村雨改型宇宙巡洋艦1番艦むらさめ、抜錨します! 作:USMC
3年ぶり?くらいだと思います。
結局失踪したか〜と思っていた方々もいるかと思います。
いや、あの〜ホントならもうちょっと早く投稿する予定だったんですけども…
9割くらい書いたところでミスってデータが消えてしまいまして…なんとかならないかと思ってたんですけど修復できず…ショックで今日までグダグダしてました。
もうお忘れになられてる方もいるかも知れませんが
どうぞ宜しくお願い致します
(3199第4章まで見ましたが最初から最後まで興奮しまくってました、ゼランダル級がカッコ良すぎる件)
今のこの状況を一言で表すなら…戸惑い?恐怖?いいや、違う…『驚愕』だ。
私はいつも訓練の時に後輩の艦娘の子達にこう言っている、『慢心してはダメ』と…。
だが、今回の演習では同じ艦隊の子達は愚か、ああ言っている私でさえ少し慢心してしまったのだから。理由は簡単、たった一隻…そうたった一隻の巡洋艦が今回の演習相手だったからだ。
しかし…演習の結果は私が想像したものとは予想を遥かに越えていた。
━敗北━ この二文字が頭の中にハッキリと写し出されていた。
敗北の原因は二つ
一つは私たちの完全なる慢心…
そして二つめ…これが一番の原因だろう。
それは
正直、私たちが慢心していても、していなくても負けていただろう。
それほどまでに彼女は強かったのだから。
青白く光る光線、ものすごい速さで且つ追尾してくる噴進弾、砲弾や機銃、爆弾をも弾くシールド何もかも異次元だった。
━数分前━
鎮守府近海 演習海域
赤城side
赤城
「相手は1隻…こちらは6隻…こんな演習初めてですね」
加賀
「えぇそうね、しかも相手は空母でも戦艦でもなく巡洋艦…未来からきたそうだけど、だからと言っても私たちの事を舐めているとしか思えないわね」
扶桑
「まぁまぁ、今回の演習は司令部の意向ですし…」
摩耶
「まぁ兎に角倒せば良いんだろ?楽勝じゃねぇか」
鳥海
「摩耶、油断は禁物ですよ、ね?赤城さん」
鳥海のその一言に赤城は「ハッ」とした。赤城自信正直言えば余裕で勝てるのではないかと考えていたからだ。
赤城
「え、えぇ…そうね、油断は禁物よ摩耶さん」
摩耶
「でも相手は巡洋艦だぞ?」
山城
「まぁ今回なら私とお姉さまだけ大破するなんて事は無さそうですし何でも良いですけどね…」
それぞれが口々に言っているうちに演習開始時刻となる
『演習開始』この合図と同時に赤城、加賀は即座に偵察用の艦載機を発艦、各方位に向けて偵察機が飛び立っていく。
その他の艦娘達も司令部直属艦娘の特権でもある最新の電探を駆使してむらさめの位置を全力で探る。
赤城
(例え未来の艦だとしても…艦載機による飽和攻撃なら…もしくは…)
赤城の考えでは偵察機によりむらさめを発見次第、攻撃隊を発艦させ飽和攻撃、それで駄目ならある程度のダメージを負わせての砲撃戦、出来ることなら砲撃戦はしたくはないが…
とにかく今は発見する事が最優先だ。
しかし…
摩耶
「んー?全く電探に反応がねーだけど」
鳥海
「…そろそろ捉えてもおかしくないのに」
加賀
「偵察機からも発見したという報告もないわ」
赤城
「そろそろ見つけてもいい頃合いなのですが…」
扶桑
「対空、対水上電探ともに感なし…いくら相手が未来の艦だとしても全く電探に映らないなんてこと…」
山城
「はぁ…なんだか嫌な予感がしてきましたよ…」
皆目を凝らしながら周りを見渡すが白波が立っているだけで周りには何もいない
時より魚の影が見えるくらいだ。
空を見ても雲一つない晴天、何か飛んでいればすぐに分かる
彼女は、むらさめは何処に行ってしまったのか…
鳥海
「……」
何か見逃しているかもしれないと、鳥海は海上を何度も目視で確認する、しかし海上には何もいない。
時々海から魚が跳ねてくる事以外なにも見つけられない。
静かな海。私たちは今本当に演習をしているのだろうか…?
