木ノ葉のお札屋さん 作:乙欄
実はNARUTOからOTURAN→乙欄にしたり……。
ご感想、お気に入りありがとうございます。
あれから。みんな退院して、少し経ち──
「そういえば、綱手様の顔岩ってまだ彫られないんでしょうか?」
「それは……今は、忙しくてとても」
「ハハハ、そりゃあこーんな書類があるんだからな……」
書類の山、山……いえ、これは海と言ってもいいのではないでしょうか。ともかく、火影邸の一室でわたしたちは大いなる戦いに身を投じていました。
基本的にヒルゼン様と一緒にいるわたしですが、綱手様と火影のお仕事のお話をされている時もありまして。そういう場合は書類仕事へと駆り出されています。と言いますか、だいたい午前が修行で午後は書類仕事です、はい。これは下忍の仕事なのでしょうか……?
書類を片付けるべく共に励むあまりみなさんを戦友と思ってしまうくらいです、ええ。
たいていの場合ご一緒するのが、まずシズネさん。綱手様の一番弟子で、サクラちゃんにとっては姉弟子にあたる方ですね。もちろん医療忍術の腕はトップクラスです。
そして はがねコテツさんと神月イズモさん。中忍選抜試験の際には幻術の結界を張って201を301と誤認させ、さらに変化してわたしたちと同年代のフリをして立ち塞がっていらっしゃいましたが、実際には中忍でありあの時は試験官だったとのことです。すっかり騙されていました。あと、なんでもお二人は幼なじみなんだとか。
今はイズモさんは綱手様に別の用事を言いつけられてここにはいませんが……。こう色々と仕事があると火影って本当にたいへんなのだと思い知らされます。うーん、ナルト君は書類仕事とか大丈夫なのでしょうか。
「あー、一回休憩取りましょーよ」
「そうね……ちょっと休みましょう」
コポコポとシズネさんがお茶を淹れてくださます。嗚呼、ほっと一息です。綱手様の旅の道中で付き人をやっていらしただけあって、シズネさんはこういう気配りがとても細やかですしお茶もとっても美味しいです。
しかしこう、お茶があると何か甘味も欲しくなるもので……あ、いいのがありました。先日甜菜をいただいたので、切って煮込んで煮詰めて水飴にしたらしいんですよね。壺はいくつかありますし。
「あの、よろしければどうぞ。母が作ったものなのですが……」
「うわ、ありがとう」
「やった! オレ、好きなんだよ水飴」
コテツさんはそう言うと意気揚々と割り箸を取って水飴を練り始めました。
「うめ〜〜っ!」
満面の笑みです。本当にお好きなんですね、水飴。そこまで喜んでいただけるとこちらとしても嬉しい限りです。
……わたしも食べましょう。うまうま。
しかしこうして水飴を食べていると頓智話を思い出してしまいます。和尚さんが水飴を毒と偽って食べないようにと言われていたのを、小僧さんはこっそり食べてしまうんですよね。それで和尚さんの大切にしていたものを壊してから、泣いて「壊したお詫びに死のうと毒を食べたけど死ななかった」と謝る、と。うーん、すごい発想力です。
わたしたちがもし綱手様のお気に入りの甘栗甘の羊羹を食べてしまったら……本物の毒を用意、よりはやはりあの怪力でゴツンとされてしまうやもしれませんね。うう、想像だけでも怖いです。ちゃんと仕事のことも考えましょう。
「あの、シズネさん。あと少しで今やっているところは終わりそうなのですが……シズネさんのお手伝いをした方がよろしいでしょうか?」
「ううん。忍者登録書の整理くらい、すぐ終わるから大丈夫」
…………思わず割り箸を落としそうになりました。
「忍者登録書、ですか?」
「ん? うん」
忍者登録書。わたしも昔提出しましたが、そのことよりも記憶に新しいのは……スケアさんとの一件です。「火影様に提出する忍者登録書には素顔の写真が使われているはずだよ」と、あの一言からわたしたちはカカシ先生の忍者登録書を見るべく忍び込んだのですよね。そして結局失敗したのです。
「あの、ぜひお手伝いさせてください! お願いします!!」
「い、いいけど……」
わあ、これは思わぬチャンスです。
今日はカカシ先生もいませんし、班の任務もありませんし、こっそりと見れるはずです……!
