俺らでジオウを神作にする!   作:鳴滝の■■

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2019:魂の呼び声

空気が変わった。

 

重くのし掛かる強者の風格。

 

これまで何度も味わってきた感覚だ。

 

アナザーファントム。オーマジオウ。アナザーディケイド。彼らと同じ……いや、流石にオーマジオウが頭一つ抜けているが、巨大な壁のような物を彼からも感じる。

 

セカンドの力やレジェンドライダー達の力を手にして、あの頃よりもずっと強くなれたけど、眼前に現れたこれを破るにはまだ足りない。

 

(……あぁ、これは飛流にも声をかけるべきだったな)

 

万全を期したつもりであった。だが、飛流だけは別件で(紫色の騎士竜が襲ってくるイベント(戦隊コラボ)に巻き込まれているらしい)誘っていなかったのだ。

 

見誤った。死の恐怖が背筋を撫でる。だが、慣れとは恐ろしいもので、ジオウはセカンド×ビルドにウォッチを切り替え、そしてゲイツREVIVEは共鳴の力をドライブウォッチに使った。

 

「私が彼の時間を止めるわ!!!」

「道は俺が切り開く!」

「一人で無理なら二人で、二人で無理なら三人で、今の俺たちなら、うん!何か行ける気がする!」

 

ツクヨミが地面にステッキを打ち付け、静止した白の世界が展開される。

 

【ストップ!】

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

 

236:俺らでジオウを神作にする

飛流単体で戦隊コラボを???

 

237:俺らでジオウを神作にする

主人公そっちのけコラボなんてありですか?

……そう言えばセイバーがやってたわ。

 

238:俺らでジオウを神作にする

ジオウの時の戦隊って言うと、ルパパトかリュウソウジャー?

 

239:俺らでジオウを神作にする

あーなるほど。そっちの撮影があったから飛流は出られなかったのかー。(謎のメタ読み)

 

240:俺らでジオウを神作にする

>>239

でもこのジオウが放送されてる時空とかあったら、いつオリキャスのオファーが降りてもいいようにメインキャストだけはスケジュールを抑えてそうなんだよな

 

241:俺らでジオウを神作にする

飛流は戦隊コラボを神回にする為の犠牲となったか

 

242:軍人さん

「……ん?あぁ、そうか。時を止めたのか」

 

ツクヨミが時を止めて、ジオウとゲイツが武器を振るう。まさに必殺の一撃も、軍人さんには通らない。

いや、軍人さんの時は確かに止められていたのだ。だが、攻撃が当たる瞬間。恐らくは仕様なのだろうが時止めが一瞬解かれた。その瞬間だけで今の二人にカウンターを叩き込むには十分であった。

 

「ゲイツ!ソウゴ!」

「ふむ?しかし何故本体を攻撃していないのに解除された?術者の精神的動揺によるものか?……だとしたら論外だな」

 

そして動揺したからなのだろう。ツクヨミはステッキを離し時止めは完全に解除されてしまう。

 

「……なんの、まだまだ!」

 

【アギト】

 

「そうだ。この程度だと見くびるなよ」

 

【ブレイド】

 

 

 

243:俺らでジオウを神作にする

おお!直近ライダーのフォームチェンジ!

 

244:俺らでジオウを神作にする

ジオウはともかくゲイツもドライブ以外に共鳴使えたんだね

 

245:軍人さん

「打開策として手段を変えるのは良い……だが使い慣れぬ力で挑むのは得策とはいえん!」

 

なんと軍人さん。フォームチェンジを待ってくれず、ウォッチを叩き落としてしまう。

 

「くっ!ならば!」

 

ゲイツは必殺技に切り替え、光を纏った斬撃を浴びせた。

 

「はは!流石に痛いな!アイツが作っただけはある!」

 

受けた胸の傷を撫で、笑う。

 

「もっとだ。殺す気でこい。そうすればこの俺を倒せるかもしれんぞ?」

 

こりゃ参ったぜ。奴さん演技のこと忘れてやがる。

 

246:俺らでジオウを神作にする

あ、素なんですね

 

247:俺らでジオウを神作にする

急に喋り出したと思ったらオリチャー発動してて草

 

248:俺らでジオウを神作にする

効いてはいるのにピンピンしてるタイプの強敵だー!

 

249:俺らでジオウを神作にする

こういうのは不死身かっていうぐらいタフなのは鉄板

 

250:俺らでジオウを神作にする

うーん。強さの描写的に……

 

ジオウ組1.0 アナザーライダー0.5 アナザーファントム1.2

メンバー2.0ぐらいの差がある感じかな?

