とある世界、彼は彼の正義とは別の正義に負けてしまった。
だが、『もし』勝っていたら?
そんなお話。

1 / 1
ハイスクールD×D Fight in the cause of his justice(仮)

全てのものには、もしもの数だけ可能性がある。

 

 

私は人や物を見ると、きまって昔からそう考えているんだ。

 

たまたま買った宝くじで、1等が当たるように。

あるいは、好きだった相手と付き合うように。

 

1つ話をしよう。

とある国の、1人の政治家の話だ。

彼はとある土地の調査に同行した際、生死の境を彷徨った。

 

何が起こったのかは知らない。

持っていた水を無くしたのか、喧嘩でも起こったのか…

ともかく、彼以外は全員死に絶え、彼自身も死の淵に立たされていた。

 

だが、彼は生き延びた。

何があったかは…まあ、今はいいだろう。

今、重要なことはそこではないからな。

 

『奇跡が起き、彼は選ばれた』

 

そう認識してもらえればいい。

 

結果、彼以外は全員死亡。

事故があり、自分以外は流砂にのみ込まれたということになったらしい。

 

『もし』彼に奇跡が起きず、選ばれなければ…

間違いなく、彼自身も死に絶え、仲間と同じく流砂にのみ込まれていたことだろう。

 

これで理解できたか?

彼は、数ある可能性の中から、自分が生き延びるという『もしも』を引き当てることができた。

だが、同じ時間・同じ場所で別の『もしも』を引いた彼は同時に死に絶えたというわけだ。

そういう可能性の話だ。

 

…彼のその後?

彼はその後、突然のし上がった。

政治的手腕と人望、2つを兼ね備えた彼は、瞬く間に国のトップまで上り詰めた。

そして、彼は国のトップに立った時、国を横断するという大規模なレースの開催に協力することにした。

レースを使って、とあるモノを手にするために。

 

…とあるモノの正体?

ダイヤモンドだ。

それも、それ1個で国が買える程に大きく、純度の高いレベルのものだ。

華やかなレースの裏で、彼は多くの敵対する者達と戦いながら、集めていたらしい。

 

まあ色々あって、敵対する者達を始末し、それを手に入れた。

私自身も見させてもらったよ。あれは中々に見事なものだった。

 

「それがどうした?」 …リアス、少しは君の隣で私の話を聞く姫島を見習ったらどうだ?

大体、私がおしゃべり好きなのは君が小さい頃から知っているだろう?

君はどうにも、結論を急ぐきらいが…ああもう、わかった。

 

彼には奇妙な力があるそうだ。

いや、正確には『資格がある』そうだ。

 

彼がダイヤモンドを集めていた時のことだ。

彼の前に『別次元の彼』が現れた。

 

…おい、「コイツ大丈夫か?」みたいな顔をするんじゃあない。

君の幼馴染は頭の調子も含めて良好だ。

 

「なら、缶ジュースにペンを突っ込んで飲むのを止めろ?」それは無理な相談だ。

あの飲み方が1番美味しい。

祖父直伝の飲み方だよ。

 

まあとにかく、別次元から来たと名乗った彼は、自分にとてもよく似ていたらしい。

そして、こう言ったそうだ。

 

『私は、君がダイヤモンドを求めるように、あるモノを求めている。もし、私に何かが起これば、迎えをやるので、私に代わって探してほしい』

 

彼はどう答えたと思う?

断った? 普通ならそうだろう。

だが、彼は二つ返事で頷いたそうだ。

そう言う男の気持ちが、どういうわけか、彼にはよく理解できたらしい。

 

結局、その男が現れることは無かったそうだ。

…探しモノが手に入ったから?

彼もそう言っていたが、私は逆だ。

誰かに掠め取られ、始末されてしまった。

そう思っている。

 

まあそんなことはいい。

大切なのは、彼に奇妙な力の資格があるということ。

 

彼の聞いた話では、男は『隣の世界を行き来できる』んだそうだ。

つまり、『もしも』の数だけ世界を渡ることができる。

そして、その力の資格は彼も持っているらしい。

 

奇妙な話だろう? しかし、しっくりくる。

それが事実ならば、なるほど彼が出会った人物は別の世界の彼自身、ということになる。

 

「つまり?」…つまり、『もしも』祖父や私の父には目覚めなかった力が、私の代で目覚めたとしたらどうする?ということだ。

 

「目覚めたのか?」…リアス。信愛なる我が幼馴染。あまり言いたくはないが、君こそ頭の調子は大丈夫か?

『もしも』だと言っただろう?

いわゆる貴族思想的なモノに興味が湧かない、柔軟な発想のできる君のことが好きだが、あまり心配させないでくれないか?

 

痛い痛い。

拳を振り回すんじゃあない。わかったわかった、私が悪かった。

すまない、謝る。

今度君の好きなスイーツでも差し入れる。だから止めてくれ。

 

やれやれ。それで、どうだ?

「どんなになってもアルフはアルフ?」嬉しいことを言ってくれるじゃあないか、リアス。

君の許嫁の…なんだったか? そう、ライザー・フェニックスだ。

あの鳥頭にやるには惜しい。

 

「実際はどうか?」さあ、どうだろう? まあ少なくとも、彼には資格があった。

もしその資格が遺伝するのなら、私にも資格があるのだろう。

 

「彼の名前?」話していなかったか?

そうか、まだだったか。

それは悪いことをした。

 

彼は第23代アメリカ合衆国大統領にして、私の祖父。

ファニー・ヴァレンタインだ。

 

覚えておいて損はない。

世界史では確実に出てくるだろうしね。

 

 

これは、とある『受け継いだ』男の話。

 

「その力は何に使ってもいい、ただし…自分の中に正義を持て」

 

「正義?」

 

「そう、正義だ。何が起ころうと、その正義を信じろ。わかったか? アルフレッド」

 

「わかったよ、ファニー爺さん」

 

彼は、受け継いだ力でどのような正義を成すーー

 

 

ハイスクールD×D fight in the cause of his justice

 

Not continue…


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。