ウマ娘プリティダービー ~月毛のウマ娘~    作:蒙駄目猫

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♯16.皐月賞トライアル(2)

 アクアスフィアの皐月賞回避が報じられた翌朝、トレセン学園ではちょっとした騒ぎが起こっていた。

貴女(あなた)はクラシック路線に進むんですよねぇ! アクアスフィアさんの皐月賞回避についてどう思いますかぁ? やっぱり強力なライバルがいなくなって嬉しいですかぁ?」

「えっ……?」

「アクアスフィアさんの怪我(けが)について一言!」

「えっと……」

 登校する生徒に次々と不躾(ぶしつけ)な質問を投げかけていく雑誌記者の男女三人組は、その顔にニヤニヤとした下品な笑みを浮かべていた。彼らは、面白い記事のためなら法に()れない範囲で何をしても良いと思っている(ふし)のある出版社が刊行(かんこう)するゴシップ誌、その記者だった。彼らの手によって(おとし)められた芸能人や有名人は数多い。

 彼らの目的はただ一つ、アクアスフィアの怪我を()しにした面白い記事(もちろん、彼らとそれを購読する一部の読者にとってのだが)のネタを()ることだった。その目的を達成するにあたって、トレセン学園生徒のコメントは是非(ぜひ)とも欲しいものであった。

「ちっ、こんなんじゃ面白い記事にもなりゃしねぇ……。もっと注目度の高いウマ娘はまだ登校しねぇのか?」

「ちょっと、口調には気をつけなさいよ」

 男の愚痴(ぐち)(たしな)めるスーツ姿の女も、その口調はきついものだった。彼女もまた、ネタの集まりが悪いことに対して苛立(いらだ)っていたのだ。朝から通りがかる生徒に手当たり次第に質問攻めにするものの、(みな)一様(いちよう)困惑(こんわく)するか口を(つぐ)むか、(ある)いは怪我の具合を心配するといった(彼らにとって面白くもない)反応しか示さなかった。それでは彼らの望む面白い記事にはならない。

 彼らの欲しい()は、ライバルが減って喜ぶトレセン学園生といった『他人の不幸は蜜の味』な画である。つまる所、方正謹厳(ほうせいきんげん)な面ではなく俗物的な一面を記事にしたいのであって、ライバルの怪我を気遣(きづか)う場面など必要としていない。

「そろそろ騒ぎを聞きつけた警備員が来てもおかしくないってのに、(ろく)なネタがないなんて、脂ブタ編集長がまた湯呑みを投げてくるぞ」

「今度はガラスの灰皿かもね」

「やれやれ……」

 そんな下らない話に(きょう)じていた三人の視界に、ふとホワイトブロンドの髪を風に(なび)かせて寮の大門を通り抜けた一人のウマ娘が目に入った。

「ねえ、あれ」

「ひゅう、生で見るとホントに美少女だな。時代が時代なら、一体いくつの国が滅んだことやら」

「グラビアの一つや二つ出せば、すぐにでも金に困らなくなるだろうに、勿体(もったい)ねぇよなぁ……あれでイイ体してるしよ、何なら脱げば……」

 いやらしい視線と下卑(げび)た会話。その標的となったヴァイスシュトルムは耳を絞り、(ひそ)かに脚に力を込める。そうして、彼らが声を掛けようと動くよりも先に学園の正門を(くぐ)り抜けた。

「早え!」

「ねえ、ちょっと。あの娘の記事を取れたら、あの編集長が喜びそうなネタになると思わない? あの娘イイ体してるし、記事次第じゃグラビアに引っ張れそうだし」

 今にも舌舐めずりをしそうなほど下品に顔を(ゆが)めた女は、ヴァイスシュトルムの背中が見えなくなるまで見つめ続けた。彼女の(ひとみ)にヴァイスシュトルムは、帯を巻いた一万円札が人の姿を(かたど)っているようにしか映っていなかった。

 

 

