天才物理学者と筋肉バカのヒーローアカデミア   作:いぷしろん

104 / 104
戦兎「ついに100話突破!というわけで特別に今までのあらすじも語っていきますよ」

万丈「ってかそういうのは100話ピッタリでやるもんじゃねえのかよ!何で104話までやってんだよ!」

戦兎「仕方ないでしょ?渡された台本が104話目だったんだから。俺たちの出番がなかったの!」

万丈「じゃあ今まで何やってたんだよ」

一海「決まってんだろ!オレとみーたんのラブストーリーが…」

戦兎「んなわけないでしょうが!無駄話してないでさっさとあらすじやるよ!…ってことで、エボルトを倒した俺たちが作った新世界は、何と"個性"が存在する世界だった。」

一海「エボルト?なんのはなしだよ」

戦兎「あーそれはまた今度説明するとして…新世界創立から約11年後、オレは万丈と再会。雄英高校に通うことになる」

万丈「体育祭でクローズに初変身!ありゃ視聴率爆上げだろ!」

戦兎「そんな中幻徳や一海、美空や紗羽さんなどの旧ビルドメンバーとも再会するも記憶を持っていたのは万丈ただ一人だった。そんな中で幻徳や一海もローグ、グリスに再変身を果たす。」

一海「グリスに変身…そして華麗な身のこなしでみーたんに惚れられ、めでたく俺たちはゴールインしたのでありました!」

美空「だから勝手にゴールインしたことにしないで!私グリスのこと好きじゃないから!」

一海「み、みーたん…せめてヒーロー名じゃなくて本名で…」

万丈「こっちでも名前呼んでもらえないんだな」

一海「うるせえよエビフライ頭が。タルタルぶっかけんぞ」

戦兎「せっかく出番回ってきたからって喧嘩するんじゃないよ!…なんやかんやでかつての日常と力を少しずつ取り戻しつつ、俺たちは平和な学校生活を送っていたのでありました!というわけでどうなる第104話!」


















HEROS:RISING編
σ^2(1^1+2^2+3^3)=104話


平和の象徴の事実上引退、ヴィラン連合をはじめとするヴィランの隆盛、秋の日の長さとともに、かつての平和も失われつつあった。

 

目良「とまぁ、そういうわけで今後激しくなるであろうヴィラン犯罪を食い止めるためにも、次世代ヒーローの育成が急務となる…ヒーロー公安委員会の上層部はそう考えているようです。」

 

公安の目良がわざわざ雄英高校にやってきてまでそう語るのには訳があった。ホークスからのヴィラン連合の活動報告書には不気味なまでに動きが全くなかったからだ。それもそのはず。今はまだ泥花市事件より一ヶ月も前。犯罪を犯す余裕など彼らにはなかった。

 

しかしその静けさはより公安側の警戒を強固にしていた。なにか裏で準備しているに違いないと。

 

根津「そこで考案されたのがヒーロー科生徒による実務的ヒーロー活動推奨プロジェクトですか」

 

目良「ええ。先の脳無襲撃事件時に対応に当たったお宅の桐生戦兎氏はホークスやエンデヴァーに匹敵…いや、彼らを凌駕しうるほどの戦闘能力を有しています。彼だけじゃない…他の生徒さんも立派な生徒であると私は感じています。ご意見も多少はあると思いますが…何卒よろしくお願いします。」

 

そうして公安から話を持ちかけられたプロジェクトは、雄英内での審議の上、一ヶ月、すなわち泥花市事件の直後に実行に移ることとなった。

 

幻徳「というわけでヒーロー活動推奨プロジェクト…A組の勤務地は那歩島だ。駐在していたプロが引退したからな。後任が来るまでの間代理でヒーロー活動を行うことになった」

 

「「「ものすごくヒーローっぽいのキターッ!!!」」」

 

一同が一斉に湧き上がる。それもそのはず。インターンでもなく職場体験でもない、真のヒーロー活動ができるからだ。

 

幻徳「このプロジェクトは規定により俺たち教員が同行できない。何かあった場合はお前たちが責任を取ることになる。まあ…あまりトラブルを起こさないようにな」

 

戦兎「なんでこっちを見るんだよ」

 

幻徳「お前がいると必ず何か起こるからな」

 

戦兎「俺のせいじゃないでしょうが」

 

別にトラブルを起こしたくて起こしてるんじゃないんだけどなぁ…と頭を掻きながら戦兎はそう言った。とはいえ気を緩めてはいけない。今回何かあった場合は助けは借りられないのだから…

 

そして数日後。ついに那歩島にてヒーロー活動が始まることになった。那歩島は本州から遠く離れた南の島。もう本州では長袖の季節だと言うのに、沖縄本島よりもさらに南にあるこの島はまだ海水浴ができるくらいに日が照っていた。

 

戦兎「…ヒーロー活動…だよな?」

 

戦兎がやらされていたのは海岸のゴミ拾い。海水浴メインで遊びに来る観光客がまだまだ多いこの島では、海水浴を楽しむ人間を守ると言う目的でヒーロー科の何人かが派遣されていた。

