最近、なでしことリンの様子がおかしい。
ボクがそのことに気がついたのは、本当につい最近のことだ。
まあ、おかしいと言っても別に仲が悪いとか、どこかよそよそしいとか、そういうのじゃない。
むしろ逆だ。仲が、良すぎるのだ。
「リンちゃん、あーん」
なでしこが弁当箱から唐揚げを摘んでリンに差し出す。いわゆる「あーん」だ。
「だ、誰かに見られたらどうすんだよ……あ、あーん」
とかいいつつもなんだかんだいって満更じゃなさそうなリン。
「あむ……うま」
リンの頬に色が差す。
もちろんおいしいからなんだろうけど、それだけじゃないように見えるのは気のせいだろうか。気のせいだと思いたい。
「でしょー! ちゃんと冷めてもおいしいように工夫したんだ〜」
「へぇ、今度遊びに行った時教えてよ」
「うん! えへへ、リンちゃんとお料理デート、たのしみだな〜」
「で、デートって……」
頬を赤らめるリン。かわいいなあ。
側から見たらまるで付き合ってるんじゃないかってくらいのいちゃつきっぷり。
「あ、双葉」
「え、なに?」
「あ、あーん」
「ボクの左」に座っているリンが卵焼きを差し出す。
ちょっと形が歪。たぶん、リンが作ったんだろう。ほのかに出汁の香りがする。だし巻き卵かな。
「あむ……おいしー!」
「そ、そっか、これ自分で作ったんだ……ふふ」
なんかすっごい嬉しそうな笑みを浮かべるリン。その笑顔があんまりにも綺麗で、思わずドキっとする。
「あっ、わたしもわたしも!」
「はいはい、あ、あーん」
「あーん! ん〜!
「ボクの右」に座っているなでしこが、ボクを挟むようにしてリンの差し出す卵焼きにぱくつく。
幸せそうななでしこを見ると、ボクも心がぽかぽかしてくる。やっぱり仲がいいのが一番だよね!
……
…………
………………
「ってちがーう!」
がばりと立ち上がる。なにがだよねだよ! どう考えてもおかしいでしょ!
「ふ、双葉ちゃんどうしたの!?」
「大丈夫? 双葉」
突然立ち上がったボクを心配するなでしことリン。二人の目には純粋な心配の色しかない。
二人のこういうところ本当に大好き。
「心配してくれてありがとー! でもね、ちょっと待とうよ」
「あ、双葉ちゃん唐揚げあーん」
「あーん……これおいしい〜!」
冷めてるのにジューシーで、醤油とニンニクと鶏肉が絶妙なハーモニーを奏でる。こんなのいくらでも食べれちゃうよー
「だからちがーう!」
「さっきからどうしたの?」
「どうしたもこうしたも、なんで二人して毎回毎回ボクのこと挟むんだよぉ!」
4月に入ってからもうこれで10回目だ。
ボクもボクだよ。なんで10回も繰り返してるのにつっこまないんだよ! いくらなんでもボッチ拗らせすぎでしょ!
「え、今更?」
「もしかしてやだった? えへへ、ごめんね」
悲しそうな笑みを浮かべて謝るなでしこに、心が締め付けられる。違う。ボクはなでしこのこんな顔を見たくて言ったんだじゃない。
「そ、そんなことないよ! なでしこもリンも大好きだよ! でも、なんていうか──」
「わーい! わたしも双葉ちゃんのこと大好きー!」
がばりとなでしこが抱きついてくる。あったかくて柔らかくて、なんだか心地よくなって顔がにやけてくる。
「双葉ちゃん髪の毛さらさら〜」
なでしこに優しく撫でられて嬉しさと気持ちよさで頭がいっぱいになる。
「えへへ〜」
大好きな友達に抱っこされてなでられて、耐えられる奴がいたら見てみたいよ〜
「わ、わたしも……」
さわさわと、別の手が頭を撫でてくる。この指、リンのだ。こっちもこっちで気持ちいいなあ。
「えへへ、もっとして〜」
二人とも大好き〜
……
…………
………………
あれ?