 朝から不快な思いをしたヴァイスシュトルムの機嫌(きげん)は、一日中悪いままだった。八つ当たりするかのようにトレーニングに打ち込むヴァイスシュトルムの姿に、神谷もシュプリュレーゲンも内心気を揉んでいた。出走まで二週間を切ったこの大切な時期に、怪我を負わせることだけは避けたかった。

「ヴァイスシュトルム! そこまでにしよう」

 神谷が上げた制止の声を無視するかのように、再び走り出そうとしたヴァイスシュトルムは、脚が思うように動かないことに気が付いた。そこでようやく、自分がスタミナ配分も忘れていたことに思い(いた)った。ヴァイスシュトルムは徐々(じょじょ)に速度を落とすと、荒い呼吸を整えるようにコースを歩く。気が付けば隣にはシュプリュレーゲンが心配そうな顔をして、しかし黙って隣を歩いていた。

「……ゴメン」

 ヴァイスシュトルムの口をついて出た言葉は、一体何に対する「ゴメン」なのかはわからない。しかし、それを聞いたシュプリュレーゲンは、黙って首を横に振ると、静かに隣を歩き続けていた。

 ヴァイスシュトルムに歩調を合わせて歩くシュプリュレーゲンの(まと)う空気には、ヴァイスシュトルムを(とが)めるようなものはなく、それとは逆に(いたわ)るような優しさが多分に含まれているように感じさせた。

 二人が並んで歩く(さま)を見て、ほっと息を()いた神谷は今朝の騒動を思い返していた。

 その騒動とはもちろん、学園の許可を取らずに早朝から押し掛け、生徒に不躾な質問を投げ掛けてきた三流週刊誌記者数名による騒ぎのことだった。

 失礼な質問を投げ掛け、迷惑なほどフラッシュを()いて写真を撮影し、自分達の求めている答えでなければ威圧的な態度を取る。そのような不埒(ふらち)な記者のおかげで、トレセン学園は朝からずっとピリピリとした張り詰めた空気が漂っていた。

 理事長秘書の駿川たづなは、秋川やよい理事長と共に報道機関への抗議文並びに声明文の作成に忙しく、担当ウマ娘を持つトレーナー達は、彼女達のメンタル管理に奔走することになった。そして、当のウマ娘達はヴァイスシュトルムのようにイライラするか、不安がりながら怯えるように廊下を歩く姿が目立った。普段通りに見えるウマ娘も一部いるが、その実「そう見える」だけであって、時折見せる仕草にはイライラと気を張り続けている様子が垣間見えた。

 神谷にとって幸いだったのは、シュプリュレーゲンという「元」競走ウマ娘が居たことだった。

 現役時代に様々な取材を受けてきた彼女は、今朝の出来事に対して泰然自若としており、動じることはなかった。そんな彼女のおかげで、神谷も徐々に冷静さを取り戻すことができた。

(ヴァイスシュトルムにはシュプリュレーゲンが付いてくれているから大丈夫だろう。アイネスフウジンも、送り届けた時に少し話す時間を取ったおかげで今は落ち着いて寮に戻っているし、恐らくは大丈夫なはずだ)

 トレーニング開始前に学園からは「正式契約前のウマ娘は速やかに帰寮すること。また、トレーニングを行うウマ娘も、なるべく早く帰寮させること。その際、記者から質問を受けても決して反応しないこと」といった通達が降りてきていた。それに従って神谷はアイネスフウジンを美浦寮まで送り届け、選抜レースに向けての打ち合わせ――と称したメンタルケア――を行ったのは記憶に新しい。迎えに行ったときは少しばかり不安げに、心細そうにしていたアイネスフウジン(後日、そのことに付いて「可愛かった」と本心から感想を述べた神谷は、赤面したアイネスフウジンに照れ隠し混じりに思い切り背中を叩かれ、(しばら)悶絶(もんぜつ)する羽目になった)も、美浦寮前で別れる頃には普段通りの屈託のない笑顔を見せてくれるようになっていた。その際には、栗東寮前で寮生を統率するフジキセキの姿を確認し、神谷の懸念(けねん)事項は一気に二つ解消された。

