この素晴らしい天使に祝福を!   作:meigetu

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こんにちはmeigetuです。投稿遅れてすみません。
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六話 キールダンジョン

「アズリールさん。少しよろしいでしょうか。」

 

と、気分変えにと、地上におり冒険者ギルドに酒をあおっていると急にルナさんに、声をかけられる。

 

「どうしたかにゃ?」

 

と、聞き、ルナさんのほうに振りむくと、手にはクエストの紙が握られていた。

 

「これ、新しく発見された場所なのですが、新しい本があるかもしれないとのことでしたのでまだ公開はしていません。もう一組冒険者と組むことになりますが、よろしいでしょうか。」

 

と、紙を見せてくる。

 

「毎回すまないにゃ。うーんと、何々、キールダンジョンの未探索エリアの探索かにゃ?難易度は不明と、向こう側の冒険者は私が本を持っていくことは、承諾してくれてるのかにゃ?」

「はい、その代わり、発見した財宝は3対1のところを9対1で分割してくれと言っていますが...」

 

と、ルナさんから伝えられる。

 

「全然問題ないにゃ。」

 

と二つ返事で承諾した。

 

 

 

次の日、ルナさんに連れられ一緒に攻略する冒険者のもとに向かうと、そこにはダクネスを除くクズ女神三人組がいた。

私は、クズ女神とともにダンジョンを攻略することにうんざりしながら、

 

「こんにちは。今回一緒に探索する、アズリールです。よろしくお願いしますにゃ。」

 

と、三人に挨拶をする。

 

「あ、よろしくお願いします。」

「よろしくお願いします。」

「よろしく」

 

と、返される。

 

「よさそうですね。今回はダンジョンの、未調査エリアなので難易度は不明ですが、財宝が眠っているのかもしれませんね。」

「確かに...財宝が眠っているかもしれませんね。」

「お、お宝。」

 

と、クズ女神が言うと、

 

「な、なんだ、おいおいもうけ話か。」

 

と、早朝から酒を飲んでいる人間種(イマニティ)がたかってきた。

すると、クズ女神を転生特典とした少年が寄っていき何やら紙を渡した。

うーんと、何々、「娼館【夢の館】特別割引券」ねえ。

すると赤い服を着た金髪の人間種(イマニティ)は股間を抑えどこかへ行った。

ルナさんは何とも言えない顔をしつつ

 

「それでは、行ってらっしゃい」

 

と、言った。

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

「ところで、アズリールさんってどんな戦い方をするんですか。武器も何も持っていないみたいですけど。」

 

と、キールダンジョンへ向かうさなか、少年が私の装備を見ながら聞いてきた。

多分、ダンジョン攻略するにあたって何も武器を装備していないことを不思議に思っているのであろう。

 

「私かにゃ? 私はこれで戦うにゃ。」

 

と、いつも用いている、デスサイズを取り出す。

 

「どこから出したんですかそれ。」

 

と、猫を肩にのっけている紅魔族の少女が聞いてくる。

 

「私は、職業が暗殺者(アサシン)だからね。暗器を隠すのはお手のもんてわけだにゃ。」

 

と、デスサイズを隠す。

紅魔族の少女はそれを見て、おーっという。

 

「と、すまなかったにゃ、それで戦い方だったかにゃ。基本的にはこれを振り回して戦うことになるんだにゃ。」

 

と再度、デスサイズを取り出し振り回す。

 

「基本的には、攻撃特化型だにゃ。モンスターは...近くにいないっぽいから近くの木を切ってみるにゃ。」

 

と、それなりの大きさの木に向かってかけていき、刃を回転させ一撃、再度刃が戻ってきた際にもう一撃を叩き込む。

すると木は、想定通り三等分にされて倒れた。

 

「おー。」

「すごいです。かっこいいです。」

 

と、賞賛を受ける。

私は戻っていき話す。

 

「まあ、こんな感じかな。スピードと攻撃性が強い代わりに、防御力と体力が貧弱なんだけどね。」

「すごいですね。」

「そ、それはどれくらいなのか...」

 

と、少年は、心配そうに聞いてくる。

ああ、ダクネスの件か。たぶんこの少年は、ダクネス同様に、私は攻撃値とスピードに極振りしている奴だと警戒しているなのだろう。

パーティーメンバーも、爆裂狂いと、ダメ女神と、ドMクルセイダーという色物ぞろいなら、うなづける。

私がダメ女神と、同類に思われるのもしゃくなので、

 

