ロドスへ侵入!、、、しなきゃよかった 作:アークナイツと東方にドはまり
十連でロサ当たった、
、、、嬉しい!
(本当はホシグマ欲しかった。)
《責任取る、、、あれ、なんで責任増えてるのっ!?≫
タイトル変更しました
ロドスは元々、事前調べの情報だと、賛否両論別れる組織の一つだった。
賛成のものはロドスの考えに惜しみなく賛同し、反対のものはとことん反対する。
意志に対する中間がいない、どうも不思議な組織だった。
意見の内容は様々だ。
感染者のために行動に称賛すれば、感染者のみの特別扱いに不平を述べるものもいる。
組織が一人の幼い少女にあることに不満を持つものもいれば、流石だと褒めるものもいる。
要は、ロドスに対する本音は妬み嫉み、感謝感激がその殆どだった。
個人的にはそんなロドスを知って、何となくだが不満をもった。
なに、そんな大層な理由はない。
単純に俺達は救われず、他の人達が救われたことに不満があるだけの身勝手な理由だ。
本来なら、俺が助けたかった人達が救われてたはずなのに、すぐ隣のやつがロドスで生き残っている。
本来なら俺が守りたかった人達が安全に過ごせたはずなのに、赤の他人がロドスの保護に入ってる。
下らない嫉妬なのだ。
しかし、俺は他の奴らとは違って、それを大々的に言うつもりはない。
ロドスだって全知全能な組織じゃないのは知ってる、俺達含め、助けたくても助けられなかった人はたくさんいるのだろう。
要は本質的には俺と、それこそこの世に生きる人達と、全く変わらないのだ。
助けてたい人がいて、助けられない人がいて、目的のために働き続ける。
ロドスを否定するのは巡りめぐって、自分を否定することになるのを、俺は知っているのだ。
それゆえに、俺はロドスを知った最初、好きにすればいいと、放任する立場に立とうと思った。
けど現在、ロドスの医療棟を見て、その気持ちは揺らぎ始めていた。
「、、、皆、必死なんだよな。」
俺が通った道は収集型治療室。
窓の向こう側では、ベットの上にいなければならない何人もの感染者が、治療のために集められていた。
『二番にアラーム!手が空いてる人っ!検査に向かってくださいっ!』
『十番、源石密度0.5u/L超え、集中治療室へと運んでっ!』
『十二番、血が足りませんっ!輸血パックお願いしますっ!』
響いてくる怒号たちは、本気の意志が感じられる。
間違いなくここにいる人達は、人のためにと信じて動ける人なのは見て分かった。
「、、、。」
命が燃え続ける瞬間が、そこにあったのだ。
俺は気づけば、そんな世界に魅了されていた。
「羨ましいね。」
口からでるのは最低な言葉。
死の間際に生きる人にとって最悪な言葉。
誰も回りにいないからこそ吐いた言葉。
俺は使命ではなく、己が感情で生き足掻く人間に、嫉妬の視線を向けたのだ。
「、、、やめろよ、それは捨てたはずだろ。」
捨て台詞のように吐くことで、思考を通常の状態へと戻す。
視線を前に向けることで、もう無駄な景色に惑わされない。
俺はこの自身の醜さと対面する時間を、無視することで下らない一瞬の一時だと忘れることにした。
ーーーーーーーーーー
ラップランドと言う女性に追いかけられてから数十分後、、、
医療棟を抜けた俺は、清掃員を捕まえ、ようやく中枢区画へと侵入できた。
(見るからにヤバイ人達が増えたな~、、、。)
しかしそれと同時に、見るからに危険人物が増え、隠密行動が難しくなる。
ロドスの職員の間を通り過ぎる度、可笑しな挙動が命に繋がることを自覚させられた。
しかし、こちらに用があるのはロドスのネットワークの中枢となるコンピューター室のみ。
無駄な騒ぎを起こす必要もない。
こんなもんは堂々としてりゃあ問題はないのだ。
その証拠にほら、
ハンマーを持った物騒な人も、大きな剣持った人も、腰に突撃銃をぶら下げた人も、火炎放射機腰に掛けた人も、俺のことを訝まなかった。
(あれ?ロドスって製薬会社のはずだよな、、、?)
