木ノ葉のお札屋さん   作:乙欄

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25枚目

 

 

 

 

 

 音の四人衆、とは。大蛇丸の護衛役として存在しているエリート、お気に入り。元々は君麻呂というかぐや一族の血継限界を持つ少年がリーダーであり音の五人衆と呼ばれていたのだが、彼が病に倒れたことにより4人組となった。もちろん、誰も彼も互いに仲間となどは思っていないのだが。

 

 彼らは結界や防壁忍術、呪印や封印術を得意とする。そのため木ノ葉崩しの際には四紫炎陣という結界忍術を用いて三代目火影、猿飛ヒルゼンを閉じ込めたわけだが────その地位は、揺らいでいた。

 

 理由は、もちろんその結界が破られてしまったことである。そしてその後、大蛇丸の命令により木ノ葉の暗部へ戦いを挑むも無様にもやられ、大蛇丸陣営の退却の際には周囲の音忍に回収してもらったことだ。大蛇丸は別にそのことで四人衆を罰したりはしなかった。ただ……興が削がれた、というように。関心を失われただけだ。

 

 しかしそれこそが大蛇丸の配下たち──音忍にとっては一番危惧すべき事態だった。大蛇丸は残忍で利己的で。自身にとって役に立たない者には情け容赦などない。

 

 丁度、その木ノ葉崩しの際に薬師カブトが大蛇丸の側近として認められたこともより一層彼らの危機感を煽った。

 

 

 さて。木ノ葉崩しでの三代目火影との交戦によって屍鬼封尽を使われてしまい、大蛇丸はその両腕と下半身の魂を封じられた。その激痛に苛まれる大蛇丸は綱手なら治療できると考えたのである。これは大蛇丸側が屍鬼封尽という術の全容は把握できていなかったこと。そして魂を分け与える術を綱手も使える──何せ穢土転生などの禁術を開発した魂には詳しそうな二代目火影の血縁であり、千手一族なのだ──と考えた故のことだ。

 

 そんな治療という大蛇丸にとって重要な綱手との取引に、カブトは付き従い……四人衆は護衛役にも関わらず、声がかからなかった。追加で音忍が呼ばれたにも関わらず、その中にも入れなかったのだ。

 

 

 そして──綱手たちとの交戦から帰った大蛇丸は。まだ身体は持つ、との予想に反して限界を迎え。仕方なく、監禁していた囚人を殺し合わせて勝ち残った幻幽丸という男を器として転生した。大蛇丸が使ったのは不屍転生という転生忍術。これは自身の精神を入れ他者の肉体を乗っ取る術で、繰り返せば実質的に不老不死になれる術である。が、一度転生を行うと3年以上経たないと次の器への転生はできなくなるという欠点もある。

 

 なぜこの転生が仕方なくのもの、一時的な器であるかというと────大蛇丸はサスケの身体を乗っ取りたかったのである。

 

 そもそも。大蛇丸は本来 うちはイタチを自身の器としたかったのだが……イタチには敵わないことを理解して諦めていた。しかし写輪眼への執着はより一層深まり、一族の生き残りであり弟のサスケを自身の器として定め、その身を狙っているのだ。

 

 

 音の四人衆は考えた。大蛇丸は既に新たな器に乗り換えたが、サスケのことはもちろん諦めてなんかいない。3年後にまた不屍転生を用いてその身体を乗っ取るつもりだ。ならば。今回のような不足な事態に備えて、サスケを手元で飼っておくべきではないかと。そう提案したのである。自分達が連れてくると言って。

 

 そしてそれは受け入れられた。

 

 

 

 

 木ノ葉への侵入をやすやすと済ませた音の四人衆は樹上にいる端正な顔立ちをした黒髪の少年、サスケを発見していた。しかし────

 

「アイツは確かコピー忍者のカカシぜよ」

 

 そこには。逆立った銀髪、額あては眼帯のように巻き、口布をつけている男……木ノ葉の上忍、はたけカカシも登場していた。

 

「アレ並みの忍にウロウロされっとやりづれーからよ。少し待つぜよ」

 

 そう、冷静に言うのは鬼童丸。1人だけきちんと音隠れの額あてをしている、腕を6本持つ蜘蛛のような外見の少年だ。

 

 対して音の四人衆の紅一点、ピンク色に近い赤色の長髪の少女は口汚く吐き捨てるように言った。

 

「お前らみたいなビチグソヤロー共じゃダメでも、ウチならやれる」

 

「ふん、どうかねェ……2()()いりゃ十分首チョンパでバーラバラだけどよォ」

 

