木ノ葉のお札屋さん   作:乙欄

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設定を本文中に全て反映できるスキルがないのと、裏設定とか自分は読むのが好きということ、ツッコミ型人間ということが相まってあとがきが長文化しました。申し訳ないです。読まずとも支障はないので、お嫌な方はお手数ですがスクロールしてください。


2枚目

「申し訳ない! 学校側のミスだ!」

 

 本来であれば先生方はできる限り同じ年齢の人で班を組むように調整しているそうです。1年多く学んでいるというだけでも実力差が出てしまいがちですからそれを考慮しているのでしょう。しかし、今回は卒業試験の合格者数26名ということで、1人足りないぶん、わたしが入ることになったと通達されていました。友人の中には既に下忍になれた子も、また落ちてしまい忍者学校(アカデミー)での学び直しが決まった人もいてわたしもドキドキが止まらなかったのですが……今は別の意味でドキドキしています。

 

 どうにも最終的に合格者が27人になったらしく、卒業生だけできっかり9班作れてしまうのです。しかしながら、そのことを忘れて既に卒業生以外は下忍試験を行ったがために、わたしの所属は宙ぶらりんに……! 

 

 わたし、そんな忘れ去られるほど影が薄かったでしょうか。先生方の覚えはよかったと思っていたのですが……いたいけな心がすごく傷つきました。

 

「すまない……言い訳になるが忍者学校(アカデミー)もゴタゴタがあって……!」

 

「大丈夫です、イルカ先生。それで、あの、わたしの下忍試験はどうなるのでしょう?」

 

 ゴタゴタが何なのかも気になりますけど、一番の問題はわたしが下忍になれるかどうかです。正直、下忍になれれば学校側の不手際も水に流しますし。なれなかったらわたしは学校側の理不尽を声高に訴えますとも。

 

「気を使わせてしまって重ね重ね申し訳ない……それなんだが、4人1組(フォーマンセル)を特例で作ることにした。カタナは7班の4人目の班員ということにさせてもらう」

 

「わかりました。他の方のお名前をうかがっても?」

 

「もちろん! 7班はまず女子が春野サクラ。頭脳明晰で座学は学年でもトップのくの一だ。男子は1人目が卒業生中一番の成績で卒業した うちはサスケ。もう1人は うずまきナルト。ちょっとやんちゃで成績はお世辞にもいいとは言えないヤツだ。が、3人ともオレの自慢の優秀な生徒だよ」

 

 春野サクラさん、うちはサスケ君、うずまきナルト君、ですか。仲良くできるといいのですが……。

 

「ありがとうございます。担当上忍はどなたでしょうか?」

 

「ああ。はたけカカシ先生だ」

 

 ……はたけ

 

 …………カカシ? 

 

「すみません、もう一度お願いします」

 

「え? うん、7班の担当はカカシ先生だよ」

 

「そう……ですか。カカシさ、先生、ですか。あの、ちなみになんですが、別の班に加わることはやはり難しいでしょうか?」

 

「……ああ。やはり一度決まった以上、悪いがそれは厳しいなぁ」

 

 ですよね……。うう、カカシさん、カカシさんですかぁ。あの人から合格をいただける自信がまったくないんですが。これはあれですかね。4人1組(フォーマンセル)でいいか、となったのはどうせカカシさんに試験不合格を言い渡されて忍者学校に戻ることになるからとかですか? これが大人のやり口……汚い、ただただ卑劣です……! 

