天才物理学者と筋肉バカのヒーローアカデミア   作:いぷしろん

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戦兎「仮面ライダービルドで天ッ才物理学者の桐生戦兎と仮面ライダークローズで筋肉バカの万丈龍我は、雄英体育祭本戦でそれぞれ戦闘することになる。一回戦の戦兎VS八百万戦では、戦兎は変身せずに戦うことで八百万を翻弄。そのまま場外に投げ飛ばし、勝利を収めた。」

万丈「そして俺たち2人は第二回戦に進出!二回戦第一試合は緑谷がボロボロになって敗退。そして第二試合で俺と塩崎が戦うことになり、仮面ライダークローズに変身!」

戦兎「でも塩崎のツルに引きづられてたし、場外に出そうになるしで、ライダーシステム使ったとは思えない試合だったよな。」

万丈「しょうがねえだろ!アイツ入試5位だぞ!?それに俺格闘メインだし苦戦の一つくらいするだろうがよ。」

戦兎「だったら完ッ璧な戦い方ってやつを見せてやるよ。ってなわけでどうなる第20話!」












T(n)=Σ[k=1→n]k(k+1)/2⇒T(4)=20話

プレゼント・マイク『第3試合!両者共に目立った苦戦は特になし!どっちが勝つか見ものだぜ!ヒーロー科常闇踏影!VSヒーロー科桐生戦兎!』

 

何度目か、またまた歓声が大いに上がる。戦兎含めた口田以外のA組メンバーは、常闇の弱点のことを全く知らない。そのため、常闇の弱点をいかに早く暴けるかが鍵になるだろう。

 

常闇「戦兎か…。ダークシャドウでどこまで戦えるのかが試される試合だな。」

 

戦兎「俺こそ試させてもらう。このボトルの性能をな。」

 

戦兎はフルボトルを振って活性化させ、ベルトに挿す。

 

Unicorn!Keshigomu!Best Match!!!Are you ready!?】

 

戦兎「変身!」

 

一角消去!!!ユニレイサー!!!イェーイ!!!】

 

そして戦兎は仮面ライダービルド、ユニレイサーフォームへと変身。右腕にはユニコーンのツノのような刺突型攻撃ユニットが、左腕には消しゴムを摸した盾が装備されている。

 

プレゼント・マイク『START!!!』

 

常闇「いけッ!ダークシャドウ!」

 

ダークシャドウ「アイヨッ!」

 

合図と共にダークシャドウが襲ってくる。姿を消される前に場外へと押し出そうと言う作戦だろう。戦兎は透明化する間も無く、消しゴムの盾でダークシャドウの猛攻を防いでいる。

 

戦兎「やっぱり中距離からだとなかなか間合いに入れないな…」

 

ダークシャドウの猛攻を防ぎながらなんとか弱点はないかと探るも、なかなか出てこない。こうなったら予定通り透明化で行くしか無いと、肩に付いている存在消去装置を起動させる。するとビルドのスーッと姿が消えていった。

 

プレゼント・マイク『やっぱり透明化だよ桐生戦兎!何でもアリすぎてもはやスゲーイって感じだな!』

 

相澤『やるならしっかりやれマイク。』

 

マイクが相澤に軽く叱られている中、フィールドでは、どこからやってくるか分からない攻撃にダークシャドウは戸惑っていた。

透明な上に刺突型攻撃ユニットであらゆるところから攻撃される。常闇なすがままに攻撃されている。

 

常闇「よく目を凝らせダークシャドウ!」

 

ダークシャドウ「分カッテル!デモアイツタマニ眩シインダヨ!キャインッ!」

 

ダークシャドウを出来るだけ自分の方に引き寄せ、戦兎の攻撃を抑えようと画策するも、時々、ダークシャドウが弱気になってような仕草を見せる。そしてダークシャドウの言葉。それらがキーとなり、天才物理学者は導いてしまった。勝利の法則を。

 

プレゼント・マイク『どうした桐生戦兎!再び姿を現した!攻撃やめちまうのか!?リタイアしちゃいますってか!?』

 

戦兎「そんなわけないでしょうが!勝利の法則が決まったんだよ。」

 

戦兎は透明化を解除し、常闇と少し距離を取る。そんな戦兎の両手にはオクトパスとライトのフルボトルが握られていた。

 

Octopus!Light!Best Match!!!Are you ready!?】

 

戦兎「ビルドアップ!」

 

稲妻テクニシャン!!!オクトパスライト!!!イェーイ!!!】

 

