エヴリンのヒーローアカデミア   作:放仮ごdz

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どうも、ポケモン蟲以来に毎日投稿出来てるなーと思ってたらお気に入り100人超えてた放仮ごです。

今回は個性把握テスト後の話。楽しんでいただけたら幸いです。


こんな私の雄英2日目

 個性把握テストを終えて、私から話を聞こうと集まってきたみんなを避けてそそくさと帰った翌日。私は憂鬱な気分で雄英に来ていた。緑谷から詳しく考察されてげんなりしたのもあるけど、私はそもそも学校と言う場所が苦手だ。

 

 雄英高校ヒーロー科の日程は、元々前世と今世で「教育」されたせいで勉強する必要がほとんどなくて勉強が嫌いな私にはだいぶ辛い。教師が全員プロヒーローなのはいいが、国立高校なのに一貫して学校週6日制を導入していて、基本的な休業日は日曜だけで授業は毎日7限目まで、土曜だけ六限目まで授業があって、週2回は授業時間が実習と演習になる。主なカリキュラムは国語や数学、英語等の学習科目が必修で、一般教養や専門教育学などもあるが一番目立つ科目がヒーロー科限定科目のヒーロー基礎学だ。戦闘訓練や看護訓練、救助訓練にヒーロー教養などヒーローの素地を形成していく為の授業で単位数も最も多い。私が真面目に受けるとしたらこの授業のみだ。

 

 

 

 

 印象に残ったのは四限目の意外と普通なプレゼントマイクの英語の授業だったその後のお昼休み。私は八百万と梅雨ちゃんと葉隠と芦戸と共に学食に赴いていた。一人で行こうとしたのだがそれを察知したのか取り囲まれて一緒に行くことになった。弁当があればいいのだけど、うち(八木家)はパパも私も料理ができないのでいつももっぱらコーンフレークやコンビニ弁当を食べている。昨日はカップ焼きそばだった。この食堂はクックヒーロー・ランチラッシュの絶品メニューが食べられる。まともな飯は久しぶりだった。

 

 

【私がいなかったら胃袋全部摘出だったんだからパパには感謝してほしいよねー】

 

「感謝されてるってば…」

 

「うん?何か言った?エヴリンちゃん」

 

「ううん、なにも」

 

 

 とりあえず普段は食べられない物、ということでハンバーグ定食を選ぶ。コンビニ弁当とは確たる差でもう泣きそうだ。するとラーメンを食べていた葉隠が話しかけてきた。

 

 

「ねえねえ、昨日聞きそびれたけどエヴリンちゃんの個性って何なの?」

 

「そうそう、瞬間移動したかと思えば凄いパワーだし!」

 

「右腕をオールマイトみたいなムキムキマッチョに変身させてたし異形系?」

 

「私。思ったことはなんでも言うの。巨大ロボの攻撃を受け止める強固な壁も作ってたわ。金属を操る個性なのかしら?」

 

「人型の…えーっと、言い方は悪いけど怪物?も作ってたよね?」

 

「まさかバイクどころか飯田さんまであっさり越されるとは思いませんでしたわ…」

 

「えーっと……この場ではちょっと言えない、個性かなあ…アハハ…」

 

「「「「「「?」」」」」

 

 

 私の言葉に首をかしげる四人。言えるわけないじゃん、カビだなんて、食堂で。しかもご飯食べてるのに。

 

 

 その後、ヒーロー基礎学に遅れない様に急いで食べて教室に戻る私達。あ、そういえばパパが言ってたな。ヒーロー基礎学は自分が担当するから私との関係はばれないようにしてくれって。パパって言わない様に気を付けよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「わーたーしーがー!!普通にドアから来た!!」

 

 

 そんな声と共にドアから出てきたのはマッスルフォームのパパだ。筋骨隆々な逞しい身体、力強く跳ね上がった二つの前髪の異なる画風がトレードマークのナンバーワンヒーロー。他の皆が湧き立つ中で、私は一番後ろの席なのを良いことに口を両手で塞ぐ。なんか隣から視線を感じるけどまあいいや。

 

 

「オールマイトだ!すげえ、本当に先生やっているんだな!」

 

「早速だが、今日はコレ!」

 

 

 意気揚々と教壇に立ったパパが力強く突き出したのは今日の課題が書かれたプレートで『BATTLE』と書いてあった。…バトルかあ。モールデッドたちちゃんと操らないと大惨事になりかねないから気を付けよう。

 

 

「そう、戦闘訓練!!そしてそいつに伴って・・・こちら!入学前に送ってもらった『個性届け』と『要望』に沿ってあつらえた…戦闘服(コスチューム)!!」

 

 