 

 イルカ先生のおバカ!と言いたい気持ちですがグッとこらえます。ええ、ええ、わたしはわかっています。ここでイルカ先生に訴えたところで決まったことは変わりようがないでしょう。となれば、わたしにできることは1つ。どうにかして合格をもぎとることのみです。

 

「そろそろ時間だな。教室へ行こうか」

 

「……はい」

 

 うぅ、とはいえ果たして2歳年下の子たちを上手くまとめて、合格へ導けるでしょうか。今まで同い年の人とやっても合格までいけなかったのに……はぁ、不安で仕方ありません。

 

 

 

「改めまして、川上カタナです。ええと、お三方より2つ年上なのですが、どうぞ気にせずに接していただけたらと思います。よろしくお願いいたしますね」

 

 一応、イルカ先生による事情説明と紹介はあったのですが、こうして教室で4人きりにさせられると何か話さなければと思ってしまいます。

 

 午後からの上忍との顔合わせは他の班は順調に終わり、外へ移動していたのですが、カカシさんだけはいらっしゃいませんでした。おまけにイルカ先生までお忙しいらしく謝りつつも行ってしまい、7班だけポツンと取り残された形になっています。わたしのことをナルト君は比較的好意的に、サスケ君はどうでもよさそうに、サクラちゃんはちょっと警戒した目で見ていました。

 

 イルカ先生曰く座学ではトップであるサクラちゃんは赤いアオザイ風の衣装がとっても似合っている可愛らしい子です。わたしは……茶色い、貫頭衣っぽい服を着用中です。うぐっ、女子力の差が。でもピンク色の髪をしたサクラちゃんが赤、茶髪のわたしが茶色で、金髪のナルト君がオレンジ色のジャージ、黒髪のサスケ君が青い服を着ているので髪色と服の色の系統が似ているのはみんなおそろいかもしれません。わたしだけ色が地味ですけど。もっとこう、明るく黄色とかにしてみましょうか……? でもそれだとナルト君と被っちゃいますね。赤青黄ときているので緑、と考えるもそれではカカシさんの着ているベストの色と被りますし。といいますか、この里の大人の方はあの木ノ葉ベストを着用していらっしゃる方が多いので緑色の服は敬遠されがちなのですよね。うーん、まあこのままの服でいいでしょう。

 

 ナルト君はその明るい髪色のように、はつらつと応えてくれました。

 

「オウ! よろしく、カタナちゃん!!」

 

「カ、カタナちゃん……いえ、ありがとうございます、ナルト君」

 

 う、なんか年下の子からちゃん付けで呼ばれるのはむず痒いですね。よく考えると男子からちゃん付けされること自体が珍しいような気がします。ナルト君は初対面でもグイグイ来るタイプのようなので、それで使用しているのでしょうか。

 

「カタナ、お前は担当の上忍について知っているのか?」

 

「あ、それ私も知りたーい」

 

 カタナ。お前。まあ、わたしから言ったのでいいのですが、いいのですけれども。まっったく遠慮がないですね。

 

 ……ちゃん付けも呼び捨ても何か変な感じがします。いえ、必要なのは慣れですねきっと。慣れることにしましょう。

 

「はい。お名前を聞きましたが、知り合いの方でした。はたけカカシさ、先生。飄々とした方ですが、とっても優秀な忍びのお一人だと思います。ただ……」

 

 なんだ?という感じで視線が集まります。下忍試験について言っていいものでしょうか。でもわたしがこうして班に入った以上、情報が漏れるのは織り込み済みだと思っていい、ですよね? まあ遅刻してくるのが悪いんですし、言っちゃいましょう。

 

「そうですね。まず、わたしたちは実はまだ下忍として認められていません。この後、担当上忍による試験を経て合格した者のみ下忍と認められ、残りは忍者学校で学び直しです。わたしもそのパターンでした」

 

「あ、だから……」

 

「はい。下忍になれるのはわずか3割程度という難しい試験になります。今まで2回受けましたが、どんな試験になるかは先生によってまちまちのようです」

 

「あれだけ苦労したのにまた試験!? ……じゃ、なんのための卒業試験なんだってばよ!」

 

「そうですね……おそらく、本来は卒業試験の合格とともに下忍と認められることになっていたと思います。ただ、今は下忍の数にも余裕があるので、こうしてまた篩にかけることでよりその質を高めようとしているのではないでしょうか」

