村雨改型宇宙巡洋艦1番艦むらさめ、抜錨します!   作:USMC

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読者の皆様大変お待たせいたしました。
とても久しぶりの投稿なので色々おかしな所があるかもですが、楽しんで読んで頂ければ幸いです。



第4話

むらさめの一方的な勝利で終わったあの日の戦闘から1日経ったある日、むらさめは提督に呼ばれ執務室に来ていた。

 

コンコンコン

 

むらさめ

「むらさめです」

 

むらさめが執務室の扉をノックすると『入れ』と提督の返事が聞こえてきた。

 

むらさめ

「失礼します」

 

ガチャ

 

部屋に入ると執務机の前に腰かける提督の姿がある。

 

むらさめが執務机の前まで行くと、椅子に座っている提督は手元にある書類から目を離すと話し始めた。

 

提督

「君からの報告書は見させてもらった、まずは初の実戦ご苦労だったね」

 

むらさめ

「ありがとう御座います」

 

むらさめがそう答えると、提督は手元にある書類に目を戻し、一瞬険しい顔になりながらむらさめの方向を向き話し始めた。

 

提督

「さて、本題に入ろうか…陽炎達から貰った報告書を見たんだが…少々信じられなくてな…」

 

むらさめ

「?えっと…何がですか?」

 

提督

「まって、もしかして自覚ない?」

 

提督はむらさめの反応に対して驚いたのか、目を見開いた。無理も無いだろう。等の本人は当たり前の結果だと思っていても、この世界の人間からしたらあり得ない事が報告書には書かれていたのだから…

 

陽炎率いる第14駆逐隊のメンバーが提出した報告書には完全に共通して書いてあることがある、それは…

『宇宙巡洋艦むらさめ単艦で、敵水上打撃群撃破』と…

 

また報告書には、むらさめの主砲の威力についても記されていた。一回の砲撃で戦艦ル級の艤装が瞬時に爆発した事、ル級本体は艤装の爆発の他にドロドロに溶け、もはや原型が分からない状態だった事等が記されている。それ意外にもにわかには信じられない様な事が多数記されていた。

 

本来なら目を疑う事ではあるが6名全員が同じ様な事を書いていれば信じない訳にはいかない。

 

提督

「陽炎達からの報告書を見たんだが…ここに書いてある事は本当なのか?」

 

むらさめ

「はい、本当ですけど…何か可笑しな所でもありますか…?」

 

提督

「可笑しい所だらけだよ!」

 

むらさめ

「んーあんまり実感ないですねぇ~」

 

提督

「まぁ…むらさめからしたら、それが普通の事なのかも知れないがなぁ…」

 

提督は『やれやれ』といった感じで手を横に振った。

その後提督はむらさめに対してある提案をする。

 

提督

「さて、本題に入るんだが…まぁ簡単に言えば、我々は君の事が良く分かっていない状況なんだよ。そこでいきなりではあるが、君の事をよく知るためにもむらさめには明日、司令部直属の艦娘と1対6の演習をしてもらいたいんだ。」

 

むらさめ

「え、演習…ですか…?しかも1対6?」

 

提督

「あぁ、1対6だ、ちなみに今回の演習には上層部のお偉いさんが視察に来る事に成っているぞ」

 

むらさめ

「えぇ…上層部のお偉いさんですが…それに明日って…急過ぎませんか…?」

 

提督

「その件については申し訳ない…今回の演習の件は上層部がつい先程通達してきてな…上層部の連中も半ば信じがたい話しだと思っているらしい…まぁだからこそ早めに事実か確認したいんだろう」

 

むらさめ

「成る程…」

 

提督

「今回の演習についてだが、上層部は演習に空母を出すらしい、他にも戦艦や重巡洋艦など、かなりトップへビーな艦隊だ」

 

むらさめ

「空母ですかぁ…う~んちょっと困っちゃいますねぇ~」

 

提督

「何が困るんだ?」

 

むらさめ

「私って防空能力ってあんまりないんですよ~」

 

 

村雨型には魚雷発射管はあるものの、4門しかなく誘導弾にも限りがある、波動防壁で防御すれば良いと思うかも知れない、80年以上前の兵器の攻撃など余裕で防御することはできるだろう。

しかし、無限に防壁を張れるわけでも無い、勿論制限時間がある。

 

また波動防壁は莫大なエネルギーを使うため、むらさめに装備されている波動エンジンの出力では、波動防壁の展開時に主砲に回すエネルギーを補うことが出来なくなってしまう。その為波動防壁展開中の反撃手段が限られてしまうのだ。

 

 

むらさめ

「うーん…まぁ多分なんとかなる!多分!」

 

提督

「え…だ、大丈夫なのか…?」

 

むらさめ

「心配しなくても大丈夫ですよ~一様対策は考えましたから…ね、1分位で」

 

提督

「1分って…それ考えたって言えるのか…?」

 

提督は半ば呆れ気味にそう呟いた。

しかしむらさめには何処か自信があるような、そんな感じがあった。

 

提督

「はぁ…まぁ明日を楽しみにしているよ」

 

むらさめ

「は~い!むらさめのちょっと良いとこ、とことん見せてあげます!」

 

この時、明日の演習であんなことになるとは、提督やむらさめは思わなかっただろう…

 

 

 

 

そう…

 

 

 

あんなことには…

 

 

 

━━次の日━━トラック泊地 軍港

 

 