そうと決まれば水飴を舐めてないではやく見させていただきましょう。
「ははーん。何か見たい人のでもあるの?」
「はい、ご明察通りです。カカシ先生のものが……」
わたしがそう白状すると、シズネさんはじゃあこの辺ねとさっと渡してくださいました。今……この手に。カカシ先生の素顔が眠っているのですね! しかしこうも簡単にいくとあの時の苦労は何だったのだろうと思わされますね、ええ。
パラパラと捲っていきます。はたけカカシ、はたけカカシ……ありました! 忍者登録番号009720。この紙に、と思うと……うぅ、ドキドキしますね。
そーっと顔写真を見ると、そこには────
普段の、マスクをつけているカカシ先生のお顔がありました。
………………
……………………
一度、目を離します。落ち着きましょう、落ち着くのです。
再度、見てみます。カカシ先生の顔は……やっぱりいつも通り隠されていて。
────スケアさんの、大嘘つきぃっ!!!
用紙の他のところに載っていないかじっくりと見てみましょう。ええと、なになに……
・第三次忍界大戦にて数多の任務遂行
・うちは一族の万華鏡写輪眼開眼
・写輪眼の力で1000以上の術をコピー
・忍犬による追跡任務に優れる
等々、ズラーッと功績等々が書き連ねてあります。すごいですけど、そういうのじゃあないんですよ。
隅々まで見たものの、やはり他に顔写真もなく。わたしはもう大人なんて信じないと決意を新たにしたのでした。うぅ、大人って汚い……!
どう?と可愛い笑顔で聞いてくださるシズネさんだけが救いです。ごめんなさい、目的の物は見れませんでした……。
しょんぼりとするわたしにシズネさんが他の人のも見ればと優しく声をかけてくださいます。そうですよね、めったに見れないものですし。よーし、では先生のライバルのガイ先生のものでも。
ええと、ありました。忍者登録番号は010252。あ、先生ってフルネームはマイト・ガイ先生だったのですね。
・体術に長け、接近戦を得意とする
・六門まで開門しても無事でいられる
・武器使用(ただし刃なし)
・暁との対戦経験あり
等々、こちらも功績なんかがズラリと。……色々と知らない単語も多いですね。あとでヒルゼン様にでもお尋ねしてみましょうか。
どうせですし、とコテツさんのものも探して見ましたが、やはり鼻のあたりに巻いたバンテージは写真でも外していませんでした。あの下、どうなっているんでしょうか。
そう思ってチラチラと見ているとコテツさんは水飴を練りながらおっしゃいました。
「同期のやつのとか見たらどうだ?」
なるほど、確かに見たいですね。同期、同期……わたしの場合って同期が誰なのか微妙ですよね。アカデミー卒業の同期か、ナルト君たちが同期か。
とりあえず同じ年齢の子たちのものを見てみると、だいぶ懐かしく……最近は会う機会もめっきり減ってしまいましたからね。
「わかーい、かわい~い!」
「あ、ありがとうございます……」
自分の登録書も発見しました。髪の長さ以外はそう変わってないと思うのですが……シズネさんに褒めていただけたのは嬉しいです、はい。
お次は、と2コ下のメンバーたちのを探します。実はカカシ先生のように気になる方のがありまして。そう、シノ君です。油女一族の皆さんはサングラスをおつけになっているので人相がさっぱりわからないんですよね。
期待半分くらいで見たシノ君──忍者登録番号は012618──の顔写真はやはり平常運転で。すなわち顔の大半が隠れていて。スケアさんのおバカ!とわたしはもう一度心のなかで唱えました。
そうしてみんなのを見て楽しんでいると同じように登録書を眺めていたシズネさんはナルト君の用紙のところで声を荒げました。
「あっ……まったくあの子は。ゲンゾウさんに撮り直してもらわなくちゃ!」
写真に写るナルト君のポーズとメイクはとっても
やれやれとシズネさんと2人でため息をはいていると──カチャリとドアが開いて。イズモさんが帰って来たようでした。あ、カメレオンのシロマリもいますね。ちゃんと働いているようで何よりです。
追加の書類を抱えた彼らをわたしたちは死んだ魚のような目で迎えます。うぅ、お帰りなさいませ。当のイズモさんはコテツさんを見て「あー!」と怒りを顕にしていました。
「水飴は2日に1回、おやつの時間だけだって約束しただろ!」
「み、見逃してくれ……」
「駄目だ!」
…………そんな取り決めが。それは勝手に水飴を与えてしまって申し訳なかったです。