とにかく、俺の変装は完璧だったのだ。
「っと、ついたな。」
自分の実力の高さに自身を覚えてると、ようやくコンピューター室を見つけた。
回りには誰もいない。入るなら絶好のチャンス、、、と思ったが、丁度入り口に監視カメラが仕掛けられていた。
(全方位型の監視カメラ、か、、、廊下にあるから死角はなし、製造所と同じ方法は取れない。)
ここで立ち止まれば、カメラの向こう側の人間に疑われる可能性がある。
(さて、侵入方法はぁ~、、、っと、会議室?)
歩きながら悩んでいると、コンピューター室のとなりにある会議室が目に入った。
扉はどうやら清掃員に渡されるカードキーで開けられるらしく、侵入は容易。
時間帯も、音がしないあたり、今は会議の時間ではないようだ。
「そうすると、、、」
会議室に侵入し、コンピューター室の一番近い窓へと向かう。
「真横に約10メートル。」
窓の外は断崖絶壁、高さはそれなりなもので打ち所が悪ければ死ぬと、俺の雑な頭でも理解できた。
「、、、思い付いてしまっちった、、、。」
しかし、どうしようもない俺の頭はとある作戦を思い付いてしまう。
俺は自分がしようとしてることに呆れながらも、状況整理のためその場に腰を下ろした。
(、、、正面からの侵入方法はないこともない。)
誰かから専用のカードキーをどうにか奪い取れば、清掃員なのだから鍵を使えば怪しまずに入れはするだろう。
しかしロドスの人員が問題だ。
異常事態の対処が早く、違和感にはすぐ気づく。
俺の勘が言ってる、十中八九上手くはいかない、と。
「と言っても、こっちの方が危険、と。」
成功率は高くても、失敗すれば重症は必須。
「命綱は衝撃に弱いワイヤー銃一つ、屋上には、、、流石に人がいるか。」
先にワイヤーで安全確保したいが、人にバレては今までの努力が無駄になるためそうもいかない。
「、、、はぁ、パルクールか。」
そろそろ、時間的にも仕事をしなければならない。
(覚悟の決め時だ。)
窓を開け、半身を出す。風が強いせいで体が押されるが、向かい風なのは運がいいだろう。壁により平行で移動できる。
「すぅぅ~~、、、はぁぁーーー、、、よしっ!」
作戦はこう、まずは鏡用の出っ張りを使って斜め前に大きく飛ぶ。恐らくそれでも飛距離は足りないだろうから、放物線を描くように壁を蹴ることでそれを補助。そして、コンピューター室の窓際に着地。
踏み外せば失敗するのは確実。
適切な力加減を外せば何一つうまく行かないだろう。
「さぁっ!行くぞっ!」
しかし、何かを成すには挑戦をしなければならない。
俺は肺に空気を貯め、小さな出っ張りを手の支えにし、斜め上へと飛び出した。
とは言え、どんなに頑張っても人間の出せる力は少量、鳥のように羽ばたくこともできなければ、猿のように優雅に腕を使うこともできない。
では諦めて届かぬまま、落ちることを選択するか?
そんなわけがない。人間には動物にない知恵がある。
「、、、っ、」
飛距離が足らないと分かった俺は、四足歩行ででき得る限り高速に手足を回転させた。
本来、人間が地面を蹴るとき、斜め45度の角度で最大限の力が入る。
しかし、俺の場合は斜め5度から10度の感覚で、一歩一歩がとても弱い。
故に回数を重ねた。そして足の裏を壁と平行にすることで、放物線とはいかなくても目的の角度で動くことができた。
「あ、、、やべっ」
だが、コンピューター室の窓まであと5歩の地点。
爪先の力加減を強めてしまい、次の一歩を踏み外してしまった。
これでもう足は使えない。
(とどぉけぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!)
となれば残るのは手のみ、俺は窓の際へと限界超えて左手を伸ばしきった。
しかし視界の中で捕えた現実が、あとちょっとなのに届かないことを告げる。
(やばいっ!落ちるっ!?)
