行われていた。

 

 

 

「鏡の氏族長エインセル。いや、今はガレスで良いのかな?」

 

「あ、あの、ガレスで構いません」

 

「そう……」

 

その言葉の後、ランスロットは姿勢を正し、腰を曲げる。

 

「すまなかった。僕は、君の一族を皆殺しにしてしまった」

 

「え――」

 

それは、予想だにしない言葉だった。

 

「どんな理由があろうと、僕は罪を犯した。本来で有れば、死をもって償うべきなんだろうけど――」

 

突然の言葉に大慌てで止めに入るガレス。

 

「え、そんな! そんな事は、いけません!」

 

「うん、君ならそう言ってくれるだろうってトールが言っていた」

 

その言葉に、チラリと透を見れば、アルトリアと何事か会話をしている様で、アルトリアの表情が驚愕の色に染まっていた。

 

「それでも、償いをさせて欲しい」

 

「償い――」

 

「キミを、キミたちロンディニウムの住人達を守る事。僕に出来るのは今のところそれぐらいだ。透が女王陛下に話はつけた。君たちがそれを受け入れるならではあるけれど――」

 

その言葉に驚愕する。本当に、あの人は交渉を成功させたのだ。

 

『誰もが助け合い、認め合って、許し合って』

 

それは、願いの為の確かな第一歩でもあるかもしれなくて――

 

『自分を大切にして、まわりのひとたちも大切にする。そんなひとたちで』

 

その願いを持った自分が、ランスロットの事を許さないはずがない。

 

「はい、鏡の氏族長ガレスとして、あなたの謝罪を受け入れたいと思います」

 

「ああ、受け入れてくれてありがとう。よろしくお願いするよ」

 

そう言って、透に習う様に、2人は握手を交わした。

 

「話、終わったか?」

 

2人の会話が終わるのを見計らってら透が声を掛ける。

 

「予言の子、アルトリアにも軽く説明したが、色々、ガレスにも説明をしないと――」

 

「ガレス! 姉上!」

 

透の話の途中に乱入者が1人。

このロンディニウムの長であり、ランスロットの弟、パーシヴァルだった。

 

「パーシヴァルさん」

 

「やあ、パーシヴァル」

 

2人がそれぞれパーシヴァルに応える。

 

「ちょうど良かった」

 

そう言って、透は、再度、状況の説明を開始した。

 

「それは……しかし……」

 

「お願いパーシヴァル。透の提案を受け入れて欲しい」

 

突然の提案にに戸惑うパーシヴァル。

どうやら、ガレスは納得済みらしい。予言の子、アルトリアも戸惑いを見せているものの、既に決めている様子。

確かに、彼がいなければ、残っていたロンディニウムの住人たちは全滅の一途を辿っていたに違いない。

その場にいなかった以上自分に文句を言う資格は無い。

それを考えれば、寛大な処置どころか、むしろあり得ないほどの高待遇だ。

 

それに――彼に言われた通り。このまま戦ったところで、戦略になり得ることはないと言う透とメリュジーヌの分析も説得力があるのが事実。

ロンディニウムの住人の事を思えば、断る選択肢は無い。

 

「どうかな?」

 

姉であるメリュジーヌ。ランスロットを見る。

彼女は以前よりも、どこか、朗らかな雰囲気になっていた。

自分が戦う理由は彼女に他ならない。あの夜、あの涙を思い出す。

姉弟だからこそ、わかることもある。彼女は変わった。それは、他でもない彼によるものなのだろう。

そこに一抹の嫉妬を感じた。あの時、オーロラから逃げずに立ち向かい、メリュジーヌのそばにいれば、もっと変わることもあったのだろうか。

 

そんな彼が「ちょっと」と言って、パーシヴァルの肩を抱く。自分だけに、内密の話がある。という事か。

そんな行動を、ガレスもメリュジーヌも得には気にしていなかった。

 

透はパーシヴァルの耳に近づけ、こう言った。

 

「オーロラの事が引っかかるのはわかってる。だが、対策はするさ。メリュジーヌの為に協力して欲しい。彼女には君も必要だ」

 

