仕事の合間や何もやる事がない時に描くのが1番楽しいですねぇこういうの。
まぁ、それが原因でこうやって投稿する頻度が少ないんですけど。
アサルトリリィに影響されて最近、百合系の漫画ばっかり買うようになっちゃったんですよねぇ。
『full bloom』は勿論の事、『両片思いな双子姉妹』『もし、恋が見えたなら』『ぜんぶきみの性』
ここら辺に今どハマり中です、最後に関してはGLと呼んでいいのか分かりませんが…。
みなさんはどんな百合漫画がお好きですか?よかったらオススメ教えてください。
それでは本編をお楽しみください。
2021/12/13
文章の一部を編集。
2021/1/19
文章の一部を編集。
2021/2/27
文章の一部を編集、及び追加。
西暦2049年 7月。
姫騎……
そして今、姫騎の葬儀があたし達の目の前で行われ、終わりを迎えた。
いない…いない…そこには姫騎はいない。
だから信じない…信じ、たくない…。
現実逃避をするように周りを見渡す。
この場に、彼女が愛したあの子は来ていない。
あたし達と同じで受け入れる事ができないんだと思う、今のあの子に多分あたしは何もしてあげられない、かける言葉が見つからない…。
そして空は曇り空、今にも雨が降って来そう……まるであたし達みたい。
「葬儀にすら来ないなんて、どんな神経してるのかしらね」
「ほんとですわ、姫騎様が亡くなられたのは彼女の所為だというのに…」
「姫騎様もなんであんな子を選んだのか分かりませんわ」
すると、あの子の事が気に食わない同級生や後輩達の陰口が聞こえてくる。
片や姫騎を慕い憧れる者、片や自分よりも高い成績を出し活躍しているあの子や姫騎が気に食わない者。
「姫騎も御気の毒様ですわね」
「流石にあの戦姫でも足手まといが居たらまともに戦えないわよ」
「おまけにその日はお生憎の雨だったみたいですし」
「しかも大雨で、雷も激しかったみたいよ?」
「あらやだ怖いですわぁ」
本人様がいないのをいいことに好き放題言ってくれるわねホント…。
こう言うのは良くないけど、正直な話、あの子はここに来なくて正解だったと思う。
もし来てたら余計に悪化するし、そして何よりも──
「「ーッ!」」
あたしや、他のみんなが黙ってなかったと思う。
「落ち着け、聖」
「夢結、貴女もよ」
好き放題陰口を吐く子達に食い付こうとする2人を梅が聖の、千華が夢結の手を握って静止する。
彼女達も怒りのあまり、握った反対の拳から血が少し滲み出ている。
そんな彼女達の様子に気付く事もなく陰口は続く。
本当に、場違いでしかないよね
葬儀が終わったんだからさっさとこの場から消えて別の場所で話せばいいのに、なんでわざわざ──
「私たちに見せる顔がないのでは?
なんせ──
はぁ……もう、うるさいんだけど
ほら、茜や依奈、
あーあもう、綺麗な唇から血が出ちゃってる…。
その一言でもともと冷たかった場の空気の温度が別の意味で急激に下がる。
『──ッ!!?』
そしてその視線は一気にあたしに向けられる。
あれ?