 残る懸念事項は、記者がいつまで粘着してくるかという問題だった。理事長が声明文を発表すれば、多くのマスコミは手を引くだろうと考えられる。しかし、一部のゴシップ誌記者がそれを守って引き下がるとは考え(にく)く、むしろ、より過熱する可能性の方が高い。そこまで考えて、神谷は大きく()め息を()いた。トライアルレースを控えたこの大切な時期に、頭の痛い問題が大きく立ち塞がっていた。

 

 

 神谷の予想通り、声明文の発表以降多くのマスコミ各社は姿を見せなくなり、いつも通りの風景が戻りつつあった。しかし、例のゴシップ誌記者達だけは、依然(いぜん)として朝な夕なと無遠慮(ぶえんりょ)に通りがかるウマ娘にマイクを向け、眩しいほどにフラッシュを焚いて写真撮影をし続けていた。

「……予想していたとは言え、ここまで粘着されるとなぁ」

 疲れたようにそう愚痴(ぐち)をもらした神谷は、トレーナー室の窓から外を眺める。清々しい青空とは裏腹に、神谷の心境はどんよりと曇っていた。

 先程まで神谷が閲覧していたネットニュースには『千年に一人の美少女ウマ娘、ヴァイスシュトルムの秘蔵画像百選! 彼女の魅力に迫る』だの『美少女ウマ娘ヴァイスシュトルム。グラビアアイドルになる可能性は?』などといった下種(げす)なタイトルが散見された(もちろん、記事の掲出元(けいしゅつもと)は例のゴシップ誌である)。

 ヴァイスシュトルムが一番嫌う、彼女の容姿(ようし)にしか価値はないと言わんばかりの記事であり、彼女が幸せになるためには「モデル」や「女優」であるべきだと決めつける身勝手(きわ)まりない内容に、流石の神谷も腹に()えかねるものが積もっていた。

 メイクデビュー後に()き起こった、「ヴァイスシュトルムは今からでもモデルに転身するべきだ!」という論調を、彼女は一つ一つレースで結果を出すことによって下火にしてきた。しかし、今回の記事はその話題を再燃させるにはもってこいだったらしい。

 既にウマッターやウマチューブ等といったSNSでは、ヴァイスシュトルムはレースウマ娘として活躍して欲しい派とモデルになって欲しい派との間でちょっとした(いさか)いが散発していた。

 ウマッターのタイムラインで発生しているいざこざに、神谷は溜め息を吐いてウマッターを閉じる。神谷にとっては、ヴァイスシュトルムがこのことによって更に調子を崩さないかという心配が多くを()めていた。

 

 残念ながら神谷の心配した通りとなり、ヴァイスシュトルムは本番であるGⅡスプリングステークスまでに調子を戻すことは叶わなかった。

 

 

『本日のメインレース、GⅡ スプリングステークス。出走する各ウマ娘達がゲートに入っていきます』

『このレースには、「皐月賞(さつきしょう)」はもちろんのこと「NHKマイルカップ」の試金石(しきんせき)とする陣営も居ますからね。「弥生賞(やよいしょう)」とはまた違った空気がありますね』

 二週間前の弥生賞と同じく、皐月賞のトライアルレースであるスプリングステークスは上位3位以内のウマ娘に皐月賞の優先出走権が与えられる。それと同時にこのレースには、解説の言葉通りNHKマイルCを目指すウマ娘――クラシック級マイル路線を進むウマ娘――も一定割合で参加している。

 つまるところ、「GⅡ スプリングステークス」というレースは、皐月賞トライアルであると同時に、NHKマイルCの重要な前哨戦(ぜんしょうせん)と位置付けられているのである。

『本日の一番人気、ヴァイスシュトルムですが、やや精彩(せいさい)を欠いているようですね』

『そうですね、二番人気のサザンエースや三番人気クイーンズホロー、フレアカンパリの方が心身ともに充実しているように見えますね』

 ゲート前に集った十六人の中で、ヴァイスシュトルムだけがその顔に疲労を色濃く(にじ)ませている。精神的な不調が睡眠障害という形で牙を()いた結果、この一週間まともに眠れなくなっていたヴァイスシュトルムは、とうとう胃が食事を受け付けなくなりつつあった。