ここ、トラック泊地の軍港には多数の艦艇が入港していた。おそらく軍の上層部のお偉い方を乗せているであろう輸送艦とそれに随伴していた駆逐艦や巡洋艦だろう。そのほとんどが連合軍から付与されたり、連合軍から派遣された物ばかりだ。

 

これを見る限り今の日本には他国に頼らなければ自国を守ることも困難なのだろう。今のところ深海悽艦の活動範囲は日本海、及び一部の太平洋地域に留まっている、その為アメリカ率いる連合軍は一部の艦隊を日本に派遣、日本の防衛を行っている。しかし、深海悽艦が北米、ヨーロッパまで進行した場合、自国を守る為に確実に日本から撤退してしまうだろう。

 

また日本には一定数艦娘が居るにはいる、しかし、日本全域をカバーするのは難しい状況である。そんな時、日本海軍の上層部にある1つの報告書が届く、そう、むらさめについての報告書だ。

 

最初上層部はトラック泊地の提督同様、報告書の内容に目を疑った。80年以上先の未来から来た艦娘、それだけで上層部の人間は驚いたが、戦艦級を一撃で仕留める火力そして驚異的な速度など、まるで嘘のような話だった。

 

勿論最初は上層部も疑った、『そんな艦娘居るわけ無い』『子供の妄想か』『ふざけるのも大概にしろ』など厳しい言葉が言われた。しかしこの話が本当であるならば、日本の防衛力が上がるのは間違いないと、最終的に元師がそう判断し、今回の話が本当なのか確認の為こうして演習が行われたのである。

 

 

輸送艦からは上層部の人間が数人降りてきた。

降りた先には提督が待ち構え、敬礼をする。

 

 

提督

「お待ちしておりました、坂村元師殿」ビシッ

 

坂村元師(以降元師)

「あぁ…お出迎えご苦労」ビシッ

 

坂村竜平、日本国海軍内の最高指揮官であり、東シナ海防衛戦の英雄。

 

東シナ海防衛戦とは、深海悽艦が現れてから数日後に行われた作戦であり、最初の頃は深海悽艦による被害は少なかったものの、次第に状況が悪化し次々と海域が奴らの制圧下になっていく中、次の標的が東シナ海であると言う情報が入ると、日本のシーレーンとも言える東シナ海を奴らに渡してしまうと日本は終わってしまうと当時の政府が判断し、松村が作戦指揮官となり行われた防衛作戦である。結果はギリギリのところで日本側の勝利となった。

 

その後松村は功績を認められ31歳で元師に就任現在もバキバキの現役である。

 

 

元師

「それで…?例の未来から来たとか言う艦娘は?」

 

提督

「はっ!ご案内いたします、こちらです」

 

提督はそう言うと元師を連れむらさめが居る演習場へと向かった。

 

 

━━トラック泊地演習場━━

 

提督

「あちらになります」

 

元師

「ほぉ…」

 

 

視線の先には既に艤装を装着し今すぐにも抜錨できる状態のむらさめが居た。他にも今回のむらさめの演習相手である上層部直轄艦隊、第一艦隊の赤城、加賀、扶桑、山城、鳥海、摩耶の6名も艤装を装着しいつでも出撃できるような体制になっていた。

 

 

 

━━むらさめside━━

 

むらさめ

「よお~し、後は波動エンジンの最終的チェックね!」

 

むらさめは

「エンジン内の圧力も問題なし、うん、完璧ね」

 

むらさめは演習が開始されるまでの間念入りに自身の艤装の点検を行っていた。するとむらさめの元に今回の演習相手の艦隊の旗艦である赤城が来た。

 

赤城

「貴女がむらさめさんですね」

 

むらさめ

「へ…?あっ、はい!私です!」

 

赤城

「確かに、駆逐艦の村雨さんと瓜二つですね」

 

むらさめ

「はははは…」

 

赤城

「今回の演習、1対6と言う異例の演習ではありますが、こちらとしては手を抜く気はありません、勿論貴女もですよね?」

 

赤城の問いにむらさめは…

 

むらさめ

「勿論、全力でいかせてもらいます!」

 

赤城

「ふふっ、楽しみにしているわ」

 

赤城はそう言うとその場から立ち去って行った。

それから数分後…1対6という異例の演習が今始まろうとしていた。

 

 

 

『全艦、聞こえて居るな』

 

インカムからは今回の演習の審判員の声が聞こえて来る。

 

『今回の演習のルールを説明する、まず演習場所についてだが~ー~ー~ー~ー~ー~ー~ー~』

 

と長々とルールの説明が行われ…

 

『最後に勝敗判定についてですが、第一艦隊はむらさめを大破にまで持ち込めば第一艦隊側の勝利となります。逆にむらさめは二隻以上を大破、四隻以上を中破にすればむらさめの勝利とします。何か質問はありますか?無いようですね…それでは…』

 

 

 

『演習を開始します』

 

 

 

戦いの火蓋が今切られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




如何だったでしょうか?
面白いと感じた方は是非、お気に入り登録や評価、コメントなど宜しくお願いします!

アドバイスや誤字脱字などもあればコメント等でお知らせ下さい!

それと、ここで告知を前回の話の最後に新しいシリーズを書くと予告しましたが、ちょっ~と難しいかもしれない、と言うことを言っておきます。もしかしたらウマ娘の二次元小説書くかも…まぁ気長に、待っていてください!

それでは次回もお楽しみに!!

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