万丈「そんなに強かったのか?その脳無ってやつ。」
戦兎「もしかしたらラビットタンクスパークリングでも勝てないかもな。」
万丈「マジかよ!俺が授業受けてる時にそんな奴が入ってきてたのかよ…。」
戦兎「ま、それをぶっ飛ばしたオールマイトもやべえけどな。ギリギリだったらしいけど。」
万丈「オールマイト強すぎんだろ…。なあ、その戦いってどんな感じだったんだ?簡単に説明してくれよ。」
戦兎「そりゃもうボカンボコンのズドドドドって感じで脳無をドカーン!って感じだったな。」
万丈「さっぱりわかんねえ!もっとわかるように説明しろよ!」
戦兎「一言で簡単に語れないのが"天才"なの!そしてなんやかんやあって死柄木弔率いる敵連合は撤退。穏やかな日常が戻って来たのであった!ってなわけでどうなる第14話!」
C(n)=(2n)!/n!(n+1)!⇒C(4)=14話
USJ事件から4日後。臨時休校期間を経て久々に登校したA組生徒。あんなことがあったのにも関わらず、彼らはいつも通りそこに座っていた。
飯田「皆、朝のHRが始まる!席につけー!!」
瀬呂「ついてるよ。ついてねえのはお前だけだ。」
しかし彼らは他の生徒以上に成長していた。あの事件が彼らを成長させたのだ。それは戦兎も例外ではない。
飯田が座って少しすると、ドアがガラッと開いた。
相澤「お早う。」
「「「相澤先生復帰早えええ!!!」」」
全身に包帯を巻き、まるで何事もなかったかのように入ってきて教鞭を取ろうとする相澤先生に皆は「流石プロヒーロー!」というような眼差しを向けていた。
相澤「俺の安否はどうでも良い。何よりまだ戦いは終わってねぇ。」
その相澤の言葉に皆唾を飲む。
相澤「雄英体育祭が迫ってる」
「「「クソ学校っぽいのキター!!!」」」
その言葉を聞いて生徒たちは一気にテンションが上がった。しかし戦兎は首を傾げている。
戦兎「雄英体育祭…?」
切島「マジか!もしかして戦兎知らねえのか!?」
戦兎の前に座っていた切島が後ろを向いて驚きの表情でそう言った。相澤は戦兎の方を見ながら
相澤「知らない奴はいないだろうが、ウチの体育祭は日本のビッグイベントの一つ。今は規模も人口も縮小し、形骸化したが、かつて世界中の人々が熱狂した世界規模の催し物。現代の日本においてその『かつてのオリンピック』にあたるのが雄英体育祭だ。」
と説明する。相澤に続き八百万や上鳴、耳郎なども補足するような形で説明した。そもそも11年もいてこれほど常識を知らないのはおかしいほどではあるが、戦兎の研究に集中すると他のことが視野に入らなくなるという性格のせいだろう。
麗日「ちょっと待って!敵に侵入されたばかりなのに大丈夫なんですか!?」
ガヤガヤと周囲が騒がしくなって来る中、1人手をあげて開催に異論を示す。
相澤「逆に開催することで雄英の危機管理体制が盤石だと示すって考えらしい。警備は例年の五倍に強化するそうだ。何より雄英の体育祭は最大のチャンス。プロに見込まれればその場で将来が拓けるわけだ。年に一回、計三回だけ。ヒーロー志すなら絶対に外せないイベントだ。」
彼がそういうとクラスは一層士気が高まって言った。
相澤「だが、その前に今日のヒーロー基礎学の訓練だ。今日はヴィラン共のせいで出来なかった救助訓練をUSJでやる。雄英体育祭前だからって気を抜くなよお前ら。」
「「「ハイッ!!!」」」
相澤の言葉にビクッと反応し、即座に返事をする生徒たち。
ここからは本来原作にはない、雄英体育祭の前のちょっとした訓練の様子である。アニメオリジナルのため、ネタバレを回避したい方はここでブラウザバックをすることを推奨しよう。
13号「あんなことがありましたが授業は授業!ということで救助訓練を行なっていきましょう!」
まずは山岳での訓練として山岳地帯に集められた生徒たち。緑谷はここにいないオールマイトのことを気にかけるが、『知るか、あんな奴』と相澤は一蹴した。
13号「訓練想定として、登山客3名が誤ってこの谷底へと脱落。一名は頭を激しく打ち付け意識不明。残りの2人は足を骨折して救助要請…と言う設定です。」