 

 あくまでも予想ですが、というわたしの言葉に3人は納得はした様子でしたが、冷や汗をかいているようでした。無理もないでしょう。一昨年、わたしたちもまだ試験があるのかと怒りと焦りを抱いたものです。

 

 追い打ちをかけるのは酷ですが、わたしのためにもみんなのためにもこれも言っておいた方がいいでしょう。

 

「ちなみに、カカシ先生は今までも試験を行ってきましたが、今のところ合格者は0です」

 

 もちろん合格者がいれば班を組み指導に当たるわけなので、今回の担当上忍(候補)全員がほぼ同じ状況といえばそうなのですが……今までの試験状況を聞くにかなり厳しめの方ということになります。と言いますか他の大人の方々から聞く限りそもそも上忍の中でもトップクラスにお強いようなので、認めていただくことが難しい気がします。お手柔らかにと願いたいものですね。

 

「え〜。じゃあ、あのさ! あのさ! 今までカタナちゃんが受けたのはどんなんだったか教えてくれよ!」

 

「はい。ええと、わたしが受けたのは宝探しと迷路脱出でした。といっても合格はいただけませんでしたし、おそらく別の試験になるので参考にはならないと思うのですが……合格した友人の1人は格闘で一撃当てる試験だったとか言っていましたね」

 

「なるほどォ。教えてくれるだけありがたいってばよ!」

 

 ナルト君、いい子です。それに比べてサスケ君は……「チッ、使えねーな」とか言ったのは幻聴ですよね? うちは一族は幻術が得意だそうですし……幻聴ということにしておいてあげます。

 

 何というかこう、彼からは全方位を警戒するハリネズミのような印象を受けます。髪型もどこかツンツンしていますし。でもそれを言うとナルト君もカカシさんも髪がツンツンしちゃってますね。第7班、局地的にツンツン頭が流行っているのでしょうか。

 

 比べてサクラちゃんの長い髪はとってもサラサラですよね。額あてもカチューシャやヘアバンドのようにつけているオシャレさんです。しかし額になくても額あてと呼んでいいものなのか。難しい問題です。お腹だったり腕、首に巻く人もいますからね。わたしはやはり額あては額につける派なのですが──と、思っているとサクラちゃんが口火を切りました。

 

「それにしても先生、遅いわね」

 

「サクラちゃんの言うとーり。ホント何してるんだってばよ!」

 

 2人とも耐えかねている様子です。サスケ君だけはずっとじーっと座っているのですが。まったく体勢を崩さないのは何かこだわりでもあるのでしょうか。

 

 ……でもまあ、確かにじっと待っているのも退屈ですし、探し人の顔もわかることですし。探しに行ってみましょうか。

 

「わたし、ちょっと外を見てきますね。もしかしたら迷っているのかもしれませんし」

 

「先生って方向音痴なの?」

 

「いえ、方向感覚がないと忍者は務まらないかと……わたしが知る限りでは方向音痴ではありませんね。けれどまあ、忍者学校(アカデミー)は久しぶりでしょうし。軽く見回ったら戻ってきますので」

 

 

 うーん、そう言ってとりあえず廊下に出たはいいものの……しかし人っ子一人いませんね。他の班の方々は試験の説明だけ受けてもう帰ったのでしょう。先生方がいらっしゃればお聞きすることもできましたが、もうお帰りになったのかその姿はありません。

 

 キョロキョロとしつつ慣れ親しんだ校舎を歩いてみると、なんだか複雑な気持ちになります。うぅ、果たしてわたしはこの学校から本当に卒業が敵うのでしょうか。できなければ、ここに戻ってまた再試験を受けられるように父を説得できるのでしょうか。それとも忍びの道は絶たれてしまうのでしょうか。

 

 ざっとフロアを見回りましたが特に誰もいません。仕方なく教室へ戻ろうとしたその時。ナルト君と思わしき笑い声とカカシさんの「嫌いだ!!」という声が響いてきました。やっとこさいらっしゃったようですが、何をしているのやら。ノスタルジックな気持ちが一気にギャグテイストに変わってしまいました。

 

 教室には転がった黒板消しとチョークの粉のかかったカカシさんが。まさか扉に黒板消しを挟むなんて古典的なイタズラでもしたのでしょうか? そしてカカシさんはそれに引っかかったのでしょうか? 

