マザーハーロットとなったネロちゃまとグランドマスター級のクリプター、アーデル・クラフトが理不尽の象徴レベルにヤベー組織なカルデアに敗北する物語。

複合異聞帯、人類悪大集合、グランドマスターと呼べるレベルの支援能力を持つ最強のクリプターというパワーワード揃えようが敗北フラグが覆せない約束された敗北のお話。

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どれだけ戦力揃えても最後は勝つのがカルデアなのさを痛感することになる場面。


ビーストネロちゃまとクリプター

帝都ローマ、本来なら滅ぶはずのローマ帝国が存続したイタリア異聞帯で人類の存亡をかけた戦いに決着が着く。

片方は純白の花嫁衣装を着た、ローマ皇帝かつビーストVIであるマザーハーロットの力に目覚めた異聞帯の王、ネロ・マザーハーロット。

彼女をサーヴァントとして従える全クリプターやカルデアのマスターをも凌駕するマスターの才能を持つ傑物、アーデル・クラフト。

 

対するは人理を救うべく戦うカルデアの最後のマスターである、藤丸立花。

彼のメインサーヴァントにしてサーヴァントの力を宿したデミ・サーヴァントである、マシュ・キリエライト。

イタリア異聞帯で味方になった本来ならば人類を滅ぼすべきビーストIII/Lの力を持つカーマ。

 

マザーハーロットvsマシュ&カーマ

 

終始ネロ帝とアーデルの力に押されていたカルデアだがこの戦いにおいて決着が着く。

 

ドサッ

 

倒れたのはネロ帝だった。

異聞帯のマスターである黒髪の青年、アーデル・クラフトはネロを抱きかかえる。

 

「済まぬ……マスター……最後までマスターの力になれなくて……」

 

霊核の砕かれ消滅間際のネロ帝はマスターであるアーデルに力不足を謝る。倒すべき敵すら倒せずマスターを残してしまう自身の無力さを痛感していたからだ。

 

「んなことはどうでも良い……それより楽しかったか?」

 

アーデルの言葉にネロ帝は笑う。アーデルと駆け抜けた日々をネロ帝は思い出し、その旅路に後悔はなく……

 

「うむ!余は楽しい!」

 

笑顔と共にネロ帝は消滅していった……

 

そしてネロ帝に致命傷を与える代わりに己の霊格すらも破壊されたカーマも膝をつく。藤丸は彼女の元へ駆け付ける

 

「敵生体、消滅を確認しました」

「どうやら私も限界の様ですね……」

「カーマさん!?」

 

カーマも身体が消滅し始めていた。マザーハーロットとの決戦は霊器に致命的なダメージを与えていたからだ。

 

「これで借りは返しました。後は向こうのマスターだけ、本当は私が倒したかったんですけど面倒なので貴方に譲ります」

「ありがとうカーマ」

「!?……っ本当お人好しですね。貴方と私は本来は敵同士なのですよ」

「それでも助かったよ」

「全く、貴方という人は……そんな風に言われたらまた力を貸しても良いと思っちゃうんですから」

 

そう言ってカーマも退去した。そして残るはクリプターであるアーデル唯一人。

 

「異聞帯の王であるネロ帝や天照大神、黙示録の四騎士達は倒され、最後のビーストである愛歌も『月の新王』の置き土産であるハイ・サーヴァント達によって足止めさせられ動けずか……」

 

アーデルの持ちうる戦力の殆どが消滅し、最後の味方である沙条愛歌も足止めを喰らっておりこちらに駆け付けるのは難しい。

対してカルデアはカーマやキアラなどの味方になってくれたビースト達は全滅したが、マシュは顕在でありアーデルの無力化及び空想樹の切除ならば事足りる。

クリプターであるアーデルは既に敗北していた。

 

「流石は人理焼却から救ったマスターか……俺の負けだ。空想樹はこの先の庭園からなら切除出来るだろう」

 

アーデルは敗北宣言をし、空想樹の場所まで伝える。

だが藤丸は違和感を抱く。それはザビエルと名乗った『月の新王』の遺言を思い出してだった。

 

『侮っていた。この異聞帯を支配しているのはネロ帝ではなく、アーデルだ。自分は始めから倒すべき敵を間違えていたのだ』

 

その遺言から藤丸はアーデルへ向けて言葉を向ける。

 

「これで終わりじゃないんだろう?」

「ん?何を言っている。今の俺は詰んでいるが……」

「どうしたんですか先輩?」

 

アーデルは驚いたように言っておりマシュも藤丸の言葉に疑問を抱く。

傍から見ればアーデルは本当に驚いているように見えるしマシュもそう思っている。

確かに今の状況はカルデアにとって掴み取った勝利なのだろう。

ビーストすら従えるマスターであるアーデルのサーヴァント達を倒したのだ。

もう戦いは終わりだと思いたいのはカルデアの誰もがそう思っていた筈だ。

 

「だって……」

 

それは確信だった。

 

「お前はネロ帝を愛しているんだろう!」

「!?」

 

その言葉にアーデルは手で顔を抑える。そして……

 

「フ、フハハハハハハ!警戒するだけならまだしも理由が愛しているからだと!?どんな理論でそうなったのかは知らないが………正解だ」

 

手を顔から離したアーデルの表情は先程までの驚いた表情ではなく、余裕の表情だった。

 

「ネロ帝を愛しているからこそ弔い合戦をしない訳が無いという判断は正しいよ藤丸。機は熟したな」

 

アーデルから膨大な魔力が吹き荒れる。

 

「敵の戦力が割れれば勝てるように対策をする。敵が圧倒的格上なら、それを崩すべく有利な味方を適切に当てる必要があるし、無駄に残しておく余剰戦力なんてない。だからカルデアはネロ帝を倒す為にマシュとカーマ以外の戦力を全て他の戦力に当てる必要があった!」

『一体何を言っとるのだね!戦力を全てぶつけるのは当然だろう!』

 

通信越しにゴルドルフが言うのも正しい。

敵はマザーハーロットとなったネロ帝だけではない。イタリア異聞帯には『黙示録の四騎士』という勢力の他、ネロ帝と同格なビーストである天照大神と沙上愛歌という強大な戦力まで保有していた。

様々な要因がカルデアに味方していたとはいえ、余剰戦力を残すなど非効率でしかない。

 

『!?まさか……他にも戦力を残していると言うのかい!?』

「正解だ。ダヴィンチちゃん。いや厳密には七体のビーストを倒すことで条件が揃ったと言うべきか」

 

アーデルの左手には獣を象る令呪が現れ輝きを増す。そして右手には獣を象る聖杯が握られていた。

 

「ビーストオーダー、6体のビーストクラスを与えられた英霊による連携可能な戦闘術式。これで文字通り終わらせる」

 

その言葉と共に英霊が六体召喚される。

 

「ビースト反応、ビーストI、ビーストII、ビーストIII、ビーストIV、ビーストV、ビーストVI出現!?そんな……」

 

マシュが驚愕するのも無理はない。

何故なら目の前にいるのはビーストIからビーストVIまでの権能を与えられた英霊六体という化け物達であり、カルデアが今戦えるのはマシュだけである。

 

「さあ最終決戦といこうか、最後のマスター」

 

六体のビースト英霊を従えるクリプター、アーデルによってマシュと藤丸を滅ぼすべく攻撃を繰り出した。




※尚、最後はカルデアが奇跡を起こして勝利する模様。

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