 音隠れらしくリズムよく話した少年、左近には……よく見ると2つの頭、4本の腕と4本の足が生えている。彼は、いや、彼らは双魔の攻という血継限界を有しており、兄弟で一つの身体を共有しているのだ。弟の左近が基本主体となっているが兄の右近も分離したり自由に動くことができる。君麻呂には劣るものの、四人衆の中では一番強いと評価されている兄弟だ。

 

「いちいち口出しするなゲスチンヤローが」

 

「チィ……」

 

「多由也……女がそういう言葉をあんまり……」

 

「くせーよデブ」

 

 わりかし真っ当なことを言っているのに罵倒された可哀想な少年は次郎坊。キューピー、あるいは童謡の金太郎が成長した姿のような外見をしている。

 

 このギスギスした関係の4人(5人?)が音の四人衆である。

 

 

 結局サスケとカカシのやり取りを隠れて見届けていた四人衆は、そのあとに現れた人物に目を見開いた。

 

 長い茶髪を後ろでまとめ、眼の色は茶色。渦の巻かれた葉っぱのマークの額あてはきっちりと額に、簡素な茶色の服を着た彼女は。前とは服装が異なってはいるものの間違いない。木ノ葉崩しの時に四人衆の結界を破らせた少女、川上カタナだった。

 

 音の四人衆はこの偶然を喜んだが、同時に悩みもできた。

 

 ──サスケとカタナの襲撃の、どちらを誰がやるか。

 

 四人衆にとって最優先事項はサスケの確保。それも、無理矢理連れていってはいけないと大蛇丸から念押しされている。特に期間などは設けられていないが、はやければはやいほど大蛇丸からの信頼も回復される可能性が高い。

 

 そのためできる限り速やかに、自分から大蛇丸の下へ行くという決断をさせる必要があるのだ。そしてサスケに薬を飲ませて呪印の力を状態1から状態2へと覚醒させ、結界忍術で仮死状態にして棺桶……というか四斗樽を人の入るサイズにしたものに詰め込んでアジトまでさっさと運ぶ予定である。

 

 サスケに対しての四人衆の作戦はシンプルだ。ボコって無力さを実感させ、力を求めて着いてくるように仕向けるというものである。大蛇丸からはイタチのことを言ったり「目的を忘れるな」等々を語って煽ればいいと指示を受けている。復讐なんて馬鹿らしい──大蛇丸にすべてを捧げている四人衆はそう思うが、利用できるものは利用するつもりだ。

 

 そして。カタナも優先順位は落ちるものの、目的の人物に違いなかった。

 

 死者を蘇らせる禁術、穢土転生。木ノ葉崩しで大蛇丸は初代火影と二代目をこの術で口寄せしたが、その穢土転生体たちは封印され……大蛇丸が倒れるという予想外の事態まで起こってしまい回収する暇がなかった。そして屍鬼封尽で腕を封印されている大蛇丸が術を使えないため、穢土転生を解除することもできず。それらは木ノ葉に残されたままになっている。

 

 手に入れた情報では川上家にあるということで、余裕があれば奪取するよう言われているのだ。別に木ノ葉にあるままでもいい、と大蛇丸がしているのはぬるい木ノ葉では人の犠牲を前提に動いている穢土転生体を使ったり研究するなどしないであろうという予想と、実際に封印されたままであるというダンゾウからの情報、そして回収してもそんな使い道もないためである。いくら火影のものといえど穢土転生体は全盛期よりかなり弱い。

 

 しかしもちろん四人衆はこのミッションも達成するつもりであり、その保管場所を聞き出すついでにカタナを痛めつける気でいた。元はと言えば彼女が結界を解く手段を講じたことがケチのつきはじめだったのである。結界を解いた実行役かつその後四人衆を倒した暗部どもへの恨みもあるが、その正体が判明していない以上、カタナへ恨みが集中していた。

 

 サスケとカタナが話している間に四人衆は言い争い……サスケを左近と次郎坊が、カタナを鬼童丸と多由也が担当することに決まった。

 

「行くぞ」

 

 2人が別れた時。四人衆は動いた。

 

 

 

 音の四人衆は木ノ葉のことをクズみたいな里と舐めきっているし、サスケとカタナのことも仲間とぬくぬく忍者ごっこをしているだけの格下とみなしている。

 

 故に。呪印を使うことのないよう、己に定めていた。

 

