天才物理学者と筋肉バカのヒーローアカデミア   作:いぷしろん

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戦兎「仮面ライダービルドで天ッ才物理学者の桐生戦兎は、救助訓練でUSJにバスで行くことになった。緑谷の“個性"の話や誰が人気が出るのかなんていう話をしながらバスに揺られること数分。USJについたは良いもののなんとそこでまさかの敵が侵入。外部との通信もできない中、脱出を試みようと天ッ才物理学者の桐生戦兎は仮面ライダービルド、ロケットパンダフォームへと変身!ところが脱出しようとしたところで黒いモヤの敵に捕まってしまい、脳無と呼ばれる敵と対峙することになった。しっかしロケットパンダフォームはパンダハーフボディのあの可愛らしいフォルムでロケットハーフボディを使って宙を舞うビルドは…」

相澤「おいいつまでダラダラとあらすじをやっているんだ。さっさと本編に入れ。」

戦兎「げっ、合理的おじさんこと相澤先生…!」

相澤「お前は陰で俺のことを合理的おじさんと呼んでいたのか…。」

戦兎「ってかなんで相澤先生があらすじ紹介に乱入してるんですか。」

相澤「万丈はUSJにいないからな。そのかわりだ。」

戦兎「最ッ悪だ。せっかく1人だから思う存分あらすじしようと思ったのに…。これならまだ万丈の方が…」

相澤「何か言ったか?」

戦兎「な、なんでもございません!ってわけで相澤先生がうるさいんでさっさと12話言っちゃって!」












sf(3)=Π[k=1→3]3!=12話

死柄木「やれ。脳無。」

 

リーダー格の敵、死柄木がそう言うと脳無は目にもとまらぬスピードで戦兎の方へ飛び込み、右ストレートを喰らわせる。なんとかガードが間に合うもビルドの防御力では足りないのだろうか。さらに猛烈なラッシュが続くが対処できずに後ずさってしまう。

 

戦兎「つ、強い…!ラビットタンクスパークリング並、いやそれ以上か…!」

 

死柄木「当たり前だ。コイツは対オールマイト用に改造したからな。」

 

戦兎も負けじとパンダハーフボディの右手の巨大な爪(ジャイアントスクラッチャー)を脳無の攻撃を喰らいながら怯む事なく振り下ろす。順調に脳無に対してダメージを与えていくが…

 

戦兎「傷が…治っていく…。」

 

爪をいくら振り下ろしても、その傷跡は何事もなかったかのように癒えてゆく。

 

死柄木「超回復。脳無の“個性"だ。」

 

そう説明する死柄木に一瞬目を向ける。その瞬間に渾身の右ストレートをボディに喰らってしまい、吹き飛ばされてしまう。

 

戦兎「"個性"無しでこのパワーってことかよ…。」

 

死柄木「言ったろ?オールマイトを殺す為に"改造した"んだ。やっぱり生徒が相手にするには厳しいかな?」

 

戦兎はゆっくりと立ち上がる。そして両方のフルボトルを引き抜き、新たな2本のフルボトルを取り出す。

 

戦兎「それでも俺たちは負けるわけにはいかない。悪に屈するわけにはいかないんだよ!」

 

2本のボトルのキャップの向きを揃え、その2本をベルトに挿し込む。

 

Lion!Diamond! Are you ready!?】

 

戦兎「ビルドアップ!」

 

トライアルフォームの音声が流れ、戦兎は仮面ライダービルド、ライオンダイヤモンドフォームへと変身する。

 

死柄木「なるほど。使うボトルで姿が変わるのか。しかし所詮はヒーローの卵。脳無には敵わない。」

 

戦兎「本当にそうかな?」

 

再び脳無は戦兎に襲いかかる。蹴りを入れたり殴ったり、首を掴んで投げつけようとする。しかし戦兎は一切微動だにせずそこに立っていた。

 

死柄木「攻撃が効いてない…。」

 

それどころか戦兎は右腕に付いているゴルドライオガントレットの咆哮衝撃波で脳無を後退りさせた。

戦兎に攻撃が効かないのは、自身の爪のレオメタルクロー以外からの武器等の攻撃をほとんど通さないライオチェストアーマーと敵の攻撃を受け流すシャインチェストアーマーから成るアーマー、ダイヤモンドハーフボディの左肩についているBLDプリズムショルダーから展開されるダイヤモンドのシールドにより、ビルドの中でも指折りの防御力を誇っていたからである。

 

戦兎「ほらほら、かかってきなさいよ。」

 

