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「トレーナーさん、お腹空きましたね」
「あぁ、そうだな」
私の問いかけに、隣を歩くトレーナーさんは肯定しました。
今日は休日です。
昨日のトレーニング終わりに蹄鉄が傷んでいた事に気付いた私は蹄鉄を新調しようと思いトレーナーさんに相談しました。
そうしましたら、「じゃあ俺も着いてくわ」と嬉しいお返事を貰い、るんるん気分で今日ショッピングモールに来ていました。
蹄鉄専門店で、今の私に合う蹄鉄をトレーナーさんに見繕って貰い、そのまま店内を散策する事に。
天窓から差し込む陽の光が、吹き抜けの通路を照らして少しほっこりします。
休日という事もあり、それなりに賑わっています。
私達の横を通り過ぎていった幸せそうなカップルを見て、私はトレーナーさんとカップルらしい事をしないといけないという義務感に目覚めました。
........残念ですが、付き合ってませんけどね。
でも、せっかく二人きりで来ているんですから腕くらい組まないとつまらないですよね♪
という事で、トレーナーさんの腕にくっつきますが、やんわり逃げられました。むー。
───少しくらい、私の気持ちに気付いてくれてもいいのに。
「トレーナーさんは、何が食べたいですか?」
「んー。ダイヤは何が食べたい?」
トレーナーさんが食べたいです♪と口から出かけて慌てて両手で塞ぎます。
危ない危ない、昼間にそんな事口にしたらはしたないですよね。
私は少しこほんと息を整えると。
「トレーナーさん、そういう事は殿方が決めるものだと思いますよ?」
えー、と聞こえてきそうなトレーナーさんの顔。
まぁ、この反応される事はわかってましたけどね。
「仕方ないですね~。では、トレーナーさんの好きなオムライスでも食べますか?」
私の提案に、明らかに目を輝かせるトレーナーさん。
ふふっ、トレーナーさんの好みは全て把握していますから。
「オムライスにするか!」
「はい♪」
オムライス屋さんに向かう途中で、腕を組めないかと何度か挑戦しましたがやんわり逃げられます。
もうっ、少しくらい良いじゃないですか。
少し頬を膨らませて、拗ねてみます。
足を止めてジト目でトレーナーさんを少し睨むと、バツが悪そうに頭を掻いてます。
それでも、ジト目を止めません。
そのまま数分。
とうとうトレーナーさんは根負けして、しぶしぶ許してくれました。
るんるん気分でトレーナーさんの腕にくっつく私は、きっと周りから見たら幸せな笑顔をしてるんでしょうね。
だって、幸せですから♪
私達はそのままオムライス屋さんにゆっくり歩いていきました。
───いつか、トレーナーさんを私のモノにしますからね♪