 

轟「あんまり文句言うなよ。確かにヒーロー活動っぽくねえのはわかるが、ゴミ拾いも立派な活動だろ。」

 

戦兎「それはそうだけど…」

 

他のみんなは子供の救助や遊泳禁止区画の見回り、子供の監視や迷子探しなどなど、それっぽいことをしているのに対し、戦兎と轟はゴミ拾い…なんか釈然としない。

 

轟「…話は変わるが、九州での脳無襲撃事件の時オレの親父が…」

 

「きゃー!!!」

 

轟・戦兎「「ッ…!?」」

 

轟の話を遮るかのように甲高い悲鳴が響いた。自分たちのいる海岸線の近くだ。

 

戦兎「オレは現場に行くから轟は他のみんなを頼む!」

 

戦兎はそう言い残すと走って現場へと向かった。

 

蛙吹「戦兎ちゃん!ちょうどいいところに!ヴィランよ!」

 

現場にはすでに蛙吹と常闇がいた。障子、砂藤、峰田、瀬呂が避難誘導にあたっているが、みんなは生のヴィラン退治を見たいのか、なかなか避難が完了しない。むしろ…

 

「あれ桐生戦兎じゃね?ほら、体育祭の…」

 

「九州の脳無襲撃事件とかの…」

 

戦兎が現れたことで人が集まり始めてきた。

 

戦兎「避難が終わらないな…先にヴィランを倒すべきか。それでヴィランは…」

 

常闇「あそこの岩陰に潜んでいるんだが…単なるヴィランとは違うみたいなんだ。」

 

「私の夫が…苦しみ始めたと思ったら急にバケモノに…!!!」

 

常闇の隣にいた一般女性が戦兎にそう言ったその瞬間、戦兎はギョッとした顔つきで走り始めた。

 

戦兎「まさかッ…!」

 

人間がバケモノになるなんて現象、"個性"でなければたった一つしかない。それは…

 

戦兎「スマッシュ…!」

 

嫌な予感は的中した。そこにいたのはもがき苦しむアイススマッシュであった。

 

戦兎「なんでこんなところに…!」

 

そう言いながら戦兎はビルドドライバーを取り出し、ベルトを装着した。

 

蛙吹「戦兎ちゃん!何する気なの!?」

 

戦兎「あのスマッシュを倒す。そうすれば元の人間に戻るはずだ。」

 

戦兎はシャカシャカと二本のボトルを振りながらそう言った。

 

戦兎「さあ、実験を始めようか!」

 

Rabbit!Tank!Best Match!!!Are you ready!?】

 

戦兎「変身!!!」

 

鋼のムーンサルト!!!ラビットタンク!!!イェーイ!!!】

 

そして戦兎は仮面ライダービルド、ラビットタンクフォームに変身。それを見ていた外野もうおー!と声をあげて戦兎を応援する。

 

戦兎「勝利の法則は決まった!」

 

ホップスプリンガーによるハイジャンプで一気に敵まで距離を詰めて殴りかかる。そのまま交互に数発パンチをお見舞いする。敵もすかさず冷気を吹き放ってくるが後ろに大きく飛ぶことで回避する。

 

戦兎「よっと!」

 

さらに戦兎はドリルクラッシャーを召喚。一撃、二撃と複数回切り裂いた後、フェンシングの容量で敵の腹部を突いた。

 

戦兎「せっかくだ。新しいボトルも試してみるか!」

 

そういうと戦兎はさらに二つのボトルをポケットから取り出した。

 

Hachi!Sensuikan!Best Match!!!Are you ready!?】

 

戦兎「ビルドアップ!」

 

深海の仕事人!!!ハチマリン!!!イェーイ!!!】

 

そして戦兎は仮面ライダービルド、ハチマリンフォームへと変身。すると突然海の中に潜り始めた。

 

戦兎「…ん?…なんだ?」

 

身を隠すために海に潜ったが、戦兎の複眼が謎の物質を捉えた。この海の水は何かが変だ。

 

戦兎「…これが原因か…?って、油断している場合じゃないな!」

 

スマッシュはすかさず戦兎を狙うように海を凍らせてくる。早く倒さねばと、戦兎は海の中から的確なショットでスマッシュの体を数発撃ち抜いた。しかも体が痺れて動けなくなる、麻痺毒付きの針の弾だ。

 

戦兎「これでフィニッシュだ!」

 

【Ready Go!!!Vortex Finish!!!イェーイ!!!】

 

戦兎がレバーを回すと必殺技が発動。海の中から痺れているスマッシュに向かって魚雷が突如現れる。魚雷の尻尾からは軌道を描くように白い点線が伸びる。その魚雷がスマッシュに直撃した次の瞬間、白線をなぞるように海からビルドが登場。そのままハチの羽で高く飛び上がったかと思えば、魚雷由来のエネルギー噴射でスマッシュにライダーキックをお見舞いした。

 

戦兎「はぁぁぁぁぁ!!!」

 

ライダーキックを喰らったスマッシュは緑色の爆発を放って気絶。スマッシュ討伐の様子を見ていた観光客たちが一斉に拍手した。

 