 大蛇丸の呪印、とは。大蛇丸がお気に入り(器候補とも呼ぶ)等々につけたりする印であり──簡単に言えばお手軽仙人化でパワーアップできるものである。しかしその解放状態を長く続けていれば徐々に身体を呪印が侵食していきやがて自分を無くすことになる。つまり四人衆は呪印によって力を得た代わりに大蛇丸に縛られているのだ。そしてそれを受け入れている。無論、必要以上に呪印を使わないようにはしているが。

 

 彼らには血なまぐさい経験に裏打ちされた自負があった。すなわち、呪印を解放せずとも勝てる、という。少なくともサスケに関しては大蛇丸も同意見である以上、それは客観的な事実であった。

 

 ──よって。2人はカタナの前に何の気負いもなく降り立ち。そして名乗りを上げた。

 

「音の四人衆。東門の鬼童丸」

 

「同じく、北門の多由也」

 

 そんな一方的な自己紹介に、当然返される言葉はなく……敵との人数差を見て取ったカタナは瞬時に連絡しようと煙と書かれたお札を取り出し発動するも、その煙は辺りに充満するだけで上へと昇ることはなかった。

 

「今度の結界は術者が外にいて、ウチだけが中にいる。お前が吐くか死ぬかするまで解除しねーから、覚悟しとけよ」

 

 もくもくと煙っぽい結界の中、多由也はそう言い放った。

 

 鬼童丸が結界を発動し、その内部で多由也がカタナを尋問して痛めつける。本来であれば2人がかりで襲いかかってもいいところだが、前に結界を解除された意趣返しに結界忍術を使用したかったのである。多由也1人でも余裕で完封できるであろうこと、そのため鬼童丸1人が張っただけの結界であっても破られることはないであろうとの計算からの行動だ。

 

 結界によって外部との連絡は遮断されている。カタナがこれを崩すには、少なくともまず多由也を倒さねばならなかった。戦いのさなかにお札をのんびりと書く暇など多由也たちは与えないのだから。

 

 多由也は口寄せの術を使い、成人男性を上回るサイズの巨大な人型の異形……怒鬼を呼び出した。両腕のないもの、爪を装着しているもの、棍棒を武器にしているものの3体がいる。

 

 ──魔幻・幻武操曲 

 

 笛の奏でる美しい旋律によって、この怒鬼たちは操作される。術者の多由也を守る鉄壁な防御であり、変幻自在の攻撃。呪印を発動し状態2に至れば笛の音色によって強力な幻術をも操れる多由也であったが、呪印なしや状態1の時はこれが多由也の基本的な戦い方だった。とはいえ元々のチャクラ量の多い多由也は呪印抜きでも十分に強いのであるが。

 

 結界内は煙で満たされており、視界は未だに悪い。だが、その程度は多由也の障害にはならない。なぜなら彼女には天性の音楽の才能と。それを聞き分ける、優秀な聴覚があるからだ。

 

 故に。届いた音から判別したカタナの居場所へと多由也は攻撃命令を下した。

 

 3方向からの攻撃。致命傷にすらなり得るであろうそれを、一応多由也は手加減するように操っていた。カタナには恨みはあるが、同時に情報源でもある。今のところは殺さないようにするつもりではあった。勢い余って殺すならそれはそれでまあいいか、程度のものではあったが。

 

 ジョキリ、と何かを切る音。そしてポタポタと血の流れる音が聞こえる。

 

 多由也は一旦笛から唇を離した。

 

「生きてるか? さっさと穢土転生体の場所を吐け。そしたら優しく殺してやるよ」

 

 シュ、と風を切る音がする。多由也は素早く演奏に戻り怒鬼をガードに回した。

 

 予想通り、と言うべきか。カタナは話す気は無いらしい。多由也はそう判断した。

 

 投擲されたのは起爆札付きのクナイ。その爆発は怒鬼に阻まれ多由也には届かなかった。

 

 爆風によって煙は晴れ、多由也の目にカタナの姿が映る。腕の負傷。そして髪が切られたらしく、地面には茶髪が散らばっていた。自身も髪を伸ばしている者としてほんの少しだけ同情はする。が、それよりも大した怪我ではないということが癪に障った。

 

 聞き出すにしろ、もっと痛めつけてから。そう考えた多由也は再び旋律を奏でた。

 

 結界という区切られた空間の中で、4対1の戦い。逃げることも許されないそれは、カタナにとってただただ不利なものだった。

 

 どうにか攻撃を避ける。それだけで手一杯で、反撃の隙はなく。あったとしても多由也までは届かない。

 