水飴の壺を持って争った2人は壺を割ってしまい……床に落ちた水飴のせいでイズモさんがすっ転びました。こう、綺麗にステーンと。
「あひィー!」
床が水飴でねとねとしています。そこにダイブしてしまったイズモさんの身体も。そちらは洗えばいいのでしょうけれども……書類は、書類はと救助に向かうとなんとか無事でした。ふぅ、紙が駄目になったらまずいですからね。まあ滲んだ文字なんかの修復ができる技術なんてのもありますけど。余計な手間は増やしたくないです。
「コ〜〜テ〜〜ツ──!」
般若のごとく怒ったイズモさんは──しかしピタッと動きを止めました。何やらコテツさんのことも忘れて考え込んでいる様子です。
水飴、水のチャクラがとブツブツとつぶやいている姿をわたしたちが雑巾片手にそっと眺めていると、彼は突然ムクリと起き上がりました。
「水遁・水飴拿原と…………あ、そうだ! 火影様からカタナに仕事がある、と──」
イズモさんから言われたのはお面屋さんへ行って欲しいというおつかいでした。何でも暗部の方々のお面を作っているお店なんだとか。
あのデザインは好きなので楽しみだと思うわたしに、他の方々は生温かい視線を向けて……え、お面屋さんに何かあるのでしょうか?
お面屋さんに入って、出られるまで。
──長かった。それはもう、長かったです。
用事自体はすぐに終わったのに、話を途中で切り上げる隙なんてありませんでした。うぅ、はやく火影邸に戻りませんと。
忍びとは、口もよく回るものですが……年配の女性には適わないものですね、ええ。何かよくわかりませんがオマケにとグイグイと押し付け、いえ、もらってしまいましたし。装着までされてしまい……余興にでも使うといいよとは言われたんですけれども。みんなが行きたくなさ気だった理由がわかりました。店員さんから逃げられないのです……。
でもこのお面、売れ残りな気がしてならないんですよね。いただいたのはひょっとこ。頬被りをしている、片目がちいさく口をとがらせた男性の仮面です。
どうせなら暗部の仮面の方が欲しかったような……いえ、流石にそれをもらってしまうのは問題ですよね。しかしどうしましょう、このひょっとこ。申し訳ありませんが即倉庫行きな気がします。
トントン、と屋根の上にも乗りながら急ぎで走っていると──屋根から降りたところで人にぶつかってしまいました。
「す、すみません」
「いや……!? ────カ──シ────? 」
「??? 何か……?」
何だか謎の反応で……あ、ひょっとこのお面をつけたままでした。なるほど、これは怪しいですね。
わたしはさっさと仮面を外しました。は、恥ずかしいです……お店からずっとこの状態でしたよね、わたし。
「い、いやー、しゅびっと現れて、忍者ってスゲーなぁって」
「ありがとうございます……」
そう言っているということは、この少年は忍者ではないのでしょう。
ぶつかってしまったのは金髪碧眼の男の子。ナルト君とちょっと似ている気がしますが、でも目の色はより青いです。ナルト君が晴れ晴れとした空の色なら、彼は深い海の色、という感じでしょうか。
傍らには片目を隠した黒髪の男性。少年とはあまり似ていませんが、保護者の方ですかね。いえ、それよりもです。
「驚かせてしまって本当にごめんなさい」
礼をするわたしに、男性は言いました。
「こちらは大丈夫だ……それより、先を急いでいたのではないのか?」
「あ!」
そうです。お店で時間を食ってしまった以上、火影邸にはやく帰らないといけませんのに。
「お気遣いありがとうございます。すみません、失礼しますね」
一礼をして去るわたしの背中を、何だか2人ともじっと見ているように感じたのでした……気の所為、でしょうか。もしや、ひょっとこのお面が欲しかったとか。お面屋さんを紹介するべきだったのやもしれませんね。
■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪
そして次の日。
綱手様から特別指令が出され、何でも手の空いている下忍は行けということでわたしたちはみな銭湯に集まっていました。
ガイ班、紅班、アスマ班、カカシ班と……なぜか昨日ぶつかってしまった少年もいます。お手伝いしてくれるのですかね。
「みんな揃ってるな。オレが今回の特命のまとめ役をすることになった。めんどくせーけどな」
「五代目の特別指令とは何だ?」
ネジ君の疑問に、シカマル君は重々しく答えました。
「みんなにはここの掃除をしてもらう」
…………掃除?