 

ゴリ押しで行けんこともないけど、かなりの強敵みたいだし

 

251:軍人さん

「一時撤退だ!作戦を練り直すぞ」

「うん」「分かったわ」

 

「えいっ!」

 

その言葉を聞いて、REVIVEウォッチから飛び出し転がっていたアギトとブレイドウォッチを手に取るファムちゃん。

 

「ゲイツ君!これを!」

 

彼らの力で逃げようとでも思ったのだろう。

それか単純にウォッチの回収をしたかっただけかもしれない。

 

大丈夫。軍人さんとの位置関係でいうならジオウ達の方が近い。それにこれでもアナザーファントムの端くれなのだ。いざとなれば足止めぐらいしてやると彼女は構えた。

 

「誰が一人だけだと言った?」

 

「え?」

 

 

その後ろ。無情にもファムちゃんを切り捨てたのは軍人さんであった。

 

252:俺らでジオウを神作にする

え?

 

253:俺らでジオウを神作にする

偽物?いや、コピー?

 

254:俺らでジオウを神作にする

分身かな

 

255:俺らでジオウを神作にする

ふ、ファムちゃん!?

 

256:軍人さん

「ファム!!?」

 

「これはどういう?」「それより今はあの二人を連れて逃げないと!」

 

「どういう?愚問だな。お前達が様々なライダーの歴史を閉じ込め、好きに使う……その技術をこちらが応用して何が不思議なのだ?」

 

もう一人の軍人さん。それはアナザーファントムによる写し身であった。

そしてそのアナザーファントムのモデルは、

 

「わ、たし?」

 

ドライブである。

 

 

257:俺らでジオウを神作にする

え?なんで?

 

258:俺らでジオウを神作にする

また新しく作ったの?だとしたらファムちゃん回収する意図が分からん

 

259:俺らでジオウを神作にする

このアナザーファントムのコピー先は軍人さんなのか

 

260:俺らでジオウを神作にする

アナザーファントムもアナザードライブと同じくコピー能力持ちだった……と言うことはやはりファムちゃんのコピー先がいるんだ

 

261:軍人さん

「コピー先をしくじったな。まさか背後を取られるとは」

「……あ、貴方こそ。それでも私ですか?私なら今のでコアを破壊ぐらいしてやりましたね!」

「お前のコアはクリムスタインベルトが手掛けた特別製だ。劣化コピーは出来ても完全な複製は出来ん」

「だから回収すると……へぇ。ならつまり貴方は私よりも劣っているということですね!!!!────あれ?」

「無駄だ。ボディは破壊した」

「うっそ……ゲイツくーん、助けてくださーい!」

 

「任せろ!」

 

REVIVEの高速移動。それは軍人さんの反応速度すらも上回り、彼女の側へと回る。

 

「早く戻れ」「いや……ははは、何か戻れない?ボディが破壊されたからでしょうか?」

「なに?だったら!」

 

ゲイツはジオウに目配せし、お互い別々に逃げることを選択する。

 

ファムちゃんを抱き上げて、一目散。

 

 

「させるか!」

「ぐぁっ!ふんっ!!!!」

 

軍人さんの攻撃が足に当たるが、気合いでゲイツは逃げ切った。

 

262:俺らでジオウを神作にする

おお、よくやった

 

263:俺らでジオウを神作にする

今度は守りきったな

 

264:俺らでジオウを神作にする

二人の怪我は修繕で直せるか?

ファムちゃんはいけると思うが、修繕って生身にも有効だっけ?

 

265:俺らでジオウを神作にする

何か二人のメイン回はいつもボロボロやな

 

266:俺らでジオウを神作にする

これはジオウが軍人さん相手して、ゲイツ達はコピーの方?

 

267:軍人さん

「逃げられたか……俺が追うか?」

「いや、俺自らが行こう」

 

よかった。これでアナザーファントムに行かせるようなら止めなきゃ行かんかったが、何とかシナリオ通りに動いてくれた。

 

「……雨か」

 

そして二人の運命を暗喩するかのように空は暗い雲で覆われ出した。

 

268:俺らでジオウを神作にする

軍人さん本人はキツイな

 

269:俺らでジオウを神作にする

劣化コピーなら行けそうだったがやはり本人が乗り込むのか

 

270:俺らでジオウを神作にする

ここで雨はあかん

 

271:俺らでジオウを神作にする

いや、三人でもキツかったのにゲイツ一人は無謀やろ

 

272:俺らでジオウを神作にする

せめて修繕で足を直せたらいいが

 

273:軍人さん

「ハァ……ハァ……一先ず、ここまで逃げれば」

「ありがとうござ、ゲイツ君!怪我してる!怪我してますよ!!!!」

「あ?そうか……気付かなかった。待ってろお前も背中を斬られて、今、修繕を……」

 

なるべく離れようと雨に打たれながら廃工場に逃げ込んだ二人。

ゲイツの足はパックリと割れ、血が流れている。そしてファムは背中の傷からバチバチと先ほどから火花が散っているが、痛くはないのだろう。直ぐにゲイツの足を治療しようと自らの袖を裂いて巻き付ける。

 

「そんなに青い顔をして!修繕で肉体は治せないじゃないですか!いいから今は自分の心配をして下さい!」

「だが、」

「だがもヘチマもありません!私の本体はコア!ボディなんて最悪、作り直せばいいんです!」

 