 投げられるクナイも、起爆札も、他の攻撃だってすべて怒鬼が受け止めるのだから。

 

 血を流し、地面に落ちた自身の髪の毛をも蹴りながら必死に逃げ惑うカタナの姿は多由也に暗い愉悦をもたらした。獲物をもてあそぶ狩人。まさにそんな光景だった。

 

 終いには疲れたのかクナイなどを取り落としてしまう情けない体たらく。カチカチ、ガシャリ、という音を響かせつつ、傷の増えていくカタナのその身体は確実に弱っていっている。

 

 ニャア、と結界の外では猫が悲しそうに鳴いていた。

 

 

 

 鬼ごっこも終わり、そして。怒鬼にガッチリと腕を拘束されたカタナはプランと力の抜けた様子で立っていた。

 

 身体のいたる所に傷がある、ボロ雑巾のようなその姿に多由也はゆっくりと近づいていく。

 

 多由也の分析ではカタナ自身の体術は並。変な怪力などもない。腕さえ拘束できれば、印を結ぶことも呪符等を投げることもできない以上、無力化したも同然だった。

 

 シャクシャクと髪を踏みながら歩く多由也は、自身が笛しか武器を持っていないため。ついでに落ちているクナイでも拾おうかと迷い──やめた。何かのビンも落としたらしく、そのクナイは液体で濡れていたのだ。おそらく毒物だろう。大蛇丸の実験によってかなりの毒に耐性のある多由也であるが、好んで触れたいものでもない。

 

 近づくたびに怯えの滲む表情に、多由也はすっかり気を良くする。これが見たかったのだ。恐怖や痛みに苦しむ顔は近くで見るに限る。

 

 ニタニタと笑いながら多由也はもう一度言った。

 

「何を言えばいいのかくらいわかるだろ、このクソアマ。さっさと惨めに命乞いでもしろよ」

 

 穢土転生体の場所を吐けば、殺す。吐かなければとりあえず腕を潰す。

 

 そう思考していた多由也の耳に届いたのは──

 

「だ……れが、する、もん……ですか」

 

 そんな、拒絶の言葉だった。

 

 元々高くない多由也の沸点は一気に限界に達した。笛を吹きこのムカつく女に一撃加えさせようとして……なぜか。視界が、ブレた。

 

 ドサリ、と多由也は倒れる。原因が何かはすぐにわかった。足だ。右足に何かが絡みついている。

 

 ちらと視線をやればすぐに気づけた。髪の毛。それでできたロープがカタナの足から自分の足へと繋がっていた。足からチャクラを流して髪の毛を強化し、それで多由也を引っ掛けたのだろう。

 

 クソが、と多由也は毒づく。仕方なく倒れたまま笛を吹こうとして。しかしそれは遅かった。

 

 チクリ、と身体に刺さる痛み。

 

 プピー、と笛からは変な音が奏でられた。

 

 ヒック、ヒック、と多由也の喉は痙攣が続き……つまるところ。しゃっくりが、止まらなかった。

 

 多由也の預かり知らぬことではあるが。カタナは笛使いと対峙した時点──木ノ葉崩しの際に交戦した暗部から多由也たち四人衆の情報は漏れていた──で以前モヤ忍からもらった薬を使うことを考えていた。地面に落としたことで髪の毛はたっぷりとその薬を吸い、それをチャクラによる強化で針のようにして多由也につき刺したのだ。その効力は寄壊蟲ですら分解できなかった類のもの。多由也にとっても未知のその毒はきっちりと「しゃっくりが止まらない」という笛使いにとっては痛い効果を及ぼしていた。

 

 乱れた音によって中途半端になった拘束から抜け出したカタナはそのまま自身の血で地面に文字を書き加えていく。

 

 笛を吹くことを諦め体術で戦おうとした多由也がカタナへと襲いかかるよりも先に。それは完成していた。

 

 ──結界・解

 

 ガタガタの文字、歪な線で描かれた陣ではあるものの、結界で区切られた地面を紙に、自身の血をインクに見立てることで増強されたそれによって鬼童丸の張った結界が解けていく。

 

 結界を張り直すか、多由也に加勢するか。迷う鬼童丸が動くよりもはやく周囲にはドドッドド、と爆発音が響いていた。嫌になるほど大量の煙も昇っている。鬼童丸が、多由也がカタナを止める前に、彼女は起爆札と煙幕札を発動させたのだ。

 

 いくら木ノ葉の里といえど、ここまでの異常事態にはすぐに気づくだろう。

 

「退くぜよ」

 