戦兎は脳無を煽る。それに応えるように脳無は戦兎の首元を掴み上げ、地面に押し付ける。さらに馬乗りになって戦兎を殴りまくるも、全くもって戦兎にダメージは入らない。

 

戦兎「今度はこっちの番だ!」

 

殴りかかる脳無の右腕を左腕で掴み、脳無の脳部分に衝撃波を食らわせる。脳無は脳を攻撃されたからか、立ちくらみを起こし後ろに下がった。その瞬間、戦兎はボルテックレバーを回す。

 

【Ready Go!!!Vortex Attack!!!】

 

無数のダイヤモンドの粒を宙に生成。そしてこのフォームに変身してから食らっていた衝撃を全てエネルギーに変え、ゴルドライオガントレットからライオン型エネルギー弾をそのダイヤモンドの粒と共に脳無へとぶつける。

 

戦兎「やったか…!」

 

しかし脳無はそこに立っていた。何ともないような顔で。

 

死柄木「これはショック吸収だな。」

 

戦兎「何だと?“個性"は超回復じゃないのか!?」

 

死柄木「別に一つとは言ってないだろ?」

 

戦兎「そんなのアリかよ…。」

 

物理的攻撃ではないエネルギー弾なら超回復の影響を受けないと考えた戦兎だったが、"個性"2つ持ちと言う常識外れな脳無によりその攻撃は防がれてしまう。

 

戦兎「だったら超回復する前に倒す!」

 

Ninja!Comic! Best Match!!!Are you ready!?】

 

戦兎「ビルドアップ!」

 

忍びのエンターテイナー!!!ニンニンコミック!!!イェーイ!!!】

 

戦兎はさらに仮面ライダービルド、ニンニンコミックフォームへと変身。右手に専用武器の四コマ忍法刀を構える。

 

【分身の術!!!】

 

戦兎は四コマ忍法刀のボルテックトリガーを一度引き、分身を9体出現させる。そして目にとまらぬ早技で各々が四コマ忍法刀で再生する前にどんどんと斬りつける。

 

死柄木「分身か。忍者みたいdー。」

 

死柄木がそう言いかけた時、突然テープのような平べったい物が死柄木の方へ向かってきた。死柄木は危機一髪で避ける。

 

死柄木「もうアイツらを倒したのか。イレイザーヘッド。」

 

相澤「戦兎!しばらくそいつの相手は任せる!コイツを片付けるまで耐えろ!」

 

戦兎「分かりました!」

 

死柄木「無視かよ…。そんでもって俺を倒す前提でいるのが腹立たしい…。」

 

死柄木はついに動き出し、相澤へと襲い掛かる。

 

相澤「お前たちが本命か…!」

 

相澤は特殊な捕縛武器で優位に戦闘を進める。しかし死柄木は不気味な様子で、なにやらブツブツと秒数をカウントしながら攻撃を行う。

 

死柄木「動き回るのでわかり辛いけど、髪が下がる瞬間がある。アクション終えるごとだ。」

 

死柄木は相澤の捕縛武器を掴むが相澤はそれを引っ張り、自身の元へ死柄木を引き寄せる。

 

死柄木「そして、その間隔は段々短くなってる。」

 

そのまま肘で死柄木の溝落ちを狙うが…

 

死柄木「無理をするなよ。イレイザーヘッド。」

 

その彼の肘をしっかりと握りしめる。彼の“個性"だろうか、相澤の右肘は皮膚からボロボロと崩れ落ち、筋肉が剥き出しになった。すぐに右足で死柄木を蹴って距離を取るものの、もう右腕は使い物にならない。

 

戦兎「相澤先生ッ!!!」

 

戦兎はすぐに駆けつけようとするも、脳無に阻まれてしまう。攻撃の手を緩めてしまったせいで、結局今までの攻撃も水の泡となってしまった。

 

死柄木「その"個性"じゃ集団との長期決戦は向いてなくないか?君が得意なのはあくまで『奇襲からの短期決戦』じゃないか?それでも真正面から飛び込んできたのは生徒に安心を与える為か?かっこいいなぁ。かっこいいなぁ。ところでヒーロー。本命は俺じゃない。」

 

その瞬間、戦兎を相手していた脳無が瞬時に駆けつけ、相澤の右腕を折りながら相澤を伏せ倒し、地面に彼の頭を押し付けた。

 

戦兎「先生を離せ!!!」

 

【風遁の術!!!竜巻斬り!!!】

 