危機を感じた俺の脳ミソは、血流を使って知恵を振り絞ることにした。
落ちれば死ぬと言う可能性から生存本能が0.001秒で眼に映る景色を解析。
蓄えてきた記憶と経験が、極単純な答えを産み出した。
壁によくある、細く小さな長い凹み、
俺の右手はその凹みを爪だけでも利用することで、足りない距離を届かせた。
「、、、っ!」
左手の指だけでも、届けば後はこちらのもの。
右手、肩、腰、左足、右足の順に窓の際を登る。
「、、、、はぁ~、い、い、行けた、行けてしまったっ。」
まだ安全と決まったわけではないが、ようやく腰を下ろせたことにため息が出た。
出来れば二度とはしたくない、と言うか絶対しない。
「窓は、、、鍵がかかってるか。」
さっさとこんな命懸けの仕事は終わらせるべき。
そう考え窓を開けようとするが、鍵がかかって上がらない。
俺は腰に下げたサプレッサーつき小型銃を取り出し、窓に穴を空けることで鍵を解除する。
「よし、侵入完了。」
目の前にはようやく、ロドスの中枢となる七列にも並んだ大型コンピューター。
本当にようやく、今回の依頼の本番を始めることが出来る。
「依頼内容はロドスのコンピューターにこのusbを刺し込むこと。」
目的通り、左から四つ目のコンピュータに、俺はサイドポケットにしまっていたusbを刺し込んだ。
そして、同時に携帯用タブレットも接続する。
「、、、なるほど、潜入型ウイルスね。」
目的は簡単、俺が持ち運ばされたものを知ることと、追加依頼で指令されたロドスのセキュリティの特定解除。
「凄いなロドス。ウイルスすら侵入させないか。」
案の定、ロドスのコンピューターは、ウイルスの入ったデータを外部データとだけ認識するだけで内部には入らせなかった。
依頼主の方々はこれを想定して追加依頼したんだろう。
これはこれは、セキュリティ解除には骨が折れそうだ。
「、、、なるほど、こいつにアクセスできるのは製作者が許可した者のみ。それ以外は問答無用で弾く仕組みなのか、」
タブレットで一つづつ障壁を解除していく。
「10種類の相互監視型ウイルス対策ソフトに20段階の暗号キー、一つづつ攻略してくと丸々一週間はかかるな。」
想定以上に厳しいロドスのセキュリティ。
「仕方ない、元々仕組まれてるプログラムに似せて、内部へと送り込むか。
はぁ~、侵入しなければ働かないソフトでよかったぜ、もしそんな機能も追加されてたらすぐにバレてたわ。」
となれば、セキュリティの解除よりは、このウイルスを別のデータで包むことで対策ソフトに安全だと誤認識させる方が手っ取り早そうだ。
俺は集中するためにも、無言で汗を流しながら作業へと移った。
とは言え、完璧に内部へ侵入させることはできないだろう。
受け取った前金から見合う仕事量は最低でも10分。
その10分は全力で仕事に挑んだ。
「ふぅ、ここが限界かな。」
自分の技術が成せるとこまで来て、丁度10分がたった。
やれることは全部やっただろう、と流れ出る汗を拭う。
ピーッ
そんな時、丁度扉から開閉のアラームが作動した。
(誰か来たっ!?)
すぐさまコンピューターの影に隠れる。
「いや~、ごめんねぇ~?急に護衛任せちゃって。」
「何てことはない。これも私の責務、ドンと頼ってくれていい。」
コンピューター室へと入ってきたのは、クランタ族の重装備を着た金髪女と、サルカズ族の青みがかった髪をしたエンジニアっぽい女だった。
「しっかし、ドクターも急だよね~、"外に出歩くなら護衛をつけろ"って、ここロドスだよ?」
「なに、ドクターのことだ。何か考えがあるのだろう。」
女二人は左から五つ目のコンピューターにようがある様子。
(やばい、サルカズ族の人はともかく、クランタ族の方は多分騎士の出だっ。直接戦闘になったら非常にめんどくさいぞっ!)
俺はコンピューターを盾にして物音を立てぬように隠れる。
「それにクロージャさんは曲がりなりにも私の上司。
本来なら私は四六時中、護衛をしなければならないのだぞ?」
「装備を新調しただけで大袈裟じゃない?」
「何を言うっ!この盾!この鉄槌!私はこんなに手に馴染むものを見たことはないっ!クロージャさんに敬意を示すのは当たり前のことだっ!」
「ね、熱意が凄い、、、ま、まぁ、壊れたらちゃんと言ってね、その都度修理するからさ。」
「勿論だ!大切に使うことも約束しよう!」
雑談に加え、ロドス内と言うことで油断しているのだろう。こちらに気づく気配がない。
良かったと安心するべきか、早く逃げなきゃと焦らなければならないか。
とりあえず俺は静かに移動を、、、
(あっ!?usbとタブレットっ!?)
