エヴリンのヒーローアカデミア   作:放仮ごdz

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どうも、今朝になってなんか見る人が一気に増えたなあとか思いながらランキングを見たら5位にノミネートされてて「ファッ!?」となった放仮ごです。拙作でも一番の人気作エヴリンレムナンツでも8位が限界だったのに……ヒロアカ×エヴリンにここまで需要があるとは思わなんだ。またお気に入りも300人も優に超えました、ありがとうございます頑張らせていただきます。

今回は委員長決め~USJ編まで一気に描きます。楽しんでいただけたら幸いです。


こんな私でも常識はあるつもり

 パパが雄英高校の教師となった事は日本全国を驚かせ、大きな話題になったようで。登校時間、雄英の正門の周りには多くの報道陣が押しかけ、登校する生徒たちにカメラとマイクを向けてはインタビューしていた。

 

 

「教師としてのオールマイトはどんな感じですか!?」

 

「オールマイトの隠し子が入学したとの噂ですが本当なのでしょうか!?」

 

 

 そんなインタビューが聞こえてきて思わず止まる。えっ、なんでバレてんの?私がパパの義理の娘だと知ってるのは雄英教師と一部のプロヒーロー、あとは焦凍と今はI・アイランドにいる私の親友ぐらいのはずだ。そのどれかから話が漏れたとかはないだろうし、他に知ってるのは……………6年前の、倒れ伏したパパの姿がフラッシュバックする。いや、まさかね。アイツはパパが倒したんだ。いるはずがない。

 

 

「よう、エヴリン。どうしたんだ?」

 

「あ、焦凍。おはよう」

 

 

 インタビューの群れにどうしたものかと考えていると、焦凍が登校してきて挨拶する。あ、そうだ。

 

 

「背中にしがみ付いてもいい?」

 

「別にいいが…ああ、あれを越えるのはお前には難しそうだな」

 

「言外にちびって言ってるよね?あ、それとオールマイトの隠し子についてはノーコメントで通してよね」

 

「わかってるさ」

 

 

 その背中にしがみ付くと、適当にインタビューに答えて門をくぐって行く焦凍。その時、視線を感じて振り向くと、路地裏に入って行く陰気くさい男が目に入った。……なんだったんだろ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとう、焦凍。助かったよ」

 

「これぐらい気にすんな。ライバルだろ、俺達」

 

 

 礼を言いながら教室に入ると、皆から驚きの視線を向けられた。特に反応してたのは芦戸と葉隠だ。

 

 

「驚き轟!え、なになに?なんで二人とも名前で呼び合ってるのー?」

 

「もしかして戦闘訓練を介して恋に落ちちゃったとか?」

 

【致命的に相性が悪いんじゃが?】

 

「鯉…?」

 

「ライバルだから名前で呼び合ってるだけだよ。恋とかそんなんじゃないから」

 

「「えー」」

 

 

 でも恋か。…前世はそんな暇もなかったからなあ。私に誰かを愛せるとは思えない。今世はパパがいるならそれでいいや。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてホームルーム。相澤先生が入ってくるなり黙るクラスメイトにちょっと苦笑い。訓練されてるなあ。

 

 

「昨日の戦闘訓練お疲れ様。ブイと成績見させてもらった。爆豪、お前もうガキみたいなマネするな。緑谷、個性の制御が出来ないからって仕方ないじゃ通さねえぞ。俺は同じ事言うのが嫌いだ。個性の制御さえ出来ればやれる事は多い。焦れよ緑谷」

 

 

 先生の言葉に爆豪は俯いて「ウス」と短く、緑谷は焦燥感に駆られながらも「ハイッ」と返事をする。あと峰田にも何か言いたかったのかこちらに視線を向ける相澤先生だったが、パパに色々注意されたのを知っているのかやめて本題を切り出してきた。

 

 

「さて。急で悪いが、今日は君らに学級委員長を決めてもらう」

 

【学校ぽいのキター!】

 

 

 すぐに私と焦凍以外のクラスメイト全員が一斉に手を挙げて立候補し始めた。委員長なんてやりたくないなあと私は思うけど、集団を導く学級委員長という役職はトップヒーローの素地を鍛える事が出来るんだっけ。でもコミュ症にやらせることじゃないよね。

 

 

「静粛にしたまえ!」

 

 

 我も我もとみんなが立候補する中、轟いたのは飯田の声だ。どうでもいいけど見事に高々と聳え立ってるね、右手。

 

 

「学級委員長とは多を牽引する責任重大な仕事であり、周囲からの信頼があってこそ務まる聖務!民主主義に則り、真のリーダーを皆で決めるというのなら…これは投票で決める議案!」

 

「そびえ立ってんじゃねーか!何で発案した!?」

 

 

 見事なツッコミが入るのはもはやギャグだが本人は真面目だ。寝袋に入った先生曰く「時間内に決まれば何でもいい」とのことだったので、満場一致で学級委員長を決める投票が行われた。…まあ、飯田かなあ。結果、何故か緑谷が3票を獲得して委員長に、八百万が2票を獲得して副委員長に決定した。………一つ言わせてほしい。0票なの私と焦凍と麗日だけってどういうことだ。常識的に他の人を選ぶやつだよねこれ!?大半が自分に入れたって恥ずかしくないんか!飯田は一票ってことは自分以外に入れてえらい!