その一言がトドメとなった。

 

何より、断る事は許されない。断ればそれこそロンディニウムの住人に命は無い。

 

パーシヴァルは、その提案を受け入れる事を決めた。

 

 

 

 

 

 

パーシヴァルの答えに満足しながら、透は握手を交わす。

 

すると、複数の足音が聞こえてきた。そう、カルデアの人間達だ。

 

透は気を引き締める。

 

彼らが善人だという事はわかっている。

 

ならば、その罪悪感に訴えかけ、戦意を喪失させる。

 

ある意味で、最大の大仕事が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カルデア一同が飛行音に駆けつけてみれば、そこには妖精騎士ランスロットと、見知らぬ男性がいた。

 

どうやら、戦う雰囲気でも無さそうだ。

見れば男性が、パーシヴァルと握手を交わしていた。

男性の方は両手でブンブンと握手した手を振っているパーシヴァルは何処か消極的だ。

 

 

自分たちに気付いたのか、パーシヴァル達がこちらに向いた。それに釣られるように、全員がこちらへと顔を向ける。

 

 

「どうも、初めまして。カルデア諸君!」

 

パーシヴァルと握手をしていた男性が、こちらに笑顔で近づいて来た。手を大きく広げ、歓迎を表すジェスチャーを取る。

 

「どうも」と言いながら握手を求めるその男性。彼がキャプテンアメリカだろうか。

挨拶の仕方に米国感がある。まるでハリウッド映画の演技のような佇まいだが、見た目は完全にアジア人、日本人だろうか。

 

「俺は透。よろしく。君は?」

 

「立香です。藤丸立香」

 

「リツカ君ね。いいね。良い名前だ」

 

握手を交わしながら、呟く。今のはジョークなのだろうか。

なんだかわかりにくい。軽薄そうな男である事は確かだが。

 

「君がロンディニウムを救ったという、キャプテンアメリカ?」

 

そう自己紹介する透に、質問をしたのはダヴィンチだ。

 

「ああ、まあそう名乗ったけど、本物じゃ無い。まあ、名前は気にしないでくれ」

 

手を広げながら、そう応える透。動きが派手だ。まるでどこぞの企業のCAみたいなノリで、そこがむしろどこか胡散臭さを感じさせる。

先ほどから読めない男だ。行動全てが胡散臭い。好意的に見えて、どこか、こちらに対して思うところがあるようにも見える。

 

「カルデアの諸君、君達に話があるんだ」

 

「妖精の子達は少し外してくれるか?」とその後に続く。

 

その言葉に、立香達は、話の内容を察する。汎人類史や異聞帯の事だろうか。キャプテン・アメリカなる名を名乗っている辺り、

汎人類史側の人間である可能性が高いが、彼はランスロットを連れている。ロンディニウムを救ってくれた辺り悪人というわけではなさそうだが……

 

その言葉に、その場にいた妖精。ハベトロットに視線を向ければ、信じられないようなものを見る表情だった。

 

ハベトロットが透に近づき、

 

 

「ロット……なのか?」

 

 

と尋ねた。

 

ロット。その名前で思い浮かぶのは汎人類史におけるオークニーを治める王。モルガンの夫。

一件関連がなさそうな話ではあるが、このブリテンにおいて、さらにハベトロットがそう口にする事には大変な意味がある。

 

何か関連があるのかと彼をみれば。

 

「ロット?、いや俺はトールだよ、まあ、逆から読めそれっぽく聞こえるけどな」

 

 

「るーと、るぉと……ロット? 成程、そういう相性もありだな」と茶化しながら心底心当たりが無いとばかりの態度を見て、ハベトロットも「勘違いだったかも」と、煮え切らない態度を崩さないままガレス達の方へと向かっていく。今は、そこに関しては考えなくてもよさそうだが。

 

 

「さてと……」

 

残ったのは、村正、グリムを含めたカルデア一同。果たしてどう言った話になるのか。彼が汎人類史側の人間かもしれないからと言って、油断できない気配がある。

さあ、話をしようと、透が背後を振り返れば、妖精騎士ランスロットがそこにいた。

 