13号がそう説明すると、生徒たちは初めての救助訓練の規模の大きさに驚き騒いでいた。特に気合を入れていたのは緑谷、麗日、飯田であった。しかし早速フラグ回収と言うべきか、彼らは救助される役になってしまう。
相澤「よし、ではまず救助要請で駆けつけたと仮定してこの4人からだ。」
そうして選ばれたのが爆豪、八百万、轟、常闇の4人だった。どの人も戦闘に秀でており、救助にはあまり向かないチーム編成だと思われる。
そして5人に与えられたのは人1人が横たわれるくらいのリフトと頑丈な紐。これらをうまく使い、3人を助けなければならない。
爆豪「なんで俺がデクのやつを助けなきゃならんのだ!!!」
救助対象に緑谷がいるためキレているが蛙吹が『アニメフェスタだから』というなんともメタイ理由で言い返した。
轟「…それじゃあ始めるぞ。誰が降りる?」
爆豪がキレている間に轟が仕切り始める。爆豪は『降りるまでもねえ!!!』と突っかかるもそれを無視して自身の考えを喋る。それにさらに腹を立てた爆豪だったが、八百万が一言。『おやめなさい!』と一喝した。さらにそのまま2人に説教を開始。2人とも言い返すことができず、轟の言ったプランで救助を始めた。
八百万が動滑車を作り、紐で持ち上げる力を分散。常闇が下で救助し、リフトを轟と爆豪で引っ張り上げる。無事、飯田と麗日の2人を救助し、残るは緑谷だけとなった。
13号「“個性"をうまく作用させ合い、効率よく作業する。一組目にしては模範的な救助方法だと思います!」
瀬呂「1人ただ紐引っ張ってるだけのやついますよ!」
瀬呂は爆豪の方を見て笑う。爆豪もそれに対し『うるせえ黙れや!!!』と言い返す。
13号「自身の“個性"がうまく使えないと判断した場合、それは正しい。最近のプロは自分が自分が、と前に出て帰って邪魔をしてしまうことも多々あります。それに何事も1人では解決できません。彼のような人材と救助道具あってこそ救助が捗るのです!試しに最後の1人を…入試首席の戦兎くん。ここの道具を使わず、君1人で救助してみてごらんなさいな。」
13号は戦兎の方を指差してそう言った。戦兎は『分かりました。』と返事をしてビルドドライバーを腰に巻きつけた。
戦兎「ようやくこのベストマッチの出番か!」
そう言いながら2本のボトルを取り出し、シャカシャカとボトルを振り始める。
切島「いや〜先生、こういうのもなんですけど人選ミスかと思うな…」
切島は13号にそういうも、13号はなんのことだかわからない様子。いくら生徒といえど、戦兎のフルボトルを全て認識しているわけではなかった。
【Rose!Helicopter! Best Match!!!Are you ready!?】
戦兎「変身!」
【情熱の扇風機!!!ローズコプター!!!イェーイ!!!】
救助するために変身したのは仮面ライダービルド、ローズコプターフォームだった。変身した瞬間、戦兎の
八百万「これは…薔薇の香り…?」
麗日「落ち着く…」
さらにローズハーフボディから発せられる花の香りがここにいる人たちを落ち着かせる。
そして戦兎は背中のバトローターブレードを回転させ、真上から緑谷を覗き込みつつ、右腕のイバラッシュアームから伸びる黒い鞭で緑谷を捕捉。そのままゆっくりと持ち上げ、無事に緑谷を救助した。
13号「あー…えーっと…実に見事です。今回は上手く救助できましたが、“個性"によっては救助出来なかったり、役に立つ"個性"を持っていたとしても1人じゃ救助できないことがあると言うことも覚えて帰って行ってください!では次の組の救助訓練を始めましょう!」
入試首席でも1人での救助はとても難しい…というようなことを伝えたかったのだろうが、ビルドが高性能すぎた故に、少し慌てながら13号はそう言った。しかし他のみんなはこのことが予想できていたようで、13号を慰めたり『そりゃそうだよなぁ』と言うものもいた。
そして山岳地帯での訓練を終え、生徒たちは次の訓練場所へと向かった。
