4話から登録者がほぼ二倍になっていますね。本当に驚いています。
meigetuです。次回投稿遅れます。
私とエリス様は天界の天へと昇っていく階段がある場所の一番下の段でひざまずいていた。
天には威光のような光で輝いており目視でその御身を確認することはできない。
「女神エリスと」
「大天使ジブリールただいま参上いたしました。ご命令を。」
と、伺いを立てる。
「よくぞ参った。面を挙げよ。」
と、天から重々しい声が聞こえる。
私たち二人は臣下の礼を解き話をうかがう。
「今回呼んだのはほかでもない、二人への命だ。それは、おぬしらの世界にいる機動要塞デストロイヤーを再起不能になるまで消し去れ。」
「機動要塞デストロイヤーですか...」
「そうだ。」
「失礼ながら、理由をお伺い願ってもよろしいでしょうか。」
と、エリス様は伺いを立てる。
「無論だ。今回おぬしが管理する世界にアクアが向かったであろう。その際にちょうどよかったのでな、軽く天使どもに転生者を送った結果を調べさせたのだ。その際に見つけたものであってな、機動要塞が数多の街を蹂躙している姿を確認することができたのだ。さらにそれは我々が送った転生者が作ったというものではないか。このことの事実を悪魔どもに利用され、我ら神々の信仰を堕とされ悪魔どもに奪われるわけにはいかぬ。それゆえの討伐命令だ。」
「かしこまりました。」
「では、頼んだぞ。それと、大天使ジブリールよ。」
と、私に話を振られる。
「は。いかがなさいましたか?」
「おぬしのみで討伐せよ。」
「かしこまりました。天撃の使用許可は出されておりますか?」
「無論だ。6柱が承認してる。」
「かしこまりました。失礼いたします。」
と、上位神がいる場所から離れた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「ジブリール、大丈夫ですか?」
と、満月がちょうどてっぺんに来た頃、私とエリスは図書館にて戦闘準備をしていた。
「無論です。しかし、ここでいうのもあれですが上位の神々は悪魔崇拝をかなり警戒されていますね。」
「そうですね。私が言うのもあれですけど、あまり現場を知らないのかもしれませんね。実際のところ悪魔崇拝という言葉はこの世界では一切聞いたこともありませんし...」
「確かに...しかし命令ですのでやっていきますよ。」
と、準備運動として羽をはばたかせデスサイズを軽く振り回しながら言う。
エリス様は、私の図書館で着ているいつも通りのラフな格好に、指輪やチョーカーの装備だけの装備を見ながら、
「そんな装備でダイジョブか?」
と、聞いてきた。
「一番いいのを頼む。」
と、笑いながら返すと、指をパチンと鳴らす。
すると、エリス様の右手の薬指には一つの指輪が現れた。
指輪の中石にはオレンジ色の宝石があしらわれており、とてもきれいだ。
「これは?」
「私特製の幸運の指輪ですね。」
「そこまで心配されなくても...前もこのようなことがありましたし。」
「私からの気持ちですよ。左手を出してください。」
と、言われる。
左手を出すと、薬指にはめられた。
その意味を察し、苦笑いしながら。
「ありがとうございます。エリス様」
「もちろんです。頑張ってきてくださいね。」
「無論です。」
と、いい、私は機動要塞デストロイヤーがいるといわれたアクセル近辺にある森へと赴いた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「本で読んだことはあるのでサイズはわかったいましたが実際に見ると、でかいですね。」
と、宙を舞いながらデストロイヤーを観察する。
デストロイヤーは、まるで巨大な蜘蛛のような形をしており、背の部分には要塞ゆえに中に入れそうな通路のようなものが見えた。
観察を続けていると、敵感知にでも引っかかったのか迎撃をするために魔法を撃ってくる、
「と、あぶないですね。」