「出来れば、ランスロットもあっちに行ってて欲しいんだが……」

 

「駄目だよ。君に敵意を向けている人がいるからね。君が襲われる可能性もある。恋人の君を守るのは僕の義務だろう?」

 

「恋人!?」

 

突然の情報を発信しながらランスロットは村正やグリムに視線を向ける。

 

みれば、その2人は警戒を解いておらず、今にも切りかかってもおかしくない雰囲気だった。

 

「まあ、そうか。じゃあ、良いかな」

 

そんな二人の殺意等、全く問題ないとでも言うように、余裕の態度で彼は立香達に向き直る。

 

「それじゃあ、カルデアの諸君。改めて礼を言うよ、どんな結果であれ妖精國の為に戦ってくれたと言う事に感謝する。だが、もう十分だ」

 

そんな一言から始まった会話は、にわかには信じられない内容だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「待って! 待って欲しい! ロンディニウムが女王傘下に入るだって!? それに巡礼の旅も諦めろというのは……!」

 

「言った通りだ。巡礼の旅も終わり、反乱軍も女王軍へ。君達は元の世界へさよならだ」

 

「そんな、突然そんな事を言われて納得できると思うのかい!?」

 

「納得してもらうしかないな」

 

 

肩をすくめながら、応える透。

 

 

「そもそも、何故君がそんな事を決められる!? 君は一体何者なんだ!?」

 

「さっき、自己紹介したじゃないか。透だよ。苗字なら相馬」

 

「そういう意味じゃない!!」

 

はぐらかす透にダ・ヴィンチは叫ぶ。

 

そんな会話に割って入ったのは、妖精騎士ランスロットだ。

 

「トールは女王陛下の夫となったんだ。全く持って不本意だけどね」

 

その言葉に空気が凍り付いた。

 

「――なんだって?」

 

「恋人は僕なのに」と不服そうなランスロットによって判明した事実に、一同は驚愕する。

 

「ま、待ってほしい、ベリル・ガットは!? 彼は女王モルガンのマスターであり、夫だった男だ! 彼は一体――」

 

その言葉に透は「忘れてた」と呟き、右手で空中に円を描いた。

 

その動きに合わせ、光の輪が出現しる。その輪の中には別の空間が広がっており、その中から、鎖にぐるぐる巻にされた件の男、拘束され、気絶していたベリル・ガットが転がり出て来た。

 

その現象に、カルデア一同は、驚愕する。

 

「今のは――空間転移? 魔力も何も感じないのに――」

 

今の現状に驚愕する一同。空間転移という魔術の中でも使える物の限られるその現象をあっさりと、それも魔力の類を一才感じさせずに、実行した事が信じられなかった。

 

「こいつは、モルガンに秘密でモース人間を作る実験をした罪と、娘を誑かした罪で追い出された。処刑するなんていう話もあったんだがな。モルガンを召喚した功績もあったし、それは免れたんだ。まあ元々害にしかならない存在だから、お前らに返すよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャメロット城、玉座の広間。

 

その場にいるのは、玉座に座る女王モルガン。

側に仕えるのは妖精騎士ガウェイン。そして、妖精騎士ランスロット。

 

他の上級妖精達は既に退出させており、今は、相馬透の交渉という名のパフォーマンスを見ているところだった。

 

空中に、様々な空間ディスプレイが浮かんでおり、そこには異世界の映像が乱雑に散りばめられていた。

 

緑色の大男が暴れている姿。ハンマーを持った男が雷を操る姿。マントを羽織った魔術師が、紫色の肌の大男と戦っている姿、金髪の女性が、次々と、宇宙船を破壊する姿。

他にも、空に浮かぶ島や、様々な種族の生物達。地球よりも大きい巨大な生命体。地球文明に留まらず、様々な世界の映像が大広間に映し出されていた。

 

「これが、お前の言う異世界とやらか。確かに、並行世界と言うには違いが大きすぎるな、それこそ宇宙の成り立ちから異なっている可能性もある」

 