 元々本命はサスケ。あくまでもおまけの穢土転生体のことにこれ以上かかずらうのは望ましくない。2人の受けたダメージも、チャクラを消費したことと多由也のしゃっくりが止まらないくらいで大したものでもないことがそれを後押しする。ダメージを負った上で目的の穢土転生体の情報すら手に入れなかったとなると自分達のプライド的にも、サスケ側へ行った四人衆からバカにされるであろう点においても嫌なものだが、今の状態ならちょっとヘマをしたというだけで済む。

 

 だとすれば増援に駆けつける忍達と無駄に交戦して下手に消耗するよりさっさと退くべきだ。鬼童丸は冷静にそう判断した。

 

 チッ、と心のなかで盛大に舌打ちした多由也が口寄せを解除する。せめてカタナにとどめを刺してから、と思うも、高速でこちらに近づいてくる気配がそれを許さなかった。

 

「行くぜよ」

 

 多由也は無言で苛立ちを表しつつも、移動する鬼童丸の背を追った。

 

 

 

「何が……あったんだ」

 

 ニャアニャアと鳴き叫ぶ猫と異様な爆発音、煙に呼ばれて駆けつけた木ノ葉の忍達の目に映ったのは、ボロボロの状態で倒れている少女・カタナと、凄惨に残る戦闘痕。そして──

 

「見てください。ここに……」

 

 ダイイング・メッセージのようにカタナが残した、【♪エトタイ】の血文字だった。

 

 どういう意味だ、と首を捻りつつも急いで彼らは重症の少女を病院へ運んだ。

 

 




大蛇丸陣営の軌跡を色々と考えながらでした。

カブトの木ノ葉崩しのとき
原作通りサスケ襲撃→パクッた暗部の仮面被って会場で幻術かける→適当に木ノ葉の上忍と戦う→結界が解けるのを見るも手出し無用との大蛇丸の指示に従う→大蛇丸倒れるのを見る→やべってなる→慌てて回収に行く→大蛇丸抱えて撤収。穢土転生体は急いでたし優先順位も低かったので放置。この際、原作より撤収がはやかったので木ノ葉も音も砂も被害はちょっと減ってる。

 
大蛇丸、腕も下半身も激痛に苛まれる→綱手なら治せる(大蛇丸が屍鬼封尽の全容を把握していなかったことそしてチヨバアの己生転生的な魂を分け与える術を綱手も使えた可能性。穢土転生などの禁術を開発した魂にはお詳しそうな扉間と血が繋がってるし千手一族だし……)→サスケェをすぐに狙いにいかなかった理由としてはイタチ出現の知らせを聞いて怖かったから。安全が確認できてからでないとサスケに大蛇丸一味は近づけなかった→原作より大蛇丸は弱まってはいるもののその分護衛的な感じで音の忍を連れてきたりしてまあだいたい原作通りに綱手捜索編は終わった
その後、大蛇丸の身体はすぐ限界に。カブトが頑張って説得して仕方なく慌てて転生。
ヒルゼンと大蛇丸の症状の違いとしては自分の肉体を捨ててるか否かという関係。不屍転生と屍鬼封尽の相性はすごく悪そうだな、と。

これは大蛇丸側が屍鬼封尽という術の全容を把握できていなかったこと。
→この時点で解除法を知っていたら綱手に治させるよりそっちをやらせるだろうな、と。穢土転生がある以上、大蛇丸の部下なら喜んでやるだろうし。うずまき一族っぽい外見の多由也とか人柱に適任そう。解除法がわかった時期は謎なものの、大蛇丸は屍鬼封尽を喰らってからうずまき一族の跡地や文献をずっと研究して解き明かしたらしいので、それなりに時間がかかったと推測。たぶんサスケ戦直前とかくらい……?でないとさっさと解除させてたと思うので。

髪の毛。それでできたロープがカタナの足から自分の足へと繋がっていた。足からチャクラを流して髪の毛を強化し、それで多由也を引っ掛けたのだろう。
地面に落としたことで髪の毛はたっぷりとその薬を吸い、それをチャクラによる強化で針のようにして多由也につき刺したのだ。
→感想欄でもご指摘のあった通り中忍予選のサクラvsいの の時の髪の毛ロープを参考に。自来也の乱獅子髪の術、忍法・針地蔵があることからこのくらいはチャクラでできるのだろうと。

【♪エトタイ】→情報を残す忍の鑑。暗号とか考えようかとも思ったもののこの状態でそこまでする気力はないだろうと判断。穢土転生体、を縮めて濁点を抜いただけ。
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