倒れてしまった一夏の原因を突き止めるため、事情聴取をするのです!

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第1話

織斑一夏は、一言で言うならば好青年である。見た目がいいに越したことはないが、料理が出来て洗濯や掃除も普通にできる。もっとも、それはそうしなければいけない深ーくもない理由がある。単に実姉の家事スキルが壊滅を通り超してぺんぺん草も生えないほどに悲惨過ぎてそうせざるを得なかっただけの話だ。

 

さて、主夫の鏡としか言えない織斑一夏君。そんな織斑一夏君が今日、寮室のベッドの上でからっからに渇いた姿で発見された。もちろん言葉の綾ではあるが、まるで体中の体液を徹底して絞りつくされたかのようだったため、そういう風に言っただけのことである。そのため、一夏君は回復のために一週間ほど療養が必要とのこと。

 

しかし、不可解な事件が立て続けて起きるとなるとさすがに看過できません。それこそ一夏君は唯一のIS男性操縦者。早めに対処をしなければ問題が悪化してしまいますし。

 

ということで、この『織斑一夏君の濃厚♡一夏汁搾り尽くし事件』の調査のため、こうして様々な人から供述を聞いて回っているのである。

 

あ、申し遅れました。私がこの事件の調査を行います、生徒会委員であります。今回5回目の事件調査になります。

 

と言うことで、織斑一夏君と距離が近い、接触することが多い、容疑者候補や回りの方々に意見を聞いてみましょう。

 

モッピーさん「わ、私は別にど、どうでもいいのだがな。だ、だが!私が支えてやらねばならないと思っている!」「そ、それにだ!私を優しく抱いてくれるから、むしろ私の方があいつに…」

 

はい、ありがとうございました。ではお次の方

 

酢豚さん「はぁ?いきなり何聞いてくるのよ。ま、まあ?私も中華が得意だから、一緒に料理してあげてもいいわよと思っているわ!」「あ、あと、あいつに抱えられた時、あのふわふわした感覚が…」

 

はい、どうもでした。ではお次の方どうぞ。

 

コロネロールさん「まぁ!突然何を聞いてくると思えば。当然、わたくしの良き伴侶として、共に歩いてもらいますわ!」「それにわたくし、一夏さんとはとても素敵な関係を築いてますから」

 

はい、ありがとうございます。では後ろの方ー。

 

黒兎さん「嫁!」

 

一言で纏めていただきありがとうございます。あと一夏君の場合は婿、旦那様、(マイ)ダーリン等ですよ。

 

黒兎さん「そうなのか?だがしかし、クラリッサが話していた際には…」

 

うーん、こういうのはちゃんと教えるべきでしょうね。でしたら、私が時間がある際に勉強しましょう。

 

黒兎さん「そうか、楽しみにしている」

 

ではでは、次の方どうぞー。

 

僕っ子さん「うーん、そうだねー。うん、僕は彼と共に歩いていきたい…かな。それにもう、僕は一夏なしじゃ生きていけないみたいだし」

 

はい、ありがとうございます。一夏君は空気ですかね。無いと困るけど強いと壊れる意味で。

 

生徒会長さん「見ていて飽きない。だから簪ちゃんと共有しちゃいます。もちろん、色々とね」

 

はい、ありがとうございます、会長。しかひ口元を扇子で隠すのはいけませんよ。というかその扇子に書かれている『淫』って何ですか。

 

カンカンさん「わ、私のヒーローです。そ、それと、私の……」

 

えー、最後が聞こえませんでしたが、聞きたいことは聞けましたのでありがとうございました。詳しくお聞きしたかったのですが、後ろでお姉さんが私を睨んでいますので、止めておこうと思います。

 

ダダンダンさん「あいつが女の子だったらほっとけないと思うぜ。というか、気心の知れた仲だと遠慮なんてしなくていいしさ」

 

なるほどなるほど、つまり女性陣から注目の的、と言うことですね!ありがとうございます。お礼に、この某〇ズミーランドテーマパークのペアチケットを贈呈します。虚さんと楽しんできてください。

 