……あぁ、あたしもあたしで無意識のうちに限界が来てたみたいだね
みんなが我慢してるのにあたしが我慢できなかった…。
「ソラ、貴女…」
そんなあたしを依奈が心配そうな表情で見てくる。
もう、そんな悲しそうな顔しないの。
「はぁ…ごめんね依奈、空気悪くしちゃって…ちょっと席を外すね」
「…ううん、わたしも…いえ、私達も同行するわ
ちょうど席を外そうと思っていた所なの」
そう言い、依奈の他に梅や茜達も着いてくる。
すると、そんなあたし達を避けるように道が開く。
周りの視線が気になって仕方がないけど、まぁ当然よね。
場所は、あの木の下。
「桜、完全に散って葉になっちゃったね」
「そうだなぁ、ホントにあっという間だったゾ」
「時の流れなんてそういう物よ」
不意に溢したあたし呟きを拾うように梅と夢結がそう返す。
「姫騎があの子を紹介したのもこの場所だったよね」
「ふふっ…懐かしいわね、あの時はビックリしたわ」
「確か、『私、この子を
依奈と聖が懐かしむように桜の木を見上げる。
そう、本当に唐突だったのだ『紹介したい子がいるの』と私達をこの場所に連れ出したかと思えば自己紹介もなしにいきなり宣言するんだからそれはもうビックリした。
紹介された本人も状況が理解できなくてしばらく思考停止してたし。
そしてそれから姫騎はスイッチが入ったかのようにその子…
神琳も神琳で姫騎に相応わしい、誰にも後ろ指をさされないリリィとなる為に姫騎が出す課題をクリアしていき着実に強くなっていった。
その成果があの試験で示されるはずだった。
姫騎も目標である生徒会役員どころか、会長の座をも手に入れるぐらいの実績を出していた。
後はただ1年の時が過ぎるのを待つだけ。
だけど、それが叶うことはなかった。
「…ソラ?」
あたしの様子に気付いたのか依奈や他のみんながこちらへ視線を向ける。
頭を空へ向けると
ぽつん、ぽつん…と冷たい雫が空から落ちてくる。
あらら、降ってきちゃったか……でもなんでだろう、目に入ってる訳じゃないのに、視界がぐちゃぐちゃ……あぁ、そうか
「っ…なん…でっ、どうしてっ…」
「そら、は…」
耐えきれなくなって思わずその場で膝を着いてしまう。
そんなあたしを梅が抱きしめ、慰めてくれる。
「よしよし…」
「もう、いいのよ、我慢しなくて…」
そして他のみんなもあたしの側まで来て、寄り添う。
あたしの様に梅も、夢結も、依奈も、聖も、茜も、千華も、冬佳も、瞳から涙が溢れて出して来ている。
「まだ姫騎っ、なにも叶えられてないっ!
これからっ…これからだったのに!」
姫騎は基本的に何でも出来ちゃう所為なのか、これといった目標や願い事がない子だった。
そんなあの子が、生徒会役員へ入り、神琳を強く育てて『
自分が指導し、強くなっていく神琳を見て姫騎は物凄く喜んでて、いつもその自慢話を聞かされた。
神琳と一緒にいるあの子はいつも幸せそうで、あんな表情をする姫騎は今まで見たことがない、そう言えるほどだった。
聖ほどではないけど、あたしが少し嫉妬してしまうくらいあの2人はお似合いで……でも、そんな幸せそうに過ごす2人を見るのが好きだった。
なのに…なのにっ…
「こんなのってないよ…」
あともう少し、あともう少しだったのに…
まるでそんな想いを踏み躙るかの様に、嘲笑うかの様に悲劇は起きた。
なんで…なんでっ
あたしは、言ってはいけないことを言ってしまった。
梅達は理解しているからか、あたしの発言に対して何も言う事はなかった。
だけどそれは、他人が聞けばそうじゃない。
その発言は
「─っ!」
我に返りそんな事を言ってしまったことに自責の念が生まれる。
すると、ガサガサっと、近くの茂みから物音がし、その後に足音が聞こえ、少しずつ音が遠ざかって行く。
あたしは慌てて腰を上げ、後ろを振り向くが、その人物を確認した瞬間、出そうとした声が、喉の奥で詰まった。
「……あっ」
その寂しそうな背中は、とても見覚えのある人物だった。
「…あぁっ、あたし……あたしっ」
その時、あたしは心の底から後悔した。
姫騎の代わりに守らないといけない子を、自分の手で逆に傷付けてしまったことに……。
{ 第4話 }
ハナビシソウ
GOLDEN POPPY
Do not refuse me
-×-
[ たった一つの想いを… ]
「はぁ…」
燈華と半ば無理矢理別れたあたし達は特にこれといった目的もないので予定の時間まで学院内にあるカフェテリアであたしが寮の自室から持ってきた茶菓子を広げて時間を潰していた。
「ん?どうした?」
重い溜め息を吐き机に突っ伏すあたしに梅、
「んー?なかなか上手くいかないなーって」
「─?」
「どうせ神琳のことでしょ〜」
「…あー」
小さな棒付きキャンディの『チャッパチュップス』を口に咥えた聖こと
今日は…パイナップル味ですか。
「むぅ、どうせってなによぉー」
「不器用すぎなのよ貴方達は」
そんなこと言われてもなぁ…。
あの一件以来、神琳はあたしを
なんとか謝ろうと教室や庭園などに向かうけど、神琳が学級委員長という事もあって余計に遭遇することがないからまともに話し合いもできない。
というのもあたしが引き気味になっていることもある所為だと思うけど…。
「わたしはもう少し攻めてもいいと思うのだけど…ほら、転入当初の燈華の時みたいに」
「依奈の言う通り攻めてもいいと思うゾ?」
「う、うーん…」
燈華の時みたいにって…それ少し所かガンガン攻めてるよね?
