天才物理学者と筋肉バカのヒーローアカデミア   作:いぷしろん

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戦兎「仮面ライダービルドで天ッ才物理学者の桐生戦兎は、雄英体育祭を終え、職場体験のためのコードネームを考えることになった。ユニークな名前を考える生徒たちだったが、戦兎はヒーロー名を仮面ライダービルドに決定する。」

万丈「やっぱりヒーロー名それにするよな。ちなみに俺は…」

戦兎「ヒーロー名当ててやるよ。仮面ライダー筋肉バカだろ?」

万丈「だからなんでそれなんだよ!おかしいだろ!」

戦兎「なんだ、仮面ライダー筋肉バカじゃないのか。お前にはこれが似合ってると思うけどな…。」

万丈「お前は俺のことなんだと思ってんだよ!そんな変な名前じゃ笑われちまうだろうが!」

戦兎「名は体を表すって言うだろ?ちょうど合ってんじゃねえか。」

万丈「そう言われたらそうだけどそうじゃねえよ!」

戦兎「どっちなんだよ!まあいいや。そして職場体験先のプロヒーローを選ぼうとしたところ、轟からの誘いもあって俺はエンデヴァー事務所にしたのだった。そうだ万丈、お前もエンデヴァー事務所来るか?」

万丈「俺はもう他に決めてっからな。」

戦兎「そうか。じゃあ久々に別行動になるってわけか。ちゃんとフルボトル回収してこいよ?」

万丈「分かってるって!」

戦兎「ってなわけでどうなる第24話!」


















8∑[4∤d∣N/2]d=4N⇒N=24話

職場体験当日。一年A組の生徒たちは、駅で確認を行っていた。

 

相澤「コスチューム持ったな。本来なら公共の場じゃ着用厳禁の身だ。落としたりするなよ?くれぐれも失礼のないように!じゃあ行け。」

 

ガヤガヤと騒ぎ始める生徒たち。九州に行く者もいれば北の地へと行く者もいる。そんな中、浮かない顔をしている者がいた。飯田天哉だ。

 

緑谷「飯田くん。…本当にどうしようもなくなったら言ってね。友達だろ?」

 

飯田「…ああ。」

 

作って塗り固められたような笑顔を向けた飯田。1人だけベクトルの違う目的があるようだ。戦兎も飯田の兄、インゲニウムがヒーロー殺しにやられたことくらいは知っている。だからこそ不安なのだ。彼が。

戦兎はそんな飯田のことを気掛かりに思いながら見つめていると

 

轟「戦兎。俺たちもそろそろ行くぞ。」

 

と轟に声をかけられた。そして公共機関を使うことしばらくして、エンデヴァー事務所へと辿り着いた。

 

戦兎「でっか…」

 

雄英高のような縦長のビルにEと書かれた看板がある。ここがエンデヴァー事務所だと言わんばかりに主張していた。

 

戦兎「お邪魔します…」

 

エンデヴァー「よく来たな焦凍!!!…と戦兎。」

 

ゆっくりと扉を開けると勢いよくエンデヴァーが飛び出してきた。可愛い我が子を待っていたかのように振る舞っていたエンデヴァーだったが、最初に視界に入ってきたのが戦兎だったため心底ガッカリしていたようだった。

 

焦凍「なんだその対応。指名したのはお前の方だろ。」

 

エンデヴァー「興味があるのは焦凍だけだ。戦兎を指名したのはただ単に焦凍の成長促進剤になると思っただけだ。」

 

焦凍「テメェ…ッ!」

 

戦兎「まあまあ落ち着けって!」

 

激昂する轟にそう声をかける戦兎。『だが…』と轟も食い下がるが大人しくするように言い聞かせる。

 

戦兎「俺はただ知りたかったからきただけです。No.2の力量を。あとはヴィランを多く捕まえているここならフルボトルの成分がたくさん手に入るかなって。俺が来たのもそんだけです。俺を利用する腹づもりならそれで結構。俺も貴方を利用するだけなので。」

 

「口だけは達者だなボトルくん!」

 

エンデヴァーに挑戦的な目つきでそう言うと、後ろから陽気な女性に背中を叩かれた。孔雀石でも燃やしているのかと思うような黄緑色の炎の髪の女性ヒーロー、バーニンだ。

 

バーニン「面白いねキミ!アンタヒーロー名何て言うの!?」

 

戦兎「仮面ライダービルド。作る、形成するって意味のビルドだ。」

 

