アサルトリリィ SPRING BOUQUET   作:Rαυs

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間違えて作品ごと消してしまったので再投稿です
お気に入り登録や評価をしてくださった方々は申し訳ありません!




 初めての読者に一言。
この作品はタグの通り、男性が主人公で、作者の自己満足作品となっています。

 百合要素がメインとなっているアサルトリリィと言う作品に『男』という異端な存在に加えノーマルラブ要素が絡んできます。
因みに目次の通りハーレム要素はなしの方向で進めて行きます。
(女子校に男が1人だけって時点でハーレムじゃね?とか言うツッコミはなしで…)

主人公に好意を向けるキャラがいてもヒロインを合わせて2、3人程。

 ガールズラブ要素も入れるつもりなのでNL、GLどっちもOKという方は楽しめると思います。
NLは主人公とヒロインのみ。
GLは原作キャラと原作キャラ、稀にオリキャラ。
といった感じです。

 ですが、百合作品に『男』という存在が許せない方、神琳関連のカップリング(神×雨など) 好きの方には申し訳ありませんが、楽しめないとおもいます…。






それでは、本編をどうぞ。


{第 零 章}終わりの始まり
{第 序 話}ネリネ(DIAMOND LILY)


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──西暦2049年12月──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ベッド以外なにもない真っ白な部屋。

 

 外ではあちこちでに響き渡る悲鳴。

 

 そこから聞こえる金属が発する独特な機械音。

 

 いつまでも続く1人の時間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 アイツはまだ戻ってこないのだろうか…。

アイツが去り際に放ったあの言葉が頭にチラつく。

さすがに何かの冗談だとは思うが…。

 

 嫌な予感がしてならないが今は大人しく待つしかない。

 

 

 

 

 すると足音が近付いてくる。

次はオレの番だろうか。

それともアイツが戻ってきたのだろうか。

もしかしたら別の誰かが連れて行かれるのかもしれない。

 

 部屋の前で足音が止まる。

 

 やはりこの部屋だったらしく、目の前のドアが開いた。

そして白衣に身を包んだ男性、ここの研究者が何かを抱えて入ってくる。

 

 

「……?」

 

 そしてオレの目の前にそれを置いた。

それの正体を認識した瞬間、身体から血の気が引いていった。

 

 そんな筈はないと。

 

 

「また後でここに来る」

 

 研究者が何を言ったのか分からなかった。

それほどオレは動揺していた。

 

 研究者が運んできた物の正体はアイツだった。

オレは即座に近付きそっと抱き寄せ、声をかける。

 

 眠っているのだろうか、ピクリとも動かない、まるで……

 

 

「嘘、だよな…?」

 

 

 

 大丈夫、大丈夫。

 そう言い聞かせそっと胸に耳を当てる

 

 

「………」

 

 

 聞こえてくる筈の音が聞こえなかった

何も聞こえなかった

 

 

「どうして、だよ…」

 

 頭が真っ白になる。

まともに頭が回らず、何も考えられない。

目の前がどんどん真っ暗になっていく…

不意に身体(カラダ)底からから言葉にならないナニかが湧き上がってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふざ、けるな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜ、こんな目に遭わなければいけないのだろうか

なぜ、こんな思いをしなければならないのだろうか

なぜ、こうも簡単に大切な人がいなくなるのだろうか

なぜ、こんな酷いことを平然とできるのだろうか

なぜ、遊び感覚で人の命を奪う事ができるのだろうか

 

「なんで、なんでなんだよ…」

 

 あいつらが憎い。

ここにいる研究者どもは本当に同じ人間なのだろうか。

何が人類の為だ、何が化物を抹殺する為だ。

そう言って何十人の人たちを実験の犠牲にして来た。

 

 お前たちの方がよっぽど化物だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お前たちは────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人類(オレたち)の敵だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────

{ 第 序 話 }

ネ リ ネ

DIAMOND LILY

Looking forward to seeing you again

-×-

[ また会う日まで ]

