天才物理学者と筋肉バカのヒーローアカデミア   作:いぷしろん

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戦兎「仮面ライダービルドで天ッ才物理学者の桐生戦兎と、仮面ライダークローズで筋肉マッチョマンの万丈龍我は雄英体育祭本戦に進出し、戦兎は第二回戦、万丈は第三回戦を勝ち抜いていた!」

万丈「ちょっと待てよ!もしかして筋肉マッチョマンって俺のことか!?」

戦兎「カッコいいだろ?このネーミングセンス。」

万丈「んなわけねえ!センス酷すぎんだろ!それならまだプロテインの貴公子の方がマシだ!」

戦兎「うっさいなぁ。そこはどうだって良いんだよ。そんで俺は第三回戦で仮面ライダービルド、ユニイレイサーフォームへと変身。常闇と戦うも見事な動きで常闇を翻弄!さらにオクトパスライトフォームへ変身し弱点を突いて華麗に勝利!準決勝進出を果たしたのでありました!ってなわけでどうなる第…」

万丈「何あらすじ終わらそうとしてんだよ!俺と轟の試合だってあっただろうが!俺にも喋らせろよ!」

戦兎「次俺の試合だから早めにな〜。」

万丈「自分勝手すぎんだろ…。まあいいや。そんなわけで俺と轟の準決勝だけど、俺がクローズに変身してすぐに轟の氷がブワーって感じでよ。そのあとめちゃくちゃでけえ爆発がなんかどかーん!って感じでそれからそれから…」

戦兎「なんやかんやで万丈が勝って決勝進出しましたとさ。というわけでどうなる第21話!」

万丈「俺にも喋らせろよ!!!」














(−e^iπ)−π+e^π≈21話

プレゼント・マイク『二回目のステージ補修が終わりまして三回戦第二試合!チート機能の安売りバーゲンセール!ヒーロー科桐生戦兎!VSプライドガチガチの有名人!ヒーロー科爆豪勝己!』

 

片方はフルボトルを振りながら、もう片方はポケットに手を突っ込み、戦兎を威嚇しながら戦場入りする。

 

爆豪「おいボトル野郎。テメェ普通のボトルじゃねえやつ隠し持ってんだろ。使って来いや!使った上でテメェを完膚なきまでにぶっ潰して、完全なる一位になる!そうじゃなきゃお前と戦う意味なんてねえんだよ!!!」

 

目をこれ以上ないほど尖らせ、手のひらにバチバチと小さな爆発を起こす。

 

戦兎「だったら見せてやる。新しいフォームの力をな!」

 

そういうと今まで振っていたボトルをポケットに戻し、ラビットタンクスパークリングを取り出した。そして4、5回ほどシャカシャカ振り、缶のプルタブ部分(シールディングタブ)を引き起こす。しかしここで異変が起こる。

 

戦兎「やっぱり…。RT-SPコネクターが飛び出してこない。代替物質じゃダメか。」

 

なんとベルトへ接続する部分であるRT-SPコネクターが底から飛び出して来ないのだ。戦兎は、手に入らなかったパンドラボックスの残留物質の代わりになる別の物質を使ったせいだと推測している。

 

爆豪「おいおいおいおい!!!もしかしてテメェの不手際のせいで本気のテメェと戦えねえってのか!?ふざけんな!そんなんじゃ意味ねえっつってんだろ!!!」

 

戦兎「しょうがないでしょうが!起動しなかったんだから!それに俺も本気で行かないわけじゃない。今あるボトルで勝ちに行く。」

 

そう言うと先ほどポケットに入れたフルボトルを取り出し、再び数回振ってベルトに差し込んだ。

 

Phoenix!Robot!Best Match!!!Are you ready!?】

 

戦兎「変身!」

 

不死身の兵器!!!フェニックスロボ!!!イェーイ!!!】

 

そして戦兎は仮面ライダービルド、フェニックスロボフォームへと変身する。

 

爆豪「見たことねえフォームだな。」

 

戦兎「エンデヴァーに会った時に新しいボトルが手に入ったからな。」

 

轟「…あん時か。」

 

そう、実は戦兎とエンデヴァーが話していたあの時、戦兎のポケットの中のエンプティボトルが反応し、フェニックスフルボトルが生成されていたのだ。

 

プレゼント・マイク『そろそろ始めるぜ!ってなわけでSTART!!!』

 