流石にそれはそれで迷惑過ぎて逆に避けられそうだけどなぁ…。
「…あれ?ソラに…エナ達も?」
「いったい何の集まりかしら?」
『『─?』』
不意に後ろから聞き慣れた声が聞こえ全員が振り向く。
そこには紺色の瞳、そして同じ色の長い髪を左右で二つ結びをし、前髪をヘアピンで止めた少女、
「おっ、茜と夢結だ」
「単なる時間つぶしだゾ〜」
「じ、時間つぶしって…なにかあるの?」
梅が言った事が少し気になったのか質問してくる茜。
茜と夢結の組み合わせって何気に珍しいわね、辞書とかを持っているあたり図書室にでも行ってたのかな。
……あ、そういえば茜と夢結を誘うの忘れてた。
「ちょ、ちょうどよかった!燈華の部屋で祝賀会兼、祝勝会を開くんだけど2人も来ない?」
(忘れてたな)
(忘れてたわね)
(忘れてたのね…)
3人があたしに疑惑の眼差しを向けている気がするけど気にしたら負けだわ。
「へぇ、楽しそうだね」
「燈華の部屋でって………貴方達、もしかしなくても無理矢理押し通したわね」
夢結の言葉で茜以外の全員が一斉に目を逸らす。
まさか一発でバレるとは思わなかった。
いやだって燈華の部屋って元々が2人部屋な事もあって特別に広いからパーティーには持ってこいだもん、キッチンもそれなりに広いし?
でも、特別寮だからというのもあると思うけど1人で暮らすには広過ぎると思うんだよなぁ〜。
少し羨ましい。
「そ、それで〜…2人ともどう?」
「わたしは遠慮しておくわ、そんな暇はないの」
うーむ、やっぱり夢結は断るかぁ…
こういう集まりとかは絶対に行かないしなぁ…
「うーん、せっかくだから私はお呼ばれしようかな」
「あ、茜?」
おっ、茜は意外とノリノリみたい?
もしかしたら、これは勝ったかもしれない。
「ユユも行こ?最近ずっと勉強詰めだったし、たまには息抜きもいいんじゃない?」
「なっ、なにを…」
「久しぶりに燈華の手料理が食べれるんだゾ〜?」
「パーティー自体も滅多にやる事ないしね」
茜に加えて梅や聖も攻めて行く。
うわぁ……これはズルい。
今日はパーティーだからそれなりに手の込んだ料理が出てきそうなのよねぇ…。
おまけに茜もいるし。
「はぁ……分かったわ、行けばいいのでしょう?」
まぁ折れるわよね。
燈華って料理好きではあるけどかなりの面倒くさがり屋さんでもあるから時間をかける料理とか片付けが大変な料理は滅多に作らないのよね…。
あたしや梅とか自分の部屋に2、3人くらい人が居るって時は作ってくれる事があるけど、運が悪いのか夢結はそう言った場面に出会す事が滅多にない。
まぁ夢結が行きたがらないんだけど…。
「それで、いつ部屋へ行くの?」
「うーん、具体的には決まってないんだよね」
「燈華の用事が終わるまでここでのんびりと過ごすだけだゾ」
「トーカが?…用事って、どうかしたの?」
「燈華、今理事長室に行ってるんだよね」
すると夢結と茜がなんとも言えない表情をする。
「り、理事長って…また何をしでかしたのよ彼は」
「さぁ?理事長代行が燈華にじゃなくて、燈華が理事長代行に用事がある様子だったけど…」
ホントになんの用事なんだろ。
理事長に直接ってぐらいだからかなり重要な話なんだろうけど…。
「それなりに長く過ごしてるけど、まだまだ隠し事が多いわよね」
「だなー、迎撃戦の時に辰巳橋で使ってたCHARMも未だに謎のままだゾ」
聖や梅が言うように今思えば燈華は隠し事が多い気がする。
辰巳橋で使っていたあの血のように紅い、禍々しいCHARM、パルの事だってそうだ。
燈華って昔の事とか全く話さないからなぁ…。
