一方通行が向かった先には既に大量の魔物がウルの町に向かって来ていた。
「待ってください!いくら貴方でもあれだけの魔物相手は・・・」
「三下は黙ってろ。おィ番外個体、分かってるな?」
「はいはーい、アンタがやり逃してこっちに来た奴をやれば良いんでしょ?分かってるって」
番外個体が答えたと同時に一方通行は片手を前に出し竜巻を作りそれを魔物達に向けて放つ。それだけで魔物の大半は跡形も無く消えていった。一方通行は足にベクトルを集め魔物の群れの中心に向かって跳んでいき一方通行が着地した衝撃でその周辺にいた魔物は数メートル飛んで行った。
中心にいる一方通行目掛けて魔物達が武器を持ち突撃していく。一方通行は自分を中心に竜巻を起こしその威力を上げていく。大量にいた魔物の殆どがその竜巻に呑まれ風によってその身体を切り刻んでいく。
そして竜巻が収まると其処には大量の肉片に囲まれた一方通行が立っていた。
「結局ミサカの出番は無しか・・・。まっいっか」
番外個体はこの結果が当然の様に話しているがそれ以外の愛子達やウルの町の住人はそれどころではない。あんなにも沢山の魔物相手に1人で立ち向かいわずか数分で全滅させるなどとても人間業だとは思えないからだ。そんな一方通行に対し恐怖を抱いていた所に、その恐怖を抑えて愛子が近付いてきた。
「この町を救って頂き有難うございます」
「・・・別にオマエらを助けた訳じゃねェ」
一方通行はそう言いつつこの場を去った。数分もすると一方通行は戻って来たがその手には人の足を持っていた。
「コイツが今回の犯人だ。逃げねェ様に手足を折ったが・・・、知り合いか?」
一方通行が持ってきた人はローブを被っていた。まさかとは思いつつも愛子はそのローブを取って顔を確認した。其処にあったのは最近居なくなったクラスメートの清水寿幸だった。
「清水君!?どうしてここに?なんでこんな事をしたんですか!?」
「あんたを殺す為だよ。畑山先生、あんたが死ねば僕が所属している魔人族側がいい思いをするからさ。あんたを殺せば僕は魔人族側の勇者になれたのに・・・・・・お前!!何なんだよ!」
清水は一方通行を指差し、彼が何者かを問う。清水は自分はチート能力を持った異世界転移者なのにたった1人の異世界人に全てを壊されたと思っている。
「・・・一方通行。オマエと同じ異世界転移者って奴だ」
「・・・お前もチート持ちだったわけだ」
すると一方通行は突如、銃を取り出し清水の額に銃口を突き付けた。
「な、何を・・・」
「魔人族について言え」
「ま、待ってくれ!僕は魔人族について何も知らない!本当なんだ!信じてくれ!!」
「一方通行さん待ってください!」
愛子は一方通行に待ったをかける。
「清水君、先生達とやり直しませんか?貴方は勇者です。貴方は何かのために戦う事ができる人だって先生信じています。だからもう一度やり直しませんか?」
「おィ三下、1つだけ聞く、オマエは敵か?」
「て、敵じゃない!信じてくれ!」
一方通行に命乞いをする清水の眼は濁っていた。
一方通行は躊躇いも無く引き金を引いた。
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