俺妹のアニメ最終回のその後にこんなことがあったらいいなあと思って書いてみました。

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タイトルの通りかなり蛇足だと思います。キャラの口調など気になるところはあるかもしれませんが、少しでも楽しんでもらえると嬉しいです。


俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 蛇足編

俺の名前は高坂京介。

春から大学生活が待ってる、その他大勢に分類されるような、どこにでもいる一般人だ。

って今ならもう言えるのか。

 

「京介、なに止まってるのー」

「すぐ行くからちょっと待てよ」

 

今、俺を呼んだのは高坂桐乃。

容姿端麗、学業優秀、スポーツ万能、読者モデルなんかもやってる完璧超人、そして超がつくぼどのオタクでもある。同じく春から新しい高校生活が待ってる俺の妹で、そしてほんの数十分前に別れた、元カノだ。

3年前に桐乃から受けた人生相談から始まり、俺たちの関係は少しずつ変わっていった。

それまで、家で顔合わせても話もしない仲から名前を呼びあう仲へ。

 

そして恋人同士へと変わっていった。

 

まあ、恋人同士と言っても実の兄妹である俺たちは、本当に付き合って結婚なんかはできないというのはわかっていた。だから、俺たちは、卒業までの3ヶ月間だけは、本気で恋愛するという約束で恋人になり、そして数十分前に別れたというわけだ。

そして、そんな俺たちがどこへ向かってるかというと

 

「新メンバーどんな子だろ。妹みたいな子だといいな。」

「そればっかだなお前は、俺としては一人でいいから男が増えてほしいんだがなあ。」

 

桐乃が参加してるコミュニティの集まりにむかっている。なんでも新メンバーが加わるらしく、今日はその歓迎会らしい。そしてもうひとつ俺と桐乃には、別の目的がある。

俺たちが、別れたことを報告することだ。

 

「新メンバーの前で話すわけにもいかないし会が終わった後に残ってもらうにする?」

「その方がいいだろうな。」

「あやせと地味子、いやまなちゃんにも報告しないとね。」

「加奈子にもな。」

「あんた加奈子にも告られてたの?」

「お前と付き合い始めた後でだけどな。」

「みんな許してくれるかな」

 

 

桐乃がポツリとこぼしたその一言に俺はなにも言えなかった。

その一言は本来俺がもつべき、いや今実際にもっている不安だったから。

そしてそんなことを思っているうちに気づいたときにはもう会場についていた。

 

「おーいきりりん氏、京介氏こっちでござる」

 

店内にはいっていきなり聞こえてきた声の方を向くと、いつものぐるぐる眼鏡をつけたイメージ通りのオタクのような格好をした女子と、これまたいつもと同じ黒いゴスロリ姿の女子が、二人用の机を3つくっつけた席に腰かけていた。

ぐるぐる眼鏡の方の女子は本名槇島沙織、ハンドルネームを沙織バジーナという。

桐乃が参加しているコミュニティ「オタクっ娘集まれ」の管理人だ。

黒いゴスロリ姿の女子は五更瑠璃、ハンドルネームは黒猫。「オタクっ娘集まれ」のメンバーで、俺の初めてできた彼女で桐乃の願いを聞くために別れ、それでも思ってくれいてたのに12月に桐乃と付き合うために、俺がフッてしまった女の子だ。そして、そんな俺と唯一フってしまった後でもあっている女の子でもある。

 

「あんまり大声で呼ばないでよ。まったく」

 

桐乃がそんなことを言いながら4人席に座る。

俺も席に座りながら、

 

「新メンバーってのはまだ来てないのか?」

 

気になったことを聞いてみた。

 

「後から登場した方がインパクトが強いかと思いましてちょっと遅れて時間を教えたでござるよ。それに主役は遅れてやって来るものと言うでござろう。」

「ふーん、で新メンバーってどんな子なの?」

「少なくともあなたが望んでるような子ではないわよ。」

「その言い方だと黒猫は誰が来るのか知ってるのか?」

「ええ、もう沙織から聞いてるわ。」

「こいつに教えたなら私にもどんな子なのかくらい教えてよ。」

「そんなに知りたいなら後ろを見てみなさい。」

「「え」」

 

