今回は体育祭第二種目スタート。楽しんでいただけたら幸いです。
上位の奴ほど狙われる下剋上サバイバル、騎馬戦。制限時間はチーム決め15分と本番15分の30分。最低でも二人のチームに振り当てられたポイントの合計がその騎馬のポイントとなり、騎手はそのポイントが表示されたハチマキを装着、終了までにハチマキを奪い合って保持ポイントを競うと言うルール。
「つまり最悪二人でもいいわけだ」
注意点として取ったポイントの表示されたハチマキは首から上に巻く必要があるので管理が大変、ハチマキを取られても騎馬が崩れてもアウトにはならず騎手が足をつかなければセーフ、悪質な崩し目的での攻撃は即退場とのこと。
「ねえねえ爆豪」
「ああ?んだこら!」
「落ち着けよ爆豪」
さっそく、モールデッドを展開しながら露骨にみんなに避けられている爆豪に話しかける。切島すごいな、自分からこの爆弾に関わるのか。
「私と組まない?作戦があるんだ。決着は直接対決で、なんてどう?」
「…その作戦とやらを聞かせろ」
「やだよ。聞いたうえで拒否られるとか嫌だし」
「おいどうすんよ爆豪。俺は組んだ方がいいと思うぜ!」
そう言ってくれる切島に笑顔で頷くと爆豪も不敵に笑んだ。
「いいぜ、俺とクソ髪と黒目としょうゆ顔っていう当初の考えていた構成よりもいい作戦があるなら言ってみろ」
「切島だよ覚えろ!?」
「あとは芦戸と瀬呂かな?えっとね、C組の心操、スカウトしてみない?」
「「!?」」
そう提案すると、目を白黒させる爆豪と切島。その表情の爆豪はレアだな、いい物見れた。
「まずね、普通科には異形系もいたのにここまで生き残れた時点で凄い個性を持ってるんだよ」
「だからって組むメリットないだろ」
「爆豪は余裕なかっただろうから見てないかもだけどさ、私はしがみ付いてただけだから見たんだよね」
「ああん!?」
「落ち着け爆豪。何を見たんだ?」
「複数の生徒が従えていたんだよね。ガキ大将とかじゃないとして彼の個性ならさ、洗脳とかその類なんじゃないかな」
私も(厳密には違うけど)洗脳できるからなんとなくわかるんだよね。ちらっと見えた、心操に従ってた生徒たちは心ここに非ずって感じだった。凍っても特に動じてなかったし。そう伝えると爆豪は納得したのか腕を組み、切島は「
「そうでもないよ。自分の個性を最大限に使ってる凄い奴だよ」
「そいつはたしかに!
「…なるほどな。で、どうやって勧誘するんだ」
「あ、それなら大丈夫。連れてきたから」
そう言ってクイッと指を動かすと、モールデッドに手を掴まれ困惑しながら連れてこられた心躁がいた。
「お前ら、俺なんかを連れて来てなんのつもりだ」
「ああん!?むぐっ」
「駄目だよ爆豪、切島。受け答えしちゃ。ねえ、貴方も生き残ってヒーロー科に入りたいんでしょ?手を組まない?」
「はっ、俺に踏み台になれってか?これだからヒーロー科様は……」
「「「……」」」
「……話を聞かせろ」
自分の個性がばれてると気付いたのか観念して話を聞く体勢に入る心操。よしよし、モールデッドに私がおかしくなったら殴ってでも止めろと指示してるし覚悟を決めよう。
「単刀直入に言うよ。全部
《「さあ起きろイレイザー!15分のチーム決め兼作戦タイムを経て、フィールドに11組の騎馬が並び立ったあ!」》
《「……なかなか、面白え組が揃ったな」》
そして15分が立ち、全チームが並び立つ。相澤先生の言う通り面白い組み合わせだらけだけど、やっぱりというかほとんどが同じクラスで組んでる。
A組は爆豪と私と切島と心操の爆豪チーム、10450ポイント。
焦凍と飯田と八百万と上鳴の轟チーム、615ポイント。
緑谷と麗日と常闇と尾白の緑谷チーム、590ポイント。
峰田と障子と梅雨ちゃんの峰田チーム、420ポイント。
葉隠と耳郎と砂藤と芦戸の葉隠チーム、395ポイント。
B組は鉄哲と骨抜と泡瀬と塩崎の鉄哲チーム、705ポイント。