「双葉、このズボンとか似合うんじゃない? なでしこもそう思うよね」
「うんうん! あっ、リンちゃんリンちゃん! このワンピースリンちゃんに絶対似合うと思うんだ〜」
「え、派手すぎるだろ……でも、なでしこが言うならちょっと着てみる。双葉、試着室行こ」
「あ、うん……」
さも当たり前のように手を握ってボクを引っ張るリン。ちなみにこれで四回目である。リンの手すべすべして気持ちいなぁ〜
春うららかな土曜日。
今日は全員バイトもなく、久しぶりに三人でキャンプ……ではなく甲府のショッピングモールでお買い物。
春夏用の服を買いたいとリンに誘われのこのこやって来たボクを待っていたのは、なでしことリンによる怒涛の着せ替え地獄だった。
「けっこう混んでるね」
リンの視線の先には人でごった返した試着コーナー 地元じゃまずお目にかかれない人の量に思わずたじろぐ。
「あ、あそこ空いてるよ。リン先行きなよ」
「……広いし二人で行こうよ。時間もったいないじゃん」
「え!? ふ、二人で?」
それって、リンと一緒に着替えるってことじゃ……どうしよ、なんか妙にドキドキするんだけど。
「こ、混んでるんだからしかたないだろ。うん、しかたない」
「あ、ちょ」
手を引っ張られて試着室に連れ込まれる。ほ、ほんとに入っちゃった……
「どうしたの? 着替えないの?」
リンはすでにズボンを脱いでいてシャツと下着だけになっていた。
ほんと手際いいなこのソロキャンガールは!
リンがこっちを見ているせいで、シャツの隙間からおへそとか肌がチラチラ見えて……
「双葉?」
って! 何考えてんのボク! 落ち着け落ち着け……びーくーる。
「あ、いや、その……や、やじゃないの? こんな狭いところで二人一緒にって」
ボクたちが入っている試着室は、よくある一人用の狭い試着室じゃなくて寝転がれるくらいの広さのところだけど、それでも二人で入るような場所じゃない。
「やって……どういうこと?」
ボクの言葉にリンの目の色が変わる。あ、やばいスイッチ入れちゃった。
「わたしと一緒にいるのが、やだってこと?」
ぺたぺたと一歩ずつ近づいてくるリン。まただ。またくる!
「ひゃ、そ、そうじゃなくって……」
壁際に追い詰められ、左手がドンと壁に置かれる。つまり殴らないほうの壁ドン。
「じゃあ、なんなの?」
体勢が悪くて見上げる形になってしまう。リンってこうしてみると本当に美人だよなあ。
かっこよくて、かわいくて、なんかもう反則だよね……だからそうじゃない。
「え、えーと、あ、あの」
澄んだ瞳で見つめられて顔が熱くなっていく。長い黒髪が視界の端にチラつく。
「わたしは双葉のこと好き、だよ」
「ぼ、ボクも大好きだけど……」
「……じゃあ、べつによくない? 友達どうしならこれくらい普通だよ」
そう言ってリンがボクの顎に手を添える。ひんやりとした手が顎の裏ピトッとあたってすごく気持ちがいい。
なんか、すっごいぼうっとする。
「り、リン……」
最近のリンは二人きりになるといつもこうだ。本当にどうしちゃったんだろう。
「双葉、髪になんかついてるよ」
「え、ほんと──ひゃ!?」
ボクが髪に意識をやった途端。首筋になにかぴとっとした感触がして身体がびくりと震える。
「どうしたの? 双葉」