戦兎はついに仮面ライダービルド、オクトパスライトフォームへフォームチェンジ。ようやく常闇の弱点が分かったようである。

戦兎は変身後すぐに左肩の装甲(BLDライトバルブショルダー)で周知を照らす。たちまち会場は真っ白な光に包まれる。

 

常闇「弱点がッ…!」

 

そして戦兎のオクトパスハーフボディの触手(フューリーオクトパス)が絡みつき、そのまま場外へ常闇を放り投げた。光でダークシャドウも弱っていたため全く抵抗しなかった。

 

ミッドナイト「常闇くん場外!桐生くん第三回戦進出!」

 

投げ出された常闇は立ち上がり、一礼した後に戦兎の元へ駆けつける。

 

常闇「いい試合だった。それにしても俺の弱点…知ってたわけじゃなさそうだったが、どうして分かったんだ?」

 

戦兎「透明化能力のおかげだ。透明化能力のために使ってる物質の一つにメタマテリアルってのがあってな。自由に屈折率を変えられるよう調整してあるんだ。それで上手い具合に光の反射を操ってダークシャドウの視界とか奪えないかなって思って頑張ってたんだ。でも何故か光を当てた時は反撃せず弱った素振りを見せた。つまりこれは光が弱点ってことを示していることになる。」

 

常闇「高度すぎて分からぬ…。だが負けたことに変わりはない。俺の分まで頑張ってくれ。」

 

戦兎「ああ。そのつもりだ。」

 

そして2人はその場から立ち去った。第三回戦を勝ち抜けば決勝だ。その相手は切島と爆豪、どちらになるのか…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緑谷「今誰戦ってるの?」

 

治癒とオールマイトとの話を終えた緑谷は麗日、飯田、戦兎に話しかけた。

 

飯田「切島くんと爆豪くんさ。」

 

緑谷「ってことはもう万丈くんと戦兎くんの試合は終わっちゃったんだ…。」

 

戦兎「俺たち2人とも無事勝ったぞ。」

 

緑谷「見たかったなぁ…。」

 

はぁ…とため息をつく緑谷。もはや仮面ライダーオタクになりかけているため、リアルタイムで見られなかったのが残念なのだろう。

 

プレゼント・マイク『アアーッ!!効いたーッ!!!』

 

マイクがそう叫ぶ。会場では爆豪が硬化の綻んだ切島に爆発を何度も何度も叩き込んでいた。あまりの猛攻に頑丈な切島もダウン。

 

爆豪「まァ、俺と持久戦やらねえってのもわかるけどな。」

 

ミッドナイト「切島くん行動不能!爆豪くん第三回戦進出!」

 

爆豪の勝利が宣言され、ようやく第三回戦及び準決勝の出場者が決定した。

 

プレゼント・マイク『ようやくやってきたぜ準決勝!氷壁灼熱の双璧を成すヒーローの卵!ヒーロー科轟焦凍!VS気炎万丈!誰にも負ける気がしねえ!ヒーロー科万丈龍我!』

 

n回目の歓声が聞こえる。あれだけ叫んで声が枯れないのだろうかと考えてしまうほどだ。

 

万丈「轟だっけ?細けえことは全く知らねえけど、俺は本気で勝ちに行くからな。」

 

轟「…俺もだ。」

 

自分の中にまだモヤモヤが残っているのか、少し躊躇いながらそう言った。

 

Wake up!Cross-Z Dragon!!! Are you ready!?

 

万丈「変身!」

 

Wake up burning!!!Get Cross-Z Dragon!!!Yeah!!!

 

仮面ライダークローズへと変身。この勝負に勝ち、戦兎との勝負に挑む。そんでもって戦兎に勝つ。彼が考えているのはそれ一心だった。

 

プレゼント・マイク『START!!!』

 

その瞬間、瀬呂戦の時に見せた最大威力の氷塊を放つ。轟の右半身はもう既に霜で覆われ、体もガクブルと震えている。

 

プレゼント・マイク『これで2度目の氷壁ブッパ!万丈即出落ちか!??』

 

相澤『よく見ろマイク。今回はそうじゃねえみてえだぞ。』

 

氷壁部分をよく見てみるともう既にドロドロと溶け始めている。室温が高いなんてことはない。これはクローズの機能による融解である。

クローズ及びドラゴンハーフボディのブレイズチェストアーマーによって蒼炎が全身を覆い尽くしているのだ。そのおかげでクローズは強化状態のブレイズアップモードへ移行。全身に纏う蒼炎と強化された拳で氷を内側から溶かしつつブチ破って出てきた。

 

万丈「やっぱブッパかよ。お前そう言うのしかやってこねえからな。流石の俺でも理解できたぞ!」

 