「わたし、もうトーカにあのCHARMを使って欲しくないわ…」
「依奈…」
「茜達だってその目で直接見たでしょう?あのCHARMを使ってる時のトーカ、明らかに様子がおかしかった、怖くて仕方がなかったわ…」
あたしが駆けつけた頃には燈華はギガント級を討伐し、ボロボロの身で他のスモール級やラージ級を最前線で相手にしていた。
その時の燈華はまるで最初の頃の燈華を彷彿とさせるような猛獣の様な荒々しい戦い方だった。
「時間が経つにつれて様子がおかしくなって行ってたな…」
梅が言うには、最初は回避しながら攻めていたのがいつの間にか攻撃を受けながら攻めていたのだとか。
当時それを聞いた時は思わず「うーん、
今の燈華は基本的に回避、または防御をして相手の隙を突いて攻撃を加えると言った、いわゆるカウンタースタイルなんだけど、最初の頃は1人で突っ走ってひたすら攻めて蹴散らすと言ったワンマンアーミースタイルだった。
「あの紅いCHARM、一体どこで保管されてるのかしら」
「トーカ自身もそれについては何も言わないもんね…」
「まぁいずれか話してくれるのを待つしかないわよ」
夢結や茜が言うように気になる事は色々あるけど、聖の言う通り燈華がその口で言ってくれる事を待つしかない。
こっちが無理矢理訊いても気分悪いしね。
「にしても、燈華まだかなー」
「ふぅ……まぁ、トーカの事だからそのうち連絡が来るわよ」
口にした紅茶を置いて依奈が言う。
まぁ、確かにそうだけどさ、そろそろお腹が空いてきたよぉ…
お菓子だけじゃ物足りないって。
「そういえばソラ、今更だけど茶菓子を取りに行ってたにしては帰りが遅かったけど貴女何してたの?」
「んー?あぁ、実は一昨日ぐらいから部屋に新しい子が来ててね、その子と話してたら遅くなっちゃったの」
「あら、ルームメイトが出来たのね」
当時は自室に戻ったら鍵開いてるし誰か居るしでビックリしちゃったわよ
思わず見惚れてしまうほど綺麗な子だった、最初は警戒心とかが強くて怯えてたけど、一緒に過ごして行くうちに完全にではないけど心を開いてくれた。
「
「えっ、樟美が!?」
真っ先に反応したのは茜だった。
江川さんは茜と同じ『伍人組』の子で、茜がよく「くすみんが〜」とか言ってるのを思い出した。
「その、元気そうだった?」
「う、うーん、元気ではあったね…どうしたの?」
「えっ、いえ、なんでもないの」
急に茜の表情に影が差した。
そもそも『伍人組』とは、今話題に上がった江川樟美さん、そして茜の他、中等部3年生の
「あたし達に出来ることならなんでもするよ?」
「そうだな、1人で溜め込まないでいっそのこと全部一気にぶちまけた方が楽だゾ」
「やめなさい梅、下品よ」
「うん、そうだね……相談に乗って貰ってもいい?」
そこから茜は一通りの出来事を説明してくれた。
どうやら中等部の方で事件が起きたらしく、その中心人物がその江川さんだったみたい。
その事件がきっかけで周りの信頼を失い、それに加え田中さんとは絶縁状態となってしまい、それが原因であのような卑屈な性格になってしまったらしい。
他の子の話を聞く限り今クラスでは孤立状態になってしまっているみたい。
「なるほどね、それで特別寮に来たわけだ」
「うん、私もつい最近聞かされたから困ってて…」
茜本人も事件については詳しく知らないらしい。
2人以外の伍人組に訊いても首を振るばかり。
「うーん、じゃあ本人に直接きいてみるしかないわね」
「そうだよね…………えっ?」
「えっ?」
予想外の反応に思わず全く同じ反応で返してしまう。
いや、だってそうしないと始まらないじゃない?