「人並みぐらいだにゃ。ダクネスみたいに極振りしているわけではないから安心してほしいんだにゃ。」

「ああ、すまないな変なことを聞いて。」

 

と、図星だったのか少し驚いた顔をした後、安心したように言った。

 

「ねえねえ、カズマさん。見えてきたわよ。」

 

と、ダメ女神が声をかけた。

 

 

 

 

 

「それで、これと、これとこれね。」

 

私と、少年は荷物を整えつつ話す。

 

「了解したにゃ。それで、ここでする話ではないと思うのにゃけど、財宝の取り分は九対一で、本があればそれは全部こちらが戴くということでよいかにゃ。」

「逆にありがたいぐらいなんだが、軽く吹っ掛けたつもりだったんだけど、本当に良かったのか?」

「問題ないにゃ。私はお金には困ってないし、それに街を壊した際の借金が相当残っているようだしにゃ。」

 

と、言う。

 

「少し聞きたいのだが、どうして本を?」

「そんなことかにゃ。私は図書館のようなものをやっているんだにゃ。その蔵書数を増やすためにやっているんだにゃ。まあ、そんなことはまた機会があれば話すにゃ。で、どうするにゃ行けそうかにゃ?」

 

と、少年に問う。

 

「ああ、おい、めぐみん、アクア、先に夜目がきくアズリールと一緒に探索してくるからちょっと待っててくれ。」

 

と言い、私と少年でダンジョンへ潜っていった。

 

 

 

 

 

「何かわかったかにゃ?」

「いや、特には普通にダンジョンが広がっているな。」

 

私たち二人はダンジョンの階段を下りながら話す。

 

「それは、そうだにゃ。初級のダンジョンにゃしね。」

 

と、にゃははと笑う。

すると後ろから

 

「ねえねえ、本当にちゃんと見えてるの」

 

と、言う声が聞こえた。

私は不快感からか後ろを振り向くとそこにはクソ女神がいた。

 

「見えてますよ。アクアさん。それよりも上の方で待っていてくれといったはずでしたが...」

「なんでここにいるんだ。俺の話聞いてたか?お前一緒についてきても真っ暗で何もできないだろ。」

 

と、ゲッソリした顔をカズマはする。

 

「ふふん、この私が誰だかわかってない?アークプリーストとは仮の姿、本来は水の女神アクアの御神体そのものなんだから。」

 

と、妙に胸を張っていう。

さて、このクソ女神をどうするか。駄女神と一緒にダンジョン攻略は嫌なので、せっかく少年を説得して連れていかないようにしたのだが、これでは計画が台無しだ。

ひとまずどうするにもこの駄女神を操りやすくするためにご機嫌を取っておく。

 

「そ、そうなんだにゃ? 本当に、水の女神アクア様なのかにゃ。」

 

と、大げさに驚く。

 

「ふっ、ふーん。その通りよ。ダクネスやめぐみんは信じてくれなかったけど、水の女神アクア様の御神体そのものよ。」

「借金の女神の間違いじゃないか。」

 

と、少年がうるさいが無視をする

 

「そ、そうなんだにゃ。まさかこんなところでお会いできるなんて、サインとかもらっていいですかにゃ?」

 

と、さらにおだてる。

 

「も、もちろんよ。私に任せなさい。」

 

と、さらに調子に乗る。

本当にわかりやすい女神だ。

と、ダメ女神はどこからか取り出したかわからないが色紙とペンを取り出してサインを書いていく。

 

「はいどうぞ。あなた、アクシズ教徒なの?」

 

と、色紙を手渡されながら話される。

 

「いや、私はどの宗教にも属していないにゃ。アクシズ教から見習うべきこと、またエリス教から見習うべきことが、多々あると思うんだにゃ。だから、どっちがいいか決められないのにゃ。」

「そうなの。じゃあ、アクシズ教に来なさいおすすめよ。アクシズ教は...」

 

と、少年を蚊帳の外にしつつ、駄女神の勧誘を受けながらダンジョンの奥へと進んでいった。

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

ダンジョンの未探索エリアを進みつつ、三人で雑談をしていた。

 