二人して驚きながら後ろを見てみると、

 

「お久しぶりですお兄さん、桐乃。」

「うぃーっす、久しぶり京介に桐乃」

 

そこにいたのは来る前に報告しないとと言っていた二人だった。

 

「なんでお前らがここに!?」

「なんでって今日は加奈子様の歓迎会だからに決まってんだろ。」

「加奈子、私もいるからね。」

「つまり新メンバーってのは。」

「お二人のことでござる。」

 

マジか、マジなのか。いや、たしかにこのコミュニティにはいる新メンバーだ、誰か知り合いなんじゃねぇかとは思ってはいたよ。いたけどまさかこいつらとは思わねえだろ。

 

俺をお兄さんと呼んだ黒髪ロングの女の子は、新垣あやせ、学校での桐乃の親友で、桐乃と同じく読者モデルなんかをやっている。

もう一人の、俺を京介と呼び捨てにした赤っぽい髪色したツインテールのちっちゃいのは、来栖加奈子、同じく学校での桐乃の親友で、読者モデルではないがあやせと同じ事務所で、桐乃の好きな星くず☆メルルと言う作品の公式レイヤーをやっている。

そして俺たちが、報告しなければと言っていた通り、二人とも俺に告白してくれ、そして妹と付き合うと言う理由で俺が、フッてしまった女の子だ。

 

新メンバーがこのふたりで驚いた理由は、それだけってわけでもない。というよりかは、驚いている理由としてはもう一つの理由の方が大きい。その理由と言うのは、簡単な話この二人、2年前までオタクやオタクが好きなゲームやアニメというものを本気で嫌っていた。

あやせにいたっては桐乃がオタクだとわかったとき、ともに一番の親友と思っていた桐乃と絶交しようとしてしまったほどだ。加奈子も今ではメルルの公式レイヤーをやっていたりするがあやせほどではないにしろオタクを嫌っていた。

 

確かに、この2年で色々なことがあり、あやせも少しは理解をもてるようになり昔のようにオタクってだけで嫌ったりしないし、加奈子もアニメの公式レイヤーの仕事を楽しむくらいには理解を持っている。しかし、今言ったが二人ともまだ苦手意識はあると思っていた。そんなこともあり、完全なるオタクグループである、このサークルに二人が入るということに、こんなにも驚いていたのだ。

 

「新メンバーがこの二人ってのはわかったんだけど、二人はなんでこのコミュニティに入ることにしたの?」

 

と、桐乃も気になったようで質問していた。

 

「今年に入って、少したったくらいに、沙織さんから連絡がきて、それから少しメールを送りあうようになったんです。その話の中で私がアニメとかには苦手意識があるって言ったら、あるアニメを教えてくださったんです。最初は、あまり乗り気と言うか、見るのにやっぱりちょっと抵抗があったんです。でもその時期に私自身心機一転した部分もあって、ためしに見てみたら面白くて、そこから少しずつ私でも楽しめるアニメを教えてもらっていたんですよ。」

「話を聞いて、あやせ氏は出会いが悪かっただけで我々ほどハまるということはなくても純粋にアニメを楽しむことができるのではないかと思い、あまりそういうシーンのない人気の学園アニメをすすめてみたのでござる。」

「それから、何度かやり取りしたときに桐乃もいるこの集まりに参加してみないかって誘われて、今日来たって感じです。」

 

さすが沙織というべきか。こういうただ好きなものを布教するんじゃなくて、相手のことを思って楽しんでもらえるようにしようって考え方ができるやつだからこそこのサークルは成り立っているんだしな。

 

「んじゃあ、加奈子も沙織が誘われたのか。」

「いえ、加奈子は…」

「あたしは、あやせが怖いからついてきてーって泣きついてきたからついてきてやったんだよ。」

「加奈子~私がいつそんなこと言ったのかな?」

「ジョーダン、ジョーダン。まあ怖いからとは言われてないけど、あのアパートに集まってた師匠以外のメンバーで集まるから来ないかってあやせに誘われたから来たって感じだよ。」