いつものように自慢しながらそう言った。このフレーズは葛城巧の考えたものだが…それは気にしていないようだ。

 

バーニン「ビルドとショートね!多分ショートはエンデヴァーと行動、ビルドは私たち、炎のサイドキッカーズと行動って感じだろうけど…」

 

エンデヴァー「いや、コイツも一緒に行動してもらう。」

 

戦兎と焦凍の腕を引っ張りながらそう言った。

 

エンデヴァー「というのも最近保須にヒーロー殺しが現れている。先日はインゲニウムが被害にあった。前例通りなら保須に再びヒーロー殺しが現れる。そこでしばし保須に出張し活動することにした。バーニンは市に連絡を、貴様ら2人は荷物をまとめて出る準備をしろ!」

 

「「「了解!!!」」」

 

サイドキッカーズたちは勢いよく返事し、テキパキと動き始めた。そして戦兎たちも言われるがままに荷物をまとめる。

 

エンデヴァー「しばらくはホテルに泊まることになる。貴様らは保須でヒーロー殺しを捕まえるのを見てろ。それと焦凍。お前は炎の扱いが課題だ。幼稚すぎる。この一週間できちんと扱えるようになれ。」

 

そう言うとエンデヴァーは再び外へ出て、移動用の車に乗り込んだ。

 

轟「悪いな。誘ったのに嫌な気分にさせちまって。」

 

戦兎「気にすんなよ。俺もこうなるってわかってて誘いに乗ったんだしさ。それより早く乗らないと置いてかれちまうぞ。」

 

いつにも増して元気な戦兎。戦兎も車に乗り込み、後に続いて轟も車に乗った。三人を乗せた車は保須に向かって直進。とは言ってもそこまで距離は遠くないのですぐに到着した。

 

エンデヴァー「さて、さっそく保須のパトロールだ。ついてこい焦凍ォ!」

 

やはり自分の子供が大好きなのだろう。戦兎の名前さえも読んでいない。

 

エンデヴァー「基本的にこの一週間は保須をパトロールをする。ヒーロー殺しのためのパトロールなわけだが、だからと言って他のヴィランを蔑ろにして良いわけじゃない。それと先に言っておくが、貴様らは俺の監視下にない時は"個性"を使えない。仮免もない状態だからな。まあ賢いから分かっていると思うがな。貴様らは俺だけを見てれば良い。」

 

カツカツと市内を歩き回りながらそう言うエンデヴァー。周囲にはエンデヴァーや戦兎、轟を見ている人々で賑わっている。本当にヒーロー殺しは来るのだろうかと心配にさえなってきた。

しかしそんな心配も杞憂に終わり、1日目はヴィランさえ現れずに終わった。

そして2日目。今日も朝からパトロールである。

 

エンデヴァー「いいか焦凍。お前は今氷の扱いは十分できているはずだ。それを今度は炎で出来るようになれ。それが一番はじめに習得すべきことだ。」

 

パトロール中でも構わず親バカなエンデヴァー。やっぱり来るんじゃなかったと多少なりとも後悔をしている戦兎だった。

 

エンデヴァー「まだ炎の扱いが危なっかしい。お前には早く赫灼を…」

 

「きゃー!泥棒ー!!!」

 

エンデヴァーがそう言いかけた時、叫び声が遠くから聞こえた。その瞬間エンデヴァーが顔をムッとさせて飛び出していった。

 

エンデヴァー「ヴィランだ焦凍!ついてこい!」

 

足裏から赫灼を出してスピードアップしているため、すぐに見えなくなった。戦兎もすぐさまベルトを腰に巻き付け、ボトルをセットした。

 

Rabbit!Tank!Best Match!!!Are you ready!?】

 

戦兎「変身!」

 

鋼のムーンサルト!!!ラビットタンク!!!イェーイ!!!】

 

そして戦兎は仮面ライダービルド、ラビットタンクフォームに変身。左脚のホップスプリンガーを使って飛び跳ねながら後を追い、轟は氷を繰り出し滑りながら追いかけた。

 

エンデヴァー「止まれ窃盗犯!このエンデヴァーから逃げられると思うのか!」

 

窃盗犯「ゲッ、エンデヴァー!?なんでここに!?」

 

エンデヴァー「ヒーローだからだ!!!」

 

そう言うとエンデヴァーは炎の網を作って窃盗犯に被せた。少しして、戦兎が、その後に轟もエンデヴァーに追いついた。

 

エンデヴァー「遅いぞ貴様ら!赫灼を習得をしていない焦凍はともかく、大口を叩いていた戦兎はそんなスピードしか出せないのか!?」

 

