木ノ葉のお札屋さん   作:乙欄

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書き上がっているのがここまでなので次は遅くなってしまうかと思います。のんびりお待ちいただけたらと。

「起爆札作り」というタイトルがしっくりこないといいますか、起爆札あんまり使ってないなあと思ったので、「お札屋さん」に変更しました。実際にあるんですね、お札屋さん。木札とか絵馬を作るそうです。


日記

7月1日

 

いよいよ中忍選抜試験が始まりました。朝にちょっと店に出ると、他国のお客様が多くて驚きました。お買い上げはないのでお客様と呼べるかは微妙ですが……起爆札なんかはどの国でもだいたい同じでも、他の札は珍しいものもあったようでじっとご覧になる方も多かったです。これいいわね、なんて言ってくださるのを聞いているとこちらまで嬉しくなりました。

 

1次試験はみんな合格だったそうで、ほっとしました。午後からは2次試験の開始。5日間も行うそうです。たいへんですね。わたしのときもそんなものになるのでしょうか……聞いてみると、中忍選抜試験は基本的に中忍と特別上忍が試験官をやっていらっしゃるそうで、年によって内容はまちまちとのこと。話は変わりますけど特別上忍って準上忍のような立場なんですよね。わたし、昔は上忍より特別上忍の方が偉いと思っていました。だって特別ってついてますし。ちょっと紛らわしいと思います。

 

しかし明日からしばらく任務がないということで、何をするのがいいでしょうか……修業? みんなも試験を頑張っていますし、ただのんびりしていてはいけませんよね。とりあえずカカシ先生に相談してみましょうか。

 

 

7月2日

 

カカシ先生にご相談したところ、エビス先生に教わるのがよいのではとご提案をいただきました。ちょうどお会いしようとは思っていましたので、修業をつけてはいただけないかと聞きに行きましたら、快く引き受けてくださいました。ありがたいです。

 

エビス先生から課せられた修業は、水面歩行でした。足にチャクラをため、常に一定量放出しながら体の重さと釣り合わさせるコントロール修業です。木登りの応用ということですがだいぶ難しく、何度も温泉に入ることになりました。冷たくないので風邪をひくことがないのはいいんですけど、水着なんかを着たほうが効率的なような……着てる服は幸い透けてないのですけど、水で重たくなって動きにくくなっちゃうんですよね。でもそれを聞いたエビス先生から「水着! は……ハレンチなっ! 駄目ですぞ、いけませんぞ」と言われ、結局いつもの服のままです。まあ確かに温泉地で水着は目立つとは思いますが、忍者服もさして変わらないと思うのです……。

 

しかし水の上に立つというと、再不斬を思い出して……彼らや、波の国のみんなは元気でしょうか。なんだかあの波の国での生活がちょっと懐かしくなりました。

 

 

7月3日

 

水面歩行のコツをある程度は掴んできたので、並行して少しづつ性質変化と形態変化のお勉強もすることになりました。昔教わったことの復習もありますが。

 

チャクラを物理的な現象に変化させる性質変化はすべての忍術の基礎です。基本の5属性のうち、わたしが先天的に得意なのは火。感応紙が燃えるのです。サスケ君も火遁を使っていますしおそらく同じでしょうね。チャクラ樹の若木でできた感応紙は、少しチャクラを流すとその人にとって一番才能のある性質に応じて反応してくれます。火だったら紙は燃え、水だと濡れ、土だと崩れ、雷だとシワが入り、風だと切れるのです。同じくチャクラ樹からできたお札も、火遁を使うと燃え……といった感じになります。木遁の使える初代様だとどうなったんでしょうね? 紙が木に戻ったりするのでしょうか。それとも濡れて崩れるのか……どちらか強い性質の特徴だけ現れるのやもしれませんね。

 

形態変化とは……説明が難しいですが例えばカカシ先生お得意の雷遁だと、チャクラを雷に性質変化させるだけでなく放電するように攻撃の方向性・範囲・威力などを伴った形に変化させることです。

 

ちょっとお試しでやってみようとして──てんで駄目でした、ええ。まあ簡単にできるものならみんなポンポン使いますし。千里の行も足下に始まると言いますし、ゆっくりじっくりやりましょう。

 

ところで、昨日からおじいちゃんがピリピリしているような雰囲気があるのですよね。ご飯のときもあまり箸が進まないようですし、よくため息をつくようになりました……何か悩み事でもできたのでしょうか。心配です。

 

 

7月4日

 

今日のエビス先生との修業は木ノ葉丸君も一緒、ということになりまして。久々にアカデミーの忍術などをやりました。ナルト君が中忍選抜試験を頑張っている、ということから木ノ葉丸君も熱心にやっていたのですが……その、途中で「おいろけの術」というものもエビス先生に見せていまして。全裸の女の子に変化するというその術に先生はたいそうお困りになっていました。