そう思えるほどに静かだった。
鳥海はふと、今回の演習では使用しないだろうと思いながらも装備していたソナーに耳を傾ける、海の中は静かなようで実は様々な音で溢れている。
魚が餌を食べる音、魚の呼吸する音、水流の音、水流によつて流された砂や岩がぶつかる音、そして海上を航行している自分達の推進音など、海の中で聴こえる音は様々だ。
鳥海はこれまで様々な任務をこなしていく上で沢山の音を聞いてきた、潜水艦から発する音、砲撃音、魚雷音など…
そんな鳥海にとって聞いたこともない、一つの音。
海中を切り裂くような鋭くも鈍い音、それに気づいた時にはもう、彼女達に、なす統べは何もなかった。
大きな音とともに水しぶきを上げながら海面から飛び出すナニか
見たこともないナニかではあるが、それが我々にとって脅威であることはこの場にいる全員が察していた。
赤城
「ッ!対空戦闘…!!」
突然出来事に一瞬唖然とした赤城の号令に皆が対空砲を向けるが…
皆が照準を合わせている間にもそのナニかは白煙を上げながら高速ですぐ目の前まで迫っていた。
爆発
そのナニかは対空砲を射撃する前に高速で摩耶に着弾する
摩耶
「な…なんなんだよ…?!」
一発、たった一発のナニかによって、摩耶は大破してしまったのだ
山城
「な、なんなのよ…これ?!」
赤城
「くっ…!皆さん対空警戒を…!」
摩耶に着弾したのと同時にまたしても先程とは別の海面から今度は3発の飛翔体が飛び出してくる。
対空砲による迎撃を試みるが、飛翔体の速度が速すぎるためにいくら撃っても当たる気配がない。
対空砲から放たれた砲弾の雨、それらを突破した3発の飛翔体は綺麗な軌跡を描きながら、鳥海、山城、扶桑に着弾した。
着弾したのは、地球連邦防衛軍の艦艇には標準装備されている空間魚雷(ミサイル?)だった。
空間魚雷の着弾と同時にまたしても海面から何かが現れた。
しかし、それは先ほどから攻撃してくる空間魚雷とは違う
巨大な何か…
今回の演習相手であり、この攻撃を行った張本人、宇宙巡洋艦むらさめ彼女の姿であった。
赤城
「う、海の中から…?!」
むらさめ
「むらさめのちょっといいとこ…見せてあげる!!」
―むらさめside―
むらさめ
「潜水航行へ移行!」
演習が開始の合図と共にむらさめは水上航行から潜水航行へと移行した。
おそらく開始と共に赤城達は偵察機による索敵を行う筈だ。
何も無いこの演習海域で身を隠すなら海の中以上にいい場所は無い。
宇宙巡洋艦であるむらさめにとって、80年前の偵察機を撃墜することは容易い。
しかし、実体弾については補給の関係からもできる限り節約したいというのがむらさめの考えだ。
まだ完全な補給ができる状態ではない為、今回使う空間魚雷の数は4発だ。
むらさめの最初の狙いは山城、扶桑、鳥海、摩耶の4隻。
空間魚雷による攻撃でこの4隻を行動不能にすれば、残るは空母の2隻、ここからは主砲による攻撃を行う。
なぜこんな回りくどい作戦なのか宇宙巡洋艦であれば空からの攻撃もできる。
しかし、それでは発見される可能性も高く、少なからず反撃をうける。それなら海の中から奇襲を仕掛けるのもありなのでは??となったのであるを
なによりも、単純に海の中に潜ってみたかったというむらさめの願望ある。
地球を滅亡の危機から救ったあの艦も潜水艦航行したのだがら。
潜水艦航行に移行して数分
むらさめは海上で航行している第一艦隊を発見すると直ちに攻撃準備に入る。
むらさめ
「一番魚雷発射管、発射用意!」
むらさめの艤装にある魚雷発射管が開口する。
むらさめ
「目標、敵巡洋艦!てぇー!」
バシュと音を立てながら発射管から一発の空間魚雷が発射される
発射された空間魚雷は勢いよく水中から飛び出すと目標である敵巡洋艦に向けて飛翔する。
続いて2番から4番までの魚雷発射管も発射態勢に入ると
先に撃った空間魚雷の着弾と同時に発射する。
空間魚雷の発射を確認したむらさめは浮上に向けて波動防壁を展開する。
むらさめ
「よし…!全弾着弾…!!機関推力全開!!むらさめ浮上!!」
全弾の着弾を確認したのと同時にむらさめは海面に向けて勢いよく浮上する。
浮上した先には、海の中から登場したむらさめに驚きを隠せない赤城と目が合う。
赤城
「う、海の中から…?!」
むらさめ
「むらさめのちょっといいとこ…見せてあげる!!」
その言葉と共にむらさめの主砲が赤城と加賀に向けて指向すると、主砲である20センチ陽電子衝撃砲から独特な射撃音と共に青白いビームが、赤城と加賀に向けて次々と発射される。
赤城
「きゃぁぁーー!」
加賀
「っ!!」
それは一瞬の出来事であった。
数発の攻撃を受けた赤城と加賀は完全に行動不能に陥られた。
演習の為、陽電子砲の出力を大幅に下げてなお、これほどの威力、正直撃った本人でもあるむらさめも少し驚いていた。
前回交戦した深海棲艦も、最低出力の主砲で十分だったのではないだろうか。
自分にとってはこの程度の威力でも、この世界では違う。
この世界での自分という存在はとてつもなく危険で、本来この世界に存在してはいけないのではないかと…
山城
「こんっの…!」
そんな事を考えていたむらさめに対して空間魚雷を食らいながらも唯一小破で済んでいた山城が主砲をむらさめに指向する
むらさめ
(っ!不味い…!間に合って…!)