「じゃあ、あやせはなんで誘ったんだ。」

「いえ、その桐乃が熱くなっちゃうとやっぱりついていきずらいので加奈子がいれば少しは収まるかなと思って、沙織さんに断りをいれて声をかけてみたんです。」

 

そゆうことか。まあ、あやせからしたらあの状態の桐乃は軽いトラウマなんだろう。

 

「と、まあ事情もわかったところで今日の会を始めましょうか。」

 

沙織のその一言から改めて二人の歓迎会が始まりそれから2、3時間ほど楽しい時間を過ごした。

 

そして、そんな歓迎会も終わろうというとき、

 

「そういや、京介こんな女子ばっかの集まりに参加して超可愛い彼女とやらには怒られないのかよ。」

「な?!」

 

突然加奈子の口から爆弾が放たれた。

 

「あ、あなたいきなり何を聞いてるの?!」

「いやだって単純に気になったもんで。てか、そんな慌てるってまさか京介の彼女って…」

「残念ながら違うわよ。私と先輩との運命はもう交わらないわ。」

「何言ってんだお前。てか、ずっと気になってたんだが京介の彼女って誰なんだよ。」

「加奈子、無遠慮にそんな質問しないの。」

「でも、気にならないのかよ。この加奈子様の告白を断ってまで京介が付き合ってる女だぞ。どんなやつかぐらい知りてえじゃねえか。」

「気にならないってわけじゃないけど。」

「だろ。どうなんだよ、京介。そこの眼鏡はどうせ違うだろうし、黒いのも違うってことはここにはいないってことだろ。まさか師匠か。」

 

話がどんどん進んでいきやがる。さすがに止めるべきか。それともこのまま、報告を始めていいんだろうか。そんなことを思い迷っているとき、ふと桐乃と目があった。そして、桐乃の顔にはもう覚悟ができていた。

 

「加奈子、ちょっと一回待って。私たちから話があるから。」

 

そして桐乃は立ち上がりそう言った。あーやっぱり俺はダメなままだ。先に妹に動かれてどうする。そうだよな迷っててもどうせ言わなきゃいけないんだ。そして俺も覚悟を決めて立ち上がった。

 

「突然なんだよ話って。」

「みんなに報告して謝んなきゃいけないことがあるの。」

「桐乃ストップ。そっから先は俺の口からちゃんと言う。」

 

二人で決めて始めたことだったが始まりは俺の桐乃への告白だった。だから、この役目を桐乃に任しちゃだめだ。

 

「まず、あやせと加奈子。お前らに言わなきゃいけないことがある。俺が付き合ってた彼女ってのは桐乃のことだ。別にこれはふざけて言ったりお前らの告白を断るために言ってたわけでもない。俺が桐乃を好きになり、クリスマスにその思いを告げ桐乃が受け入れてくれたからだ。」

「何を言ってるですかお兄さん。」

「困惑するのはわかる。でももうすこしだけ聞いてくれ。ここからは黒猫にも聞いて欲しい。」

「私はもうそんなこととっくに知ってるわよ。」

「いや、これから話すのはその先の俺たちの約束の話だ。俺たちも兄弟で恋愛したって本当に結婚できないことはわかっていた。だから、俺と桐乃は付き合い始めるとき1つの約束をした。それは3月まで本気で恋愛をしてお互いが学校を卒業する日に別れるというものだ。そして俺たちはここに来る前沙織に頼んで式場を貸してもらい、そこで二人だけの式を行い別れて来た。」

「こんなこと黙っておけばみんなには変な思いしてもらわなくてすんだんだと思う。でも私と京介で話し合ったとき、京介にしっかり思いをぶつけてきてくれた相手に黙っているのは違うだろうってなった。たとえ相手に縁を切られることになったとしてもちゃんと誠実に報告しようって。」

 

みんなは色々な表情を浮かべながらも俺たちの話しを最後まで聞いてくれた。俺たちが話し終わったあと最初に口を開いたのは、

 

「お兄さん、桐乃に手を出したってどういうことですか」

 

