天才物理学者と筋肉バカのヒーローアカデミア   作:いぷしろん

16 / 101
戦兎「仮面ライダービルドで天ッ才物理学者の桐生戦兎は、ついに始まった雄英体育祭でなんと選手宣誓を行うことになった!」

万丈「お前みんなを挑発して煽り散らかしてたけどホントに大丈夫かよ。反感買ったりとかしねえか?」

戦兎「それが狙いだって言ってんだろ?それにお前だって…」

万丈「それより第一種目だ!障害物競走だったわけだけど…」

戦兎「俺は仮面ライダービルド、バットエンジンフォームへと変身!ドラゴンフルボトルとクローズドラゴン以外なーんにも持っていない万丈のためにわざわざこのフォームに変身してトランスチームガンを召喚して渡し、コウモリの羽で飛翔する。」

万丈「なんでそんな言い方すんだよ。しょうがねえだろ!トランスチームガン持ち込み禁止って言われたんだから!」

戦兎「そして俺と万丈は一気に最終関門へ突入!そこで戦兎&万丈VS爆豪&轟の激しい一位争いが行われるが、なんと後方から緑谷が爆速で俺たちを通過し、最終関門即クリア!そんなわけで第二種目が始まるのでありました!ってことで…」

万丈「どうなる第16話!」

戦兎「あー!!!それ俺が言いたかったのに…」












ρ²(n)=32⇒n=16話

ミッドナイト「さーて、第二種目よ!私はもう知ってるけど。何かしら!!?言ってるそばからコレ!!!」

 

先ほどのパネルに次は大きく騎馬戦と表示されていた。

騎馬戦。4人一組で行う団体戦で、1人が騎手となる至って普通の騎馬戦だ。ただ違うのは二つ。“個性"使用が許可されていること。そして第一種目の順位に応じて、42位は5点、41位は10点と言った具合に下から5点ずつ上がった持ち点が与えられているということだ。勝敗はその持ち点の合計で決まる。

 

ミッドナイト「そして、予選通過1位の緑谷くんに与えられるPは1000万!!!上位の奴ほど狙われちゃう下克上サバイバルよ!!!」

 

ミッドナイトがそう宣言した瞬間、一位を取るには緑谷のポイントを取るしかないと確定した。そうなると血肉に飢えたハイエナたちは狙いを一点に定め、敵意を剥き出しにした。そしてその獲物となる緑谷はと言うと、その恐怖とトップの重圧に押しつぶされそうな表情を見せていた。

 

ミッドナイト「それじゃこれより15分、チーム決めの交渉タイムスタートよ!!!」

 

そしてついにチーム決めが始まった。

 

万丈「戦兎!一緒に組もうぜ!足引っ張んなよ?」

 

戦兎「当然だ。お前こそ余計なことするんじゃねえぞ。」

 

阿吽の呼吸の2人は早速チームを組んだ。

 

万丈「んで、残りの2人は誰にすんだよ。やっぱ強えやつがいいよな。」

 

戦兎「いや、その前に最優先で仲間にするやつがいる。」

 

そういうと戦兎はその人の方へコツコツと歩き始めた。万丈は誰だろうとちょっと不思議に思いながら戦兎の後をついていく。

 

戦兎「緑谷、俺たちと一緒に組んでくれないか?」

 

その相手は緑谷であった。緑谷はまさかオファーが来るとは思っていなかった様で、ずっと周囲に敵意を向けられていたせいか少し泣き出しそうになっていた。

 

緑谷「僕も戦兎くんと万丈くんに味方になってほしいなって思ってたんだ!でも…本当にいいの?多分ずっと逃げ回らなくちゃいけないし、ずっと狙われちゃうよ…?」

 

戦兎「いや、逆にそれが狙いだ。俺や万丈は高得点持ってるから必ず他者から狙われるし、一位を取ろうと思ったら当然攻めもしなきゃならない。でも最初から一位なら得点を死守するだけでいい。」

 

万丈「なるほど。俺たち仮面ライダーは守ることに慣れてるからそっちのが楽ってわけか!」

 

緑谷「死守するって、いくら戦兎くんたちでもそう簡単には…」

 

戦兎「とにかく俺たちに遠慮はいらない。俺たちはもう友達だろ?」

 

戦兎は今にも泣きそうな緑谷の目を見つめてそう言った。万丈も戦兎の言葉に頷いている。

 

緑谷「ありがとう2人とも!2人がいると心強いよ!」

 

緑谷は顔をパッと明るくさせて微笑む。

 

万丈「んじゃああと1人だな。もう1人は誰に…」

 

麗日「私じゃ…ダメかな?」

 

万丈が誰にしようかと決めかねているとき、麗日がそう話しかけて来た。

 

