木ノ葉のお札屋さん 作:乙欄
何度かご感想を書いてくださる方もいらっしゃって飛び上がるほど嬉しいです。
中忍選抜試験、前回とうってかわって平和です。大蛇丸とかいませんからね。
わたしは手にある巻物をチラチラと見ながら呟きました。
「全然、かかりませんね……」
砂漠、広いです。
広大な自然の中では人間の存在などちっぽけなものでして。端的に言うと全然他の受験者に遭遇しないのです、ええ。スタート地点の問題でしょうね。運がいいのやら悪いのやら……。
「大丈夫、すごくいい作戦だと思う……ナルト君っぽいし」
「そう、ですかね? ありがとうございます」
うーん、同じ班だとやっぱりお互いに影響を受け合うものなのでしょうか。あまり自覚はないのですが。
ナルト君という言葉が出た瞬間、キバ君は顔をしかめていました。ライバルとして複雑な心境なのですかね。
「今ごろナルト君、自来也様とどこで修業してるのかな?」
「知るかよ…………あっ」
「キバ君?」
キバ君はこっそりとハンドサインを送ってきました。わたしとヒナタちゃんは軽く頷きます。
「ま、ヤツがどんな修業をしてようが。オレ達もこの試験で中忍になってよ、差をつけてやろうじゃねーか!」
そう言って駆け出すキバ君と赤丸君を追って、わたしたちも地面を蹴って走り出しました。
「なかなかうまく行きませんね……」
崖の下。立ち止まったわたしたちはごくごく自然な感じで会話を始めます。
「あー、だいたい巻物の種類もわかんねーのに戦おうってのがクールじゃねーよ」
「でも……では、どうしましょう?」
「そうだな。ヒナタ、お前何かねーのか? あるだろ、
「巻物の種類までは…………あ、キバくん、あそこっ!」
ヒナタちゃんが崖の上の人影を指しながら言います。よしよし。
「あん?」
「今の、聞かれたかな……?」
自分たちが持つのは地の巻物だと他チームに知られたのでは、と不安気な表情になります。
「大丈夫だと、思いますが──」
「んなわけないじゃん!」
そう、わたしの声を遮って。草隠れの忍びが崖上から言い放ちました。
そこに立っているのはあの食堂の時の巨漢の人、髪はリーゼントで大きな旗を持った人、サングラスをかけた小柄な少年という個性豊かな3人です。
「リーゼントの人が、足のホルスターに1本持ってる」
「俺達の予感は的中し最高の運が転がり込んできたぞ、ブラミ、ムヤミ」
リーゼントさんが嬉しそうに話します。続けて、サングラス君もこちらを指さして言いました。
「馬鹿だ、あいつら馬鹿だ、馬鹿馬鹿!」
…………
…………なんかひどく罵倒されているんですけれども。そこまで言わなくてもよくありませんか?
サングラス君の暴言に少し心が傷つきました。
「そのへんにしてやれ、ムヤミ。さて……木ノ葉の諸君! 話は聞かせてもらった!」
……はい。3人とも、こちらを完全に舐めきっている様子ですね。
威風堂々と立つリーゼントさんにキバ君はふっと笑いかけます。
「そうこなくっちゃな……でないと困るんだよ! オレ達もわざと聞かせるためにこんな三文芝居うったんだからな」
その通りです。でも、あの、結構演技頑張りましたよ、わたしたち。三文以上の価値はあったと思うのですが……まあ、ともかく。
「わたしたちの会話につられて出てきた、ということは──」
「貴方達の巻物は、天!」
「なに!?」
よし、決まりました。その驚く様子からやっぱりこの3人組は天の書を持っていますね。よかったです。
「互いに欲しい物は目の前にある。後はさっさと戦ってぶん取るだけだ!」
「いいだろう、受けて立つ! とう!!」
そう言って3人とも崖から飛び降りてきます。
──位置的に考えて、わたしのお相手はサングラスのムヤミ少年ですかね。
飛んで来るクナイを弾きつつ、そう考えていると。やはりと言うべきか……わたしの前に立ったムヤミ君は、腕をカシャカシャと振って熊手のような鉄の爪──手甲鉤を伸ばしていました。近接戦闘タイプなのですかね。
わたしもクナイを取り出しつつ、先に言いたいことを言ってしまうことにしました。
「ムヤミ君、ですか……? あの、あまり人のことを馬鹿にする発言はよくないと思います」
「確かに僕の名前はムヤミだけど……こうして戦いの時にぺちゃくちゃ話そうとするのはやっぱり馬鹿だと思う」
なんと。更なる煽りを受けました……。
これ以上交わす言葉はないでしょう。起爆札付きのクナイを投げるわたしに、ムヤミ君は印を結んで土に飛び込み──あれは、土遁?