 神谷やシュプリュレーゲンはもちろん、同室のサザンエースやフジキセキ、アイネスフウジン等といった友人達までもが何とかヴァイスシュトルムが食事を摂れるように手を尽くしてくれたが、それが奏効(そうこう)する事はなかった。

 一日のエネルギー消費量の高いウマ娘が食事を摂れなくなることは、(まさ)に致命傷と言っても過言ではない。

 (ろく)に食事が摂れず、一週間で五キロ減という異常な減量となったヴァイスシュトルムは、立っているのが精一杯でありながらもその心は静かに燃えていた。出走を考え直そうとする神谷とシュプリュレーゲンに「絶対にレースには出る! 出してくれないなら一生恨むから」と、鬼気迫る勢いで二人に詰め寄った二日前の事を思い出して頰を緩めた彼女は、係員に(うなが)されて静かにゲートへ収まった。静かに佇むヴァイスシュトルムからは、とてもクラシック級ウマ娘とは思えない迫力が滲み出ていた。

『最後に16番エクスナイトホークがゲートに入りまして体勢整いました。さあスタートしました、GⅡスプリングステークス。皐月賞、NHKマイルCに向けて中山芝1800mに十六人のウマ娘が挑みます』

 目の前でしっかりと閉じていた扉が開いた途端(とたん)、ヴァイスシュトルムは勢い良く飛び出す。ロケットスタートとも言えるほどの好スタートを切ったヴァイスシュトルムは、そのまま集団のハナに立って一度目の坂を登っていた。

『好スタートを切ったのはヴァイスシュトルム。フレアカンパリはやや遅れたか、ばらついたスタートになりました。ヴァイスシュトルムが集団のハナに立ちます』

 ヴァイスシュトルムから二、三バ身後ろに付けたサザンエースは、第1コーナーに差し掛かった際に目だけでフレアカンパリとグレアダイアモンドの位置を確認する。先行差しを得意とする二人は、スタートでやや出遅れたとは言えきっちりと先団を風よけにしてスタミナ消費を抑えていた。それを確認したサザンエースは、改めて自分の周囲を見渡す。ヴァイスシュトルムにハナを取られ、ペースを握られた事にリズムをやや崩し気味(ぎみ)なミッドナイトアイに、淡々とペースに沿って走るノルデンスクエア。今のところ、どのウマ娘もヴァイスシュトルムに()りかける様子は見受けられなかった。

「……それにしても、このペースは遅くない?」

 サザンエースの呟きは、他のウマ娘も観客も、中山レース場に居る全員が思っていたことだった。

『各ウマ娘、第二コーナーを抜けて向こう正面に入ります。ややゆったりとしたペースです。1000mの通過タイムは1分5秒9。後方のウマ娘にこれがどう影響するか。第三コーナーに入ってミッドナイトアイが先頭に並んでいきます』

「……っ! もう無理、我慢できない!」

 ゆっくりと先頭を走っていたヴァイスシュトルムに()れたのか、ここでミッドナイトアイがヴァイスシュトルムに並びかけようと速度を上げる。それを横目で確認したヴァイスシュトルムは、(わず)かに前傾姿勢を取ると、徐々に加速し始めた。

「まだ第四コーナーにもかかってないのに、ここから加速するとか正気?」

 サザンエースに並びかけてきたグレアダイアモンドの言葉通り、ヴァイスシュトルムは第三コーナー(なか)ばからスパートをかけて後ろを引き離しにかかっていた。競りかけたミッドナイトアイと先団の間が三バ身(ほど)離れたところで、他のウマ娘も焦ったように続々とスパートをかけていく。

『第四コーナー半ばも過ぎて、先頭はまだヴァイスシュトルム! しかしそのすぐ後ろに集団が迫ってきているぞ、果たして逃げ切ることができるか』

 逃げるヴァイスシュトルムとの間はどんどん詰まっていき、集団がヴァイスシュトルムを飲み込むのも時間の問題かと思われた。しかし、その大多数の予想とは裏腹に、集団がヴァイスシュトルムを飲み込まないまま、遂にレースは中山の短い最終直線に差し掛かっていた。