爆豪「死ねやボトル野郎!」

 

開始直後、手のひらで爆発を起こして突撃してきた爆豪。緑谷に大好きと指摘された右の大ぶりで殴るも、戦兎は真上へジャンプして余裕でかわす。

 

爆豪「テメェのそういうのらりくらりしたところがイラつくんだよ!」

 

と言いながら上に逃げた戦兎へ左手で中規模の爆発を起こす。しかし戦兎も右半身で炎を放射する事で防ぎつつ、左腕のデモリッションワンでガシッと爆豪を掴み、そのまま上へ羽ばたく。

 

爆豪「離せよ舐めプ野郎!」

 

と言いながら爆豪は小規模の爆発を戦兎に向かって何度も何度も放つ。しかし戦兎には全く効かない。

 

戦兎「今離してやるから暴れんなって!」

 

そう言いながら戦兎はグルグルとその場で自転する。遠心力で推進力を得た戦兎は思いっきり地面に投げつけた。

 

プレゼント・マイク『爆豪地面に衝突ー!背骨折っちまったんじゃねえの?』

 

相澤『いや、落ちる時にうまい具合に爆発で勢いを殺してる。ダメージは残っちゃいるものの骨折とまではいかないだろうな。』

 

と2人が解説している間に爆豪はむくりと立ち上がる。

 

爆豪「テメェ、本気で行かないわけにはいかねえとか言ってたけど、本気じゃねえだろ。」

 

戦兎「殺さないようにしてるだけだって。それにヒーローらしからぬことはご法度だろ?」

 

爆豪「だーかーらー!!!そういう態度が腹立つっつってんだよ!殺す気で来いや!俺が勝つまで俺は死なねえからよ!!!」

 

そう叫んだ直後、爆豪は地面に向けて爆発を起こし、戦兎に急接近。そして手のひらから閃光弾のような光を出す爆発を放つことで戦兎の視界を奪った。

 

戦兎「クソッ、何も見えねえ!」

 

その隙に爆豪は細かい爆発で戦兎の真上を取る。

 

爆豪「死ねェ!!!!!」

 

と暴言を吐き捨て、麗日戦で見せた最大威力の爆発を数回打ち付ける。

 

爆豪「トドメの榴弾砲着弾(ハウザーインパクト)!!!」

 

そして現時点で爆豪最大の必殺技を放つ。両腕を左右逆方向に向け、連続で爆発を起こしながらその推進力で回転しながら戦兎へ突撃。ガードしたものの勢いを殺しきれず、下の方に墜落してしまった。

 

爆豪「はぁ…はぁ…。や、やったか…?」

 

自身の最大威力の爆発を何度も起こした上に必殺技を放ったためか、疲労困憊の爆豪。そんな爆豪の思いも、戦兎が徐に立ち上がったことによって儚く散った。

 

戦兎「いっててて…。流石爆豪。なかなかいい攻撃だったよ。このフォームじゃなかったら強制変身解除されてるところだった。」

 

爆豪「マジかよ…。テメェ硬すぎんだよクソが…」

 

爆豪がそういうのも無理はない。なにしろ爆豪が与えた爆破に関するダメージは、高熱の防護層を形成してエネルギー攻撃によるダメージを半減するフェニックスハーフボディの影響で軽減されている。さらにフェニックスの炎で自身の傷もジワジワと回復もされているのだ。そのおかげもあって、最後のタックルはダメージが入ったようだが、強制変身解除とまではいかなかったらしい。しかし、今回は爆豪の"個性"とこのベストマッチフォームとの相性が最悪だっただけであり、他のフォームでは通常のビルドならば変身解除にまで追いつけたかもしれない。これほどの攻撃を戦兎に与えられるのはA組でも爆豪と緑谷程度だろう。

 

爆豪「まあ良い。今のでテメェにダメージ入ってることが分かった。今の調子で確実に殺す!」

 

戦兎「それは無理だな。お前、最大威力の爆発使うと手が痛むだろ。しかもそれを今ので何発も出してる。その調子じゃ先に死ぬのはアンタだ。」

 

爆豪「うるせえ!言ったろうが!俺が勝つまで俺は死なねえって!だからテメェは潔く本気出して死ね!!!」

 

戦兎「はぁ…。しょうがねえなぁ。後悔しても知らねえからな。」

 