 

 とりあえず黒板消しは戻して、あとカカシさんは髪についたチョークを払ってください。

 

 

 

「そうだな……。まずは自己紹介してもらおう」

 

 教室から場所を移しての第一声はそんなものでした。好きなもの、嫌いなもの、将来の夢、趣味ですか……ここはやはり年長者として、あとわたしだけ自己紹介済みですし、先陣を切るべきでしょう。

 

 勢いよく手を挙げると、他の子たちが気圧されたような表情になりました。違うんです、そんな自己紹介ガチ勢というわけでは……コホン。ちょっと力みすぎたようです。

 

「ハイハイ……じゃあカタナから順にどーぞ」

 

「はい。ええと、繰り返しになってしまいますが……川上カタナと申します。好きなものは綺麗な文字や紙、ですね。お家柄こういう起爆札なんかを作成しているので」

 

 ビシッと扇形に起爆札を広げます。こういうパフォーマンス、見た目がいいですしお客さんのウケもいいんですよね。

 

 ナルト君は格好いいという感じのキラキラしたお目々を、サスケ君は冷たい視線を送ってくださいました。教室で座ってた時からずっと謎の腕組ポーズでカッコつけてるっぽい君にだけはそんな目で見られたくないです。サクラちゃんは単純に起爆札に興味があるようですね。おまとめ買いなら勉強させていただきますよ? 

 

「嫌いなものは不義理、ツケ払い等です。将来の夢は……とても漠然としていますが、誰かを守り抜けるような人になること。趣味は読書ですので、オススメの本などがあればぜひ教えてください」

 

「…………よし! じゃ、次」

 

 カカシさんがわたしの隣のサクラちゃんに目を向けます。ハンカチを下に引いて一緒にくっついて座っているんですよね。サクラちゃんの可愛い服をできる限り汚したくはなかったわたしがお誘いしたのです。

 

 ちなみにカカシさんはフェンスに座っています。余計なお世話でしょうけど落ちないかちょっと心配です。

 

「私は春野サクラ。好きなものはぁ……ってゆーかあ、好きな人は……」

 

 サクラちゃんはチラリチラリとサスケ君に目をやります。非常にわかりやすいです。流石のサスケ君もこのあけすけな好意に顔を赤くしており、逆にナルト君はショックを隠せない顔をしていました。うーん、恋の三角関係でしょうか。完全にわたし部外者ですね。蚊帳の外です。

 

「えーっとぉ、将来の夢も言っちゃおっかなぁ……」

 

 チラチラとまたもサスケ君を見つめています。「キャー!」という黄色い叫びから、お嫁さんとかその辺りだろうなあというのが伝わってきました。下級生の女の子ってみんなこんな感じなんでしょうか。なるほど、これがジェネレーションギャップというやつなのかもしれません。

 

 うーん、同い年の男子の中にはそこまでモテる人はいませんでしたね。あ、でも一コ下の日向ネジ君はわりと人気だったような気がします。うちはといい日向といい、やはり名家が人気なんでしょうか。

 

「嫌いなものはナルトです!」

 

 ひどい。人扱いですらありません。いえ、ものということはラーメンとかに入っている食べ物のナルトの可能性が……? 