拳藤と柳と取蔭と小森の拳藤チーム、225ポイント。
物間と円場と回原と黒色の物間チーム、305ポイント。
鱗と庄田と宍田と鎌切の鱗チーム、215ポイント
小大と凡戸と角取と吹出の小大チーム、195ポイント
あと多分、余りものチームの瀬呂と青山と発目の瀬呂チーム、190ポイント。発目は目立ちたいのかサポート科なのを利用して私達を始めとした色んなチームに自分を売り込んでたけど個性が分かっている自分のクラスの方が有利なのは変わらないし、なんというか不安だったのもあって売れ残ってしまったらしい。正直私達の作戦にサポートアイテムが必要なくなかったら普通に頼ってたかも。
《「さあ上げてけ鬨の声!血で血を洗う雄英の11巴の大合戦が今、狼煙を上げる!」》
プレゼントマイク先生の実況を聞きながら、私が騎手を務める騎馬を見下ろす。
「爆豪!」
「おう」
「切島!」
「先陣は任せとけ!」
「心躁!」
「こうなりゃやけだ、やってやる!」
「モールデッドたち!」
「「オー!」」
【我がことながらずるい】
先頭が切島。右前方が爆豪。左前方が心躁。後方を陣取るのが私の生み出したモールデッド二体で、その上に担がれているのが、ポイントが描かれてるハチマキを頭に巻いた私。総勢六人の戦車みたいな騎馬だ。爆豪とどっちが騎手になるのかで五分ぐらい争ったけど、体格的に私になった。爆豪に憐れむような目で鼻で笑われたの絶対許さないかんな。
《「よぉーし!組み終わったな!?準備はいいかなんて聞かねえぞ!行くぜ!残虐バトルロイヤルカウントダウン!3…!2…!1……!」》
「みんな、行くよ!」
《「START!!!」》
合図と共にこちらに向けて突進してくる大半のチーム。A組は全員、B組は青山ところを抜いても二チームぐらいしか来てない、か。ばれてんのかな?まあいいや。
「行くぜ!爆速ターボォ!」
「残念だけど来させないよ!
私達も突進して爆豪が右手を後ろに向けて爆発させて加速、私は両手を合掌して広げた間に粘つくカビでできた蜘蛛の巣を形成し、掌を重ねて鉄砲の様に放射。真正面から迫っていた鉄哲チームの顔面にぶっかけて視界を塞ぐことに成功する。
「ああ!?なんだこりゃ!?」
「誰かの個性か!だけど…モールデッド、ぶん投げて!」
すると地面がドロドロに崩れて私達の騎馬が沈み始めたので、二体のモールデッドに指示して私達を空中にぶん投げてもらうのと同時に消し去り、空中で新たにモールデッド二体を生み出して着地。そのまま走って逃げる。今のうちに水分補給しないと。
「奪え、
『アイヨ!』
「常闇…!
そこに横から襲いかかってきた鳥の影の様なモンスターの一撃を、右腕に形成したカビの剣で受け止め弾き返す。緑谷チームの前騎馬、常闇だ。
「八木さん!かっちゃん!全力で、
「いいよ、全力でかかってこい!爆豪!」
「邪魔っだあ!」
『暴力反対……』
そこに爆豪の爆発が下から襲いかかり、
「てやああああああ!」
「いいね、だけど無重力はこういう弱点もあるよね!
「俺に命令すんじゃ、ねえ!」
それに対して合掌。掌を離して右手の平から粘菌の蜘蛛の糸を伸ばして緑谷たちにくっつけて握り、爆豪が右手を連続で爆発させ、切島と心躁がそれに合わせてモールデッドたちと共にその場を回転。緑谷たちを振り回す。
「うわあああああ!?」
「か、解除…!?」
「遅い!」
麗日が咄嗟に無重力を解除するも、その瞬間に粘菌の糸を離して緑谷たちは吹っ飛んでいった。よし!飛んでいく瞬間に左手から伸ばした糸でハチマキを奪い取ったぞ。あと9組だ。
「心躁、そろそろ始めるよ」
「……ああ、任せろ」
疲れてるみたいだけど本当に大丈夫?
爆豪、切島、心躁と組んだエヴリン。原作と異なり発目ではなく尾白を入れた緑谷チームを一蹴。このチームだけモールデッド含めて六人体制なので結構ずるい。
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