そういうと戦兎はベルトのボルテックトリガーに手をつける。

 

【Ready Go!!!Vortex Finish!!!イェーイ!!!】

 

そして戦兎の身体は特殊な炎と化し、まるで不死鳥を模すかのように炎を展開させて爆豪に突撃する。

 

爆豪「死ね舐めプ野郎!!!」

 

と爆豪は突撃する戦兎にまたもや最大威力の爆発を喰らわせるが、攻撃は全く効いていない。当たり前だ。この状態の戦兎には全く攻撃が届かないのだから。

爆豪が狼狽するその一瞬の隙に真後ろに回り込んだ戦兎は実体化し、左腕のアーム部分のデモリションワンから巨大なエネルギーアームを展開。そのまま爆豪を締め上げた後、燃焼飛行ユニット(エンパイリアルウイング)から広がる炎で全身を包み込んでタックルをかました。

 

プレゼント・マイク『こりゃ強烈なのが入った!やっぱチートくんには勝てねえのか〜!?』

 

タックルを食らった爆豪は今までのダメージや疲労もあって気絶してしまった。

 

ミッドナイト「爆豪くん行動不能!桐生くん決勝戦進出!」

 

宣言されたことによって戦兎の決勝戦進出が確定となった。

 

万丈「ようやくかよ。待ちくたびれたぜ。」

 

とぼやきながら立ち上がり、控え室の方へと歩いて行く万丈。ついに最終戦が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プレゼント・マイク『さぁ泣いても笑ってもこれが最後!ついに来たぜ決勝戦!』

 

2人ともビルドドライバーを持ち、自信満々にフィールドへと入場する。

 

プレゼント・マイク『改めて選手の紹介だ!まさかまさかのダークホース!決勝戦まで勝ち進むとは思わなかったぜ!ヒーロー科万丈龍我!VS逆にこっちは優勝候補!見据えるのは勝利の方程式だけ!ヒーロー科桐生戦兎!』

 

これ以上とない歓声が場を包む。A組、B組はそれぞれ戦兎、万丈を応援していた。

 

万丈「ハザードレベル上げる以外で戦うのは久しぶりだな!」

 

戦兎「とは言え普段とは何ら変わらない。今日も俺が勝つだけだからな。」

 

万丈「それはどうかわかんねえぞ。俺だって負ける気しねえしな!」

 

軽く会話を交わし、2人はベルトを腰に巻き付ける。そして戦兎は2本のフルボトルを、万丈はドラゴンフルボトルを振って成分を活性化させた。

 

Lion!Soujiki!Best Match!!!】

 

Wake up!Cross-Z Dragon!!!

 

それぞれのベルトからスナップライドビルダーが展開され、ビルド、クローズの素体が完成する。

 

【【Are you ready!?】】

 

万丈・戦兎「「変身!!!」」

 

たてがみサイクロン!!!ライオンクリーナー!!!イェーイ!!!】

 

Wake up burning!!!Get Cross-Z Dragon!!!Yeah!!!

 

掛け声と共にファイティングポーズを取り、戦兎と万丈はそれぞれ仮面ライダービルド、ライオンクリーナーフォームと仮面ライダークローズへと変身した。

 

プレゼント・マイク『雄英1年の頂点を決める決勝戦が今、START!!!』

 

万丈「いくぞ戦兎!」

 

ビートクローザーを生成しながら戦兎に向かって走りだし、そのまま斬りかかる。それを戦兎は左腕の掃除機であるロングレンジクリーナーで対応。万丈の剣を上手く捌いている。

 

戦兎「お前が剣使うなんて珍しいじゃねえか。普段拳なのに」

 

万丈「これもお前騙す為の対策だっつーの!」

 

戦兎と万丈はお互いに拮抗し合う。しかし戦兎は利き腕じゃない左腕を使っている為か、万丈の剣を完全には捌ききれていない。そんな戦兎に追い討ちをかけようと万丈はグリップエンドスターターを引っ張る。

 

【ヒッパレー!Smash Hit!!!】

 

万丈の剣は蒼炎を帯び始めた。戦兎は万丈から一度距離を取り、確実に当てられるのを避ける。その直後、ビートクローザーから斬撃が繰り出された。しかし戦兎にはロングレンジクリーナーが付いている。戦兎はその斬撃を上手く吸い上げ、己の糧とした。