と、体を軽くひねることでよける。
「このまま悩んでいても埒があきません。」
と、右手に黒い野球ボールサイズの魔力の塊を作り、投げる。
しかし、機動要塞を覆うように展開されている青い魔導障壁によってはじき返され埒外な森に着弾し大穴を開けていた。
と同時に要塞は攻撃をされたことに気が付いたのか、砲塔をこちらに向け、魔力の球を放ってくる。
「ちっ。めんどくさいですね。」
と、手に黒い靄を纏うデスサイズを生まれさせ、弾道から逃れるように宙を舞う。
エリス様からもらった幸運の指輪もあったおかげなのか、自分に一度の着弾もなくデストロイヤーの裏へと回り込む。
そして、八本ある足の右の前足の付け根部分を狙いデスサイズで切り裂く。
ガン
という、硬い音ともにデスサイズは手から落ちてしまった。
何があったと思い、安全地帯まで上昇してから見てみると、デストロイヤーの右前足はほぼダメージが入っておらず、切れなかった反動でデスサイズを落としたようだ。
「ここまで硬いとは。想定以上です。はて、どのように処理いたしましょうか。」
と、右手を広げデスサイズを呼び戻しつつ考える。
デスサイズではたとえ刃の部分を魔力で強化したところで足部に刃が通ることはなさそうだ。
「デスサイズで切り刻んで対処しようと思いましたが、できそうにありませんね。仕方ありません、デメリットが大きいのであまり打ちたくはないのですが...天撃で処理するしかなさそうですね。」
しかし、魔導障壁をどうにかしなければ天撃を撃ったところではじき返され意味がありません。
魔導障壁を攻撃しまくって、要塞内の機構をオーバーヒートを起こすことで障壁を強制的に解除させる...これは、私の魔力が持たないかもしれません。
機動要塞内に入り魔導障壁の出所つぶす...というのはありかもしれません。
「ひとまず、うっとうしい迎撃システムと砲塔を落としますか。」
と、離れた私めがけて再度降ってきた弾をよけつつ飛び回る。
そして、障壁内に潜り迎撃システムの中枢を担っている魔導結晶を、デスサイズで切りつけ、砕く。
バリン
と、無事にガラスを割るような音がして破壊することができた。
「よし、これで攻略のめdd」
と、同時にその結晶が想定以上の大きさの威力で爆発しそれに巻き込まれ軽く吹き飛ばされる。
「ごほ、ごほ。本当に作られた方の性格の悪さがうかがえます。」
と、デストロイヤーの背の上で受け身をとりつつ軽く体の調子を確認する。
「問題は...ありませんね。次を壊しましょう。」
と、飛びながら魔導結晶を砕くという行為をつづけた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
と、これを50~60ほど行い、近くを飛行していても攻撃されないという状態になった。
「はあ、どれだけ兵装を積んでいるのですか。ひとまず中へ行き魔導障壁を解除しますか。」
と、ため息をつき、機動要塞からただの移動要塞となった中へ乗り込んだ。
中は、煉瓦で作られた大きな一つの街のようであった。
しかし、街中には人の骨がほとんどないことから、暴走した際に誰も乗っていなかったと察せられる。
すると金属の反射の光が見えそれを手に取ってみる。
「これは...レーション入り缶詰めですか。」
と、中を開けてみると乾燥しきったビスケットのようなものが詰まっていた。
「こんなものが残っているのですね。」
と、苦笑いをする。
魔導障壁のケーブルをたどっていくと、要塞の指令室のような場所につくと兵法書のようなものを見つけた。
「こんなところにこんなお宝が眠っているとは。うへへへぇ。ノイズ王国は末路も散々だったものだったのでほとんど本が残っていなかったんですよね。ラッキーです。」
と、よだれを垂らしながら本棚に向かい一冊の本を取り出した。
その本は、虫食いはひどいがそこまでカビが生えていない。保存状態はまだましといったところか...