「ところで、アズリールって、何か好きな物とか嫌いなものってあるのか?」

「基本的には本が好きだにゃ。嫌いなものは、うーん...読書とかを邪魔されることかにゃ。」

「本当に本が好きなんだな。」

「にゃはは、そうだにゃ。たまに自分の図書館で大声でしゃべられたりして読書の邪魔をすると無意識に武器を投げちゃうことがあってにゃ。図書館では私が司書なはずなのに危険人物扱いされるんだにゃ。」

 

と、にゃははと笑う。

 

「そ、そうか。」

 

「ところで...アクア様はなぜ、地上に降りてこられたのかにゃ?」

「ああ、そのことね、もちろん地上の人々を救ってアクシズ教の教えを広めるためよ。」

 

と、駄女神が答える。

 

「すごいにゃ。さすがは、神様だにゃ。」

「そうでしょそうでしょ。」

「ただ単純に、俺に連れてこられただけだけどな。」

 

と、ご機嫌を取っていたところ、少年が邪魔してくる。

その言葉を無視し続ける。

 

「この少年は、ギルドのいるときもいつも近くにいるみたいにゃ。信者か何かかにゃ?」

「そうよ。私の敬虔なる信徒の一人なの。」

 

と、見栄を張るためにダメな女神は胸を張る。

よくこんないけしゃあしゃあと、見栄を張りたいがためだけに嘘がはけるものだ。

 

「はー。そんなわけないだろ。転生特典でお前を地上にひっぱってきただけだろ。」

 

と、少年は反論する。

ここで、いい加減機嫌を取ることに飽きといら立ちが来ていた私は、態度を切り替える。

 

「あなた、『転生者?』っというやつかにゃ?」

 

と、少年に問う。

少年は私から反応されるとは思わなかったのか驚いた顔をする。

 

「どうしてそれを...」

「その様子だと当たりのようだにゃ。いや何、私はダンジョンで本を集めているといったにゃ。その際によく『転生者?』の日記というやつを見つけてにゃ。文字は難解で読み解くのに時間がかかったけど、なんとなくならわかるにゃ。」

「え、まじ。」

「おおマジだにゃ。たしかここの文字のappleが向こうの言葉では『りんご』というのではなかったのかにゃ。」

 

と、宙に書く。

 

「ちなみに、ステータスの知力はどれくらいあるの?」

「すでにカンストしてるにゃ。それよりも少年は転生者でいいのかにゃ?」

 

と、聞く。

 

「ああ。」

「そうなんだにゃ。転生者という存在は知っていたけど実際に会うのは初めてだにゃ。それで...少年は、アクア様を連れてきたと...アクア様は、信者を連れてきたと。ここから、異世界にいるアクシズ教徒を連れてアクシズ教を布教するためにも現在地上に遠征していると。異世界に信者を持っているとは...さすがですアクア様だにゃ。それにしても転生特典でしたっけ。」

 

と、少年に聞く。

 

「そうだ、日記に書いてあったかは知らないが、転生者には必ず何か特典がもらえるんだ。その際に俺がこの女神を指定したってわけ。」

 

と、うまいこと少年から、このダメな女神のことをぶっちゃけさせた。

ここまでくればあと一歩だ。

 

「じゃあだにゃ、アクア様が言った地上の人々を救うために地上に降りたというのは...」

「嘘だな。ただ単に怠惰に過ごしているだけだな。それどころか人のすねをかじって借金を抱えたりもしている。」

「そうですか...」

 

と、がっかりした顔をする。

 

「えっ、ちょっと待って。」

 

と同時に何か風向きが変わったことにようやく駄女神が気が付いた。

 

「すみませんだにゃ。アクア様。必要以上に期待してしまって、私は一応神話のほうもかなり読んでいるのですが...アクア様はやることはやり、その反面、天使たちにプレッシャーを与えないように表ではさぼっているという、聡いお方だと思っていました。本当にすみませんだにゃ。」

 

と、伝える。

 

「え、ちょっと待ってよ。」

 

と、アクアは焦りながら手をおろおろさせる。

私は駄女神がおろおろするさまを笑いをこらえながら見つつこう続ける。

 

「教義からも、アクシズ教の人々はほとんどが優秀な変わり者なのだから気を張らずに少しは、気を抜いたほうがいいという意味でとらえていたのですが...ごめんなさいにゃ。」

 

と、言う。

ダンジョン内に駄女神の泣き声が響いた。

 

 

 