「信じられません、汎人類史の話は伺っておりましたが、まさか、さらなる異世界が存在しようとは」

 

「そこで手に入れた技術なんかは持てるもんは持って来てる。あいにく使い方を忘れちまってるやつもあるけど、こういう――」

 

透は言いながら手のひらを前に差し出した。

すると、丸い小型の何かが、手のひらの上に浮かび上がった。

 

「秘密で監視できる道具もある。こう言うのこそ、アナタの國造りに役立つものだろう」

 

この妖精國では機械の類は使えないにも関わらず、動いているそれらに驚愕を禁じ得ないが、その監視システムも地球のものではないという事だ。全く未知の技術であるという点が、ひとつの理由なのだろうと納得する事にした。

 

「その全てを私に差し出すと?」

 

「ああ」

 

嘘偽りなく、あっさりと、透は答えた。

 

「何故だ? 妖精國では、私は恐れられ、忌み嫌われている。救世の予言による盛り上がりがその証拠だ。お前は汎人類史での倫理観を持ち合わせているのだろう? 何故私に力を与える?」

 

その問いに透は戸惑うことも、迷うことも無い。

 

「ハッキリ言って妖精は馬鹿ばっかりだ。どいつもこいつも後先を考えないし、好き勝手やるし、破滅願望みたいなもんを持ち合わせてる」

 

その言葉にガウェインが目を伏せる。

 

「だが、あなたが女王についてから2000年。妖精歴程大きな戦争も起こっていない。国もここまで発展してる。この圧政も、俺からしたら正しいものに見える。俺はアナタのその判断を支持するし、むしろ、そう、たった1人で良くぞここまでやってこれたと、感動させられたぐらいだ」

 

「……」

 

「女王モルガン。あなたは偉大な女王だ。色んな世界や色んな国を俺は見て来た。そんな奴らの中でも、妖精の暴走を抑えながらも、ここまで発展できるのは、あなたしかいなかったろうさ」

 

透の、心からの尊敬をモルガンは感じ取る。

 

「だが、隙もある。わざとなのかもしれないが、圧政の中に僅かに感じるアナタの優しさが、俺からしたら危ういものに見える。現にその優しさがカルデアをのさばらせた。大事な牙の氏族長を失った。大局的に見てもこれは大きな痛手だ。対モースの要の一つを失ったんだからな」

 

女王への経緯も、その政策に対する苦言も。透の言葉に嘘はない。

 

「妖精國は俺にとって大事な故郷だ。だからって妖精全部が好きってわけでも、信頼できるわけでもない。そんな奴らの気まぐれや、汎人類史に台無しにされるのは、俺も嫌なんだ。外の世界の奴らの間違った歴史だとかいう勝手な理屈に滅ぼされるなんて、絶対に認めない」

 

言いながら、透はガウェインとランスロットを見た。

 

「まだまだ問題は多い。アナタは確かに偉大だが、やっぱり一人では限界がある。宇宙の半分の生命体を消してしまうような怪物も、仲間を連れていた。俺も、この妖精國のために出来ることはしたい。適当に生きられれば良いと、湖でだらけてたからな。できるのならば、最前線で、この國を良くするための行動をしたい。偉大な女王の力になりたい」

 

その言葉の重みは、その思いは、妖精眼を持たない、二人にも痛い程に伝わって来た。

 

「幸い、色んな國や組織の支配体制や王政の資料は大量にある。あなたにとって良い学びになると思う。アスガルド、ワカンダ、ザンダー、アベンジャーズ、ヒドラ、テン・リングス、他にも聖エルステ帝国とか色々ある」

 

彼が言葉を口にするたびに、様々な國の様子や、組織のロゴマーク等が浮かび上がる。

 

指を動かせば、様々な資料がモルガンの周りを囲むように出現した。

 

先ほど話した国などの情報。持ちうる技術。そのすべての資料がモルガンを取り囲む。

 

「——以上だ。頼む。俺を妖精國の為に使ってくれ」

 

これほどの情報、これほどの技術。そして妖精眼で見定めることが出来た。彼の思い。

 

断る理由などない。

 