「い、今首にピトッって」
「……それって、こんな感じだった?」
リンが怪しげに微笑むと、顔をボクの首筋に埋めた。
「ひゃっ、り、リンなにしてっ!?」
また首筋に柔らかくて温かい感触が伝わって思わず身震いする。
しかもそれに加えてリンの髪のサラサラした感触とか匂いとか、温かさとかが合わさって頭が真っ白になる。
「だ、だめだよ……こんなところで……んっ!?」
吸い付くような感触がして冷たい水滴が顔に落ちた時のようにびくりと震える。
リンがこう言うことをするようになったのはこれが初めてじゃない。
いつからかは忘れちゃったけど、たぶんなでしこと異常に仲良くなりだしたころだった気がする。
初めては図書室だった。いきなり壁に追い詰められて今みたいにされた。正直すごい気持ちよかった。
「り、リン、ほんとにこれ以上は」
ボクの懇願が通じたのか、ボクの首筋から顔を離す。
「もういいよ」
そう言って小さく舌なめずりをするリン。そんなリンの顔は普段の様子からじゃ想像もできないくらい色っぽくて思わずドキリとしてしまう。
「あっ……」
なんでドキリとしたのかも理解できず、曖昧に返事をすることしかできない。
本当に、最近のリン様子が変だよぉ……
もっとしてほしいと思ったのは、きっと気の迷いかなにかだ。
だって、そんなのまるで……
「じゃ、着替えよっか」
「あ、うん」
ぼうっとした頭のままズボンを試着する。
あ、かわいい。買っちゃお。
「はぁ……」
フードコートのテーブルに突っ伏してため息をつく。
べつになにか嫌なことがあったわけじゃないけど、今は無性にため息をつきたくてしかたがない。
「ほんと、最近の二人どうしちゃったんだろ……」
「どうしたの? 双葉ちゃん」
「……なでしこ」
顔を上げるとなでしこが心配そうにボクを見ていた。手に持ったたこ焼きがおいしそうに湯気をたてている。
「リンは?」
「リンちゃんなら今ご飯注文しに並んでるよ」
なでしこがそう言いながら当然のようにボクの横に座る。あ、うん、知ってた。
「双葉ちゃん! あーん!」
なでしこが満面の笑みを浮かべながらたこ焼きを差し出してくる。やっぱなでしこは癒しだよ。
「あーん」
熱々のたこ焼きを火傷しないように転がしながら食べる。焼きたてのたこ焼きは外はサクサクで中はふわふわでとってもおいしい。
「うん! おいしい〜」
「だよね〜 ここのたこ焼きすごいおいしいよね」
そう言ってなでしこがわたしもわたしもーと言いながら口を雛鳥のように開ける。
「あーん」
いつもどおりのやり取りに朗らかな気持ちになりながらなでしこの口の中にたこ焼きを放り込む。
「ん〜!」
ほんと、この子っておいしそうに食べるよなー 見てるこっちも嬉しくなってくる。
「こんなにおいしいなら、もっと買ってくればよかったな〜 あ、双葉ちゃん」
「え、なに──」
なでしこの顔がいきなりどアップになって唇の端になにか湿った感覚が走る。
「えへへ、口の横にソースついてたからなめちゃった」
え、今ボク、なでしこになめられたの?
まって、ちょっとまって。全然状況がわからないんだけど。
「あ、双葉ちゃん顔真っ赤になってる〜」
「え、あ、うん……」
頭がパンク状態でもうなにがなんだかわからない。リンといいなでしこといい最近へんだよー!