麗日「さっきの話盗み聞きしちゃってさ。もし敵になったとして、デクくんにガン逃げされたら一位取られちゃうし、何より仲良い人たちとやった方が良いなって思って!」

 

にこやかに笑ってそう言う麗日を見て、緑谷の顔は一気にシワがよって不細工になってしまった。

 

戦兎「それじゃあメンバーは決まりだな。後は構成だけど…」

 

万丈「騎手になりてえやつはいねえのか?もしいねえなら俺が…」

 

緑谷「僕がっ…!やってもいいかな…?」

 

万丈が手を上げようとした瞬間、緑谷が咄嗟にそう言った。先走りすぎたのか、『僕が』と大きな声で言ったところで一瞬詰まり、そのあと小さな声で『騎手をやりたい』という意志を示す。

 

緑谷「ホントだったら“個性"もロクに扱えないし、多分万丈くんとか戦兎くんとかの方が騎手にふさわしいと思う。でも…だからちゃんと胸張って、知らしめてやりたいんだ。僕を助けてくれた色んな人たちに、僕が来たって!!」

 

緑谷は精一杯、自分の想いを3人に伝える。そんな緑谷の肩に3人は手を置き、それぞれ口を開く。

 

万丈「もちろんお前がやっていいに決まってんだろ。誰も文句は言わねえし言わせねえ!」

 

麗日「そもそもデクくんは第一種目で一位だったんだし、むしろデクくんが騎手の方が良いと思う!」

 

戦兎「任せたぞ緑谷。このチームの騎手はお前だ。上手く俺たちを使ってくれ。」

 

最大限の信頼を寄せてくれている3人に緑谷の涙腺はついに爆発。荘厳な滝のように両目から涙を流した。3人はそんな緑谷を慰める。

グループ決めの時間は刻一刻と過ぎ去っていく。あともう少しで第二種目、騎馬戦が始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プレゼント・マイク『15分のチーム決め兼作戦タイムを経て、フィールドに12組の騎馬が並び立った!さァ上げてけ!鬨の声!血で血を洗う雄英の合戦が今狼煙を上げる!!!』

 

緑谷「麗日さん!戦兎くん!万丈くん!よろしく!」

 

麗日「はい!」

 

戦兎「よろしくな」

 

万丈「おうよ!」

 

緑谷はそう言ってみんなの士気を高めた。

騎馬の構成は、騎手が緑谷、先頭が戦兎、そして右翼と左翼がそれぞれ万丈と麗日という感じになった。左翼を狙われると弱いのが弱点ではあるが、それを無視できるくらいの強固なチームだ。

 

プレゼント・マイク『よォーし、組み終わったな!!?準備はいいかなんて聞かねえぞ!いくぜ、残虐バトルロイヤルカウントダウン!!!3!2!1!START!!!』

 

マイクの『START』という声とともに飢えた獣たちは標的に向かって一目散と突進する。しかしそれと同時に万丈がトランスチームガンを使って自分たちを煙で覆った。その煙の中で戦兎は2本のフルボトルを取り出す。

 

Panda!Rocket!Best Match!!!Are you ready!?】

 

戦兎「変身!」

 

ぶっ飛びモノトーン!!!ロケットパンダ!!!イェーイ!!!】

 

そして戦兎は仮面ライダービルド、ロケットパンダフォームへと変身。それと同時に万丈も一本、消しゴムフルボトルを取り出してトランスチームガンへとセット。トリガーを引く。

 

Fullbottle! Steam Attack!!!

 

万丈のスチームアタックのおかげで、チーム全体が透明化する。

 

戦兎「しっかり捕まってろ!麗日、頼んだぞ。」

 

麗日「はいっ!」

 

元気のいい返事をしたあと、即座に麗日は緑谷、万丈、戦兎の体に触れて無重力状態にさせる。戦兎は自分にのしかかる重さが軽くなったのを確認すると、ロケットモジュール(コスモビルダー)で空に向かって上昇。その時噴出した煙はトランスチームガンの煙に紛れ込んだため、空は飛んだとは誰もわからなかった。

そして戦兎たちがいなくなったことにみんなが気づいたのは煙が晴れたからだった。

 

プレゼント・マイク『開始2分、煙幕晴れたと思ったら大混乱!緑谷チームいなくなってやがる!どこ行った!?』

 

相澤『そういや戦兎のビルドに透明になる能力もあったな。きっとこの会場のどこかに隠れてるんだろ。』

 

プレゼント・マイク『もはやチートじゃねえか!ズリィぜ桐生戦兎!』

 

そのアナウンスを聞いた大半の生徒たちは、透明な戦兎たちを見つけてハチマキを奪うのは無理だと悟り、早急に狙いを2〜4位に変更した。しかしそれでも一位を諦めない輩はいるようで…。

 

爆豪「姿現せやクソナード!!!」

 