───────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 すると突然、けたたましいサイレンの音と共に轟音と地震が鳴り響く。

 

 

「─!?」

 

「なっ⁉︎ ヒュ、ヒュージです!」

「なに!リリィどもを向かわせたんじゃなかったのか!」

 

 

 この声は…確かここの責任者だったか。

 

 

「いえ、逆方向からの出現です!」

「規模は!」

「スモール級、ミドル級が20、ラージ級が2体です!」

 

「なっ、向かわせたリリィどもを戻せ!」

「ダメです!ケイブから新たにギガント級が一体出現し、そちらで手が一杯のようです!」

「なんだと⁉︎」

「マディック達を向かわせていますが、恐らく時間の問題かと」

 

「被験体どもを連れて逃げるぞ!全員だ!」

「全員は流石に無理があるのでは⁉︎」

「馬鹿者!貴重な研究材料なんだ、一つでも失う訳にはいかん!袋に詰めてヒュージ用の台車を使って運べばどうにかなる!」

 

 

 そう言い研究者達はあちこちを走り回っている。

彼女達を見捨てて自分達は堂々と退散と…

 

相変わらずだな。

貴重な物はちゃんと回収する辺り研究者の鑑と言った所か

 

すると次々と悲鳴と泣き声が聞こえてくる。

どうやら本当に子供達を全員連れ出しているようだ。

しばらくすると静かになっていき、やがて俺の部屋の前にも誰かが来た。

 

オレはベッドの下からある物を取り出す。

 

 

 そしてドアが開く───────── が

 

 

 

 

 

 

 

「君!今すぐここから…ッ!?」

 

 俺は不意打ち気味に研究者に飛びかかり、ベッドの下に隠していたナイフを即座に相手の喉元に突き刺した。

バランスを崩して倒れた研究者は暴れ回るが俺は追い討ちをかけるように刺したナイフを横薙ぎして切り裂く。

 

 すると研究者がすぐに動かなくなった。

 

「……っ」

 

 殺して、しまった…

いや、覚悟はとっくに決めていたんだ。

何を今更、怖気付いているんだオレは…

 

 気を取り戻したオレは、再び研究者に向き直る。

するとふと首に掛けてあるカードケースが目に入った。

 

 IDカードだろうか?

 

 オレは首に掛けているIDカードらしき物が入ったカードケースを念のために回収する。

 ……死体漁りはいい気分ではないが背に腹は変えられない。

 

 

飯島(いいじま)!おい飯島!返事をしろ!』

 

「─?」

 

 カードを回収すると倒れている研究者の方から声がした。

飯島、この人の名前だろうかIDカードにそれらしき名前が書いてあるが血が付着しているせいで読めなかった。

カードケースから出せばいいだけの話だが、その気にもなれなかった。

 

 

『被験体G-1087、0818、0137。

 そしてC-2061の回収はどうなった!』

 

 

 被験体G-1087。

オレにつけられた験体番号のことだ。

ここに連れ来られた奴らは皆Gのあとに4桁の数字が付く。

 

 また、CとはCHARM(チャーム)の事だ。開発したCHARMは腐るほどある筈だが、回収するという事はよほど貴重な物なのだろう。

 

 

「……誰も連れていない?」

 

 という事はオレが最初だったという訳か?

ならあと2人この区画に残っているのか。

 

 部屋を出て外を確認するがどうやらもう研究者達は全員すでに避難したみたいで誰1人として通路にいなかった。

 

 まずは武器になる物を探さなければいけない。実験の為にいくつかのCHARMと契約はしているが肝心のCHARMがどこにあるのやら…

 

 オレは部屋にもどり、アイツの所へ近づく。

そして横抱きにしてベッドの上に乗せて寝かせる。

 

 

「……また後で迎えに来る、待っててくれ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その頃、研究者達は子供達を巨大な檻の様な台車に入れ、または子供を入れた袋を(かつ)いで地下の脱出通路を目指していた。