目のハイライトが消えたあやせだった。

 

「お兄さん、あの公園での一件の日メールで言いましたよね。桐乃にいかがわしいコトをしたらブチ殺しますよって。」

「え、いやあの俺たちはしっかり清く正しいお付き合いをしていましたよ。あやせさん、だからそのカバンに手を入れてなにを出そうとしているんですか。」

「落ち着くでござるあやせ氏。それ以上やると京介殿のSAN値がピンチになりかねないでござる。」

「てか、あやせ本当にそのカバンなにが入ってるの。」

「一応110当番かけた方がいいかしら。」

「さすがにそれほどのことにはならないと思うからやめるんだ黒猫。」

 

と、そんな風に騒がしくしているとそれまで黙っていた加奈子が突然口を開いた。

 

「よくわかんねえけど、京介と桐乃が付き合ってたけどもう別れたってことだろ。」

「まあ、そういうことだな。」

「つまり京介は今誰とも付き合ってないんだろ。じゃああたしと付き合えよ。」

「「「な?!」」」

「加奈子突然なにを言ってるの。」

「だって加奈子の告白を断ったのは可愛い彼女がいたからだっただろ。じゃあ今いないんだったら付き合おうぜ。」

「そ、そんな簡単な話じゃないでしょ。ていうかそれなら私だって…

「三人とも、とにかく落ち着きなさい。一気に話がとびすぎよ。」

「あたしからしたら、なんもとんでねえよ。彼女のいない京介があたし付き合うかどうかだ。どうなんだ京介。」

 

正直、しっかりとみんなに報告して、まだ告白されると思ってなかった。というよりかはもう付き合いがなくなるんじゃないかと思っていた。それはそうだろう。俺たちにどんな思いがあったとしても、傍から見ればたった3ヶ月、しかも妹と付き合うために人の告白を断った相手とこの先も会いたいとは思わないだろう。しかし、こんな俺にまだ告白をしてくれる。そして、俺の答えはもう決まっている。

 

「すまん、今は誰とも付き合うつもりはない。さっきも言ったが桐乃との交際はふざけていたわけでもなんでもない。そんな1つの恋が終わったばかりで別の相手に目を向けられるほど俺自身大人じゃない。だからお前の告白は受けられない。」

 

本当のこと言えば嬉しくないわけではない。でもそれ以上に俺は桐乃への思いを簡単に忘れることができない。そんな状態で真剣にこちらに向けてくれる相手の思いを受けとるべきではないのだろう。

 

「そっか、わかった。ならこの先もあたしは何度も京介に告白してやる。そんで京介があたしに集中できるようになったら受け入れてくれよ。」

 

「加奈子ばっかりズルいですよ。なら私もこれから何度もお兄さんにアタックします。桐乃の魅力を越えてみせます。そして今度こそ大嫌いなんて悲しい嘘をあなたに、なにより自分につかないようにしてみせます。」

 

「京介氏モテモテでござるな~。」

「ひやかさないでくれ。どんな反応すればいいのかわかってないんだから。」

 

ああ本当にわからない。なんでこんなことになっているのか。俺はこの先どうするべきなのか。

 

「先輩。」

「ん?」

 

「私は運命の記述(ディスティニーレコード)に描かれたあの未来への道は閉ざされたとわかった。だから今世でも来世でも永遠に結ばれることはないと言ったわ。でも運命は巡り、またあの未来への道は繋がったわ。なら私はあの未来を目指す。そのために私もあなたを諦めないわ。だから覚悟しといてね先輩、もう一度あなたの心を奪ってみせるから。」

 

わからないが、でもこれだけ言える。目を背けるのは、逃げるのはだめだ。しっかりと向き合おう。それが今の俺ができる精一杯だから。そして、思いを受けとれるようになったとき、また自分の答えを出そう。

 

今日1つの恋が終わった。それは、いくつもの大騒動を起こしたほんのちょっぴり特別な恋物語の終わりだ。そして、この先に俺に待っているのはそれに勝るとも劣らない物語なのだろう。この物語でもみんなにまた一回ぐらい笑ってもらえれば幸いだ。




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