高らかと空中に向かって叫び、強い爆発を広範囲に放つ。その瞬間、爆豪は少し周囲を見渡したあと、特定の方向に向かって指向性のある爆発を起こした。

 

万丈「イッテェ!!!」

 

戦兎「バカッ!何声出してんだ!」

 

その爆発はどうやら万丈にヒットしたようで、その瞬間に緑谷たちの透明化が解けてしまった。

 

プレゼント・マイク『おおっと緑谷チーム!いつのまに空中に回避してたんだよ!そんでそれ見破ったA組爆豪もクレバー!!!』

 

切島「すげえな爆豪!どうやって見破ったんだ!?」

 

瀬呂のテープに確保されながら騎馬に戻る爆豪に切島は尋ねた。

 

爆豪「捕まってろっつう声が聞こえたのと地上で変なとこにぶつかんなかったことから空に逃げたっつーのは分かってた。あと相澤の解説で透明化してたのが分かったから広範囲の爆発させて煙とかがどんな感じで動くかとか見てただけだ。いくら透明っつっても実際にいなくならねえわけじゃねえからな。案の定少しだけ変な煙の流れ合ったからそこ狙い撃ちした。つかそんぐらい考えたら分かるだろうが!!!」

 

瀬呂「あいかわらず妙なとこで冷静っつーか賢いっつーか…。」

 

緑谷のことになると持ち前の頭脳プレーを見せてくれる爆豪。彼のおかげで緑谷チームの居場所は丸裸となり、再び攻撃が及ぼうとする。しかし彼らは依然として空中にいるため、攻撃するものは数少なかった。

 

プレゼント・マイク『さぁ7分経過!未だに一位は動かず緑谷チームが保持!正直A組緑谷以外パッとしてねえ…ってか爆豪あれ!?』

 

プレゼント・マイクは途中経過のポイント表示を見て、爆豪の持ち点が0であることに気づく。いつの間にやら、彼のポイントはB組、物間に掻っ攫われていた。どうやらクラス絡みで第二種目から巻き上げると計画していたらしく、物間が偉そうに語り出した。

 

戦兎「万丈、お前知ってたのか?」

 

万丈「ん、ああ、知ってたけどなんか好感持てなくてさ。」

 

麗日「確かに万丈くんはああ言うの苦手そうだもんね。」

 

万丈「それにやるならガチでやんねえと面白くねえ。」

 

と万丈が言ったのも束の間、すぐ隣に氷の柱が下から伸びて来た。

 

轟「よそ見してんじゃねえぞ。」

 

さらに八百万がたくさんの小型ミサイルを作成し、戦兎たちに標準を定めて放って来た。轟の氷の柱と八百万の小型ミサイル。両方を器用に避けなければならないため、どうしてもバランスが保てない。

 

緑谷「これ以上は危ない!一旦地上に降りよう!」

 

戦兎「分かった。」

 

緑谷の指示に従い、轟たちと少し離れた場所へ着地。しかし着地中に轟たちも追って来たようで…。

 

プレゼント・マイク『さぁ残り時間半分切ったぞ!!!』

 

轟「そろそろ奪るぞ。1000万。」

 

覚悟を決めた目で緑谷を睨む轟。しかし彼もまた、他者に狙われる運命にある男。高得点を持つ二組を狙うものは多くいた。

 

轟「八百万。ガードと()()を準備。上鳴は…」

 

上鳴「わかってる!しっかり防げよ!!!」

 

戦兎はその声を聞いた瞬間、即座に上鳴の行おうとすることを理解した。

 

戦兎「万丈!ダイヤモンドだ!」

 

その指示を受けた万丈はすぐさまダイヤモンドフルボトルをトランスチームガンにセット。轟たちの方に向かってトリガーを引いた。

 

Fullbottle! Steam Attack!!!

 

上鳴「無差別放電!130万V!!!」

 

上鳴は広範囲に渡って高電圧の放電を行った。多くのものが麻痺し、動けなくなったが、緑谷たちはスチームアタックのおかげで出現した巨大なダイヤモンドの盾によって防ぐことができた。ダイヤモンドは優秀な絶縁体なので電気を通さないのである。

 

轟「残り6分弱、後は引かねえ。悪いが我慢しろ」

 

皆が放電で痺れている間に、右手に持っていた氷の杖を媒介にしてみんなの足下を凍らせ、痺れなかった緑谷チーム以外のハチマキを掻っ攫っていく。さらにその氷は轟と緑谷を焦点とする楕円の形の檻を作り出しており、1:1の対決を余儀なくされた。

 

緑谷「逃げ場がなくなった。あと少しだ。何としても1000万は持ち続ける!」

 

轟「完全に追い詰めた。何としても1000万を奪取する。」

 

双方の熱い想いが交差する。残り時間は約5分。勝利の女神が微笑むのは果たして…。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。