そ、そうだ。今はリンもいないし、今日こそ聞かないと。
「な、なでしこ」
「どうしたの?」
「さ、最近リンとすっごい仲いいよね」
「えへへ〜 そう見える?」
ボクが聞くと、なでしこはもうそれはそれは嬉しそうにはにかんだ。
「う、うん。な、なんかあったの?」
「ううん、なんにもないよ。わたしはリンちゃんが大好きで、リンちゃんもわたしが大好きってだけだよ〜」
それは、どう言う意味の大好き、なんだろうか。
なでしこのことだから、本当に言葉どおりの意味なんだろうけど、なんだかべつの意味に聞こえるのは気のせいなんだろうか。
「あ、うん。そっか」
そんななでしこを見ていると、心にちょっとだけ痛みが走る。
なにも変わってないはずなのに、なぜだか二人が遠くに行ってしまったような気がした。
「でもね、わたし双葉ちゃんのことも大好きなんだー 双葉ちゃんはわたしのこと好き?」
「え、あ、うん大好きだ──」
ボクが言い切る前に身体に衝撃が走る。よく見るとなでしこがボクに抱きついていた。
「わたしも双葉ちゃんのこと大好きだよー!」
「え、えへへ」
やばい、なんかめっちゃ嬉しい。心がすごいぽかぽかする。
「……あれ? 双葉ちゃん、首に……あっ」
「なでしこ?」
抱きついたなでしこがなにか言いかけてやめた。どうしたんだろう。ボクの首になにかついてたのかな。
「……へぇ、そっかー リンちゃんずるいなぁー」
「な、なでしこ?」
いつもよりずっと低い声でボソリとつぶやくもんだから、正直すごい怖かった。
しかも気のせいかな? 今リンって言ってたような……
「ううん、なんでもないよー」
そう言ってなでしこがボクから離れる。ちょっと名残惜しいって思ったのはたぶん気のせいだと思いたい。
「それでね、わたしリンちゃんと話し合って決めたことがあるんだー」
口調はいつもどおりなのに、なぜだかなでしこの顔がすごく大人っぽく見えた。
「き、決めたこと?」
いったいなんだろうか。気になってなでしこの顔が見たいけど、抱きしめられているせいでよく見えない。
「うん。でもまだ秘密にしとくね」
「い、言ってよー! 気になるじゃんかー!」
「まだ秘密だもーん!」
このあと、リンが戻って来るまで根気強く聞き続けたけど、けっきょくなでしこはその秘密とやらを最後まで教えてくれることはなかった。
「はぁ〜」
いつものように本を返すために図書室へ続く廊下を歩く。
けど、いつもと違ってボクの足はちっとも前に進まない。
理由はもちろんあの二人のせいだ。なんどもなんどもやり込められているけど、やっぱりどう考えてもおかしい。
「もしかして、なでしことリンって……」
ひと昔前のラノベの主人公でもないし、あれほど様子が変わったらボクだってわかる。
リンとなでしこの仲がいいのは前からだけど、その仲はあくまで友達であり、お互いに常に一定の距離をおいた感じだった。
もちろん距離をおいてるというわけじゃなくて、親しき仲にも礼儀ありみたいな、そんな距離感だった。
「やっぱ、そういうことだよね……」
この前、リンとなでしこが手を繋いで下校しているのをビーちゃんに乗りながら見かけた。
友達どうしなら手を繋ぐことも珍しくない。ボクもよくつなぐしね。でも、恋人繋ぎはしないでしょ。
ゴーグル越しでもはっきりわかるくらいがっしりと恋人繋ぎしていた。
しかもなんかお互いに顔が赤くなってたし、まるでできたてほやほやのカップルってかんじ。
そこまでされたらボクだってわかる。まだ聞いたわけじゃないからあれだけど、どう考えてもそういうことだろう。
「まあ、別に、いいけどさ……」
恋愛なんてしたことないけど、そういうのに忌避感があるわけでもないし、二人が仲良くなる分には大歓迎だ。
「って、思ってたんだけどなあ……」
二人がボクを置き去りにして仲良くしてるのを見ると、なぜだかモヤモヤとした得体の知れない感情がボクの心を包み込む。
ずっとボッチだったから嫉妬してるのかな。でも、嫉妬っていうか、どっちかっていうと間に入れてほしいっていうか……
「って、なに考えてるんだボク!」
立ち止まって頭をぶんぶん振る。好きあってる二人の間に入ってどうこうなんて、そんなの最低な考えじゃないか!