戦兎はボルテックトリガーを3回引き、四コマ忍法刀に竜巻を纏わせる。そしてそのまま斬りかかるも、左手で余裕綽々と脳無に止められる。さらに脳無は右手でそのまま戦兎の首元をガッチリと掴み、そのまま持ち上げた。

 

戦兎「クソッ…!これでも敵わないのか…!」

 

脳無は左手で強引に四コマ忍法刀を戦兎から奪い取り、そこら辺に投げ捨てる。さらに戦兎を地面に何度も叩きつけ、しまいには戦兎を乱暴に投げつけた。戦兎はベルトの強制変身解除機能によって変身が解ける。

 

戦兎「やっぱりコイツを使わないとダメか…。」

 

ボロボロになった戦兎はいつものトレンチコートのポケットから、かつて葛城巧が作った禁断のアイテム、ハザードトリガーを取り出す。

怪力を誇るゴリラモンドフォームに変身出来ない以上、ハザードトリガーの力を使ってハザードフォームに変身するしか反撃する手段はない。しかし戦兎にはやはり"制御不能"という点が頭をよぎる。身体が再構築された現在の戦兎のハザードレベルは3.5程度。前世界で初めて使ったのが4.0程度であることを考えると、暴走する危険性の方が極めて高く、暴走に至るまでの速さも以前に比べるとより速くなっている。加えて脳無以外に誰にも自身を止められる人がいない。これらの要素を天秤にかけると、やはりそれを使うという決断は出来ない。

 

死柄木「フォームチェンジした時は中々だったが、やっぱり脳無には敵わなかったか…。」

 

黒霧「死柄木弔。」

 

その時、黒霧が死柄木の元に現れた。

 

死柄木「13号は殺ったか?」

 

黒霧「行動不能には出来たものの散らし損ねた生徒がおりまして…。一名逃げられました。」

 

死柄木「はぁ?黒霧お前…。お前がワープゲートじゃなかったら粉々にしてたよ。さすがに何十人ものプロ相手じゃ敵わない。ゲームオーバーだ。帰ろっか。」

 

戦兎(帰る…?帰るって言ったのか!?)

 

戦兎は死柄木のその言葉を不審に思いながら、それでもハザードトリガーを使わずに済むということに少し安堵していた。これで人が死ぬこともない…はずだった。

 

死柄木「けどもその前に平和の象徴としての矜持を少しでもへし折って帰ろう…!」

 

目をグイッと開き、その白くて死人のような冷たい手を戦兎の顔に近づける。しかし戦兎にその手が触れる前に手が止まった。

 

死柄木「本っ当カッコイイぜ。イレイザーヘッド。」

 

相澤が手に触れる直前に顔をグイッと上げ、死柄木を睨みつけて"個性"を消していた。しかし脳無が相澤に近づき、頭を鷲掴んでゴッ!と地面に押し付けた。

その瞬間、何かが水の溜まっている方からバシャバシャと音を立てながら走って近づいてきたのに戦兎は気づいた。走ってきていたのは…緑谷だった。

 

緑谷「その手を離せええええッ!!!!!」

 

戦兎「来るな緑谷ッ!!!」

 

緑谷「SMAAAAAASH!!!」

 

緑谷の圧倒的パワーによって凄まじい勢いの爆風が生まれる。あまりの凄さにみんなが目を瞑ってしまった。数秒経って周囲が静かになったころ、戦兎は目を開けた。

 

死柄木「いい動きをするなあ。スマッシュってオールマイトのフォロワーかい?」

 

死柄木は爆風で吹き飛ばされたかと思われたが、それを防ぐように脳無が間に入りその衝撃を全て吸収していた。

こんな時に力の調整が上手くいった…と一瞬思っていた緑谷も、全く攻撃が効いていない様子をみて、絶望した顔を見せた。

 

死柄木「まあいいや。脳無。ソイツを殺せ」

 

戦兎「マズイッ!」

 

このままでは緑谷が殺されてしまう。それだけはなんとしてでも回避しなければならぬと、戦兎は右手に持っているハザードトリガーの保護カバー(セキュリティクリアカバー)を急いで外す。そしてついに戦兎はハザードトリガーの起動スイッチ(BLDハザードスイッチ)を起動し…

 

「もう大丈夫!!!私が来た!!!」

 

戦兎がBLDハザードスイッチを起動する直前にオールマイトが現れた。彼のその怒り心頭の声がUSJ内に響き渡る。敵にも、そして生徒たちを不安にさせてしまった己にも。

 

死柄木「オールマイト。ようやくきた…!ゲーム再開、コンテニューだ…!」

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