ラスバレでは色々あってレギメンが1人欠員し、必死こいてメンバーを探す日々………と、投稿が遅くなった言い訳はここまでです。
メンバーに関してはレギメンと共に探しこの前やっとの思いで見つかり今はきちんと9人になりました。
…そういえばラスバレやってる方ってどれぐらいるんだろ
よかったらTwitterでも繋がりたいです。
Twitterのリンク
今回は今月中に終わるか分からなかったのでキリのいい所で止めて、前編後編式となっています。
なので今日は短めで申し訳ないですが楽しんでいってください。
それでは本編をお楽しみください
この日、百合ヶ丘女学院は掛け替えのない人を失いました。
その方の存在はとても大きく、多くの人に傷跡を残していきました。
でも、他の誰よりも心に深い傷を負ってしまったのはあの子、クラスメイトのリンちゃんこと
リンちゃんとの関係は姫騎様と、あたしの養母繋がりで、部屋も近くだったということもあって、食事などを一緒に取ることが多くそれなりに付き合いが長いです。
だからこそ友人として、傷ついてしまった彼女を放って置くことができず、心配になってルームメイトの琶月ちゃんと一緒に神琳さんの部屋まで向かいました。
ですが、部屋の前には誰かが立っており、扉に寄りかかっています。
正体は彼女のルームメイトである、
ですが、明らかに様子がおかしい。
彼女の表情はとても暗く、様々な感情がぐしゃぐしゃに混ざって、言葉では言い表せないほど酷いものです……。
そして、その表情が神琳の現状の深刻さを物語るには十分でした。
リンちゃんに一声だけかけようと部屋に近づきますが、閑さんはそんなあたしを見て静かに首を横に振ります。
「神琳が落ち着くまで、今はそっとしてあげて欲しい」…と。
あたしは、それを聞き入れる事しかできませんでした……一声だけでも、とは言いましたが、いったい彼女にどんな言葉をかければ良いのだろうと……無責任でした。
閑さんをそのまま放置する訳にも行かなかったので取り敢えず、閑さんをあたしの部屋へ招き、しばらくの間泊める事にしました。
2日後、姫騎様の葬儀が行われましたが……不謹慎ですが、正直な話、その時の事は思い出したくもないです。
それからリンちゃんは部屋から顔を出すようになりましたが、次の日に熱を出してしまい、あたし達で看病する事になりました。
そして───
「もう、琶月ちゃんったら、一緒にリンちゃんの荷解きを手伝うって約束したのになんで寝ちゃうかなぁ…」
おかげで予定の時間とっくに過ぎちゃった…結局、琶月ちゃん起きなかったし。
もうそろそろ片付けも始めてる頃かな、殿方に手伝って貰うのは流石に限界があるからあたし達が行くって事になってたけど……ほら、下着とか見られたら困る物が色々あるから。
殿方と同室になった…ってリンちゃんの口から聞いた時は、文字通り開いた口が塞がらなかった。
殿方で学生、と言ったらこの学院には1人しか居ない。
正直な話、下級生からの村雨様に対する評判はあまり良くはなく、中でも1番有名な噂が『売られた喧嘩は買い、例え下級生であっても容赦はしない』という噂。
なんでも週に3、4回はデュエルを挑まれては返り討ちにし、相手は再起不能状態になるのだとか……あたしは実際に見たことないから分からないけど…。
あくまで噂、それを信じる人もいれば信じていない人もいる。
その証拠に、お母さんやシェリスさんからの彼に対する信頼は高い。
だからあたしも噂の事は全く頭に入れていない……でも2人とも『乱暴者だけど大丈夫よ』って言うんだよね……ホントにどんな方なんだろう。
「確か…この部屋、だよね」
話を聞いただけで実際にあたしは村雨様と直接対面した事がないから、今も凄い緊張してる。
「……ふぅ」
自分を落ち着かせようと深呼吸をし、扉をノックする。
すると、僅かだけど足音が近付いてくる、そして扉が開いた。