そう言いながら万丈は轟の元まで駆けつける。轟は使わないと決意したはずの炎で牽制するも、蒼炎を纏う万丈に紅炎は全く効かない。まさに轟の天敵だ。

 

轟「お前も炎使えんのかよ。そんでもって炎効かねえとかふざけてるッ!」

 

コイツも戦兎と同じだ。半端な気持ちじゃない。本気でやらなきゃ負ける。そう本能で感じ取り、炎を使ったのにそれさえ…

 

万丈「こればっかりは相手が悪かったなッ!」

 

そう言いながら轟の顔を思いっきり殴り付ける。腕を組んでガードしたものの、クローズの力が強すぎて轟は後ろにのけぞってしまった。しかし氷壁で場外アウトを回避。中途半端な攻撃では、轟は押し出されない。

 

万丈「オラオラ!まだまだ行くぞ!!!」

 

さらに右手で横からフックを喰らわせ、そのままアッパーを打ち込んだ。圧倒的速さにガードさえも追いついていない。

 

プレゼント・マイク『アッパー直撃!!!万丈の猛攻に為す術なしか!?』

 

そう思われたが、轟の眼はまだ死んでいない。まだ諦めていないのだ。何度も攻撃を打ち込まれ、血だらけになっている隙に、万丈のクローズドラゴンをベルトから外そうと手をつけていた。

 

万丈「危ねえッ!」

 

あと少しで引き抜けると言ったところで万丈が轟の考えに気づき、後ろにジャンプしながら距離を取る。その瞬間に轟はまたもや最大威力の氷結を繰り出した。

 

轟「戦兎もそうだが万丈、お前らベルト狙われたり外されたりするとろくに戦えねえだろ。こんな方法しか思いつかねえ俺が情けねえが、俺も本気で勝ちに行く。これで良いんだろ?戦兎!」

 

身体に霜がおり、震えながらもしっかりと戦兎に目線を送る。轟はもう迷わない。

 

相澤『そうだ。痛いところは突いていけ。』

 

もはや真っ向勝負では敵わないと判断した轟。しかしライダーシステムには実は結構有効な手であるのは間違いない。対エボルト戦でも戦兎たちがエボルトリガーを狙っていたように。

 

万丈「またブッパか!もう手がなくなってきたんならそろそろ決着つけちまうぞ!」

 

轟「今度はただのブッパじゃねえ。勝つためのブッパだ!」

 

轟は左半身に炎を爆現させる。

戦兎の言う通り、半端な気持ちで正義のヒーローになんてなれない。ただの一言なのに、その言葉が何故かズシリと自分に重くのしかかってくる。まるで今まで経験してきたかのように。

その言葉が轟の背中を優しく、強く押してくれた。まだ片付けなきゃいけないことも整理しなきゃいけないこともたくさんある。それでも今はただ、"最高のヒーロー"になるために、自分がやれる最大限のことをやるだけだ。

 

Ready Go!!!Dragonic Finish!!!

 

「膨冷熱波!!!」

 

轟は最大火力の炎を繰り出す。散々冷やされた空気が今の灼熱で一気に膨張。再び第二回戦時の爆発を起こした。

そして万丈の方は、エネルギー体のクローズドラゴン・ブレイズと共に蒼い炎を纏いながらライダーキックで轟の方へと突っ込んでいく。

 

プレゼント・マイク『両者激しい必殺技を放っていく!どういう教育したらあんなことできんだよオイ!』

 

相澤『知らねえよ。アイツらが勝手に火つけあってるだけだっつってるだろ。』

 

両者の発生させた爆風は観客席まで届く。しかも万丈自身が装甲の融解ギリギリまで発熱しているため、膨冷熱波の威力は第二回戦時の威力とは比べ物にならないほど上がっていた。

再び白い湯気に包まれた会場。しばらくして、その煙幕が晴れる。

 

プレゼント・マイク『この戦いを制したのは………万丈だ!!!』

 

ミッドナイト『轟くん場外!万丈くん決勝戦進出!』

 

その瞬間、これまでにないほどの歓声が会場を包み込んだ。

煙幕の中で、万丈のライダーキックと轟の爆風が衝突しあったが、ライダーキックの方がやはり一回り上だったようで、轟にキックが当たっていた。その衝撃で轟は気絶。そのまま場外まで吹き飛ばされてしまったのだ。

 

万丈「お前、今まで戦ってきた奴の中でも結構強かったぜ。つっても聞こえねえか。」

 

ロボに運ばれる轟を見ながらそう声をかけ、立ち去っていった。

万丈は決勝戦進出を果たした。決勝戦に勝ち進むのは戦兎か、爆豪か。

雄英体育祭も残すところあと二試合。

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