 教室の壁が迫り出して、戦闘服(コスチューム)が入ってるらしいロッカーが現れる。トランクケースの様になっていて持ち運びできるようだ。便利。全員のテンションが上がるのを感じた。私はまあ、何が入ってるのか知ってるからそんなにテンションは上がらないけど。

 

 

「着替えたら、順次グラウンドβに集まるんだ!」

 

「はーい!!」

 

 

 そして私達は各々のケースを手に取り教室を後にするのだった。私はもちろん水筒を忘れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 女子更衣室でコスチュームに着替えていると、八百万が話しかけてきた。…えっと、その、なんだ、その露出の激しいコスチュームは。

 

 

「エヴリンさんのコスチュームはシンプルなのですね!…どうかしました?」

 

「いや、私とは正反対のコスチュームだなあって」

 

【痴女だ!痴女痴女!痴女がいるよ!】

 

 

 本性黙れ。私のコスチュームはぶっちゃけ、前世から着ている半袖の黒いワンピースだ。防弾防刃防爆耐電で水も弾く特殊素材を使っていて、同じ素材のスパッツを下に履いている。それに加えてサポートアイテムである水筒にブーツで完全装備だ。普段着と何も変わらないけどこのデザインにしてくれたデヴィットには感謝しないと。

 

 

「これは私の個性を最大限に使える様に…これでも露出は抑えられているのですよ?そういうそちらはシックで素晴らしいです!昨日もその水筒を身に着けていましたが、特殊な物なのですか?」

 

「うん。パパの親友に作ってもらったサポートアイテムだよ。パ…オールマイト並みのパワーでも壊れない特別性の素材で、大気中の水分を集めて常に満タンにしてくれるんだ。私の個性、水分は大事だから…」

 

「なるほど!素晴らしい方が作った一流の物だと分かりますわ!」

 

「八百万はともかく、エヴリンは何者…?」

 

「意外と金持ちだったり?」

 

「そんなことないよ。ご飯は何時もコンビニ弁当だし」

 

 

 そう言うと驚く女性陣。やべ、言うのはやめた方が良かったか。見れば、パツパツスーツになってるコスチュームに赤面してる麗日とか、グローブとブーツだけで全裸と言う八百万以上に痴女な葉隠とか。スルーした方がよさそうだな。

 

 

「ケロ。入試の時と同じ格好だけどエヴリンちゃんの一張羅だったのね」

 

「うん、そうだよ。実はあの入試の時もこれを着てたから今更なんだよね」

 

「そうなのね。私はどうかしら」

 

「うん、梅雨ちゃんにすごく似合ってるよ」

 

「ありがとう。嬉しいわ」

 

 

 梅雨ちゃんとそんな会話をしながらグラウンドβに向かう。入試の時と同じ市街地の様な場所だった。金がかかってるな雄英。

 

 

「格好から入るってのも大切な事だぜ少年少女。自覚するのだ!今日から自分は…ヒーローなんだと!!」

 

 

 …よく考えたらパパと同じ様なのでもよかったかな。ちっこいから似合わないか、とか考えているとそれを見て思わず吹き出してしまう。なんか、明らかにパパをモチーフにしたエメラルドグリーンを基調としたシンプルなデザインに、頭部にはウサギの耳のようなマスクをしたコスチュームで身を包んだ生徒がいた。緑谷と飯田だけ顔が見えないから消去法で多分緑谷かな?あ、パパも吹き出してる。

 

 

「本日は屋内の対人戦闘訓練さ!」

 

 

 パパ曰く、ヴィラン退治において野次馬が目撃しやすい屋外よりも統計的に屋内の方が凶悪ヴィランの出現率が高い。その屋内では監禁、軟禁、密会、裏商売などの悪事が行われているというらしい。わかるわかる。私達…と言っても前世だけど、B.O.W.…バイオ・オーガニック・ウェポンは屋内の方が強いからね。かくいう私も屋内戦の方が得意だ。

 

 

「勝敗のシステムはどうなります?」

 

「ぶっ飛ばしていいんスか?」

 

「また相澤先生みたいな除籍とかあるんですか?」

 

「どのような分かれ方をすればよろしいですか?」

 

「このマントヤバくない?」

 

「パパ頑張れ」

 

「んんん~~聖徳太子!!」

 

 

 なんかみんなで一斉に問いただしてたからまぎれて応援しておいた。それが届いたのか、カンペを見ながら一生懸命説明するパパ。明らかに慣れてないよね。そんなところも好きだけど。




エヴリンのコスチュームは迷ったんですがやっぱりいつもの服がいいかなって。他のクラスメイトに比べるとヒーローには見えないけど個人的に気に入ってるエヴリン。

水筒の機能も判明。オーバーテクノロジーだけどあの人なら作れそう(偏見)

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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