相手が嫌がれば流石にやめるけど…
「いや、そうじゃなくて……え、もしかして今日、樟美から訊くの?」
「え、うん、そうだけど…」
「ど、どうやって?」
「今夜のパーティーで」
『『『……なんですって?』』』
い、いやみんなしてそんなに驚かなくてもいいじゃない…
確かにいきなりだけどさ、タイミング的にも今夜しかないし…
「そ、ソラ?貴女分かってるの?その場合、江川さんを招待しなくちゃいけないのよ?」
「わ、わかってるけど」
「正直、今の状態の樟美が招待に応じるとは思わないけど…」
「ん?いや、もう誘ってるわよ?了承も得たし」
『『『……え!?』』』
「あれ?言ってなかったっけ」
『『『言ってないわよ!』』』
あらやだ皆さま仲がよろしい事で…以心伝心ってやつかな?
そういえば確かに言ってなかった、茜が来たら言おうかなって思ってたものだから。
「い、いったいどんな方法を使って…」
「ん?普通に、茜も来るよって言ったら『あかねぇが来るなら…』って」
「そ、そうなのね」
少し茜の表情が明るくなった気がする。
まぁ、最近は色々あって忙しかったからね……校舎も別れてるから会える機会が余計に少なかった筈。
「…聖、味はなんでもいいから一本もらってもいい?」
聖のチャッパチュップス見てたらなんかこっちも口に入れたくなってきちゃった。
この子、色々な味をいつも持ち歩いてるから何が出てくるのか分からないのよね、日に日に違う味のやつ口に入れてる。
なんかあれみたい、小さい頃によくやってた、100円玉を入れてレバーを回すとカプセルが出てくる、えーっと……ガチャガチャ?
「いいよ〜………ところで天葉、貴方もし茜がパーティーに来なかったらどうするつもりだったの?」
すると聖が開封した棒突きキャンディをあたしに手渡ししてくるついでに痛い所を突いてくる。
「うーん…土下座?」
「バカなの?」
「酷くない?」
そんな直球に言わなくてもいいじゃない!
……って、ちょっとそこ!聞こえてるから!誰がポンコツよ!
…………あっ、燈華からやっと連絡がきた。
「燈華、理事長室を今退室したみたい」
「随分と時間がかかったわね」
「それだけ重要な話だったんじゃないか?」
うーん、どうなんだろ。
まぁ考え込んだって仕方ない。
「とにかく燈華の部屋に向かおうか……とその前に江川さんに連絡を入れて…っと」
よし、これで大丈夫。
楽しみだなぁ、今日はどんなご馳走が出てくるんだろ、想像しただけでお腹が空いてきちゃった。
「さて、人数も多い事だし、今日は私も人肌脱ごうかな」
「おぉ、茜の料理か、これは期待できそうだゾ」
「こんな大人数で集まるのは久々ね」
「貴方達、騒ぎ過ぎず節度をわきまえて過ごしなさい?」
「もう夢結、真面目すぎよ?今夜くらい大目に見ましょう?」
「あはは、それじゃっ、行こっか!……はむっ」
そしてあたし達はその場を後にし、特別寮にある燈華の部屋へと移動した
……って、
「んぐっ…ぷはっ、ちょっと聖!ナニこれ!?」
「ん?何って『ハンバーグ味デミグラスソースver.』だけど?」
「なにそれ!?」
なんてもの渡してくるのよ!
確かに味はなんでもいいとは言ったけど流石にこれはダメでしょ!
ていうか絶対わかってて渡したでしょ!開封してる時点で確信犯よね!?
「あらま、やっぱりマズかった?」
「不味いわよっ!」
「うえぇっ、まだ口に中に味が残ってる」
「うーん、まさかそこまでだとは思わなかったわ」
「いや、味の時点でやめるべきだったと思うゾ」
あんなこの世の終わりみたいな味、最初で最後にして欲しいわ……というか、一体どこから仕入れてくるのよそれ。
そんなこんなしてると燈華の部屋の前まで着いた。
『断る!』
「……ん?」
すると燈華の声と、そうではない声が聞こえてくる。
声が遠いせいでよく聞こえない、燈華の声は分かるんだけど…。
「なんか話し声が聞こえるわね」
「先客かしら」
『だぁもう!なんで
『んなっ、失敬な!わたくしをあんな方々と一緒にしないでください!』
客にしてはなんか違う気がする……というかなんか争ってない?
というか、バトルジャンキーってそれ、もしかしなくてもあたし達も含まれてる?