何よりも。そう何よりも、モルガンたる自分が、彼を、相馬透を、ないがしろにできるはずがない。

 

だからこそ、彼が妖精騎士ランスロットにご執心なのは、記憶の問題があったとしても、思う所はある。

 

「良いだろう、トオル、お前の、妖精國への想いと、その技術、ありがたく頂戴しよう。ロンディニウムも、お前の望み通りの処遇にする」

 

「ああ、ありがとう」

 

「では、お前の立場だが――」

 

だからこそ、少しは、こういうのも許されるだろう。

 

「私の夫として迎え入れる事にする」

 

「は?」

 

「ちょ――」

 

透はポカンとした表情になり、ランスロットは心底驚いた表情へと変わる。

 

「ど、どういう事ですか!? 陛下!?」

 

ランスロットが焦り、思わず飛び出しそうになるが、女王の御前という事で、本能を抑え、行動する。

 

「それが最も自由に行動しやすいだろう。お前ほどの逸材を、誰かの下につけ、行動に制限を与える程愚かなことは無い。私の夫という事であれば体裁も保つ」

 

「で、ですが陛下!?」

 

なお反対しようとするランスロット。

 

「忘れたか?ランスロット、お前達の痴話喧嘩。妖精國にどれ程の被害が出たと思う?」

 

「う――」

 

モルガンが示すその事実に眼を逸らす二人。

 

「本来であれば、お前達は罰せられる立場だ。事故という事で処理をしてやったが、納得しない者もいる。ランスロット。お前ならば兎も角、トオルの処遇に関しては、お前の恋人という理由だけでは妖精達は納得はすまい」

 

モルガンのその提案に、口下手なランスロットが対抗できるはずもなく、一番下の立場である透が、口答えする事ができるはずもない。

 

「何、ベリル・ガットと同じ形としての扱いだ。案ずることは無い。お前達を邪魔するつもりもない」

 

言いながら、モルガンは玉座から立ち上がり、透へと近づいていく。

 

戸惑いを隠さない透に、そのまま近づき、その頬に手を当てた。

 

「それとも、本当の夫として扱って欲しいですか?」

 

その時透は上手い返しもできずに固まってしまい。

 

後でメリュジーヌにスネを蹴られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前達は巡礼を開始した段階で敵対行動を示した。本来なら皆殺しにされてもおかしくないところだが、女王モルガンは妖精國で最も慈悲深い。大人しく帰るなら手を出さないと約束してくれた。お前等を殺すとガレスやロンディニウムの人たちが悲しむだろうからな。あいつらに是非感謝してくれ」

 

俄かには信じられない事態だが、そこに転がるベリル・ガットという存在がその話に信憑性を持たせる。

 

「ま、待って欲しい! そもそもとして反乱軍を女王軍から助け出したのは君だろう!? つまり、君自身、元々は女王側についてなかったという事だ! 今、妖精國中が酷い圧政を敷く女王を打倒しようと行動している! 救世の予言の元、妖精國を救う為に皆立ち上がってる。君の行動には善性を感じるが、そんな君は、女王の圧政に同意するというのかい!? 」

 

「なんだ? 俺を説得したいのか?」

 

このまま大人しく従うわけにはいかないと、彼を説得できる可能性を見出しながらダヴィンチが反論をする。

 

「残念だったな。答えはイエスだ、おれはモルガンに、彼女の考えに完全に同意する。この妖精國を維持できるのは、モルガン以外にありえない」

 

透は一才の躊躇なく言い切った。

 

「この妖精國の歴史を勉強したか? 圧政を敷く理由を考えたか? モルガンが女王として君臨した後と前。死んでいった妖精の数は把握しているか? 戦争の有無は? お前達に妖精國を案内していたガイドは、一体何を見せて来た?」

 

これまで飄々と余裕の態度を崩さなかった透に、感情が点って来た。

 

「圧政なんてものは悪でしかないだろうさ。殆どの物語は圧政を敷く悪者を殺してめでたしめでたしが王道だ。それがハッピーエンド。救世の予言なんて言う設定や異世界から現れた異邦の魔術師だなんていかにもバカらしくて現実味がない。これこそ物語って感じだよな。だが現実はそうじゃない。その後も物語は続くんだ」