戦兎「よっと」

 

エンプティボトルを取り出し、スマッシュに向けると成分が回収される。するとスマッシュになっていた被害者の姿が露わになった。

 

「あなた!」

 

先ほどの女性が急いで彼の元に駆け寄り、身体を起こす。

 

「ありがとうございます…」

 

戦兎「体力を消耗してると思います。一応ケアのために俺たちのヒーロー事務所で休んで行ってください。常闇!蛙吹!この方をヒーロー事務所まで!」

 

蛙吹「分かったわ。戦兎ちゃんはこれからどうするの?」

 

戦兎「スマッシュ…あの化け物になってしまった原因を探ってくる。心当たりがあるからな。それまで人を近づかないよう轟たちにも伝えておいてくれ」

 

蛙吹に伝達を頼み、そのまま戦兎は海に潜って行った。

 

戦兎「戦いの時のあの反応は一体…」

 

戦兎が感じた違和感。それは海の中に漂うネビュラガスのような成分だった。確かにネビュラガスに似ている成分であるが、間違いなくネビュラガスではない。というかネビュラガスであれば空気中に霧散してしまうため、とんでもない量の濃度が出ているのであれば流石にこの島に来たタイミングで気づくはず。

しかしスマッシュは確かにネビュラガスからしか生まれないため、余計に謎なのだ。

 

戦兎「ヴィラン連合によるものか…?それともネビュラガスの…」

 

そうこう考えるうちにどんどん海の奥底へと潜っていく。深く進むにつれ、謎の成分が濃くなり続け、とうとうその成分の発生源であろう湧き出しを発見した。

 

戦兎「これか…!」

 

"それ"はプレートの地殻変動により高圧力となった海底から押し出されるようにして噴出していた。"それ"は確かにネビュラガスと同等以上の成分を持ち、さらに人をスマッシュにさせる効果もある。しかも地球の高温高圧化で生まれたせいか、液体として"それ"は存在していた。

 

戦兎「…調べてみる必要がありそうだな…」

 

ひとまずサンプル用に1Lほど採取。そのまま海面へと上昇しに向かった。

 

戦兎「ネビュラガスと同等の成分を持つ液体か…。十中八九ネビュラガスが高温高圧化で液化したものだろうな…」

 

戦兎にとってはまだ見ぬ謎の物質。どんな性質を持つのか全く持って計り知れない。

本来なら存在しなかったであろう液体が新世界創世の影響で作られてしまったのだ。存在しないはずの液体。そう、これは…

 

戦兎「幻の液体(ファントムリキッド)ってとこだな。早く調べたいなぁ!」

 

ファントムリキッドの発見。遥か遠くに離れた小島で新たな科学を発見した天才物理学者は少しだけ舞い上がっていた。




万丈『…俺もしかしてまだしばらく出番ねえの?』

戦兎「仕方ないだろ?これはA組がメインなんだから。わざわざ電話してまで出番作ってるんだから感謝しなさいよ」

万丈『しょうがねえなぁ。で、これ何のコーナーだっけ?』

戦兎「サポートアイテム紹介のコーナーでしょうが!A組のみんなに俺がサポートアイテム作ってあげたのにもう忘れたのかよ。」

万丈『仕方ねえだろ何ヶ月も空いてたんだから』

戦兎「そんなメタいこというなよ。まあいいや。今回紹介するのは…」

麗日「はい!出席番号5番!麗日お茶子です!」

万丈『麗日のか!…って、どんなサポートアイテムだっけ?』

麗日「えっと…手みたいなやつ?私もよくわからんのよね。ほら、対抗戦のときはトラブルばっかで…」

戦兎「だとおもったよ。詳しい説明はこんな感じだな」



05.麗日お茶子
『OCKゴーストハンド』
浮遊型の手型サポートアイテム。最大で4個まで操ることができる。大きさはゴリラの手の大きさほど。ヘッドギアから脳波を測ることで機械の両手を操ることができ、手首部分の噴射口によって自由に移動が可能。他にもロケットパンチで攻撃したり、捕縛したりなどなど、幅広いことに応用できる他、うまく操ることができれば細かい操作も可能。握力は最大80kgある。一度ゼログラビティで浮かせて仕舞えば特に負荷はなく、脳とシンクロしているため、細かい指示がなくとも容易に操ることができる。
また迷彩機能を搭載しているため、透明化して奇襲するなどの戦法も可能なようだ。

フルボトル:おばけフルボトル



麗日「わっ、こんなにいろいろついてたんや…!全然知らんかった…。」

戦兎「殴ったり投げたり、GMAを活かすならこういう手の形の方がいいと思ってな。その分操るのは大変だと思うけど…」

麗日「いや、そっちの方が燃えるよ!私頑張る!」

万丈『いつか戦兎もぶん投げられたりしてな!』

戦兎「ありえるかもな。何たってこれは天ッッッ才物理学者のこのオレが作った発!明!品!なんだからな」

麗日「…それ誇れることなん?」

戦兎「まあ何はともあれ、次は第105話!お楽しみに!」
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