 

 

「アクア...。大丈夫か。」

 

と、少年は気まずそうに言う。駄女神は、先ほどの言葉がかなり効いたのか、泣きじゃくっていた。

私は、内心いい気味だと思いつつ、

 

「少年。なんか済まないにゃ。」

 

と、申し訳なさそうに謝る。

 

「いえいえ、こいつにもいいお灸になったでしょう。」

 

と、少年は肩をすくめていう。

 

「それよりも...敵が来るにゃ。」

 

と、デスサイズを構える。

待っていると、アンデットが数体現れ襲い掛かってきた。

 

「あー、めんどくさいにゃ。」

 

と、言いつつ近寄りデスサイズを振るう。

すると、数体いたアンデットの上半身と下半身で真っ二つに分かれ地面に転がる。

 

「アクア。」

「グスッ、グス。わかったわよ。」

 

と、泣きつつも、珍しく女神の仕事する。

 

「『ターンアンデット』」

 

と、スキルを発動させると、アンデットは、空へと帰っていった。

 

 

 

 

 

「これは...新しい魔導書...」

 

と、アズリールは、よだれを垂らしながら、本棚へと向かう。

 

「これも、物語ですか。すごいです。」

 

と、言う言葉をこぼしている。

 

「なんか、すごいわね...」

「ああ、まさかこんな人なんて思わなかった。」

 

と、機嫌を取り戻したアクアとカズマは今までの様子との変わりように驚きつつ、部屋をあさっていた。

 

「あ、あんなところにお宝がある。」

 

と、アクアがその宝箱に近づき、その宝箱を持ち上げたとたん、地面から口のようなものが開いた。

 

「へ?」

 

という声という間抜けた声の後、アクアは、捕食されかかっていた。

 

「ぎゃあああああぁぁ。助けてカジュマさーん。」

 

と、アクアが悲鳴を上げ助けを求める。

 

「ちょっと待ってろ。今引っ張り上げるからな。」

「ぎゃあああああぁぁ。」

 

と、やっていると、唐突に黒い靄を纏った投げられたデスサイズが助けに来たカズマとアクアの髪をかすり宝箱に化けていた何かに突き刺さる。

 

「ヒェッ。」

 

と、急に飛んできたデスサイズにアクアが悲鳴を上げるが、宝箱に化けていたダンジョンもどきは、デスサイズによって消えた。

と、同時に二人にとてつもなく冷たい声をかけられる。

 

「うるさいにゃ。今、本を読んでいるから、少し黙っててほしいにゃ。次は当てるにゃ。」

 

と、言い、彼女はアクアをひとにらみした後、読書に戻っていった。

 

「っと...大丈夫かアクア...」

 

と、カズマはアクアを、起こそうと手を差し伸べるが、アクアはなぜかその手をつかまない。

アクアは、恐怖からか静かに少し泣きじゃくって、

 

「だいじょうぶか、アクア。」

「ぐすっ...ぐす、大丈夫...できればおぶってくれない。」

「うん、何かあったのか?」

「腰が抜けちゃって...」

 

カズマは、この調子で探索し続ければ、本当に味方に殺されかねないと感じアクアを背負い先に進もうとする。

 

「先行っているからな。この部屋の探索は任せた。」

 

と、アズリールに声をかけた。

しかし、本に集中していて声が聞こえていないのか、それとも反応を返すのが面倒なのか、返事がない。

カズマたちは、先へと道を進んだ。

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

カズマたちが、部屋を出た後も、地面に読んだ本を散らかして、アズリールは一人で本を読んでいた。

 

「この言い回しは、数百年前に滅んだ国の言語ですね...」

 

確か、これは王国の言い回しですね。

この国は、たしか一人のアークヴィザードによって滅ぼされたのでしたっけ...

その名前は...