『双葉ちゃん、大好き!』
なでしこに抱きしめられた時の感触を思い出す。柔らかくてあったかくて、心がぽかぽかして……
『わたしは双葉のこと好き、だよ』
この前買い物に行った時、リンめっちゃいい匂いしたなぁ。もっとしてほしかったな……
「だからちがーう!」
あられもない妄想が頭をよぎり思わず頭をかきむしる。
さっきからなんなんだよー! こんなのまるでボクが二人をす、好きみたいじゃないかー!
ボクは二人のことが大好きだけど、それは友達として大好きって意味であって、断じてそういう邪な気持ちじゃない!
……ないよね?
「……いい加減図書室行こ」
早く行かないとリンが図書室閉めちゃう。オレンジに染まる廊下を足速にかけていく。
早くリンに会いたいな。そんなことを思った。
なんで思ったのかは、よくわからなかった。
「よかったまだ開いてる」
扉の前に立って取っ手に手をかける。
『ほ、ほんとにここでするの?』
リンの声がして反射的に指を引っ込める。
って、なんで引っ込めたんだろ。べつにいいじゃん。でも、なんかリンの声様子が変だったような……
『だ、誰かに見られたらどうすんだよ……』
『大丈夫だよ〜 リンちゃん』
なでしこもいるみたいだ。二人なにかこそこそしてるみたいだけど、なにしてるんだろ。
ちょっとだけ悪い好奇心が芽生え、音を立てないように扉をほんの少しだけ開く。
「なにしてるんだろ二人で……」
狭い隙間から中を覗き込む。オレンジ色に染まる図書室で、なでしことリンがお互いに腰に手をやりながら見つめあっていた。
え、どういうこと? なんで二人が抱き合ってるの?
『リンちゃん、好きだよ』
『……わたしも好き』
抱き合ってお互いに見つめ合うなでしことリン。
普段の様子からじゃ想像もできないような色っぽい声と顔でお互いに好きと言い合う二人。
これって、どうみてもそういうことだよね!
え、もしかして、しちゃうの!? ここでキスしちゃうの!?
『なでしこ……目、瞑って』
『……いいよ、リンちゃん』
二人の顔が近づく。
1センチ、また1センチとなでしことリンは顔を寄せていく。ほ、ほんとにしちゃうんだ……
二人の顔が重なったのは、それからすぐのことだった。
『……んっ、なでひこ……』
『んっ、りん、ひゃん……』
まるで貪るようにキスするなでしことリン。
「あ、あわわ、あわわわ」
と、図書室で、ふ、二人で、き、キキキスなんて!
仲良いのは知ってたけど、やっぱりそうなのか! やっぱりそうだったのか!
「ど、どどどうしよ」
図書室入る? いや、入れるわけないじゃん。バカなの?
『……んっ。なでしこ、やっぱり双葉のこと……』
『うん、わかってるよリンちゃん』
え、なんかボクのこと話始めたんだけど。わたしたち、付き合い始めましたって言われちゃうの!?
いや、べつにいいんだけど! 全然いいんだけど!
でもちょっと寂しいなって、ボクも入れてほしいなって。
って、さっきからなに考えてんだ! 間に入れてほしいって、頭おかしいんじゃないの!
「う、うわぁぁぁぁぁっ!?」
情けない声を出して逃走する。クソザコメンタルの元ボッチにあの光景は刺激が強すぎるよー!
「二人のばかー! ばーかばーか! ……えっと、えと、ばーか!」
なんでかわからないけどとにかく嫌な気持ちになってあらんかぎりの罵倒を叫ぶ。
もー! 明日学校休むー!! ズル休みしちゃうもんねー!
お見舞い来たって入れて……いや、それはひどいからやめよう。
とにかく! 一旦二人から少し距離を取ろう! でないと、ほんとに頭パンクしちゃうよー!
桜舞い散る春の本栖高校。一人のクソザコの悲鳴が空に吸い込まれていったりいかなかったりした。