疑問符を浮かべているとチョウジ君が補足してくれました。
「五代目の知り合いがこの銭湯と関係があって断れない事情があるんだって」
はぁ、それは何といいますか。まあ、ロハのDランク任務のようなものですね、ええ。綱手様のご命令である以上、しっかりとこなしましょう。
ただ、何かナルト君の顔色が悪いような気がしますが……どうかしたのでしょうか?
清掃といえども一応男女に分かれてやる、ということになり。サクラちゃん、いのちゃん、ヒナタちゃん、テンテンといつものメンバーです。
わたしは更衣室の清掃を担当するので他の子とあまり会話は出来ないのですが、浴室でみんなの話す声はよく聞こえてきました。
聞き耳を立てていると、なんでもあの少年と青年は旅芸人の師弟らしいのです。サーカスとかやったりするのでしょうか。ぜひぜひ見てみたいですね。
ヒナタちゃんが彼とは珍しく初対面でも物怖じせずに話していたのは、ナルト君に少し似てるためなんだか緊張しなかったからだそうで。わたしもヒナタちゃんと打ち解けるには時間がかかったことを思うと、あの少年がちょっと羨ましいです。
元々更衣室はそんなに汚れてはいなかったので、棚を拭いたり掃き掃除をしたりすればだいぶ綺麗になりました。あまり銭湯に来ることもないのですが、こうして掃除していると入りたくなってしまいますね……。お家のお風呂や温泉なんかとはまた違った魅力がありますよね、銭湯は。
「更衣室、終わりました」
ガラリと戸を開けると、モップが手渡されました。
「じゃ、カタナも浴室手伝ってよ」
はい、というわたしの声は男子側からの騒音に掻き消されてしまいます。すっごく元気ですね。明らかに掃除では鳴らないような音がするのですが……一体何をしているのやら。
ちょっと呆れつつも掃除していると、今度はかなり大きな音が響き渡り──
「何だ今の音は!? またお前かのぞき小僧!」
という声が聞こえてきたのでした。のぞき小僧って誰のことを指しているのでしょうか……? そして男子側、ちゃんと掃除できているのですかね。何だか不安です。
「みな、頑張ったの」
無事、清掃が終わったわたしたちをヒルゼン様が労ってくださいました。フルーツ牛乳、美味しいです。
このお掃除は自来也様とナルト君の覗きをお詫びするものだったらしいですから、弟子の不始末を謝りに、といった感じでしょうか。もう、自来也様……反省していただきたいです、まったく。
ヒルゼン様はそのまま銭湯のご主人と話していかれるようでした。
「ったく特別指令は結局お前らの尻拭いだったのかよ」
「だからそれはエロ仙人のせいだっての!」
それに着いていくのもどうかと思うのですよ……。いえ、まあ、きっと止めようとしていたのでしょうけど。
ともかく、2人が覗きをして逃走している最中にこの旅芸人の少年たちに会って、ひと騒動起きたそうです。なんと言いますか申し訳ない気分です、はい。
そのことがあって綱手様もヒルゼン様も彼らのことは把握しているようで、こうして今日も手伝ってもらったらしいのです。でも、気の所為でしょうか。ヒルゼン様の彼を見る目は、なんだかとっても慈しみに溢れていたように感じました。うーん、元からの知り合いとかだったのですかね。
「旅芸人だっけ? あれだけ動けたら忍者になれるんじゃない?」
「勘もよかったし忍者になったらナルトなんてすぐ超えちゃうかもね」
「なッ! そんなことねェし!」
「スジはよさそうだな。十分戦力になれると思うがどうだ?」
少年はぶんぶんと首を横に振りました。確かに旅芸人さんの身のこなしはすごそうですよね。ですが忍者に、とはまったく考えてくれていないようで。残念です。
「ってそんなに人がいねぇのかよ」
「最近1人里を抜けちまったばっかだしよ」
「ちょっとキバ!」
抜け忍……サスケ君……うっ、あの時の後悔が……。
ズーン、と重石をつけられた気分になります。
わたしは、わたしたちはどうするべきだったのでしょうね……今更言っても詮無きことですがただただ後悔が募るばかりです。
もっと……もっと……強くなりませんと。うぐぐぐぐ……。
「悪いけど今の話は忘れてくれ。んじゃ今日はこれで解散だな」
そう、シカマル君が言い……はぁ、とため息をはいてわたしは帰路につきました。修業、修業をしましょう!