 

 

「おい!飯島はどうした!」

「被験体とCHARMの回収に向かってから連絡が着かないです」

「まさか、被験体どもを連れて逃げだしたのか⁉︎」

「そ、そんなはずは…」

「いや、飯島さんは元々実験に対してあまり乗り気ではなかった。

 被験体達を逃がして自首する可能性もありえるのでは」

 

 

 この研究者たちが所属しているのは

研究機関、G.E.H.E.N.A(ゲヘナ)

 

表向き(・・・)、でだが。

 

 元々はヒュージ、マギ、CHARM、そしてリリィの研究をし、科学と魔法の理論を整え、科学的側面で主導してきた研究機関で、CHARMなどを開発し、リリィを支える存在だったのだが

 

それはいつしかそれはリリィを強化、更にはヒュージを加えた実験を始め、新たに強力なリリィを生み出すと言う凶行に出る様になった。

 

 

「別の組織のスパイという可能性も十分ありえましたからねぇ」

 

 

 G.E.H.E.N.A.に所属する研究者全員がそう言った思考を持っている訳ではなく、中には強化したリリィを保護し、治療するといった者達もいる。

 現在G.E.H.E.N.A.では『もっと強い強化を施し研究する』という意見を主張する過激派、『当初の思想を忘れるべきではない』という意見を主張する穏健派で分かれており、ここの研究者達はその中でも手に負えないほどの過激派で、政府からの捕縛命令が出ているほどであった。

 

 

「Dゲートを目指して回収しに行くこともできますが…」

「…っ、仕方ない、Dゲートの方を目指すぞ!」

 

 その為、この研究所はかなり厳重に様々な対策が練られており、脱出通路もその一つである。

そしてその脱出通路は、子供達が収容されているA〜Dの計4つの区画の地下にありそこからいつでも避難することができる。

 

 元々、山の奥に建てられており尚且(なおか)つヒュージすらも(しの)ぐ特殊なジャミング装置をを設置しているのでよほどのイレギュラー(・・・・・・・・・・)が起きない限り見つかる事はないのだが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここか…」

 

一方でオレは『CHARM保管庫』と表示された研究室にたどり着いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To Be Continued




・主人公
験体番号1087
『スキラー数値が高い少年がいる』
という情報がよりにもよってここの研究者に知られてしまった為、連れてこられた。
研究者からは「君は親に売られた」と告げられショックを受けていたが、真相やいかに…。
年齢は12で研究所のことやCHARMなどの知識は彼女に教えて貰っていた。


・彼女
験体番号1017
主人公が研究所で出会った少女。
座学やリリィ、CHARMの事などを主人公に教えていた張本人。
年齢は主人公と同年代の筈だが…?
主人公を守る為に今回の実験に参加、失敗し犠牲になってしまった。
実は主人公にとって初恋の相手。


・飯島さん
GEHENAの研究者の1人。
責任者、葛鬼の後輩で研究所内ではそれなりに権力を持っている。
元々は有名なCHARM製造会社の研究者だった。
昔馴染みのよしみで葛鬼の実験に協力したが、嘘の実験内容を知らされた状態で協力してしまい、最終的に後戻り出来なくなってしまった。


・G.E.H.E.N.Aの研究者達
クズ、人でなし。
リリィはみんな研究材料、研究所の子供達の事はただのモルモットとしか思っていない。
ここの責任者の葛鬼は飯島さんを犯罪に加担させ、それを恐喝の材料に使い協力させていた。
因みに、やる事がみんなあまりにも過激すぎて他の研究所からも敵視されている。
つまり、手に負えないのでハブられてる。



















姫彼岸花(ひめひがんばな)の花言葉は「忍耐」「箱入り娘」
また、今回のサブタイトルのように、ネリネ、ダイヤモンドリリィとも呼ばれている。

ご愛読ありがとうございました。
次回もお楽しみに!
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