 

ナルトの兄ちゃんに教わったんだコレ!とキラキラした瞳で言って、更なる練習を重ねると宣言した木ノ葉丸君のやる気を削ぐこともできず。とりあえず服は着せましょうね、とやんわりと言うにとどまりました。ごめんなさいエビス先生。わたしは無力です。

 

終わったあとはお団子屋さんに行ってみんなで一服しました。みたらし団子、とっても美味しかったです。木ノ葉丸君はお団子をチョコでコーティングしたものの方が好きなようでした。そっちのお団子も少しいただきましたがやはり美味しかったです、ええ。甘いものは別腹、という感じでついつい食べすぎてしまい……晩御飯をちょっと減らしてもらうことになってしまいました。反省です。

 

 

7月5日

 

ニャンコ、可愛い……! 

 

さて。口寄せの術というものは封入・開封の術と同じで時空間忍術の一種──親指を噛んで血を出して、チャクラを練って手を呼び出したい場所にかざします。

 

実はかねてからわたしは口寄せ契約をしたいと考えていたのですが、とうとうOKをもらえたのです。契約してくれたのは忍猫さん。黒猫のヤタ、とら猫のナギ、三毛猫のニノの3匹です。ヤタは「某は〜でござる」といったござる口調、ナギは「わたくしは〜ですわ」といったお嬢様口調、ニノは「俺は〜っす」という口調で、みんな賑やかな子たちです。

 

猫は身体能力が高く、あと犬ほどではないですが鼻もききます。あとは暗いところがよく見え、高音を聴けるのも特徴ですね。うちの子たちは炎を吐いたりできるんだとか。

 

口寄せに血を使うのはちょっと痛いですが、慣れるようにしたいと思います。あとは契約の巻物もちゃんと守らねば……燃やされると口寄せ契約が解除されてしまうそうです。

 

練習に何回か術を使ったのですが、口寄せに応じるかはニャンコたちの気分のようで時々拒否されます。猫さんは気まぐれだなあ、と可愛いのでついつい許してしまいます……! 

 

明日はやっとみんなと再会できる日です。どうかみんな無事に、合格できていますように。

 

 

7月6日

 

中忍選抜試験。ようやくその3次試験予選までが終了し、最後の試験である3次試験本戦は1ヶ月後ということになりました。

 

本当に色々とあったらしくみんなボロボロで、サクラちゃんから詳しく話を聞いたところでは────

 

1次試験はペーパーテスト。下忍レベルでは解けないテスト問題の出題だったそうです。10問あり、持ち点が10点、1問間違えると1点引かれる減点方式で、カンニングがバレると2点の減点。0点になった人は失格……ですが、カンニングが前提でその獲物として全ての答えを知る中忍も受験者に紛れていて、9問は個人個人の情報収集能力を試すものだったとか。みんな様々やっていたようです。そして最後の1問が試験の本題。受けないと班員とともに即失格、受けてもし問題に答えられないと永遠に受験資格なしにされると言われたそうです。そしてこの第10問は、『受ける』を選べれば正解だったそうで。すごく意地が悪いです。みんな迷う中、ナルト君が一生下忍でも火影になるから「受けてやる!」と、「まっすぐ自分の言葉は曲げねえ……オレの忍道だ!!」と言った感じで宣言してくれたおかげで26チームが合格できたそうです。

 

2次試験は『死の森』と呼ばれる物騒な演習場での5日間のサバイバルプログラム。死亡同意書を書いての『巻物争奪戦』だったとか。天か地の書が各チームに渡され、揃えて中央の塔まで3人で行ければ合格。ギブアップ無しという厳しいものだったそうです。3人は妖怪みたいなヤバい男?に襲われ、ナルト君もサスケ君も何かされて倒れてしまい……その後音忍の3人に襲われて、2人を守ろうとしたサクラちゃんは髪を切るはめになってしまったそうです。音忍、許すまじ。ただその後、木ノ葉の忍びたちが助けてくれたらしいです。あったかいですよね、木ノ葉は。特にカブトさんの手助けが厚く、塔まで一緒に行ってくれたそうです。ただ、その時の怪我でカブトさんは3次試験予選を棄権されてしまったらしく……悔やまれますね。次回も受けるならぜひご一緒したいです。

 

3次試験本戦に至るには人数が多すぎるとのことで開かれた予選。数々の名勝負が繰り広げられたらしく……すごく、見たかったです……カカシ先生はちゃっかり見ててずるいです……! 