13号「次はこちら、倒壊ゾーンです!この倒壊ゾーンでの訓練想定は、震災直後の都市部。被災者の数、位置は何も分からない状態でなるべく多くを助ける訓練です。8分の制限時間を設定し、5人組で救助を行います。残りの16名は各々好きな場所に隠れて救助を待つこと。ただしそのうち8名は声を出せない状態と仮定します。それでは最初の5人組は…こちら!」
最初に救助を行うのは、緑谷、戦兎、爆豪、峰田、麗日の5人だった。爆豪はチームが緑谷と同じだったことにキレるが、麗日は『アニメフェスタだから』と言うまたもやメタイ発言で説明する。
13号「要救助者側が隠れて2分。それでは捜索訓練を始めます!では出動!」
13号は右腕を高く上げ、開始の合図を行った。
緑谷「よし、とりあえずみんな散らばって…」
爆豪「指図すんな!!!俺について来いカスども!!!」
緑谷が全てを言い終わる前に爆豪は飛び出して何処かへ行ってしまった。峰田は『なんだアイツ!勝手なやつだなあ!!!』と憤慨するも戦兎がなんとか峰田を宥める。
戦兎「アイツは勝手に行っちゃったからほっとくとして、とにかく救助者を探そう。」
緑谷「それじゃあ四方に散らばって…」
戦兎「ちょっと待った。それだと合理的じゃないだろ?な、相澤先生。」
散らばろうとする緑谷の腕を掴み、そう言ったあとスタート地点にいる相澤の方をチラッとみてそう言った。
麗日「でもどこにいるか分かんないんだし…」
戦兎「だったらどこに隠れているのかを知ればいいだけの話だ。」
峰田「それが分かったら苦労しねえんだよなぁ!」
峰田がそう言うも、戦兎はチッチッチ、と指を振って言い返し、新たなボトルを出した。
【Same!Bike! Best Match!!!Are you ready!?】
戦兎「ビルドアップ!」
【独走ハンター!!!サメバイク!!!イェーイ!!!】
そして戦兎は仮面ライダービルド、サメバイクフォームへと変身した。
緑谷「サメバイク!新しいフォームだ!…でもサメはともかくバイクのボトルなんてどこから…」
戦兎「友達から採取したんだよ。まあ細かいことは気にすんな。」
そして戦兎は右の複眼のライトアイハンドラーと左の複眼のロレンチーニフェイスモジュールを上手く使って要救助者の位置を特定する。
ちなみに戦兎はこの時、バイクフルボトルを友達…つまり美空から手に入れていた。本当は美空の善意に付け込み、60本分全て揃うまで採取する予定だったらしいが、1ヶ月に1、2本程度しか採取出来ないのか、美空が回復しても成分は採取できなかったらしい。
麗日「どう?場所は分かった?」
戦兎「ああ…。でもおかしいんだ。反応が24人分ある。ここには生徒21人と相澤先生、13号しかいないはずだから1人分多い。もしかしたら…。」
緑谷「ヴィラン!?」
緑谷が大きな声を出してそう言った。先生たちもその言葉にビクッと反応する。
相澤「それは本当か…?もし今ヴィランがいるとしても俺たちはこんな状態だ。対処できない。悪いがお前たちだけで上手くやってもらうしかないな。」
相澤がそう言った瞬間、遠くの方からドカン!という大きな音が聞こえ、大量の土埃が宙を舞った。
戦兎「とにかく俺は向こうに行ってヴィランと戦う。」
緑谷「僕も行くよ!敵が1人なら数で制圧できるかもしれない。」
戦兎「分かった。後ろに乗れ。」
戦兎はそう言ってビルドフォンにライオンフルボトルを差し込み、2人はマシンビルダーにまたがる。
峰田「嘘だろ!?アイツと戦うってのかよ!逃げろよ!前のヴィランもやばかっただろ!」
戦兎「でもそれは戦わないことの理由にはならない。そうだろ?」
峰田にその一言を告げると戦兎はエンジンを吹かして大きな音が聞こえた方向へと向かった。
峰田「なんだよ…。戦兎も緑谷もカッコいいことしやがってよぉ…。」
麗日「私たちもヴィランのところに行こう!」
そして2人も彼らに続いて走り出した。それとほぼ同時期に、他の生徒たちも大爆発の起こった場所へ向かっていた。
ヴィラン「出て来いよ!クソ野郎ども!!!」
戦兎「お望み通り出てきたやったぞ。」
周囲のビルを破壊しながら闊歩している厳ついマスクを被ったヴィランの目の前に戦兎と緑谷が現れる。しかしそのヴィランの右手には…