『ヴァイスシュトルムが先頭! ここでサザンエースとグレアダイアモンド、フレアカンパリの三人が集団から抜け出してヴァイスシュトルムを追う!』

 ヴァイスシュトルムのレース運びによって早めに足を使わされた集団は力尽き、そこから抜け出した三人だけがヴァイスシュトルムに食らい付いていく。その中でも肉薄できていたのはサザンエースだけだった。GⅠ級ウマ娘の容赦(ようしゃ)なさ過ぎる作戦に、サザンエースは楽しそうに悪態(あくたい)()いた。

「こんっの、容赦なさすぎでしょ……ヴァイス!」

「サザン……っ!」

 中山の坂で行われる、抜きつ抜かれつの激しい一位争いに、観客席の熱も上がる。そして遂に、その時は訪れた。

『ヴァイスシュトルムかサザンエースか! 二人(もつ)れるようにゴールインっ!』

 ゴールに飛び込んだ二人に観客席から歓声が上がる。しかし、掲示板は未だ黒く、どちらが先にゴールに飛び込んだのかわからない状態だった。

「……ヴァイスが万全の状態なら、こうはならなかっタ……。デスよね、神谷センセイ」

 平静を(たも)つように、しかし悔しさが(にじ)むシュプリュレーゲンの言葉に首肯を返して、神谷はターフに手を付いて項垂(うなだ)れるヴァイスシュトルムを見つめる。

 劇的な同着を演じたサウジアラビアロイヤルカップ以降、ヴァイスシュトルムは勝ち星に恵まれないまま皐月賞へ向かうこととなった。

 

 

 サザンエース辛勝、ハナ差でヴァイスシュトルムを差し切る

 

 日曜日の中山レース場では、「皐月賞トライアル GⅡスプリングステークス」が開催された。

 一番人気に()されたヴァイスシュトルムは、素晴らしいスタートを決めると、そのままハナに立ちレースの主導権を握った。千メートルの通過タイムが1分5秒9というスローペースに(まど)わされたか、多くのウマ娘が第四コーナー半ばで失速。

 このままヴァイスシュトルムが逃げ切るかと思われたが、最終直線でサザンエースがヴァイスシュトルムをロックオン。素晴らしい末脚でヴァイスシュトルムに迫ると、中山の急坂で抜きつ抜かれつの激しい攻防が繰り広げられた。その激しい競り合いには観客も大興奮。結局どちらも先頭は譲らないまま二人並んでゴールに飛び込む大激戦となった。

 十分にも及ぶ写真判定の結果、サザンエースがハナ差で優勝。ヴァイスシュトルムは惜しくも二着に沈んだ。

 サザンエースは嬉しい重賞初勝利、ヴァイスシュトルムはサウジアラビアロイヤルカップ以降惜しいレースがつづいている。

 このレースで三着に入ったのはフレアカンパリ。彼女達三人には皐月賞の優先出走権が与えられた。

 (ちまた)では本命不在の皐月賞と呼ばれているが、この三人とノーブルライトが本番の皐月賞でどのようなレースを繰り広げるのか期待したい。

 ――東西スポーツ新聞 朝倉――。




お待たせしました。皐月賞トライアル後編です。
えっ遅すぎるって?
仕事が忙しかったせいであって、決してアルセウスが面白すぎたとか、カービィの新作が面白くて筆が進まなかったとかそんなことはないですよ?
それにしても、あれ、アルセウスのスタイリッシュポケモン捕獲楽しいですね。
某傭兵のように草むらに潜んで機を窺い、オヤブンが背中を見せた瞬間にボールを投げる……そして、バトルなしに捕獲できたときの楽しさは格別だと思うんですよ。
調子に乗って見つかって手痛い反撃を食らい、慌ててその場から逃走する迄がテンプレです。まだやってない人は是非プレイしてみて下さい。とても楽しいですよ。
ところで、シンジュ団のカイさんはあの格好で風邪ひかないの?
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