異世界で美少女になった俺、地球に戻れたので裏垢やってみる。   作:貯水庫

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22話 魔法はすごい

 

 

解毒魔法と治癒魔法をかけると、仄かにみーさんの顔に赤みが差したように思う。

 

「みーさん、どう!?体はなんともない!?」

「......!」

 

ベッドから降り、立ち上がるみーさん。

 

「だるくない!」

 

......!!

ああぁ、よかった。

もし殺してしまったらと思うと......いや、もう考えまい。

魔法バンザイだ!

 

「スノウちゃん......」

「成功だね、みーさん」

「!!」

 

そう言った瞬間、すごい勢いでみーさんに抱きつかれた。

 

「ありがとう、スノウちゃん。本当に......ぐすっ」

 

みーさんは俺の腕の中でしばらく涙を流していた。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

みーさんの体調はかなりよくなったそうだ。

かといって、まだ病気が完治したかは分からない。

多分しばらくは大丈夫だろうけど、血を飲ませてもらう約束は今のところお預けかな。

とりあえず病院に行ってもらって、どうなったか診てもらう。治ってたら治ってたで、ちょっと騒がれるかもだけど。

 

「私ね、やっぱり高校に行きたいの」

「いいね、どこにするの?」

聖天冠(せいてんかん)高校!」

 

俺のとこじゃん!?

 

「そ、そっか、なら、いも......麻衣と同じ高校だね」

「そうなんだ!でも学年は麻衣ちゃんの1つ下になっちゃうなあ」

「えっ今年受けるの?もう出願期間始まる頃だよ」

 

みーさんは勉強に1年のブランクがあるはずだ。聖天冠高校はこの辺りでは一番偏差値が高い高校だし、よほどでないと厳しいと思う。

 

「うん、勉強がんばらなきゃね。あ、そうするとしばらく超乱闘はできないかも......」

「ううん、気にしないで。応援するよ」

「約束してたのに、ごめんね」

 

俺も全力でサポートしよう。今から復習となると相当頑張らないといけないから、解毒魔法による疲労物質の分解が役に立つはずだ。つくづくチートだな解毒魔法。

 

でも、みーさんが高校に入ったらもしかしたら裏垢と超乱闘はやめちゃうかもしれないな。余命が少ししかないから始めたって言ってたし、裏垢に至っては、バレたら大変だもんね。

 

「スノウちゃん、私が裏垢と超乱闘をやめるんじゃないかって顔してる?」

「え」

「やめないよ、だってスノウちゃんともっと遊びたいもん。今よりもひっそりとにはなると思うけど」

 

いきなり考えを読んできてビビった。

鍵垢ってことかな?なんにせよ、どんな形でも続けてくれるなら嬉しい。

 

ということで、みーさんはこれから忙しいだろうから、あまり長居はせずに引き上げる。まあ、ここなら家から徒歩10分くらいで来れるので、ちょくちょく様子を見に来よう。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「ただいまー」

 

家に帰ると、妹がバスタオル一枚で廊下を歩いていた。

風呂上がりかな?えっちだ。

 

「あ、おかえりお兄。どこ行ってたの?」

「ちょっと全滅の刀の映画を見にね」

「えー!それなら私も行きたかったのにー!誘ってよー!」

 

お前はもう5回くらい見てるだろ。

 

「誘ったら来てくれたの?」

「そりゃあ行くよ!何回見ても面白いもん」

 

そういうことではなく。

前世なら「お兄となんて行くわけないじゃん、バカ!」くらいは言ってきそうなのに、やはり俺への当たりがマイルドになってるな。

みーさんの言う通り、本当に俺が死んで悲しんでくれてたのかな。

 

可愛くて仕方なくなってきたので、必殺抱きつく攻撃をお見舞いする。

 

「ちょ、いきなり何?血を吸うなら、私の部屋じゃなきゃだめだからね」

「あ、そういえば、中学で同じクラスにみーさんって子がいなかった?」

「山村(みやび)ちゃんのこと?みーさんがどうかしたの?」

 

みーさんはそんな名前だったのか。

 

「その子、今年聖天冠高校に入ってくるかもしれないから、よろしくな」

「え?でも病気で高校には行けないって」

「それ、俺が治したわ」

「は?」

 

みーさんには高橋麻衣は知り合いだと言ってしまったし、妹に裏垢のことがバレるのもマズい。

2人の口裏合わせはちゃんとしておかなきゃな。

 

「え、どういう繋がり?何がどうなって?」

「今日映画館でたまたま会って、たまたま仲良くなっちゃってねー」

「は?」

 

 

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