ラランランランドセルわーさん「料理が出来る男の人ってかっこいいと思います!そうじゃなくても、一夏さんはかっこいいと思います」

 

ありがとうございました。未来の後輩と言うことで、何か聞きたいことがありましたらどしどし聞いてくださいね。私、後輩のために頑張っちゃいますからねー。

 

ブリュンヒルデさん「いきなり何を聞いてくるんだ?だが……そうだな、誰にもやらんぞ。それにだ、一番手はすでに貰っているからな」

 

はい、ありがとうございます。本気と書いてマジと読むような眼で答えるのは、私としてもどうかと思いますが。まま、良いでしょう。

 

 

さて、場所を変えまして、どうぞ次の方

 

自称妹さん「モテモテしねマジでシネ。」

 

ありがとうございます。嫉妬?嫉妬ですか?あ、流石に撃たれたら死にますのでこれ以上は止めておきましょう。おっと、危ないじゃないですか、弾丸って熱いんですからね?ああ、掌がちょっと赤くなってしまいました…。では次の方

 

寂しいと死んでしまう兎さん「モルモットだね~」

 

そうですか。あ、ところでお聞きしたいのですが、この箱に見覚えは?ないですか…。ちなみにこの箱の中身ですが、全部織斑一夏君の部屋から見つかった盗聴器とカメラになります。あ、知りませんか。わかりました。では全部持ち帰りまして調査を……あ、なんか急に意識が…。

 

 

気付いたら学校の屋上から吊るされていましたが、私は元気です。

 

 

ふむふむ、色々と確認しましたが、誰一人からも犯人を示す手掛かりが見つかりませんね。

被害者である織斑一夏君に話を聞こうにも、彼は寮室で静養するということらしく、事件以降顔を見ていません。彼の看病を交代交代で行っている彼女らに話を聞いても、結局は犯人が誰か分かりませんし。

 

ならば!と言うことで、こうして織斑一夏君がいる部屋の扉前で待機することにしました。え?中に入れないかって?面会謝絶という看板がかかっている以上、入ってはいけませんからね。なぜなら私は生徒会委員ですから!

 

お?こちらに来るのはモッピーさんではありませんか。今日はアナタが担当なんですね。それになんですかこれは?ふむ、牡蠣フライやあさり汁ですか。食欲をそそる香りは…ニンニクですね?

 

ほほう、精のつくものを食べて元気になってほしい?そうですね、やはり人は身体が資本ですからね。身体が元気になることは大切だと思いますし。

 

では私もご一緒してよろしいですか?私も一夏君に色々とお話を聞きたいので。ん?のどが渇いてそうだから水でもどうだ?

 

これはこれはありがとうございます。少し喉が渇いていましたので、ありがたく頂戴しますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

は!?

おや、どうやら疲れていたのか寝てしまっていたようですね。

む?これはこれはもっぴーさん、わざわざ起こしていただいてありがとうございます。どうやら一時間ほど眠っていたようで。いつものことながら、この時間帯はなぜか寝てしまいますね…。

 

こほん、それで一夏君の様子は?

 

モッピーさん「ああ、一夏なら大丈夫だ。明日には無事に出席できる」

 

ふむ、どうやら大丈夫みたいですね。いやはや、ここ一週間もお顔を拝見してませんと本当に心配でなりません。それに生徒会委員として、学生のことはしっかりと見ておきませんとね。

 

クンクン、ん?どうしましたモッピーさん、なにやら匂いが違いますね?気のせい?いえしかし、入る前はそのような臭いなどしていなかったような…。

 

「あ、ああ!これは一夏の部屋の消臭剤の匂いだ。なにぶん部屋に籠っているせいで、色々と匂いが酷くてな!換気をしているがその…」

 

なるほど、そうですか。申し訳ありません。変に疑ってしまいました。

いやはや、私は部屋の中でいけないことでもしているのかと思ったのですが、勘違いみたいですね。ではこれにて失礼します。

 

あ、そうだモッピーさん……と、一夏君を看病をする皆さんに伝えておいてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(あい)をくもらせるのも程ほどに』


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