「ま、僕は人見知りだからとりあえず失礼するよ」
起爆札が爆発するも、土に潜り込んだムヤミ君にはまったく効いていませんでした。
しかし……土の中を自在に移動しているようですね。おかげで地中のどこにいるかが読めません。感知タイプの術が使えないわたしとは相性の悪い敵だったようです。
2人と敵を替えてもらおうか、と思うもヒナタちゃんはリーゼントさんと、キバ君たちは巨漢の──ブラミさんと戦っており……こちらを見る余裕もないようでした。どうも無理そうですね。では仕方ありませんか。
ムヤミ君は時折ぴょこんと顔を地上に出してはいるのですが、攻撃しようとするとすぐにまた地中に戻ってしまいます。うぅ、砂漠と土遁の組み合わせはズルいですね……。いいな、火遁なんて焚き火くらいにしか使えませんのに。なんせ気候が非常に暑いので火は敬遠してしまうのです。水がないので水遁も使いづらそうですよね。
地面に起爆札を置くも、そうするとその場所を避けて移動しています。それはもううろちょろと、ちょこまかと。
埒が明かないのでこちらも土遁を使って土ごと攻撃するか、雷遁を使えば──と思っていたところで。「なっ!?」というキバ君の驚きの声が響きました。
「「あっ……」」
彼の方を見ると、わたしと戦っていたはずのムヤミ君はいつの間にか地中を移動してキバ君の足を掴んでおり、倒れそうになったところをリーゼントさんが旗で攻撃していて。
服を切り裂かれたキバ君の胸元からはポロッと巻物が出てしまっていました。もちろん、『地』と書かれている巻物です。
その光景を見た瞬間、わたしとヒナタちゃんは走りました。
キバ君に怪我は……ありませんね。鎖帷子が守ってくれたんでしょう。医療忍者がいない以上、ちょっとの怪我でも命取りになる可能性がありますからね。キバ君が無事で何よりです。
「引っかかった引っかかった!」
「巻物は俺達がいただいた!」
引っかかった? とんでもないです。
リーゼントさんがキバ君からとった巻物を掲げたその時。わたしは印を結びました。
──煙幕札!
ボフン、と巻物から煙が広がり。
驚くリーゼントさんに肉薄したヒナタちゃんがクナイを振るって。その足についたホルスターを切り取ります。
「天の書が……!」
「いいぞヒナタ! ……ハッ、まんまと騙されやがってよ。オレが持っていたのは偽の巻物だァ!」
その通りなのです。本物の地の書は、実のところわたしが持っています。
ヒナタちゃんがすごくいいと、ナルト君っぽいと言ってくれた作戦。それは地の書の偽物を作る、というものでして。
職業柄常に巻物を持ち歩いていますから地の書と似たようものも持っていましたし、『地』の字を似せて書くくらいは朝飯前です。あとはついでに巻物には煙幕札を入れておきました。それを発動させて不意をついたわけですね。
こちらへ戻って来たヒナタちゃんの手には、天の書。
あちらの方々の狼狽っぷりからしておそらく本物でしょう。少なくとも何か罠が仕掛けられている感じはないです。
「だいたい、胸元なんて見えやすいところに巻物を入れる馬鹿がいるかっつーの。騙されるお前らが馬鹿だ!」
馬鹿と言われたお返しもできて、キバ君はご満悦のようです。悔しそうにする相手方を見てなんかアカデミー生の喧嘩みたいだな、と思ってしまいました。ほら、馬鹿って言う方が馬鹿なんだ……!と言って延々と口喧嘩する感じの。ただ、幸い相手はすぐに意識を切り替えてくれたようでした。
「くっ……敵地において目的物を奪い、これを必ず持ち帰ることに特化したチームの俺達をこうも欺くとは……!」
「おい、お前のせいだぞカザミ。どうすんだよ!?」
「まあまあいいじゃんムヤミちゃん。今から取り返せばいいよ」
そう言ってブラミさんがその巨体を揺らして前に出ました。何をするつもりなのでしょうか。
いつでも障壁を展開できるように準備していると、ブラミさんは大きなゲップの音を響かせ──
「忍法────スメル玉!」
────遮断壁!