どうしようっ!?一つのコンピューターを隔てた先にお二方がいらっしゃりやがるっ!
もし戻るときに俺のいる方面へと来たら、あれは簡単に見つかってしまうっ!
(畜生っ!ここで見つかったらヤバイってのにっ!)
ロドスのことだ。侵入者がここにいると知られたら絶対にコンピューターを検査するに違いない。
そうなれば、依頼主のウイルスは簡単に見つかり削除されるだろう。
その結果に起こるのが俺の依頼失敗の事実。
(取れる手段は、どうにかして二つを回収して隠密に徹するか、別の行動を起こして錯乱させるかの二つ。)
とりあえず優先すべきは、道具の回収っ!
唸らせ俺の腕っ!鳴らすなよ俺の足っ!
つま先立ちで移動し、服の擦れる音にも気を付けながらジリジリと置きっぱなしの道具を取りに行く。
あからさまにその姿はこそ泥のそれだが、やってることがやってることだけに文句がでない。
しかし!プライドで飯は食えないのだ!
後、数センチ、、、っ!
ポキっ♪
(あ、間接鳴っちゃった(・ω<) テヘペロ☆ミ)
「誰だっ!、、、『トッ、』、、、クロージャさんっ!」
「え?、、、きゃっ!?」
「ちっ、、、防がれたか、、、っ!」
(あーーっ!!持ってて良かった変装用マスクっ!)
何かあったか簡潔に書こう。
先ず、俺は間接が鳴ったので瞬時に道具を回収し、コンピューターの上に避難。
クランタ族の女は音に反応し、俺の居たところへと武器をもって近づいた。
バレるのも時間の問題。
だから俺はロドスに目的を知られないためにも、コンピューターを蹴り、腰にかけていたナイフをサルカズ族の女に向かって振りかぶった。
それをクランタ族の女が防ぐ。
そして均衡状態へ←今ここ
「クロージャさん、下がってて下さい。」
「う、うん!分かった!」
「何者だ!素性を明かせ!」
「、、、。」
俺は投げ掛けに応じず、ナイフを構え直す。
「黙りか、、、投降しろ!今なら命は保証する!」
「、、、私は仕事を全うする。邪魔をすると言うならば、、、覚悟しろっ。」
(うわ、恥ずかしっ。)
「そうか、ならば、、、死力を尽くして相対することとしよう。」
(ごめんなさい、そこまでやる気ないです、)
殺しはしたくない。出来るなら大事にせず逃げ出したい。のが本音だ。
とは考えるものの、まだ自分の頭の中にはまともな逃走経路が思い浮かんでいない。
「行くぞっ!」
一応、余計な勘繰りをさせないため、殺さない程度に攻めに出る。
(な、なんだこの人っ!?なんであんな盾を持って身軽に動けんだよっ!?)
本命をクランタ族の女を抜けることのように見せるためナイフを牽制用に扱う。
要はナイフで相手の視線を錯乱させるつもりだった。
飛び交うナイフと盾のぶつかり合う金属音。
適当な相手なら、ナイフに集中し、死角をつくのが楽になる。
そのはずなのに、この女は盾で余計に遮られていながらも、軽々と盾を操ることで俺の全ての攻撃を防ぎきっていた。
(流石は騎士の出、鍛え方が違うんだろうなっ!)
勘か予測か、恐らくこの人相手には死角からの攻撃は通用しないと考えた方がいいだろう。
(じゃあ、こればどうだっ!)
相手は盾を軽々しく使えるほどの筋力がある。
そして防御と言う点では正確な勘もあるのだろう。たしかに厄介だ。単純な攻撃では通じないのは当然だろう。
しかし、防御に回ってる時点で、後手である不利を持ち、そして盾を持つことで身軽さには俺に分がある。
俺は圧倒的速度でナイフを振り回し、隙を作っては抜けそうな時に付く、要は当たるまでフェイント作戦を決行した。
(よっ、ほっ、ほっ、そいやっ、)
大事なのは腕だけ使うのではなく全身を使い攻撃すること。
体力の消費は早いがそのお陰で相手は翻弄出来る。
「、、、っ!?、、、ぐっ、」
想定どおり、クランタ族の女は辛そうな声を溢す。
(よし、抜けることが出来たら首を蹴って気絶させるとし、、、えっ?)
