愛子が出した情報は一方通行が予想していたものと大体同じだった。なので自分の予想の答えを教えてくれたと言う意味でデビットは殺さないでおいた。
「・・・あの1つ質問して良いですか?」
「・・・なンだ」
「あなた達がこの街に来たのはなぜですか?」
「冒険者ギルドの依頼の人探し」
それだけ答えると一方通行と番外個体は2階にある今日の寝床に向かって行った。
そんな様子を見ていた愛ちゃん護衛隊の園部優花は他のメンバーと2階に上がっていった2人について話していた。
「さっきの剣を折ったのはどうゆう事だと思う?」
「・・・さっぱり分からん、だが彼らも異世界人だ。何かしらの特殊能力を持っていてもおかしくは無いな」
「彼らは敵なのか?」
「少なくともいきなり攻撃はして来ないから敵では無さそうだけど」
そんなことを話しているうちに深夜になっていたのでそれぞれ部屋に戻りその日を終える。翌日、部屋から出てきた一方通行と番外個体は依頼をクリアするために宿を出た。この街を出ようと歩いていたところに待ったをかける人物がいた。
「待って下さい、私たちも連れていって下さい!」
待ったをかけたのは愛子とその護衛隊だった。
「・・・はァ?」
「お願いします。私たちも人探しをしているんです。それに人数は多い方がいいですよね?」
「・・・勝手にしろ」
そう言うと2人は背中から翼を生やし空を飛んでいった。驚きつつも各自用意していた馬に乗り追いかけて行った。
2人は山脈の麓に降り山に向け歩こうとした。その時、後ろから愛子達が馬に乗りながら2人に向かって叫んでいた。
「待って下さいー!ちょっと速すぎませんか?」
「知るか、オマエらが遅いだけだろォか」
そういってさっさと森に入って行った2人に愛子達は急いで馬を止め歩いてついて行く。
「ちょ、ちょっと歩くの速く無いですか?」
「人を探してンのにゆっくり行くバカがいるか?」
愛子達はおおよそ山の6合目ぐらいまでノンストップで歩いてきたのでかなり疲弊していた、なので少し休憩する事にした。一方通行は反対していたが番外個体に利用価値があるかもしれないと言われ彼女達の足に合わせているのだ。・・・まあ一方通行はすでにウィルの場所は能力を使い特定しているのでそこまで焦る必要が無かった。
一方通行は滝に来るとその滝を半分に割った。滝の後ろに洞窟が隠れておりその中に入っていき、中にいたお目当ての人物に近づくと声を掛けた。
「テメェがウィルか?」
一方通行に話しかけられて初めて人がいることを認知したウィルは警戒しながらも返事をした。
「・・・確かに私はウィルですが・・・、あなたは誰ですか?」
「フューレンのギルド支部長からの依頼でオマエの捜索に来た」
「・・・こんなとこに隠れてるなンて何があった?」
「実は・・・魔物と戦っている最中に漆黒の龍が現れたんだ。私の護衛隊やついて来てくれた冒険者達は・・・私を逃すために・・・」
ウィルから事の顛末を聞いた一方通行は精神的に参っているウィルにどうしたものかと思ったが、あくまで自分の依頼は人探しなのでこれ以上ウィルに干渉しないでおく事にした。フューレンに帰るためウィルを引きずり洞窟を出て番外個体や愛子達と合流した。
「取り敢えず依頼は達成できた。あとはコイツをフューレンまで送るだけだ」
そのとき愛子達が一方通行の後ろを指差し恐怖に塗れた顔をする。何事かと一方通行も後ろを向いたらそこには先ほどウィルの話に出てきた漆黒の龍が口を開けブレスを吐こうとしていた。
次回!ついにティオが出てきます!!(ティオは作者の推しキャラ)