■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪
「ね、カタナ! これ見てよ」
バッとサクラちゃんが見せてきたものは、水濡れした紙でした。メモのような小さな紙で、二つ折りの線がついています。
すごく文字がぼやけていますが、解読できる範囲だと……サスケ、借り、という言葉が入っているようです。
「旅芸人さんが落としていったの。サスケくんの名前があるでしょ! どういうことだと思う?」
…………
……
「そうですね。彼が大蛇丸の一味であったりサスケ君の知り合いである、という可能性……」
でも、正直こちらの可能性の方が高いでしょう。
「それか、猿飛サスケ様など別の『サスケ』である可能性もあるかと」
「……そっか……そうよね……」
「いえ、あの、でも、わかりません! 文面次第では……」
うぅ、サクラちゃんを落ち込ませてしまいました。でもサスケ君の関係者がわざわざ木ノ葉に来る可能性よりは、残念ながら同名の別人である可能性の方が高いと思うのです。期待しすぎるとその分、違っていた時の反動は大きいですからね……。
あ、そうです。
「でしたらこの紙、預けていただけませんか? 文字を修復できるやもしれません。できなかったり、むしろ紙を駄目にしちゃったりすることもあるのですが……それでもよろしければ」
「ホント!?」
「はい。できる限りのことはいたします」
そう言うわたしにサクラちゃんは抱き着いて何度もお礼を言ってくれました。これは失敗できませんね……!
それに、なんだかんだ言ってわたしも少し期待してしまっています。サスケ君の手がかりを。
幸いにして、時間はかかったものの……家からの手助けを受けつつ、手紙に書かれていた文字を蘇らせることはできました。
【お帰りなさいパパ。いつもお疲れさま。
忙しいと思うけどちゃんと食事してる? せっかく帰ってきたんだからたまには3人でごはん食べたいなってママも言ってたよ。
それと、ボルトがサスケさんにお願いしてカカシさんのイチャイチャタクティクス借りてもらうんだって言ってたから借りてあげてね。
ええと。まずこれはサラダという子が父へあげた手紙で。持っていた旅芸人さんがおそらくこの『パパ』なのでしょう。
次にイチャイチャタクティクスという単語。タクティクスとは戦術という意味ですね。自来也様のシリーズな気はしますが、こんな題名のものは出ていません。たまたま似ただけ、ということも考えられますが『カカシさん』という単語を考えると……。
そして、この文を素直に読むと『サスケさん』=『パパ』という推測が成り立ちます。
ナルト君に似た少年。そして、黒髪の青年の顔を思い出してみると確かに────いえ、まさか────?
ゴクリ、とわたしは息を呑みました。
帰還。
前半はアニメのミニコーナーのネタ。
後半からはアニメBORUTO。
暗部のお面については独自設定です。実際誰が作ってるのやら……。
まあ、ロハのDランク任務のようなものですね、ええ。
→無料、ただ、只、ロハ。死語らしいものの使いたかった。
猿飛サスケ→ヒルゼンの父。かなりの実力者だった模様。