軽くページをパラパラとしながら、瞬読をする。
「なるほど...今まで読んだことがない本でしたがとても面白いですね。ロボットを用いた戦術というのは、元の世界でもアニメか何かでは多々ありましたが、実際やってみないとわからない戦術というものもあるのですね。」
と、読んだ本をいつもの癖でぶら下げている首をしまうために持ってきた袋にしまいながら感想を述べる。
「と、いけませんねついつい、本を読んでしまいました。あとはこれとこれと、」
と、垂れたよだれをぬぐいながら、読んだことがない本を袋に詰めその部屋を後にした。
さらに、ケーブルを頼りに歩いていくと中央の制御室のような場所にたどり着いた。
無理やり力でドアをこじ開けると中には赤く輝く石を中心として多くの配線がめぐらされていた。
「この石はまさか...コロナタイトですか。このようなここまで大きさの石は初めて見ました。」
しかし、先日読んだ『ノイズ王国の顛末』という本では、低予算で機動要塞を作ったせいで暴走して滅んだのではなかったのか。
「この程度の大きさのコロナタイトなら国家予算並み...いや、以上の値段が張るはずなのですが...作った方が無能な方だったのでしょうか...」
と漏らす。
「まあいいです。魔導障壁のケーブルさえ切断してしまえば魔導障壁が消え、天撃を撃ち、今回の仕事が終わるのですが...せっかくです。仕事ついでにこちらの貴重な巨大なコロナタイトを頂いて、図書館にも大きな魔導障壁を張るのもありかもしれませんね。」
と、コロナタイトが入っている強化ガラスを手に持ったデスサイズで一閃。
ガラガラと、ガラスは崩れ、巨大なコロナタイトを手に入れた。
と、同時にデストロイヤーの動きが止まった。
外に出ると、今まで邪魔と思っていた魔導障壁は残っておらず、ただ機動要塞デストロイヤーがまるで死んだばかりの蜘蛛のように固まっている姿があった。
「仕方がありません、私のデスサイズでの破壊が不可能なうえで、再起不能なまでの破壊とならば天撃で破壊するしかありません。」
と、勢いよく飛び立ちある程度の高度をとったところで右手を天に向かいあげる。
私の頭の上の天使の輪のような魔法陣が移動し、停止した機動要塞デストロイヤーの上に展開される。
と同時に、もともと白かった羽と魔法陣は黒く染まり、羽に神経が走っているかのように精霊回廊が励起し発光を始める。
上部に展開された魔法陣は、地面から強制的に魔力を吸い出すように周りから黒い靄が地面から舞い上がる。
周りは、地面から強制的に魔力を吸い上げているせいで強風が吹き、私の長髪を持ち上げる。
そのようなことにも歯牙にもかけず、私は、
【天撃】
と、言い放った。
すると、吸い上げていた魔力は収束し、一つの小さな恒星のような輝きを放ちながら落ちていく。
落ちていき、デストロイヤーに直撃すると、
ドン、
という衝撃波とともに風が吹き荒れる。と、同時に巨大な爆発を起こした。
「はあ、はぁ。毎回この姿になるのは勘弁願いたいですわ。」
と、爆心地から少し離れた地面に両手でコロナタイトを抱える幼女がいた。
爆心地は、ところどころ高熱ゆえに溶岩が発生しており、デストロイヤーはほぼほぼ跡形も残っていなかった。
ひとまず力を使いすぎたことで荷物を持ってろくに飛んで帰ることもできないので、エリス様に電話をかける。
「もしもし、エリス様。すみません回収をお願いします。」
「もしもし、ジブリールですか。」
「そうです。飛べそうにないのでお願いします。」
と、言う。
「わかりました。ちょっと待っててくださいね。」
と、ノリノリで返してきた。
私はコロナタイトを小脇に抱えエリスが到着するのを待っていた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「はあ、ようやく帰ってこられました。」
と、エリス様の膝に乗せられながら図書館の椅子へ座っていた。
「エリス様、もうそろそろ体のサイズを元に戻したいので修復術式の中に入れてください。」
ジト目を送る。
「いやです。」
と、にっこり笑いながら、返される。
「このままでは上の神様と会えないのですが...」
「大丈夫です。上位神とは一週間以内に完遂させると約束したので、後2,3日はそのままで大丈夫ですよ。」