 

万丈「やっぱ剣じゃダメだな。拳で語り合おうぜ!」

 

と万丈は自ら剣を場外に捨て、蒼炎の炎を纏ったラッシュを始める。戦兎もゴルドライオガントレットを使って上手く立ち回った。良くも悪くも、万丈の攻撃は意外と単純なのでなんとか捌き切れるが、素の身体能力が高いこと、スペック上でクローズが全てを上回っていること、万丈のハザードレベルがこの大会中で3.2から3.3へと上昇していることから戦兎は次第に不利となってきた。

 

プレゼント・マイク『おっと!?無敵かと思われた戦兎も万丈の猛攻に根を上げてるぜ!本当の無敵は万丈だったのかァー!?』

 

戦兎「こいつ、いつのまにこんなに強くなってんだ!」

 

防戦を強いられる戦兎。手加減しているわけではないのに苦戦しているのは脳無以来だ。万丈の一発一発の攻撃が重い。そして熱い。

 

万丈「言ったろ!負ける気がしねえって!」

 

万丈は大きく腕を振りかぶり、思いっきりストレートを戦兎に食らわせた。戦兎は背後に後ずさる。

 

万丈「そろそろ決めるぜ!」

 

そう言うと万丈はボルテックレバーに手をかける。それを見た戦兎もまた、ボルテックレバーを回し、必殺技に必要なエネルギーを生み出す。

 

Ready Go!!!Dragonic Finish!!!

 

【Ready Go!!!Vortex Finish!!!イェーイ!!!】

 

クローズの高密度のエネルギー体(クローズドラゴン・ブレイズ)を纏ったライダーキックとビルドのライオン型エネルギー体を纏ったゴルドライオガントレットが真っ向からぶつかり合う。激しい衝撃波が生じ、見ている皆を戦慄させた。

 

プレゼント・マイク『果たして勝者は誰だ!?そこに立っているのは誰だ!?その姿はーッ!?一年B組の万丈龍我だァー!!!』

 

衝突の結果、そこに生き残っていたのは万丈だった。戦兎は強制変身解除機能が作動して、いくつかのフルボトルを落としながら地面に倒れ伏した。顔や腕などからは出血し、傷も結構な数を負っていた。場外まで吹き飛ばされなかったのが不幸中の幸いだろう。

 

ミッドナイト「桐生くん、行動不能!よって万丈くんのー」

 

戦兎「まだだ!!!まだ終わってない!」

 

ミッドナイトが判決を下そうとした時、戦兎はまだ続けると異議を唱えた。意地っ張りなだけなのか、プライドが許さないのか、ゆっくりと立ち上がる。

 

ミッドナイト「いやでも君動けるの…?動けるなら試合続けるけど…」

 

戦兎「俺は大丈夫です。まだ戦える。」

 

万丈「良い加減諦めろって。それでも戦うってんなら良いぜ。気がすむまで相手になってやんよ。それにしても良かった〜!コレ使われなくて!」

 

そう言いながら落ちたボトルの一つであるラビットタンクスパークリングを拾い上げた。

その瞬間、万丈の身体からシュワシュワとした白い粒子が出現。ラビットタンクスパークリングへとその粒子は収納されていく。

 

万丈「ん?何だ?」

 

力が吸い取られているわけでもなく、ただただ目の前で自分から粒子が流れ出ているだけ。万丈にも、制作した戦兎本人でさえも何が起こっているのか理解できなかった。ただ、戦兎は行動するなら今しかないと、戸惑っている万丈の隙をついて、万丈からラビットタンクスパークリングを奪い取った。

 

万丈「あっ、おい!!!」

 

そのまま戦兎は万丈から距離を取り、じっとそのボトルを眺める。

もしかしたら今、コイツが使えるようになっているのかもしれない。物理学者らしくないが、直感がそう言っているのだ。ロジックはまだわからない。"個性"を持たない万丈からどうして粒子が出てきたのか。それがラビットタンクスパークリングにどう影響を及ぼしたのか。いつもなら知的好奇心をくすぐられ、すぐに研究に没頭しているだろう。

しかし今はただ勝利のためにボトルを振る。

 

戦兎「…さあ、実験を始めようか。」

 

未知を解明しようとする期待と興奮、そして試したいという衝動に駆られながら、いつもの決まり台詞を言う戦兎だった。

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