ネトネトとした紫色の液体の塊がこちらへ向かって来るのを、わたしがお札を放って展開した結界の壁が防ぎます。
ただ、それは破裂して……ひどい悪臭を放っていました。うぅ、気持ち悪いです。つーんと来る感じの匂いがします。
遮断壁では液体がこちらへ飛び散ることは防げても、匂い自体は防げません。しかもこちらには、キバ君と赤丸君という嗅覚の鋭いメンバーがいて──
「ぐっ……なんだこの匂い……今まで嗅いだこともねェとてつもねー匂いだ……」
「あー、うん。おいらの体内で熟成させた特製スメル。ええ匂いはいらんかね?」
「ふざけんなあぁ……!」
キバ君は鼻を押さえて辛そうにしていますし、赤丸君も伏せて「クゥ~ン……」と苦しそうに鳴いています。大丈夫でしょうか。
しかし……やられましたね。多少なりともわたしたちにもこの悪臭がついてしまった以上、おそらくわたしたちが逃げたら彼らはこの匂いを辿って追ってくるでしょう。しかもキバ君たちはしばらく動けなさそうです。
ここはヒナタちゃんとわたしでお相手するしかないようですね。
構えるわたしたちにブラミさんが飛びかかってきて。クナイを一応投げますが、お腹の肉でぽよよんと跳ね返してしまっています。なんですかあの防御力。脂肪は飾りじゃないと、そういうことなんでしょうか。
ただ──こちらに来るのは、悪手でしょう。
「八卦空掌!」
「ひでぶっ!!」
ヒナタちゃんの放った掌底により、ブラミさんが吹っ飛ばされます。
そうなんですよね。組み合わせが悪かっただけで、相手は決して倒せないほど強いわけではありません。カザミさんも自分たちのことを目的物奪取に特化したチームと言っていましたし。
「ブラミ!」
「おいらは大丈夫……だから、カザミちゃん達は行って……」
「くっ……わかった。せめてエールを送ろう。フレ〜、フレ〜、ブ・ラ・ミ! 頑張れ頑張れブラミ! 立ち上がれ、上がれブラミ!」
「うっさい。ほら、行くよ」
なんか……仲がいいのか悪いのか謎のチームですね。
向かってくるカザミさんとムヤミ君に、わたしとヒナタちゃんはコクリと頷き合いました。お互い、先ほど戦ったのとは逆の人物へと向き合います。
────遮断壁!
カザミさんの旗を振りかざしての風遁にはわたしが結界忍術で対応し。
土遁で地面から出てくるムヤミ君の攻撃にはヒナタちゃんが
そして──
「よっっし、待たせたな……あとは3人まとめてぶっ倒してやるぜェ!」
キバ君と赤丸君も、復活しました。ちょっとフラフラしてますけど。もともとあの悪臭を放つ液体は直撃はしていませんでしたし、カザミさんの風遁で空気が散らされたのもよかったのでしょう。鼻はまだ利かないでしょうが、戦ってくれるだけありがたいです。
「影分身の術!」
キバ君が本体と影分身の2人に増え、その間に赤丸君が入り──あの術を使うつもりなのですね、とわたしはキバ君との修業を思い出しました。
ナルト君といえば、多重影分身。その分身の多さは圧巻です。それでナルト君に対抗意識を燃やすキバ君も習得したくなったらしく。影分身の術を使えるわたしに教えてほしいと言ったのです。本人的には多重影分身ができるようにしたかったようなのですが……あれは禁術なんですよね、一応。ナルト君がポンポン使ってるので感覚が麻痺してしまいそうになりますが。チャクラ量がよほど多くない人が使うと本当に危ないのです。わたしはやるにしてもまずは1人から、と言ってキバ君と修業を頑張ることになりました。
結果としてキバ君は見事影分身ができるようになったのですが、やはり2人以上の影分身を作るのは難しいようで。犬塚流・人獣混合変化という赤丸君と一緒に変化する術を発動して2つの頭のある大きな狼、双頭狼になる術をレベルアップさせる方を優先させました。すなわち、影分身を加えての参頭狼です。曰く、この参頭狼は双頭狼の3倍もの攻撃力を誇るとのこと。なんで頭が1つ増えたら攻撃力が3倍になるのかとちょっと疑問に思いましたが……まあ、ともかく、すごい技をキバ君と赤丸君は完成させたのです!
