ありふれない能力者はとある世界に帰りたい   作:永劫闇

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13話 フューレンでも面倒ごとは変わらねェ

 

ミレディと名乗った小さなゴーレムは一方通行に近づくとのふざけた口調から真面目な口調になりこう言った。

 

「貴方達は何のために神代魔法を欲するの?」

 

「俺たちの目的は1つだけだ。あのクソッタレな世界に帰る、だからオマエたちが言う神殺しなんかしねェぞ」

 

「・・・ふ〜ん、まあ良いかな。・・・少し前にも貴方達と同じ目的を持った3人組がここに来たんだけどもしかして知り合い?」

 

「・・・いや多分違うな。まァそんな事はどうでも良い。さっさと神代魔法を寄越せ」

 

「せっかちだな〜、じゃあこの魔法陣に立って。今から貴方達に私の神代魔法である重力魔法を渡すよ」

 

一方通行と番外個体が魔法陣に立つと魔法陣が光だし2人の頭の中に神代魔法とその使い方が刷り込まれていく。

 

「よし、じゃあ目的の物も手に入れられたでしょ?」

 

「あァ」

 

「じゃあ早く帰って欲しいな〜」

 

ミレディがそう言うと壁の一部が動き通路が現れた。

 

「んじゃ、ばいば〜い」

 

一方通行と番外個体はミレディのお別れの挨拶に片手を振り対応すると通路を歩いて行った。

 

 

 

2人が通路を歩き数十分経った頃出口が現れた。その出口を通り地上に出た2人は次の目的地を決めるため近くにあった街に向かって歩き出した。その街の名はブルック。

 

「ねえ、これからどうするの?」

 

「焦っても仕方ねェ。取り敢えずあの街で情報収集だ。あと今日は休むか」

 

「そうね、もう夕方だし。まずは宿を探しましょう」

 

ブルックに来た2人は休息を取るためマサカの宿に来た。そして一夜が明け情報収集をするためにこの街にある冒険者ギルドを訪れていた。

 

「ここから一番近い街はどこだ?」

 

一方通行が受付にいたおばちゃんに声をかける。

 

「・・・ここから一番近い町となると・・・フューレンだね。ほら地図」

 

一方通行が地図を受け取り冒険者ギルドから去ろうとすると受付のおばちゃんが声をかけてきた。

 

「ちょっとまちな。あんた達只者じゃあなさそうだしこれを持っていきな!」

 

そう言って渡されたのは一枚の封筒だった。

 

「・・・これは?」

 

「それを持って他の冒険者ギルドに行ったら色々と融通を効かせてくれるものだ。私は将来有望そうな若者にそれを渡しただけだ。返品は不可だから持っていきな」

 

そしてそれを持って冒険者ギルドを去り少し人気のない場所まで来ると番外個体がこう言った。

 

「これから交渉ごとはミサカに任してくれない?」

 

「なンでだ」

 

「アンタが話すと相手がビビるのよ。アンタのその目つきのせいで。そもそもアンタの容姿はこの世界の住民からしたらとんでもないファッションだと思われてるわよ。そんな容姿のアンタより普通の見た目のミサカの方が交渉ごとをこっちに有利に出来そうだし」

 

「・・・わかった、次からそうしろ」

 

実際は戦闘ではあまり役に立ってないのでせめてそれ以外で一方通行の役に立ちたいだけだが番外個体は絶対それを口にしない。

そして2人はフューレンに行くために背中からそれぞれ竜巻と稲妻の翼を背中から生やし飛び立って行った。

 

最短距離で向かったのでフューレンには数時間で着いた。人気のないところで降り少し歩いてからフューレンの入り口に着いた。

 

「おい、お前達見ない顔だな。どこから来た?」

 

フューレンに入ろうとすると入り口にいた門番らしき男が近付いてきて尋ねてきた。

 

「・・・ミサカ達はブルックって言う隣町から来ました。ここには観光のつもりで」

 

「・・・まあ良いだろう。よし、通れ」

 

そんなやり取りをしつつフューレンに入った2人。歩いていると番外個体が一方通行に向けてこう言った。

 

「やっぱりミサカの方が相手の警戒心を解きやすいでしょ?」

 

「・・・まァな。これからはそォゆう面倒ごとはオマエに任せる」

 

一方通行がそう言った直後、後ろから2人に向かって声を掛けられた。

 

「お、おい、そこの首輪をつけている白髪。お、おまえは僕の奴隷にし、してやろう。と、となりに居る女はぼ、僕の妾にしてやろう」

 

「・・・あァ?」

 

2人の後ろから声を掛けてきた男はそう言うと番外個体に触れようとした。その瞬間、2人から出てくる猛烈な殺意。それを至近距離で浴びた男・・・いやオークのような見た目をした豚は尻餅を付いてしまった。

 

「・・・番外個体こォゆうのは俺の分野だよなァ?」

 

「そうね」

 

「お、おい僕を誰だと思ってるんだ?ぼ、僕はこの町の領主の息子だぞ。ぼ、僕に手を出すと・・・」

 

「うるせェよ豚」

 

一方通行はその豚を蹴り数メートル飛ばした。そして近づくとその醜い顔を踏みつけた。

 

「きたねェ豚はお掃除しねェとなァ」

 

「ぎ、ぎざま、よくも。おい、レガニドこいつを殺せ」

 

そうして出てきたレガニドは一方通行を見ると鼻で笑った。

 

「悪いね。坊っちゃんの命令だから。流石に殺しはしないけど半殺し程度は勘弁してくれや」

 




めっちゃ筆が乗った
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