異世界で美少女になった俺、地球に戻れたので裏垢やってみる。   作:貯水庫

42 / 47
42話 コスプレエリア

 

 

コスプレエリアに来たが、なんか意味わからんくらい人が多い。

これじゃ服部達と合流するのも一苦労だな。

なんて思っていると、周りにいた群衆から声があがった。

 

「あっ来た!」

「スノウちゃんだ!」

「えっどこ!?」

「まじだ!」

「みーさんもいた!」

「もう1人の子は?」

 

こちらの方に集まってくる男たち。

え、もしかして、俺たちのこと待ってたの?

 

「超乱闘のコスプレだ!」

「は?かわいい」

「写真撮っていいですか!?」

 

「ちょ、ちょっと待ってください......!」

 

咄嗟に場を仕切る。

まさか俺たちが来る前からこんなに待ってるとは思わなかった。

 

「2人は写真は大丈夫?」

「うん!私はいいよ!」

「実害がないなら」

 

2人ともOKってことかな。

 

「写真は大丈夫です!でも人が多いのであまり時間をかけないようお願いします!」

 

 

 

 

それから俺たちは嵐のように写真を撮られていった。

なるべく手早く撮るように協力してもらってはいるが、一向に人が減らないので、長居する人やちょっとおしゃべりな人には申し訳ないけど興味を失わせる思考誘導魔法をかけたら全て忘れたように帰っていった。

 

そうして次々と来る人たちに対応していくこと2時間くらい。ようやく、落ち着いてきた。

コスプレエリアはまだ人でいっぱいだが、到着した頃よりは結構空いているように見えた。

俺たち目当ての人がそれだけいたってことかな?

 

「つ、疲れた......」

「大丈夫ですか?」

 

ユーリアは地球では常に強化魔法を使っているからか平気そうだが、みーさんはなかなか疲れていそうだ。

ただでさえみーさんはミニスカで気を使うことが多いからね。

風が吹く度に「きゃっ」と言ってスカートを押さえるのはかわいかったけど。

 

「やっと止んだか」

 

みーさんに解毒魔法と治癒魔法をかけて労わっていると、服部達がたくさんの戦利品を手にこちらにやってきた。そちらもだいぶ潤っていたようで。

 

「待たせちゃいました?」

「いや、ちょうど戻ってきたくらいだぞ。今年もなかなか豊作でな」

 

さてはこいつ、また白髪の女の子の束縛系買ったな?

一人で楽しむのはいいんだが、俺に見せるのはどういう気持ちで読めばいいか分からなくなるからやめろ。

 

では、無事服部たちと合流できたことだし、俺たちもコスプレエリアを回ってみよう。

 

服部たちと一緒に、気の向くままにコスプレエリアを歩いていく。

いろんなキャラがいるね。

竹を咥えたキャラ、白髪で黒い目隠しをしたキャラ、ウマの女の子のキャラ......

 

「なぁ高橋」

「ひゃっ!?」

 

突然服部が耳打ちしてきた。

何すんだこいつ。

 

「耳は敏感だって......」

「す、すまん」

「で、どうしたの?」

「お前、日光は大丈夫なのか?」

 

なんだそのことか。

 

「光を消しても周りから見える魔法をユーリアに頼んでたんだよ」

「ああ、それでユーリアちゃんを連れてきたんだな」

 

その通り。

 

「日本語上手だね!」

「どこの国の子?」

「私はノルウェーから来ました」

 

当のユーリアは、ヨウジさんたちと話をしながら歩いていた。

ノルウェーってのは、電車の中で考えた設定だ。

ユーリアの日本語は異世界語由来の訛りがついてるから、なんとなく異世界語と響きが似ていたノルウェー語を話すノルウェー人ということにしたのだ。

 

「北欧かー。遠いところからよく来たね」

「北欧っていうと、なおさらエルフのコスプレがピッタリだね」

「そ、そうですね」

 

ああ、エルフの起源が北欧っていう話か。確かにだな。

 

しばらく散策していると、配管工兄弟のコスプレをしている2人組を見つけた。

同じ超乱闘のキャラだね。

 

俺たちは一緒に写真を撮ってもらおうと配管工兄弟に話しかけることにした。

 

「すみません、よかったら、私たちと一緒に写真に入ってくれないでしょうか?」

「あ、はい!どうぞ!」

「おぉ、竜女だ!あとモンスター使いとエルフ女王......レベル高っ!?」

 

快く引き受けてくれたので、俺たちと合わせて5人で並んで、服部たちに写真を撮ってもらった。

 

「ありがとうございました」

「いえいえ!皆さんすごいレベル高いですね!手作りなんですか?」

「はい、手作りですよ」

 

1人だけ魔法作りがいるけどね。

 

「へえ......髪とか本物みたいに見えますね」

「ああ、これは地毛ですよ」

「地毛!?」

「はい、私はアルビノなんです。目にも何も入れてないですよ」

 

俺は髪を1房上に引っ張ってみせた。

 

「なるほど......あ、耳もちゃんと尖ってるんですね!こっちも本物みたい......」

 

おっと、耳が見えちゃったか。

でもこの姿なら全く問題ないね。都合のいいことだ。

 

「あ、あの、Owatterとかはやってますか?」

「はい、やってますよ。『スノウ』で検索してみてください」

「スノウさんですね!」

 

配管工兄の質問に答えると、配管工兄弟は白い手袋を外してスマホをいじり始めた。俺はそれを横から覗き込む。

 

「あ、これです」

「はい、これですね......ってフォロワー7万!?」

 

俺のフォロワー数はじわじわと増え続けていて、今はそのくらいになっている。

 

「ふぉ、フォローします!」

「俺も......!」

「ありがとうございます」

 

2つのコスプレ垢からのフォロー通知が来たので、フォロバをする。

こういうイベントで繋がりが増えていくってなかなかいいね。

 

では、あまり長話して服部達を待たせてもいけないので、また散策を開始しよう。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。