 

その感情は怒りだ。

 

「お前等にとっては、ここは間違った歴史で、消えて当然の夢のような存在でも、俺にとってはまごう事なき現実だ。巨大な力を持った王が内乱で殺された後の國の行く末なんて、想像に難くない。内乱の延長での勢力争いでそのまま滅びるか、弱体化した國が他国に()()()()()()()()()()

 

カルデアの反論を許さない程にまくしたてる。正しい正しくないの話ではない。正しいかどうかで言うなら、神の定めた物語や運命だかなんだかで言うならきっとこっちの方が間違っているだろう。だからと言って譲る気も無い。運命など関係ない。こちらは相手の良心と罪悪感につけ込むだけだ。

 

「お前等はモルガンを殺して、武器を手に入れられれば後は妖精達にまかせるなんて、さも欲の無い聖人みたいな事を言ってるけどな。お前等が妖精達の背中を押すだけだのと、傍観者面していようが、お前らは間違いなくこのクーデターの主力で、すでに國中をひっかきまわしてる。そんな奴らがその後の事は関与しないなんて責任放棄。俺からしたら、国をかき乱すだけかき回してほったらかす最悪の存在だ」

 

言いながら、彼は、右掌を上に向ける。

その掌からは光が漏れていた。

まさか仕掛ける気かと、反応したのは村正とグリム。

それに対抗するかのように、ランスロットが魔力を放出。いつでも動けると、警告をしている。

 

その動きに、全ての人間が固まっている中、透は構わず動き、掌の光を振る巻くような動作をした。

すると現れたのは、夥しい数の映像だ。ストームボーダー等でも見る空中モニター。

一同は驚愕する。その全てに、自分達が映りこんでいた。

 

『我々の目的、カルデアの内情については秘匿』

 

『カルデアが今までいくつもの異聞帯を切除した事実を明かしてはいけない』

 

『不誠実である事は承知している。でも、秘した事がお互いのためになる時もある』

 

『たとえその後に、自分たちで救ったブリテンと戦う事になってもだ』

 

『でも私の勘はそんな事態にならないと告げているよ』

 

『ブリテンを救って、白紙化地球に拡がろうとする崩落とやらも防いで、そしてこのブリテンと戦う事なく笑顔で彼女と別れる結末になるとね』

 

それは今までの旅路の会話まで記録していた。

この男はまずい。この技術、正体、全てが未知だ。気味が悪い。

 

「たいした勘だな。で? 戦うことなく笑顔で別れるってのは、滅ぶことを知らない俺達が間抜け面でお前等に女王を殺してくれてありがとうとでも言って手を振るって事か? それとも俺達が間違った歴史だと懇切丁寧に説明して、滅ぼしてくれてありがとうとでも言ってるのを想像しているのか?」

 

「そんな事、考えてない! 俺達は本当にブリテンを救おうと――」

 

「ブリテンを救うってのは心の底から誓ってるのか?  滅ぼすしかないかもしれないのに? 滅ぼさなくても良いかもしれないなんて確証もないまま、國を散々ひっかきまわして、 悪い女王のモルガンを殺してめでたしめでたし。じゃあその後、共存できる手立てが無かったら? 仕方がないとでも言うつもりか? ブリテンを引っ搔き回して女王を殺した後は、万が一戦う事になっても内乱で戦力が下がり切ったブリテンは敗北して消滅。大したプランだ。で、滅んだあとは、勝手に悲しんで、罪を背負ったフリをして、滅ぼした世界の為にも自分達の世界を取り戻そうとでも言うつもりか? 胸糞が悪いね! ゲロ吐きそうだ。最初から、悪の侵略者として襲ってくる方がよっぽどマシだ」

 

「それは……」

 