扉を開けた本人はあたしの顔を見るとパァッと表情を明るくする、それに釣られて思わずあたしも頬が緩んでしまった。
「…‼︎
いらっしゃいませ、
「うん!こんばんはリンちゃん」
あたし、
{ 第6話 }
ヒナギク
DAISY
FIRST PART
Power of Flower
-×-
[ その蕾もいつか ]
「ふぅ……これで終わりかな」
「意外と早く片付いたわね」
「部屋が広過ぎて空いてる事もあったからな〜」
天葉様達や途中で駆けつけてくれた汐里さんのお陰でスムーズに荷解きを終える事が出来ました。
かの名高いアールヴヘイムの方々がいる事もあってだいぶ緊張していましたが……ふふっ、可愛かったです。
それにしても、私の私物を設置する為に様々な家具を移動させてしまいましたが、勝手に移動させたりしてもよろしかったのでしょうか…。
「ん?あぁそれなら大丈夫。
燈華このくらいでとやかく言う人じゃないから」
「むしろ梅はこれぐらい物があると華美でいいと思うけどな」
天葉様と梅様は特に手慣れていて、他の方々に指示を出しながら瞬く間に荷解きを済まして行きました。
「ふふっ、凄い大掛かりな模様替えになっちゃったね」
「びふぉーあふたー」
「江川さん、それはリフォームよ」
最初はおどおどして茜様や天葉様の後ろに隠れていた樟美さんでしたが、時間が経つに連れて大分場に馴染んできています。
それでもまだ少し警戒心が残っているようですが…
「よし、燈華が帰ってくるまでお茶でもしよっか」
「じゃあ梅はカップでも出すかー」
そう言い2人はお茶の準備を始めます。
どこにどう言った物が入ってるのかが分かっているのか、あっという間に作業が進んで行きます。
なんでしょう、まるで──
「ここの住人さんみたいです」
樟美さんが言うように、まるで最初からここに住んでいる人のよう…
荷解きをするときも、「ここなら置いても大丈夫」「ここに移動させた方が燈華も楽だね」と、まるであの方が日頃どのように過ごしているのかを完全に理解した上で作業をしていました。
「確かにあの2人がトーカの次にこの部屋で過ごした時間が長いかも」
「3人で集まって寝泊まりするぐらいだしね〜」
「「「……えっ?」」」
ね、寝泊まり?
いったいどういう関係なのでしょうか……。
聖様からの放たれるまさかの発言に汐里さんも思わず呆けてしまっています。
「ちょっと聖、それだけじゃ変な誤解が生まれるじゃん」
「説明不足にもほどがあるゾ」
人数分のお洒落なティーカップを乗せたお盆を持って天葉様と梅様がわたくし達の元へ戻ってまいりました。
そしてそれを小さいなテーブルに広げていきます。
中身は紅茶で、香りと色を見るに恐らくファーストフラッシュでしょう。
食事前の紅茶は血糖値を抑えてくれる効果があるのでこれはありがたいです。
それぞれに紅茶が行き渡ると、天葉様と梅様が座るのを合図に全員がそれを口に運びます。
「ふぅ、おいしいです…」
ファーストフラッシュ特有の煎茶のような爽やかで
「ふふっ、ありがと……それでさっきの事だけど、ただゲームや漫画読んであとは爆睡するだけだから特に何もないからね?」
「だけど他のやつには内緒だゾ?」
「へっ?は、はい…」
気を抜いていた所を突くように先程の話題が入ってきてしまった為か反応に困ってしまう汐里さん。
「その、天葉様達は彼とはどういった関係なんですか?」
「ん?そうだなぁ……戦友であり、親友であり、そして家族のような存在…かな?」
そう言い優しく微笑む天葉様。
他の方々も共感するように首を縦に振ります。
夢結様だけは特にこれと言った反応はせず、カップを口に運んでいますが、心なしか笑っているような気がします。
ですが、わたくし達は彼の事を全くと言って良いほど知りません。
あのアールヴヘイムのメンバーがここまで信頼を寄せる殿方、どんな人なのか気になります。
「ん?燈華がどんな人か知りたい?」
「「「はい」」」