きっとここで犬塚流・人獣混合変化──
「おいろけの術!」
──おいろけの術を…………おいろけ? え、参頭狼は
目を瞬かせるわたしをよそに、キバ君たちは犬耳の少女に変化しました。眼鏡をかけた少女、エプロンと首輪をつけた少女、クルクルしたツインテールの少女の3人に。いずれもスカートの丈が……その、短いです。
風遁の影響か、砂漠の乾いた風のせいか。ピラっとスカートがめくりあげられ……ぶしゃァァァ、という感じでカザミさんが血を吹き出して倒れました。その高く長いリーゼントや真面目な言動からのイメージ通り、純情な方だったようです。といいますか、本当に血の海みたいになってるんですけど大丈夫でしょうか……?
「カザミちゃん……! なんてことを、この人でなし! でもパンチラグッジョブ!!」
息を荒らげながらブラミさんが言いました。責めたいか褒めたいのか、どっちなんですか。
「どうだ!? 〜べ、別にアンタのことなんて何とも思ってないんだからねっ〜、〜御主人様っ、ご奉仕するワン!〜、〜私の
なんですかその恥ずかしい単語の羅列。
といいますかキバ君、いつ練習したんですかこんな術……しかも赤丸君にまでやらせちゃって。
確かにナルト君がこんな術を使っていたのは知っていましたし、木ノ葉丸君にまで教えていたりしていましたが……まさかキバ君たちまで習得していたとは。
「クッ……犬耳ツンデレ眼鏡っ娘に犬耳従順首輪付き娘、犬耳女王様系高飛車娘、だと……!? そんなもの、そんなものに釣られるほど馬鹿な僕じゃない……」
ムヤミ君。あの、すごくガン見してるのは、気の所為なのでしょうか……?
「だいたいツンデレ眼鏡っ娘の眼鏡は僕としてはそういうまん丸い楕円ではなくもっと逆三角形に近い楕円型にして知的な印象にすべきだと思うし首輪ちゃんの丈の短い着物に白いエプロンをつけるという可愛らしさは素晴らしいけどやっぱり普通の丈の着物に白いエプロンをつけて本来ならば見えなさそうなガードの高いその下着がチラッと偶然見れる方がグッとくるものがあってそれに高飛車娘のツインテ縦ロールもいいけど前髪パッツンサラサラストレートロングも捨てがたく──いやまあどうでもいいんだけどさ、そんな馬鹿らしい術のことなんて」
絶対どうでもよくないでしょう。すっごい滑らかに長々とお話ししてるじゃないですか。
あの、すごい、なんといいますか……はい。え、どうすればいいんですかね、わたしたちは……?
わたしとヒナタちゃんがそう、戸惑う中。ムヤミ君とブラミさんは楽しそうにキバ君たちに話しかけます。赤丸君はきゅーんと悲しげに鳴いていました。あ、赤丸君……!
まあ、戦意を喪失はさせていますし。すごいと言えばすごいのですが……何でしょう、この釈然としない感じは。
「巻物なんてどうでもいい。僕達は萌えについて話し合うべきだ」
「おいら、萌え萌えキュ〜ンだ」
「フ、またつまんねー伝説を増やしちまったな……」
いえ、あの……いいんですか、本当にこれが伝説になっても。いいんですか……?
よくわかりませんけど意気投合した男子たちについていけないわたしとヒナタちゃんは。とりあえずカザミさんを介抱して、あとは火遁で焚き火してマシュマロなんかを取り出して食べていました。
じっくりと炙ったマシュマロはとろりととろけて口の中で見事なハーモニーを奏でています。焼いたマシュマロってなんでこんな美味しいでしょう。はむはむ。
結局、起きたカザミさんも含めてみんなで仲良くご飯を食べました。ブラミさんの食べっぷりが凄すぎて食材が足りるかちょっと心配になるという一幕もありましたが……しかし世の中、どうなるかはわからないものですね。まさか他の里の受験生と試験中にのんびり食事することになるとは。
彼ら的にはまあ、巻物の奪取は得意分野なので他の受験生から奪うことにするそうです。木ノ葉の受験生はできる限りやめてほしい、とは言いましたが聞き届けられるのかは怪しいですね。彼らにとっても大切な試験ですもの。そのわりにはなんか、こう……あれでしたけど。
キバ君に「君には負けたよ」と言いながらムヤミ君は口寄せの印を結んでいました。キバ君は何に勝ったんでしょう……?