「お前等が勝手に罪を背負おうと、滅ぼされた側には何の慰めにもなりはしないんだよ。この國を維持しているのはモルガンだ。それを殺そうというなら、ブリテンの敵で、俺の敵だ。だが今なら、帰るという選択肢がある。本当の意味での最後の選択だ。ブリテンを滅ぼさない為にはモルガンは絶対だ。本当にブリテンを救おうとしてるってんなら、今すぐ帰るってのがブリテンにとっての一番の救いだよ」

 

そう言って、透は映像を消した。

 

「だから説得に応じる気も無い。とっとと帰れ。本当にブリテンを思ってるならな」

 

そう言って、透は会話は終わりだとばかりに、手を叩いた。

 

「待って欲しい、君は、汎人類史の、私達の世界の者ではないのか? 君の世界が滅んでも良いのか?」

 

「何言ってる。既に滅んでるだろ? 現に汎人類史は真っ白だ。とっくに滅びてる世界のくせに、他の世界を巻き込むなよ」

 

その言葉に、ダ・ヴィンチは説得を諦めた。

 

「さあ、主人公君、どうやら随分と都合よく、ブリテンの旅を続けて来たらしいが、その主人公補正もおしまいだ。何せ、ロンディニウムは守られたんだからな」

 

その言葉に反応せざるを得ない。それではまるで、自分達にとってロンディニウムが滅びていた方が都合が良かったかのような言い方ではないが。

 

「ロンディニウムを襲ったのは女王軍じゃない。他の軍隊だ。さて、大半の妖精が予言の子に同調しているのに、そんな事をしたのはどこのどいつだろうな? そういえば、ロンディニウムにお前達にとって死んだ方が都合の良いヤツが一人いたんだよ」

 

その言葉に、誰もが息を呑む。

 

「鏡の氏族長エインセル。正体はガレス。残念だったな。ロンディニウムごとガレスが死んでいれば、お前等は女王軍を悪役にできて、正義を掲げたまま戦争に踏み切れたのに。あいつを材料にして鐘を作って、巡礼も完了できたってのにな」

 

その事実に戸惑いを隠せない。

 

「さて、そんな酷い作戦を仕掛けたのはお前達の仲間のどいつだろうな?」

 

――言ってしまえば、この事実が決め手になった。

 

その前の話までの、藤丸立香であるならば、それでも、と戦う決意をしたかもしれない。

だが、今までの闘いが、この闘いまでに犠牲となった人たちが、敵である女王モルガンではなく、自分達を有利に働かせるための、誰かの仕業かもしれないと思うと……

そして、どの道、大儀を以て女王モルガンに立ち向かう為にはガレスの死が必要だと思えば、このまま突き進むなど――

 

「ではさようなら」

 

「ま――っ!」

 

その事実に考える暇もなかった。

海岸とつながっていた光の輪が、自ら動き、彼らを飲み込んでいった。

 

 

これ以上は言う事は無い。

少なくとも罪悪感は持っただろうか。

反乱軍などを巻き込んで、クーデターを起こす何てマネはしないだろう。

それでも戦おうというのならば、こっちも相手してやるだけだ。

 

本来なら問答無用で殺すべきだが。

これもカルデアの主人公補正とやらが効いている故か、何故かモルガンも積極的では無いし、自分も酷い頭痛に見舞われてしまう。

それはあくまで最終手段としか言いようがないだろう。

 

主人公補正。馬鹿な例えを言ったものだ。本当に馬鹿らしい。そんなものに振り回されるわけにはいかない。

 

「大丈夫?」

 

そう言って、手を握って来たのはメリュジーヌだ。

 

「あ? 何が? 別になんてことはないだろ。外からの侵略者を追い返しただけ。大丈夫も何もないさ」

 

「うん、それなら良いんだけど」

 

尚も心配そうに顔を覗き込む、彼女の頭をくしゃくしゃとなでた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

湖水地方

 

今後透は城住まいになる。

 

よって、長らく滞在していた場所を片付ける為に一人、この場所にいた。

 

片付けをしながら考える。メリュジーヌの事だ。

 

彼女の為にどうするべきか。

正直な所、この國やメリュジーヌの事を考えてもオーロラは始末するべき存在だ。

だが、そんな事をすればメリュジーヌは悲しむだろう。

例えどんなに醜悪だろうと、彼女がオーロラを愛していることには変わりない。

 