緑谷「と、轟くん!?」
おそらくこのクラスでは強さランキングTOP3内に入るであろう轟焦凍が気絶し、ヴィランに捕まっていた。
ヴィラン「次はお前らからぶっ潰してやるッ!」
そのヴィランは轟を投げ捨て、物凄いスピードで襲い掛かろうとするが、後ろから爆豪がやってきてヴィランの背中で大きな爆発を起こした。さらに続々と他の生徒たちが集まってくる。
爆豪「なに勝手なことしてんだクソヴィラン!」
切島「4日前に捕まっとけば良いものを…!今なら雄英生徒21人が相手になるぜ!」
爆豪を中心に迅速に集まった雄英生徒たちは先頭態勢に入る。誰も様子は見せず、ヴィランに立ち向かっていくようだ。
ヴィラン「そんなに死にたいのか!だったら殺してやるよ!!!」
ヴィランは爆豪を殴ろうとするが、得意な小回りの効く爆破を使って背中に回り込み、背中へ直接爆破を叩き込む。
ヴィラン「全く効いてないなぁ爆発野郎!」
しかしヴィランには全く効かず、右腕を掴まれ、爆豪をぶんぶんと振り回し、遠くへ放り投げた。
戦兎「爆豪ッ!」
緑谷「かっちゃん!!!」
ヴィラン「今度はお前が相手だ!」
戦兎と緑谷が爆豪のことを気にしたのも束の間、ヴィランは次に戦兎の方に標的を定める。図体の高い割にスピードが速いヴィランではあるが、
ヴィラン「ちょこまかと動くんじゃねえ!」
そう言ってヴィランは大振りのストレートパンチをするが、戦兎はジャンプしながら後退する。
戦兎「そう言われても無理に決まってるでしょうが!」
戦兎はそう言い返すと、ベルトのボルテックレバーを素早く回転させた。
【Ready Go!!!Vortex Finish!!!イェーイ!!!】
空中には実在、非実在のありとあらゆるサメのエネルギー体が、地上には大量のマシンビルダー郡が召還された。
ヴィラン「…え?あ、ちょっ、それマジ?」
威勢の良かったヴィランはあまりの数に圧倒され、狼狽えていた。
さらに戦兎は空高く飛び上がり、サメやマシンビルダーの突撃と共にライダーキックをしようとする。
ヴィラン「ちょっと待って桐生少年!オールマイト!私オールマイトだから!」
被っていたマスクを脱ぎ、素顔を見せるオールマイト。しかし勢いをつけてしまったビルドのキックはもう止められない止まらない。戦兎は慌てふためくも推進力は止まることを許さなかった。しかし…
緑谷「デラウェア…スマッシュ!!!」
緑谷が咄嗟にデラウェア・スマッシュを放ち、その爆風で戦兎の軌道を少し横にズラした。残るはバイクとサメの大群だったが、それらは全てオールマイトに直撃した。止められなかったと言うより生徒たちはわざと止めなかったと言う方が適切だろう。
オールマイト「ちょっ、桐生少年ッ!待って!止めて!痛い!痛いから!みんな助けて!」
切島「そりゃあないぜオールマイト。爆豪と戦兎に攻撃しといてよ。」
オールマイト「だって本気で行かないと訓練にならないし…」
どうやらこれはオールマイトがサプライズで仕組んだ訓練らしい。相澤先生はこれのことはあまり良くないと思っていたようだが、どうしてもやりたいというので仕方なく許可したとのこと。
オールマイト「まあでもみんなヴィランが出た時に迅速に駆け付けたのはよかった!戦兎少年も、ちょっとやりすぎだと思うが対応はバッチリだったぞ!」
「「「『バッチリだったぞ』じゃねえよオールマイト!!!」」」
生徒たちの多くがそう言い返し、恐怖を感じさせた報復としてしばらくオールマイトを責め続けた。
緑谷「まあでもこれが訓練で良かったぁ…。」
戦兎「そうだな。今回はオールマイトだったから良かったけど、脳無並みのヴィランが出てきた時に今の俺たちだけじゃ対応できない。…そろそろアレを作るべき…か。」
緑谷「アレ?」
戦兎「ああ、シュワシュワして弾けるアレだよ。もうすぐで体育祭があるんだ。それまでに完成せなきゃな。」
戦兎はそういうとベルトのボトルを引き抜き、ポケットにしまった。
体育祭まで残り10日。戦兎はついにシュワシュワして弾けるアレの作成に取り掛かろうとしていた。