後一押しで抜けられる、そう確信した時、、、
「はぁっ!」
「ぐぁっ、」
女は盾で凪払ってきた。
やるとしても鉄槌によるものだと思っていた俺は、まともに盾の衝撃を喰らってしまう。
(くそっ、これだから戦闘慣れしてる奴はっ!)
痛む節々、しかし追撃されないためにも、直ぐ様体勢を立て直した。
「あっ!眺めてる場合じゃない!連絡しないとっ!」
顔を上げると、後ろのサルカズ族が携帯機器を取り出そうとしていた。
(ヤバイっ!)
焦った俺は最大限の速度でクランタ族へと突撃する。
視界のなかでクランタ族はどう来ても大丈夫なように盾を構え直した。
ナイフと盾がぶつかり合う。
左肩上から鉄槌が振るわれた。
俺は左手で鉄槌を上から叩き落とし、その勢いで体を浮かせ、クランタ族の首もとを折らない程度の強さで蹴り飛ばした。
「ぐっ!?」
しかし、クランタ族は足を踏ん張って耐えてみせる。
肉体の頑丈さが尋常じゃない。
(これでも通じないのか、いいのが入ったと思ったのにっ、)
しかし、一瞬でも怯ませることはできた。
クランタ族の首にある足を軸に回転し、サルカズ族の方へと手を伸ばす。
「あーーーっ!?私の携帯ガァァァぁぁぁぁっ!?」
俺はナイフでサルカズ族が手に持っていた携帯機器をぶっ刺した。
それが最悪の事態を生む、
(よし、連絡手段は壊せたッ、危ねぇっ!?)
サルカズ族の叫びと同時に、腹めがけて向かってくる鉄槌。
ナイフを盾に受けたことで大ダメージにはならなかったが、俺は窓際へと吹っ飛んだ。
「ぐっ、、、うわぁ!?」
倒れるように転がるも、さらに追い討ちとして向かってくる鉄槌。
どうやらクランタ族に容赦はなくなったらしい。
攻める速度が威力と共に倍増した。
(ヤバイヤバイヤバイっ!?この人こんなに強かったのかっ!?)
俺はクランタ族の攻撃を防ぐので精一杯。
攻撃に移ろうにも反撃の余地は与えられなかった。
どんどんと窓際へと押されていく。
このままではまともに鉄槌を喰らうだろう。
(くそっ、逃げるしかないかっ!)
元々、俺が狙っていたのは二人の気絶。
俺の本来の狙いを察せられないためにも行った錯乱作戦だがら、連絡手段を絶ったことでその可能性は急増したかと思ってしまった、
だがこれは流石に想定外。
目の前のクランタ族を気絶させることは叶わないだろう。
となれば、自分の命を守るためにももうこの部屋を脱出する他ない。
しかし、、、
(くそっ!距離を取ることができないっ!)
それをクランタ族は許さなかった。
盾で行く手を阻まれ、鉄槌で手段を減らされる。
後手を取られたことで、俺が唯一勝っている身軽さの利点が通用しなくなっていた。
その上、、、
(誰か来るっ!?)
鉄槌の床やナイフを叩く衝撃音。
それを聞き付けてか扉の向こうから微かだが多くの足音が聞こえてきた。
このままではじり貧、脱出する方法もなくなってしまう。
(、、、っ!)
そんな時、俺の視界に映る穴の空いた窓。
(本当にいつもいつもっ、最悪な予想がついちまうなっ!)
俺はクランタ族に向けて最小の動作でサプレッサーつき小銃を向けた。
すると、予想通りにクランタ族はサルカズ族のためか一度距離を取る。
お陰で出来た一瞬の時間。
「しかたねぇよなぁ!」
俺は窓へと走りだし、窓に数個の数穴を空け、窓を脆くする。
そして苦笑しながらも行う決死の覚悟。
俺は窓を突き破り、外へと飛び出した。