 

残念なことにテンテンとリー君、サクラちゃんはここで敗退。本戦へ行けるのはネジ君、ナルト君、サスケ君、ナルト君たちの同級生2人とあの砂隠れの3人、音忍1人の9名に絞られたわけです。

 

ただリー君、サスケ君は入院中とのことで……大丈夫でしょうか。お見舞いに行かないとです。

 

とりあえずみんな、お疲れさまでした! 

 




7月1日→原作で「今より7日後、7の月1日をもって中忍選抜試験を始める」とヒルゼンが言っており、珍しく中忍試験開始は日付が定まっている。

エビス先生から「水着! は……ハレンチなっ! 駄目ですぞ、いけませんぞ」と言われ
→エビスはムッツリスケ……紳士。

基本の5属性のうち、わたしが先天的に得意なのは火。
→迷ったものの起爆札をよく使うのでやっぱり火が得意属性なイメージを持ち、そういう設定に。でもまだ火遁は使えない。あっさり覚えたサスケがすごすぎるのだ……やはり天才か……。

それとも濡れて崩れるのか……どちらか強い性質の特徴だけ現れるのやもしれませんね。
→他の属性が使えるカカシには感応紙で雷の性質のみが現れていたため、一番得意な性質が現れるという設定にしたが、もともと血継限界で木遁とか氷遁とか使える人はどうなんだろうな……と。考えてもわからなかったため濁した。

ところで、昨日からおじいちゃんがピリピリしているような雰囲気があるのですよね。
→中忍試験、大蛇丸出現というのを三代目から聞いた。

木ノ葉丸君はお団子をチョコでコーティングしたものの方が好きなようでした
→公式設定だとチョコバナナが好きらしいため。ちなみに2人のぶんともちゃんとエビス先生がお団子代を払ってくれた。

3次試験本戦に至るには人数が多すぎるとのことで開かれた予選。数々の名勝負が繰り広げられたらしく……すごく、見たかったです……カカシ先生はちゃっかり見ててずるいです……!
→班員なら入れるかな、と考えはしたものの棄権したカブトが出ていっている以上参加者か担当上忍しか入れないんだろうな、ということで見れず。別にカカシが意地悪したわけではない。

口寄せ動物については口寄せをかけられた場合、忍猫などは応じないことがあるらしいとあってそれを書いてみたいなと思ったのが一つ。二尾様と猫バア、タマキ達の空区の忍猫以外では出ないですし、ちょうどいいかなと。7班の3人が三竦みなのでじゃあカカシ先生と犬猫にしようかなというのもあります。ヤタ、ナギ、ニノという名前は八咫鏡、草薙の剣、八尺瓊勾玉から取りました。

性質変化については、5属性はポケモンのタイプみたいな感じだと考えています。例えば水タイプのポケモンでもわざマシンを使って草タイプの技を覚えたりしますし、同じように遺伝的な性質によって火遁が得意でも後から水遁は習得できる、ただし習得難易度は高いと。火遁が得意という人は火遁の技をたくさん覚えられる人と思っています。血継限界は幻のポケモン的なイメージです。いるところにはいるけど珍しい、生まれで決まっている、という。まあ写輪眼とかではなく氷遁のような性質変化タイプだと稀に後天的に習得できることもあるようですが。それで行くと血継淘汰は伝説のポケモンですかね? 塵遁だけですし。秘伝はそのまんまひでんわざのイメージです。ひでんマシンがないと覚えられなくて、特定の家系のみに伝わってる的な。血継限界と違う点はその才能がある人はこの血筋、家系でなくても習得できるため、秘伝として術の詳細を隠して継承いるあたりかなと。原作ではたぶんいなかったもののアニオリでは似たような術を使う人もいましたし……。

形態変化はよく理解できてません。威力上げるのが形態変化!という感じです……要するに技を何度も使って慣れると強くなる的な感じなのでしょうか? ざっくりと言えば。

小ネタ
1話にて「もう1つが個々人が直接買いに来ること。この場合、木ノ葉の額あてをしている人にしか売ってはいけないことになっています。額あてに傷を入れたりしてる抜け忍にはもちろん売っては駄目なのです……まあ、抜け忍がそうノコノコ来るとも思えませんが。」
今話「いよいよ中忍選抜試験が始まりました。朝にちょっと店に出ると、他国のお客様が多くて驚きました。お買い上げはないのでお客様と呼べるかは微妙ですが……起爆札なんかはどの国でもだいたい同じでも、他の札は珍しいものもあったようでじっとご覧になる方も多かったです。これいいわね、なんて言ってくださるのを聞いているとこちらまで嬉しくなりました」
『これいいわね』は実は大蛇丸(変装)だったり。抜け忍来とる、という。フラグ回収でした。
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