山城
「主砲…!!よく狙って!!てぇーっ!!!」
ヤマト型にも負けない砲撃音と衝撃が周りを包み込む
宇宙空間ならまだしも、海上での戦闘は持ち前の機動力を生かす事が難しい。近距離戦でかたを付けようしたむらさめにとって空間魚雷を食らった山城が小破止まりなのは予想外であった。
山城
「やった?!」
爆発による黒煙で周りが見えない状況、しかしあの距離なら確実にやれたとその場の誰もがそう思っていた。
煙が晴れてくると次第に目の前の景色が鮮明に見えてくる。
山城
「……っ!?」
しかし、山城の目の前には、何事もなかったかのように主砲をこちらに向けるむらさめがいた。
山城の攻撃を受ける直前、むらさめは間一髪のところで波動防壁を展開、普段は不可視な波動防壁も山城の攻撃を受けたことで被弾した防壁部分には水色の幕が確認できる。
むらさめ
「間一髪…かな…?」
山城
「はぁ…不幸だわ…」
むらさめが主砲から発射した陽電子ビームは山城に直撃、山城は大破判定となった。
それと同時にインカムから審判員の演習終了という指示が下る。
審判員
『第一艦隊、大破3、中破3』
審判員
『巡洋艦むらさめ、損害なし』
審判員
『よって、本演習は巡洋艦むらさめの勝利とする』
こうして、演習はむらさめの勝利によって終わった。
―――トラック泊地演習場―――
トラック泊地の演習場にある演習視察用の塔には提督と
元帥、そして当初未来からきた巡洋艦なんて馬鹿馬鹿しいと疑っていた軍の上層部の人間が信じられない物を見たという表情で演習結果をみていた。
最初は『そんな艦娘居るわけ無い』『子供の妄想か』『ふざけるのも大概にしろ』などと言っていた上層部の人間も『これなら我々の勝利はちかいぞ!』や、『司令部直属の艦娘として配備すべきだ!』『これだけの力があれば…深海棲艦は勿論、周辺諸国に対する抑止力にもなるぞ…!』
など、まさに手のひらくるっくる状態である。
現状の日本からすればこれ以上にない即戦力になるのは間違いないしかし…それと同時に彼女、むらさめの力は非情に危険な物だということも…
元帥
「提督」
提督
「はっ」
元帥
「彼女を…決して失ってはならんぞ」
提督
「失う…ですか」
元帥
「ああ、もし仮に彼女の存在が我々とは別の第三者に渡れば…我々になす統べはないぞ」
提督
「ええ、わかっています、彼女の事は必ず守ります」
元帥
「…我々はとんでもない者生み出してしまったのかもしれないな」
むらさめside
むらさめ
「…」
演習には勝った、ちょっと危ないときもあったけど
完全な勝利を得たのだ。
けどそれと同時に自分の力が少し怖くなった
元いた世界からしたらただの型落ちの宇宙巡洋艦だろうが
しかし、この世界からしたら200年以上未来の巡洋艦…
きっとこの世界の人々は遅かれ早かれ私の事を隅々まで調べ上げるだろう。それらの技術が良い方向に使われるのであれば私は何も気にしない。けど、そんな事は絶対にない。
必ずこれらの技術を悪用しようとするものが出てくるはずだ、私の元いた世界でも…
この世界では、そんな事は絶対にあってはならない。
むらさめ
「私のせいで誰かが傷つくのはもう嫌だから…」
如何だったでしょうか?
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今回はかなりオリジナル設定を加えております。読者の方によってはん???っとなる所があるかもしれませんがそこは
温かな目で見てください…
(実際ヤマト以外の宇宙戦闘艦って潜水艦航行できるんですかね??空間魚雷もミサイルなのか魚雷なのかよくわかりませんが…)
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