そして、もし、オーロラを殺した場合、そんな愛を失った彼女を支える存在が必要だ。

彼女の大切な存在を殺しておきながら、そんな奴が愛で包むなど、趣味の悪い話だ。

少なくともそんな選択肢を取るわけにはいかない。

 

國も、メリュジーヌも、まだまだ問題は山積みだ。

 

だが、これからだ。今までは、妖精國に対してどこか他人事だった。さぼったツケを払わなければならない。

 

そう、これからなんだ。本当の妖精國は――

 

 

 

そんな時だった。

 

 

これからの未来に思いを馳せた瞬間。

 

 

目の前に。緑色の石が現れた。

 

 

 

 

「これ……は?」

 

 

 

 

それはやがて眩い光を放ち始め、魔法陣のようなものを出現させた。

 

 

 

 

 

その光景を見た瞬間、一つの記憶が蘇った。

 

 

「おい、おいおいおいおいおい」

 

 

透はこの現象を理解する。

 

 

「ふざけんなよ、一体、何がダメだって言うんだ……」

 

その石に向かって、ぽつぽつと声をかける。

 

「何が悪い? 何が気に入らない?」

 

そう、この現象を思い出した。誰が仕掛けたのかも思い出した。

これから何が起こるのかも思い出した。

カルデアの連中を殺したくないという拒否反応も、誰によるものかを思い出した。

 

「別にあいつらは殺してないじゃないか!! 追い出したのが悪いのか!? だったら他に、どういう手段があるっていうんだ!!」

 

緑色の石は尚も輝きを増し、妖精國中に魔法陣を広げていく。

 

「お前にとって! 俺にとって! 何が正解だっていうんだ!? 妖精國が滅びるのが正解だとでも言うつもりか!?」

 

この現象が何千回も続いている事を思い出した。

 

「メリュジーヌはどうなる!? オーロラに苦しみ続けるのか!? ガレスは!? 次は殺されない保証があるのか!?」

 

緑色の石は尚も輝きを放ち続ける。

 

「俺は何を考えてるんだ!! せめて記憶を引き継がせてくれよ、結局何にも残らないんじゃ。なんの意味も無いじゃないか! 何にも出来ないじゃないか!!無駄に繰り返してるだけじゃないか!!」

 

もう間もなく、その現象が起きるのを理解する。

 

「クソ!!」

 

毒づきながら、透は緑の石を握り、その石をどうにかしようと、稲妻を込める。

 

「止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ――っ!」

 

瞬間、爆発が起こり、吹き飛ばされた。

 

「ガ――――っ」

 

石はもう、止まることはない。

 

「嫌だ。止めてくれ、戻さないでくれ、頼むよ、これからなんだよ。これじゃあただの茶番じゃないか!」

 

魔法陣はやがて透も包み始め――

 

 

「止めろおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 

透の叫びごと吞み込んでいった。

 

 

 




ラスト:定番のタイムストーンによるループ。

ループのスイッチは、透による死だけではない。

そのループを一番最初に開始した透の理想の結末に達しなかった場合に起こる。
スイッチはそれぞれ、例えばそれはカルデア組の死、あるいは妖精國からの消失だったり、モルガンの死であったり。

そして、その理想は無意識にアップデートしていき、ループを繰り返すごとにそのハードルは高くなる。

記憶障害に関しては、妖精歴と女王歴が切り替わったという現象が理由の一つ。最大の理由はタイムストーンを自由に操れない透の未熟さによるものである。

理想を求める為の、いくらでも繰り返せるセーブ機能だが、理想を求めすぎる故の呪いでもあり、未熟故の綻びもある。




ここまで読んでいただきありがとうございます。
前回の後書きから、度々の感想、メッセージなどありがとうございます。

色々迷っておりましたが、めげずに頑張って書いていこうと思います。
至らない点。多々あると思いますが、今後もよろしくお願い致します。

そしてやはり、評価や、感想。大変うれしく思います。
もしお手間でなければ、よろしくお願い致します。

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