「……口寄せの術──もぐらん丸!」
か、かわいい!
口寄せされたのは大きなモグラさん。サングラスをかけて首元にはスカーフを巻いているオシャレさんです。
「まだ時間はある。とっとと次に行こう」
もぐらん丸のスカーフについているポケットの中に入りながらムヤミ君は言いました。なんかカンガルーの親子みたいですね。
ポケットの中にはブラミさんとリーゼントさんも入っていきました。横並びにぎゅうぎゅう詰めです。
「おいらも乗ってく~」
「土禁だからね。もう……きついし臭いし」
「これがチーム力だ!」
…………あれが、チーム力なのでしょうか。確かにすごい密着してますけれども。ちらっとキバ君とヒナタちゃんの方を見ますと、同じく首をひねっていました。ですよね。
「さて。俺達はこれから天地の書を揃える! また3次試験で
「バッハハ~イ」
「おう!!!」
もぐらん丸は尻尾?のドリルで地面に潜っていき。草隠れの3人はあっという間にわたしたちの視界から消えました。は、はやいです。
ムヤミ君が土遁で敵地に潜入し、リーゼントさんが風遁で攻撃して目的物を奪取。ブラミさんはわざと衆目を集める役、という感じですかね。ぽよんぽよんして攻撃を弾いたり、敵の鼻を駄目にしたりと。奪取し終えたら逃走はもぐらん丸で一気に行く、と。なるほど、なかなかいいチームワークな気はします。
本当に3次試験で出会えるかもしれませんね。まあ、それにはまずわたしたちがこの天地の書を守って塔までたどり着かないといけないのですけれども。ただ──
「キバ君」
「ん?」
「3次試験でさっきの術を使うのは、やめましょうね」
コクコクとヒナタちゃんも同意してくれました。
流石においろけの術は観客の皆様の前で使うと、その、駄目だと思うのです。
雑談
カタナ「なんか砂漠ってチンチラとかもいそうですよね」
(チンチラ:げっ歯類。ハムスターをでっかくしたみたいな子。可愛い。野生では標高3000~6000mの高山の岩地で暮らすので砂漠には残念ながらいない)
キバ「え、チンピラ?」
(チンピラ:人類。「チンケ」と「ヒラ」が合わさって生まれた言葉という説がある。簡単に言うと不良少年とかのこと)
カタナ「はい、チンチラ」
(なお、スナネズミは砂漠地帯に生息しているからいるかもしれない)
キバ「あ、確かにいたか、チンピラ」
(カザミのこと。リーゼントに改造学ランっぽい服を着てるから)
カタナ「あれ、本当ですか?羨ましいです」
キバ「いや、お前も見ただろ」
カタナ「え?」
キバ「え?」
ヒナタ「(会話が噛み合ってない……)」
おいろけの術に足りなかったのは属性付与……この点に関してキバはナルトを超えたと言っても過言ではない……だからどうしたねんって話ですが。
「大丈夫、すごくいい作戦だと思う……ナルト君っぽいし」
→以前の中忍試験にてナルトは偽の巻物を作るという発想を出してた。しかし実行はできず。
遮断壁→BORUTOに登場。詳しい説明がないのでわからないが結界や防壁忍術の類いだと推測。透明なレンガのような壁が出現する技。
キバ版おいろけの術→変化・影分身と来てこの発想に至ってしまった。原作ではもちろんキバはこの技は使ってない。本作ではナルトへの対抗心から習得したとしている。また、アニメでは一人で習得してるっぽい影分身を人から教わったことで時間的余裕が生まれたのも理由の一つ。伊豆野一族の秘伝忍術?である猫耳と尻尾を生やす技、忍法猫かぶりの影響も受けていると思われる。カタナやヒナタなら術を見ても大して何も言わないと見込んで使った。シノがいればなんとなく恥ずかしくてできなかった可能性もある。