門番を動けなくした一方通行たちはオルクス大迷宮に挑もうとしていた。
「行くぞ、」
「ええ、」
一方通行が扉を開け、少し進むと番外個体がこんなことを言い出した。
「ここって47階層まではマッピングされているそうよ」
「なぜそれを先に言わねェのか疑問だが、そこまでは迷わずに行けそうだな」
「ここなら誰もみてないし能力を使っても問題なさそうね」
「俺が飛ぶからしっかり捕まってるよ」
そう言って一方通行は背中に竜巻を4つ発生させその力で空を飛んだ。
そんな一方通行にお姫様抱っこされている番外個体、一方通行には見えないように赤い顔を背ける。
数十分で47階層まで到達した2人。ここから先は新階層、何がきてもおかしくないと思い一方通行は番外個体にある提案をする。
「おい、今の俺とオマエはミサカネットワークで繋がってるよな?」
「そうだけどそれがどうしたの?」
「さっきネットワークを通して、お互いの考えを共有したみたいに俺の反射をオマエと共有できねえかと思ってな。
これができれば死ぬ確率は格段に下がる。どうだ?」
「別にいいけど・・・急にどうしたの?」
「なんてことはねェ・・・これ以上お前らを危険に晒したくねェだけだ・・・」
その時、番外個体は心臓の鼓動が速くなったのを感じた。
一方通行の反射を共有し順調に進んでいく2人。途中にいたモンスターは出会ったら攻撃してきたがトータスの物理法則と魔法を完全に理解している一方通行たちの反射に阻まれ、全員跳ね返った自分の攻撃によって自滅していった。
さらに進もうとした矢先、2人の目に入ってきたのは奇妙な光景だった。
脇道の突き当たりにある3メートルほどの扉は開いらままになっておりその下には1つ目巨人の死体が転がっていた。
「どォゆうことだ?ここに誰か来た痕があるが」
「・・・そういえばこの世界に関して情報収集してる時にうっすら聞こえたんだけど・・・この大迷宮の奈落の底に落ちた転移者が1人いるって・・・」
「おそらくソイツだろォな。・・・だがここには2人いた形跡がある。その話が本当ならおそらく2人はここで出会った・・・。しっかしまぁこんなところに幽閉されてたヤツがいるとはなぁ」
「なんで幽閉されてたってわかるの?」
「頑丈そうな扉に門番ぽい巨人・・・いかにもここに幽閉してます感が出てるじゃねぇか。幽閉されてヤツはこの世界にとって、特異な存在だったみてェだな」
「問題は2人で行動してるところね・・・。奈落の底に落ちた転移者は戦闘向きではない能力を持っていると聞いたわ。
そんな転移者が自力でここまでくるだけでも驚異なのに、さらに特殊な存在が仲間となったら、厄介すぎるでしょ」
「あぁ、できるだけ遭遇したくはねェな。・・・さぁ、先に進むか」
「ええ、こんなとこで寄り道してる暇なんかないもんね」
さらに下へ下へ進んでいくと少し綺麗な階段が見えてきた。
「さっきまでの階段とはちげェな。恐らく最下層に繋がってんだろうなァ」
「最下層ってことは、迷宮のボスがいるはずよ。・・・いくわよ一方通行」
「ハッ、この俺を誰だと思ってやがる?」
こうして2人は階段を降りるのだった。
番外個体が番外個体っぽくない喋り方をしていますが少しずつ腹黒さを無くそうという彼女なりの努力です。
この作品は戦闘シーンより一方通行と番外個体のイチャイチャやほのぼのした日常メインで行こうと思ってます。
なので一方通行の戦闘シーンはあんまりありません・・・と思ったけど意外とある気がする・・・
作者の一言 実は新約の内容一切分からない、なので旧約と作者の妄想で頑張るしかない。