 

 趣味を聞きたかったですが、言葉を濁してわかりませんでした。サスケ君を見ていましたから彼を見ることだということなのでしょうか。まあ忍びらしいといえば忍びらしい気はしますが。というか、サスケ君が好きでナルト君?を嫌ってることしかわかりませんでした。これが正しい女子の女子による女子のための自己紹介だったというのでしょうか……わたしにはとても難しいですね。

 

「次!」

 

「名はうちはサスケ。嫌いなものならたくさんあるが好きなものは別に無い。それから……夢なんて言葉で終わらす気はないが、野望はある! 一族の復興と、ある男を必ず……」

 

 そこまで一息で言ってからサスケ君は一拍置いて。鋭い眼光で言い放ちました。

 

「殺すことだ」

 

 ……殺す、ですか。ちょっとびっくりしました。2コ下の男の子の夢が色々と壮大と言いますか……すごいです、はい。

 

 うーん、標的は誰なんでしょう。気になりますが、まあ男ってことはわたしやサクラちゃんじゃあないですね。おそらくですが雰囲気的にカカシさんでもナルト君でもないっぽいですし、ならまあいいのでしょうか。これも忍びらしい夢といえば忍びらしいですし。

 

 つまり言い直すとサクラちゃんは諜報、サスケ君は暗殺のスキルを磨きたいと。わたしは……護衛術ですかね。さてさて、ナルト君からはどんな発言が飛び出すでしょうか。

 

「オレさ! オレさ! 名前はうずまきナルト! 好きなものはカップラーメン、もっと好きなものはイルカ先生におごってもらった一楽のラーメン!! 嫌いなものはお湯を入れてからの3分間」

 

 ……食生活、大丈夫でしょうか? 3食ラーメンなんてことになってそうな匂いがします。

 

「将来の夢はァ、()()を超す!! ンでもって里の奴ら()()にオレの存在を認めさせてやるんだ!!」

 

 真っ直ぐな瞳に勝ち気な顔で、自信たっぷりにナルト君は言い切りました。

 

 火影になりたい、はよく聞きましたが超えると言うのは初めてです。わたしには想像も及びませんが、班員がそうなれば誇らしいですね。ぜひ頑張っていただきたいです。趣味がイタズラ、というのはちょっとアレですが。

 

 ……といいますか、班員の皆様、ろくな趣味をお持ち合わせでないのでは? わたしの方からみんなに読書の素晴らしさでもお伝えするべきなのでしょうか……。

 

「よし! 自己紹介はそこまでだ。明日から任務やるぞ」

 

「はっ、どんな任務でありますか!?」

 

 ワクワクしているナルト君には悪いのですが、これはおそらく任務ではないでしょう。

 

「任務、とは。試験のことでしょうか?」

 

 わたしがそう言うと、3人ともはっとした表情になりました。うーん、あえて試験を任務と言うの、いやらしいですね。期待感を煽っておきながら下げに行くという。

 

「そうだ。カタナ、説明したのか?」

 

「はい。おおよそのことは、ですが……」

 

「そうか。よし! じゃ、ま……そういうことで、明日は演習場でお前らの合否を判断する。忍び道具一式持って来い。それと朝めしは抜いてこい……吐くぞ!」

 

「吐くって!? そんなにキツイの!?」

 

「くわしいことはプリントに書いといたから。明日、遅れて来ないよーに!」

 

 誰がおっしゃいますか、誰が。じとーっと見つめるとそっと目をそらされました。

 

 

 そして次の日。やっぱり遅れて来たカカシさんは、わたしたちの「おそい!」の大合唱で迎えられたのです。

 




つらつらと。

カタナが7班に入ったのは原作沿いにしたいからと、オリキャラをできる限り出さないようにしたいと思ってるからです。3人組を新たに作るとオリキャラが必要になってしまうなあという葛藤がありました。4人組が不自然なのはわかってはいるんですが……一応、自分的には納得できる理由付けにしたつもりです。

あと、下忍試験の合格率が低いんだからカタナみたいな境遇の人もいっぱいいるやろ、と書いてみたくもありました。中忍試験の時に中忍試験に落ちて忍び辞める人もいる的なことを試験官が言っていたので、下忍試験でも同じく落ちて諦める人もいるんじゃないかなと。そこらへんで人数調整のゴタゴタはあると思います。