恐らくは血を流しすぎたのだろう。軽い貧血状態にあるゲイツを強引に寝かしつける。

 

「分かった。少しだけ……少しだけ横になる。何かあれば、直ぐに」

「起こしますから、ほら眼を閉じて」

 

「………………」

「……通信は繋がりませんか。何かに妨害されてますね。と言うか、恐らくこちらの位置も丸分かりでしょう。詰み、ですね。……ハァ」

 

ゲイツの寝息が僅かに聞こえる。

バチリバチリと背中の傷は音を立て続ける。

 

ファムはそっと労るように彼の頬を撫でた。

 

「ゲイツ君、私ね……私、死ぬのが怖いんです。昔はそうじゃなかった筈なのに、ゲイツ君が生きていればそれだけで良かったのに、今は堪らなく死ぬのが怖い。不思議ですよね?人間でもないのに、壊れてるんでしょうか?……ふふっ。分かってますよ。ゲイツ君はそれで良いって言うんでしょ?俺がお前を守るって助けてくれるんですよね。だから今回も必ず守って下さいね。その為の道は私がナビゲートしてあげますから…………ぐぅっ!」

 

ゲイツの傷ついた足に手を当て、ファムは無理やり力を引き出す。

背中の火花は益々激しく散るが、それでも構わず搾り取り、足の傷を修復する。

 

「安心して下さい。ファムは最強なので、これぐらいじゃ死にませんとも。また暫くはコア生活ですが、時間をかけて…………またいつもみたいに」

 

まるで溶けるようにファムの肉体が消滅する。そして残ったコアはゲイツに寄り添うように横たわり、パキリっと嫌な音を立てて沈黙した。

 

 

274:俺らでジオウを神作にする

え?

 

275:俺らでジオウを神作にする

ヒビ入った!!?

 

276:俺らでジオウを神作にする

何で!?うそっ!?割れないよな!?このまま割れたりしないよな!?

 

277:俺らでジオウを神作にする

メディックの修復能力を再現したのか………だとすると完全消滅しなかっただけマシなのかな

 

278:俺らでジオウを神作にする

アンクを思い出して、胸がぎゅっとなった

 

279:俺らでジオウを神作にする

何か前にも同じとこにヒビ入ってたような気がするし、そこだけ脆くなってんのかな……

 

280:俺らでジオウを神作にする

どうしよう……ファムちゃんの死亡フラグが留まることを知らねぇ

 

281:俺らでジオウを神作にする

アナザーファントム。その世界の悪意の集合体ってだけあって、ロイミュードの力は使えてた感じか。今回は壊れた状態で無理やり引き出したからボディ消滅からのコアが破損しただけであって、真面目に戦えば本当にファムちゃんって強いのかも

 

282:俺らでジオウを神作にする

いや、ドライブモチーフ。メディックの力。雨。役満じゃねぇか……

 

283:俺らでジオウを神作にする

何がファムちゃんを駆り立てるんだ

 

284:俺らでジオウを神作にする

悪いこと言わねぇから、またスマホにでも隠れとけ

 

285:俺らでジオウを神作にする

しかし修繕で生身の肉体を治せなかったのが意外だったな。……ファムちゃんを助ける為に掴んだ力だからだろうか?それとも自分のことが無意識下で対象に入ってない?

 

286:俺らでジオウを神作にする

あの時、ウォッチは回収しようとしなければ状況はまだマシだったろうけど、ウォッチを残して逃げるとかあり得ないし、伏兵の存在なんて誰も思いもしなかったしで、このルートは強制イベントぽいな

 

287:俺らでジオウを神作にする

幸いなのはここでボディが消滅したので、チェイスみたいに特攻自爆する余地はなくなったということ

 

288:俺らでジオウを神作にする

ロボットだから死ぬのが怖い?

違うよ……君が人間になった証じゃないか。

 

289:俺らでジオウを神作にする

想いで限界を超えてくれ

 

290:俺らでジオウを神作にする

きっと今の二人なら乗り越えられる

 

291:俺らでジオウを神作にする

また遊園地行くんだぞ

 

292:俺らでジオウを神作にする

ここまで惚れた女が尽くしてくれるんだぞ?それに応えなくて何が男だ

 

293:俺らでジオウを神作にする

これまでのファムちゃんは自分の命なんてどうでも良かった。自分にとって価値あるものの為なら簡単に投げ出せるものだった。

でもゲイツ達といっぱい思い出を重ねて、その価値あるものに自分を入れることが出来たんだ。

 

人はそれを弱くなったと言うかもしれないけど、きっとそうじゃない。それは成長したってことなんだ。

 

294:俺らでジオウを神作にする

頼むからエタニティコンボみたいな強化は止めてくれ

 

295:俺らでジオウを神作にする

死んで強化じゃない。生きて強化。大好きな仮面ライダーとしての意地を見せる時だぜ

 

 

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