 

「キールでしたか。ろくな記録が残っていないので困ってしまいます。」

 

と、口調を変えることを忘れて、本を読みふける。

 

「あいも変わらず面白いですね。『魔導結晶の人工生成について』ですか。著者はキールと...さすがはキールダンジョンといわれただけありますね。」

 

と、本をぺらぺらとめくり、顔をニヤつかせながら、言う。

 

「本当にいいですね。結界を張るために多く必要となる魔導結晶がこんなに簡単にできるなんて。図書館に結界を張る際の材料調達がだるいと思っていましたけど、この方法ならば簡単にできそうですね。」

 

と、先日、デストロイヤーを破壊した際に手に入れたコロナタイトを思い出しつつページをめくる。

 

「これだから知識の探求は飽きませんね。それにまだ、こんなに読んだことがない本がある。」

 

と、本棚から引っ張り出した未知の書籍を並べつつほかの書籍を手に取る。

ついに手に取った本は、『キールの日記』であった。

私は本をぺらぺらと、めくり内容を読む。

 

「なるほど...甘い恋の逃避行というやつでしたか...滅ぼされた王国というのは、記録上、悪い魔法使いが国と戦争を起こしその際に多大な被害を出し、それをかぎつけた関係が悪かった隣国に攻められ滅ぼされたのではありませんでしたっけ...多くの文献にはそう残られていたはずです。しかし実態は、この日記を信じるのであれば、その悪い魔法使い、つまりキールは一人の貴族の娘に惚れ、妻に迎え入れようとしたが王や貴族に疎まれ、逃避行する羽目になったと...」

 

結局のところ国や王の自業自得に過ぎないな。と思いつつ

私はいま、アズリールの姿でダンジョンの攻略をしていたことを思い出す。

 

「あ、やばいですね。新しい本を見るといつもこうだにゃ。」

 

と、口調を直しつつよだれを拭き、周りを見渡す。そこには、少年や駄女神がおらず、無意識に投げたのであろうデスサイズがダンジョンの壁に刺さっていた。

 

「あ、やっちゃったにゃ。まあ、うるさかったから仕方がないにゃ。」

 

と、すました顔で、アズリールはこぼし、投げたデスサイズを回収する。

 

「うーんと、どうするかにゃ...少年とアクア様は今いないようだしだにゃ...ひとまず『生命検知』」

 

と、スキルを発動させる。このスキルは生きているものを感知することができるアサシン専用のスキルだ。すると地下に二つほど反応があった。一つは人間のようなものでもう一つは神性を纏っている。

人間のほうは何やら物陰に隠れていて、もう一人の神性を纏っているほうが戦闘を行っているように必死に、何やら廊下でわちゃわちゃしている。

 

「おー、アクア様。天界の時とは比べて働き者になっていますにゃ~。」

 

と、本を片手に笑いながら観察をする。

 

「それにしても、この少年も、私同様にいい性格をしていますにゃ。クズとは言え神様をほっぽり出して自身は隠密とは...意外に話せば性格があって面白いのかもしれないかもしれませんにゃ。」

 

と、こぼしつつ今回発見した本を運び出すのを手伝わせるために『生命探知』を付けた状態で、こちらに戻るのを待っていた。

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

「本当に済まないにゃ。」

 

と、三人で財宝と多くの本を抱えて出てきた。

 

「本当よ。肝心な時に来てくれなかったじゃない。」

「アクア、そこまで責めるな。ダンジョンもどきから救ってくれたんだし。」

 

と、話していると紅魔の少女が声をかけてきた。

 

「何があったのですか?」

「この子、本を読むのを邪魔したからってデスサイズを味方に投げてきたのよ。」

「にゃははは、ごめんなさいだにゃ~。」

 

と、頭を掻きながら答えた。

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

「あ、クリス。」

 

と、アクセルの街へと帰った後、エリス様と私は鉢合わせていた。

 

「アズリール。珍しいですね、あなたが一人で地上に降りるなんて、それにこの大荷物。何かあったのですか?」

 

と、驚いた顔をされて聞かれる。

 

「そんなに珍しいことかなにゃ?今日はクエストに行ってきたんだにゃ。」

「クエストですか?何か収穫はあったのですか?」

「いろんな本があったにゃ。」

 

と、持っていた本を見せる。

 

「この言語は...数百年前のものですね。こんなものがあったのですか。」

「そうだにゃ。まだまだ取り残しがあるから再度取りに行くにゃ。」

「そうですか。それよりも...アズこの後どうしますか?」

 

と、エリス様は聞かれる。

 

「この後は、図書館に帰るつもりにゃ。クリスも来るかにゃ?」

「いいんですか?」

「もちろんだにゃ。でも、ここ一ヶ月は、本の解析があるから一緒には寝れないけどいいかにゃ。」

「そうですか...でもお願いします。」

 

と、エリス様は少し残念そうな顔をされた後、頼まれた。




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