原作の描写的に卒業試験、その夜にナルトは封印の書持ち出し→ヒルゼン「書が盗まれて半日以上経っておる」と発言してることから試験の次の日の朝からナルト捜索開始、おそらくその朝から昼あたりのうちにミズキと対戦し、ナルトはイルカ先生から合格を言い渡され、ラーメンを一緒に食べに行く→木ノ葉丸と会った日にナルトが「明日の説明会」イルカが「昨日ラーメン屋でナルトに説教した」と言ってることからこの日が卒業試験の次の次の日であり、この翌日が説明会ということになる。そして説明会の翌日にスズ取り演習。
前話で卒業試験の前日に『下忍の試験の日はわたしたち経験者組は明々後日、今回卒業した人たちはその次の次の日』と書いたのはそのためです。

ナルトへイルカ先生が合格を言い渡したのは、アカデミー出戻り組の下忍試験の前日。彼らもこの日、班員と担当上忍との顔合わせをしていた(以前に受けているため説明会はなし)ため、イルカがナルトの合格を他の先生に説明する時間(彼の一存では無理だろうから、おそらくヒルゼンによる口添えがあった)などを含めると班の変更は難しかったのです。よって仕方なくカタナたちは4人組になった、と。ただ、ナルトがなぜそう変則的に合格できたのかには九尾やら禁術やらが絡んでくるためカタナへは説明できなかったので、アカデミーのゴタゴタで〜とミズキのことを言い訳にしました。イルカ先生的には自身のせいだと言って謝りたいとは思いますが、それはヒルゼンから止められてるであろうと。というかヒルゼンがおいろけの術にやられたのも原因の一つだしで……。

カタナは、卒業試験実施→26人のみが合格と判明、よって放課後すぐにカタナへ卒業生組の班に入るよう指示→この卒業試験日の夜とかにナルトが実は合格ということが発覚!→でもカタナに連絡したことを忘れてて後日そのまま試験やっちゃってたという感じで勘違いしていますが、実際にはナルトの合格タイミングではどうしようもできなかったわけです。イルカ先生があんまりにも平謝りするものだから逆に「え、そんな謝られるほどって……存在すら忘れられていたのか?」と思ってしまったのです。

イルカ先生が担当上忍の名前を教えたのは本来は駄目だけど罪悪感からです。カタナは午前の説明会には行かず午後からのみの参加で、イルカと話してるのもその間のお昼の時間なのでどうせすぐにわかることですし。原作でイルカがヒルゼンにカカシについて聞いてたのは、上忍としてのカカシは知っていても上忍師としての彼のことを知らなかったからだろうと勝手に解釈してます。


下忍になれるのはわずか3割程度という難しい試験になります。
→原作では9名、と言っていたがこの時卒業生が27名だったからそうであっただけで、人数によってまちまちにしていると思われる。よって曖昧な言い方に。

カタナはナルトが大人からかなり忌み嫌われていたことを知りません。よく思われていない、とか鼻つまみ者にされてる、というくらいの認識です。迫害の描写については正直原作でもまちまちだし、インパクト重視の過剰描写なのでは……?と思うところもあるので、本作ではそこまでナルトに対してひどい仕打ちは起こっていない……と思いたいのもあります。
ナルトについてよく知らない理由としてはまず2歳差なのでアカデミーでも一緒ではなかったこと。ナルトが他の同級生より2年早く入学していたような描写が原作にはありますが、例えそれでカタナと同時入学であったとしても違うクラスだったのでしょう。男女別クラスであった描写もありますし。そしてカタナは家庭教師に習ったりお札の作り方を学んだりで忙しい箱入り娘で、あまり外には出かけません。家族で食事に行くとかくらいです。なので、ナルトのことはあまり見かけたことがなく、その出自とかも大人は教えてくれてないので知りません。
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