それにしても、もう1人の子の声どこかで…。
『いやいきなりデュエル挑んでくる時点で同類だろ!』
『同類じゃありません!』
「この声……まさか」
「ちょ、ちょっとソラ!」
声の主を見ようと咄嗟にドアノブに手をかけてアポもなしに入ってしまう。
そしてそんな私に驚いて中にいた2人が瞬時にこちらへ目を向ける。
視線の向こうに居たのはそこにいたのは、ついさっき別れたばかりの燈華と……
「しぇん、りん?」
「そらは…さま?」
長い間ずっと話す事ができていなかった神琳だった。
パルちゃんの『黒猫大百科』
はっじまるよ〜‼︎
それでは始まりましたパルちゃんの
『黒猫大百科』第二弾。
みんな久しぶりだねー
最近寒くなってきたから外に出るのが辛くて困るよ。
もうすぐで12月、いやぁ、1ヶ月ってのはあっという間だよねぇ……そうだ、燈華に炬燵とか用意してもらおうかな
って、話がそれちゃったね
それでは早速、今回のテーマはこちら。
『カリギュラ』だよ。
使用したのは第零章のみかな。
ある意味、この物語の鍵となるCHARMだから頭の隅っこにでも入れておいてね。
型式番号:GC-2061
開発企業:G.E.H.E.N.A.
世代:第1世代
契約者;村雨燈華
CHARMについての情報はこんな感じかな。
さて、紹介するとは言ったけど、正直な話まだまだ謎が多いから詳しくは説明できないんだよね。
見た目は小さなシールドと、鋸歯状の刃が着いた血の様に紅いCHARM。
シールドは展開式で、ミドル級やラージ級の攻撃でも傷ひとつ付くことがないほど頑丈に設計されてるよ。
その代わりオートガード機能がなく、手動での展開だから扱いがかなり難しいね。
茜とかみたいにジャストガードが使えるようになったらかなり強力になるんじゃないかな?
あとは
マナを吸収する機能、ドレイン能力がある事、かなり強力だけどこのCHARMを使えなきゃ意味がないよ?
さて次はこのCHARMの特殊機能である『
CHARMの安全ロックを解除する事で起動できる強化形態だね。
契約者の血液と引き換えにCHARMの性能を限界まで引き出すといった、聞くだけで恐ろしい物だ。
それに加え、ヒュージなどの血肉を吸収してそれをマナに変換すると言った機能も追加される。
だけど契約者…血を吸われてる側は狂化状態になると言った、もはや変態にしか扱えなさそうな機能だよ。
まぁそれ以前の問題で契約した時点で大体の人はその身が文字通り崩壊しちゃうんだけどね。
だから燈華が契約して平気だった時は目を疑ったよ。
それに燈華にはブーテッドスキルの『オートヒール』があるから尚更カリギュラとの相性がいい。
研究者達は気づいてなかったみたいだけど燈華のブーテッドスキルは『リジェネレーター』じゃなくてオートヒールなんだよねぇ、まぁ再生速度が何故か異常に早いから仕方ないと思うけど。
オートヒールは再生速度がリジェネレーターと比べるとかなり遅いけど、その代わりマギを消費しないし、意識しなくても回復するから使い勝手がいいみたいなんだよね。
話を戻して、今のカリギュラの状況だけど。
今は学院の研究室に厳重に保管されちゃってるから、しばらくは出番がないと思うんだよねぇ…。
学院側もあんな危険な代物を外でバンバン使われたらたまったもんじゃないだろうし。
誰かに見られたら誤魔化したり隠蔽したりしないといけないだろうし…。
そんな事してたら多分そう遠くないうちにあのご老人の胃に穴が開くとおもうよ。
はい、と言うわけで今日はここまで。
説明、にしては短かったけど、まぁまたいずれか説明するから今日は我慢してよ。
テーマはリクエスト可能だよ、メッセージなり感想なりTwitterなりいつでも受け付けるよ。
今回もボクの登場はなかったなぁ…。
まぁ、燈華も全くと言っていいほどなかったけど。
次回は流石に登場するよ。
じゃあ次回もお楽しみに、じゃあね。
ゴールデンポピーの花言葉は「私を拒絶しないで」「和解」
また、タイトルのように
ご愛読ありがとうございました。
そして『へカート2』さん。
評価ありがとうございます!励みになります。
次回もお楽しみに!
評価、感想、お待ちしております。
感想のリンクボタン
評価のリンクボタン