と、ギュッと抱き留められる。
普段の力ならば簡単に抜け出せるそれも体が小さくなってしまったせいで足や手をバタバタしても抜け出せない。
その様子を見てか、
「本当にかわいいですね。ジブリール。」
と、頬ですりすりされる。
私は、されるがままにされていた。
「ジブリール。こんな服はどうですか。」
と、ゴスロリのきゃぴきゃぴした服を渡される。
私は疲れながら
「わかりましたよ。スクール水着の次はこれですか。」
と、胸にでかでかとジブリールと書かれたスクール水着を見ながら言う。
「いいじゃないですか。せっかくジブリールが小さくなったんですし、着せたいものがいっぱいあったんですよ。」
と、近くに大量の異世界の服であろうものが詰まっている段ボールを見ながら私は一つため息をつき。
「ロリコン」
といいはなった。
私は、エリス様のせいで修復術式の中に入れないので軽く休養兼、魔力の回復のためにベッドで寝ていると、ドアが開く音がした。
私が、そちらに視線を向けると、ネグリジェ姿のエリス様がいた。
エリス様は私が眠っているベッドの隣に入り、私の垂れている耳を持ち上げて息を吹きかける。
「ひ…ゃ。やめてくださいよ。何で、そんなに乗り気なんですか。」
と、肩をびくっとさせ、言う。
「いいじゃないですか。こんな機会めったにないのですし。」
と、普段のエリス様ならば決して言わないことを言っていることに苦笑いをしながら、
「いやですよ。ただでさえ戦闘で疲れているのに、これからヤルなんて。それに、いつもは攻めなのにどうして、私が縮んだ際は受けなんですか。変態なんですか?」
「いや、なんていうかまあ、幼女のジブリールに責められるなんて興奮しない?」
と、軽く頬を掻きながら言う。
「これを全エリス教徒に聞かせてやりたいですよ。エリス様はロリレズ女神だって。」
エリス様はそんなことを言われても気にせずに、
「で、どうするのですか。ちなみに今日抱かなかったら明日一日は修復術式の部屋は開けませんからね。」
「仕方がありませんね。」
と、私はつたない力でエリス様を抱き寄せた。
一通りの行為を終えた後、二人でピロートークを繰り広げていた。
「しかし、なんで、このような誘いをしたのですか?服の着せ替えの際もそうでしたし...」
と、私はエリス様に聞いた。
今までの任務で体が縮んだことは多々あり、その際に誘われる場合は、『ジブリール今日は、いいですか?』と聞いてきて、ダメと言ったら即引き返すという感じだったはずだったが。今までは罪悪感からから疲れていても抱くことはあった。しかし今日は本当に珍しいことにエリスから誘われたことについて問い詰める。すると、
「恥ずかしいのであまりいたくないのですが...」
と、恥ずかしさゆえかエリス様はベットでそっぽを向かれる。
「前、天界でジブリールに説教されましたよね。もっと自分を大切にしろって。その際に考えたんです。安請け合いしないということもありますが、それは私の性格故に、今の段階では無理だなと感じていました。ならばどうしようかな、考えた際、誰かに甘えるというのもふくまれるのかなと思ったんですよ。仕事では、ジブリールに甘えることは多々ありましたが、プライベートではほぼほぼ甘えたことがありませんでした。だから、ジブリールになら甘えても問題ないかなと思い今回行動したんですよ。ジブリール。迷惑ではありませんでしたか?」
と、不安そうにおっしゃった。
「大丈夫ですよ。」
と、エリスが向いている方向へ体を転がす。
エリスは不安そうに手を合わせ下をうつむいていた。
「迷惑なんかじゃありません。むしろ、積極的でとっても素敵でした。」
と、胸の前で不安そうに重ねている手に軽く触れる。
そのことに気が付いたエリスは驚いたように顔を上げる。
その際に、目が合う。
私はにこりと笑い、エリスを見る。
「これからも、どんどん甘えてください。私はエリスの頼みならばいつでも聞き入れますから。」
と、軽く不安からか涙目になっているエリスの額にキスを落とした。
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誤字報告、ありがとうございます。