 

 

【民主主義って自投票ありだっけ?】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなわけで昼休み。一つ思うところがあった私は早々に食事を終えて職員室に向かっていた。

 

 

「私の情報がマスコミに流れてたって先生たちに報告しといた方がいいよね」

 

 

 もうすぐ職員室、といったところで校内放送用のスピーカーから警報が鳴り響いて相澤先生とプレゼントマイク他教師たちが全員職員室から飛び出して行った。な、何事?

 

 

『セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんは速やかに屋外に避難して下さい』

 

「セキュリティ3?」

 

【日本語でおk】

 

 

 えっとつまり、侵入者?どうしたらいいかわからず廊下でオロオロしていると、無人の職員室から突如人の気配を感じて不審に思いこっそり覗いてみると、そこには黒い靄の様な物がいた。先生、じゃない!

 

 

「誰!?」

 

「っ!?」

 

 

 威嚇の意味も込めて扉をバシーンと勢いよく開くと、驚いて手にしていた書類を取り落とす黒い靄の様なナニカ。よく見れば、首周りに金属製のガードを装着していて目の様な物が光っている……ヴィラン?

 

 

「何故ここに生徒が…ええい、やむをえませんね!」

 

 

 咄嗟に右腕を異形化させて殴りかかるも、次の瞬間黒い靄は掻き消えて私は机に激突。書類がひっくり返りひらひらと落ちてくる。そのまま痛みに悶えていると、騒ぎを聞きつけたのかエクトプラズム先生が入ってきた。

 

 

「一体ドウシタ!何ガアッタ?」

 

「先生たちが離れたあとにヴィランが侵入していて、咄嗟に捕まえようとしたら逃げられてしまって…」

 

「ソウカ。校長室デ詳シク聞カセテクレ」

 

 

 黒い靄の様なヴィランのこと、書類を漁っていたこと、あとオールマイトの子が雄英に入学したことがマスコミに知られている、などなどを根津校長に話して昼休みは終わった。あの人なんか苦手だ。私のことすべて見透かしてそうなあの目が怖い。しかし鉄壁のセキュリティを誇る雄英がヴィランに侵入されたことは他言無用とされた。…なんだろう、嫌な予感がする。

 

 教室に戻ると何故か緑谷が委員長を辞退していて飯田が委員長に推薦されていた。なにがあったし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日、ヒーロー基礎学の時間にて。相澤先生が「RESCUE」と書かれたプレートを取り出して説明を始めた。

 

 

「今日のヒーロー基礎学だが、俺とオールマイト、そしてもう1人の3人体制で見る事になった。内容は災害水難なんでもござれの人命救助(レスキュー)訓練だ。訓練場にはバスで移動する。わかったらコスチュームに着替えてグラウンドに集合しろ」

 

 

 …なったってことは昨日の今日だから警戒しての処置なのかな。しかし人命救助か………私の個性をちゃんと使いこなせれば多分、クラスの誰よりも得意なんだろうけど、なあ。あ、でも火災現場とかだと弱体化するから一番は無理かも。

 

 

 「番号順に二列で並ぼう」と息巻いて委員長の仕事をしていた飯田が対面するタイプの席だったため落ち込むとかいう面白いことがあった、バスの中。私は一番後ろの席で焦凍の隣に座っていた。コミュ症には名前で呼び合える友達は貴重なのだ。みんなの個性の話になって、一人だけ体操服姿の緑谷が梅雨ちゃんに個性がオールマイトと似ていると言われて妙に焦っている姿がちょっと気になった。……確かにパワーだけなら似てるよね。でも私が緑谷を知らないから無関係だと思うんだよなあ。

 

 

 しばらくして大きなドーム状の建物の前でバスが止まり、相澤先生に引率されて中に入ると某アトラクションテーマパークに似た場所で、スペースヒーロー13号先生が待っていた。

 

 

「水難事故、土砂災害、火事、etc.……あらゆる事故や災害を想定し、僕が作った演習場です。その名も、ウソの災害や事故(U S J)ルーム!」

 

「バカなの?」

 

 

 思わず素でツッコんでた。小声だったので聞かれてないが。いいのかその名前。先生方によるとパパは遅れてくるらしい。活動限界かな。

 

 

「えー、訓練を始める前に、お小言を一つ、二つ…三つ……四つ……」

 

 

 どんどん増えてく13号先生のお小言は、結構大事な話で。先生の個性である「ブラックホール」を始めとして皆誰かを救える個性を持ち合わせているがそれは同時に簡単に人を殺せる力でもあり、今の超人社会は一見成り立っているように見えるが、一歩間違えれば容易に人が殺せるような状況にある。そのような個性を個々が持っている事を忘れないように、この授業では心機一転して人命救助の為に個性の活用法を学んでいこうとのことだった。

 

 

「君たちの力は人を傷つける為にあるのでは無い。助ける為にあるのだと思って下さい。以上、ご静聴ありがとうございました」

 

 

 紳士的に一礼する13号先生。耳が痛い話だ。こんな、ヴィランとして生まれた私の力でも誰かを救えるように、か。気を引き締めて行こう、そう思ったその時だった。中央の噴水広場に、とんでもない悪意と共にあの黒い靄が現れたのだ。

 

 

スタアァァァァァァァァァァァァァァァァァアズッッッ!!!!!!




この場合のSTARSはチーム名ではなく「ヒーローの卵たち=星々」と言う意味。
コネクションがあるんや、あの会社がないわけがないよね。バイオとクロスしたことで超強化されたヴィラン連合をお見せしましょう。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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