どうやら汐里さんや樟美さんも気になっていたようで、3人で全く同じ質問をしてしまいました。
「どんな人、ねぇ…」
「うーん、面倒くさがり屋さんかなぁ?」
「ただの馬鹿よ」
「あははっ!まぁ確かに面白いやつだよな」
「後先考えずに行動する所を見ると、確かにおバカさんよね〜」
「トーカのそう言う所、ホントに直して欲しいわ」
茜様、夢結様、聖様の順番でそれぞれの意見が出てきます。
想像していた回答とは少し違いましたが、意外な面もあるんですね。
「にしてもホントに変わったよな、燈華もこの部屋も」
「そうなんですか?」
確かに雰囲気はかなり変わりましたが……部屋、と言うのはどう言う事でしょう。
「学院にきて2、3週間くらいか、なーんにもなかったんだゾ?ベッドとテレビとこのテーブル、あとは家具が少しあるくらいだったな」
「あとは、今はもうないけど少し大きい本棚もあったね、その中に漫画とかが入ってて…あとは本当にそれぐらい」
梅様と天葉様が懐かしむようにその時の様子を語って行きます。
ベッドとテレビ、家具に関しては、恐らく学院から支給された物でしょう、料理道具に冷蔵庫や電子レンジくらいだった気がします。
テーブルなどは頼めば持ってきて貰えますが……その当時の部屋を想像するとかなり質素だったのではないでしょうか。
「だからあたし達が色々この部屋に持ち込んだり、燈華と一緒に買いに行って模様替えしたの」
「このクッションやカーペットも元々は梅達が使ってたんだゾ」
そう言い、チャーミィのクッションを抱き締める梅様。
聞くとシェリス先生や茜様もこの部屋の模様替えに加勢したのだとか。
可愛らしい物がやけに多かったのはそう言う事でしたか。
「なーにちょくちょく話を盛ってるのよ、ただ単に恋しくて捨てられなくなった物をこの部屋に置いただけでしょ〜」
「ちょ、ちょっと聖!余計なことを言わないでよ!」
なんとなく予想はしていましたが、やっぱり盛っていたのですね…
確かに花柄のクッションやお皿など、天葉様が好きそうな物があちらこちらにあります。
「これだからポンコツは」
「あぁ〜!?またポンコツって言った!取り消してよ今の言葉!」
「いーやーでーす」
「もぉ〜っ!」
本当に、みなさん仲がよろしいですわ。
2人の空間にどう反応していいか分からず、汐里さんと樟美さんが言葉の通り、鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしてしまっています。
「ふふっ、2人とも大丈夫ですか?」
「えっ?あっ、うん大丈夫」
「あっ、ちょっと、ビックリしてしまって…」
まぁ無理もないはずです。
天葉様、聖様とこんな風に間近で対面して話す事は滅多にないはずですから…。
特に、聖様に関してはとにかく緩い性格なのでイメージとかけ離れているせいで思わず固まってしまう人も多くないはず。
(聖様ってこんな方だったんだ…てっきりもっとお堅い方なのかと思ってた…)
(天葉様……プライベートだとこんなお顔もするんだ……)
「ふぅ…」
なんでしょう、凄く身体が軽いです。
ひたすら悩んで苦しんでいた問題が、ちょっとしたキッカケと偶然であっという間に解決してしまいました。
ほんの少しだけ勇気を出せばすぐに解決していた問題だと言うのに、何故わたくしはあそこまで難しく考えてしまっていたんでしょうか。
「……ふふっ、不器用…ですね」
「んぐっ…ふぅ、何が不器用なんだ?」
「あっ、いえ何でもないで…す?」
えっ、今の声は誰ですか?
少なくともこの部屋にいる人声ではないはずです。
「「「……っ!?」」」
2人も同じ事を思ったようで、3人ほぼ同時に声のした方へ身体を向けます。
するとそこには、金色の髪を後ろで束ね、深紅の瞳を持った、見覚えのある人物がどこから持ってきたのか、大量の茶菓子を手に座っていました。
「あっ、安藤鶴紗さん!?」
そう、負傷を恐れず無茶無謀な戦闘をする事から『
「…?」
「あんたら、誰?」