ヴィランをより強く拘束しながら戦兎たちを叱咤する。戦兎はフルスピードではないとはいえエンデヴァーの速さに追いつけないことに驚いていた。

 

戦兎「あ、そうだ。フルボトル…」

 

思い出したかのように捕らえられたヴィランにエンプティフルボトルを近づけると、緑色の光が出てきてボトルに収納され、スケボーフルボトルが出来上がった。『やった!』と小踊りしながら喜ぶ戦兎を横目に轟は窃盗犯から話を聞こうと試みる。

 

轟「おいアンタ。なんで窃盗なんかしたんだ。」

 

窃盗犯「金が欲しかったんだよ!俺の"個性"の滑走なら逃げ切れると思ったのにエンデヴァーなんかいやがって…。アンタは良いよな。ヒーローだから金持ちで俺らのことなんかわかりゃしないんだ。」

 

しばらく窃盗犯は愚痴をこぼした後、やってきた警察に引き渡された。

 

エンデヴァー「さて、引き続きパトロールだ。」

 

そしてふたたび歩き出す3人。エンデヴァーは轟にずっと話しかけるが、轟はそれを無視。その2人に呆れながら死んだ顔をして歩く戦兎。外面はイケメンヒーロー2人とNo.2ヒーローということで周囲からの注目を浴びているが、内面は物凄いカオスなことになっている。

またしてもやっぱり来るんじゃなかったと後悔している戦兎だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー職場体験 3日目 夜

 

戦兎「ヒーロー殺し…。ステインだっけ?全然出ねえな。」

 

轟「そんな簡単に出るわけねえだろ。」

 

今日も今日とてパトロールである。ほとんど変わり映えもなく、フルボトルも回収できるようなヴィランにも遭遇せずに退屈していた。エンデヴァーも特に何も教えてくれないためさらに暇なのである。

 

エンデヴァー「ヒーロー殺しじゃないがヴィランなら出てるみたいだぞ!」

 

そう言うとエンデヴァーが走り始めた。ちょうどその時、戦兎と轟、2人の携帯に着信が来た。

 

轟「位置情報…。緑谷からだ。」

 

戦兎「これは…おそらく緊急事態が起きてる。」

 

エンデヴァー「オイ焦凍ォ!!!携帯じゃない!俺を見ろォ!!!」

 

唐突に来た着信。位置情報だけで、それもヒーロー殺しの出現が予想されている保須市内の住所。十中八九、ヒーロー殺しと出会ってしまったと予想できる。

走りながらそう話しているとヴィランが現れた。普通のヴィランじゃない。白い脳無だ。周囲を見ると黒い脳無や空を飛ぶ脳無もいた。

 

戦兎「脳無!?何でこんなところに…!」

 

エンデヴァー「ショート!ビルド!お前らは白い方を対処しろ!俺は黒い方を殺る!」

 

轟「エンデヴァー、戦兎。悪いが俺は今から言う住所に行く。そっちが済むか手の空いたプロがいたら応援頼む。場所は江向通り4-2-10の細道だ。お前ら2人ならすぐ解決できんだろ。友達がピンチかもしれねえ。」

 

そう言うと轟はすぐさま氷を使って去っていった。

 

エンデヴァー「こんなときにどこに行こうって言うんだ焦凍!」

 

戦兎「こういう時くらい息子のことを信じてやれよ。親だろ?それより今はこっちが優先だ!」

 

そう言うとビルドドライバーを腰に巻き付け、フルボトルを取り出した。

 

戦兎「早速使わせてもらうぞ!轟!」

 

戦兎はシャカシャカとボトルを振り成分を活性化させ、スロットにボトルを差し込む。

 

Spider!Reizouko!Best Match!!!Are you ready!?】

 

戦兎「変身!」

 

冷却のトラップマスター!!!スパイダークーラー!!!イェーイ!!!】

 

そして戦兎は仮面ライダービルド、スパイダークーラーフォームへと変身。動き回る白脳無をスパイダーマンのように蜘蛛の糸を放出して捕らえ、そのまま左手に付いている巨大な冷蔵庫で脳無の頭部を殴りまくる。相手も筋力増強でもがいてくるが戦兎の拘束の方が強かった。

 

戦兎「USJの時よりも弱い!勝てる!」

 

そう思ったのも束の間、脳無は口を開き、枝分かれする舌を放出。そのまま戦兎に巻き付いた。

 

戦兎「クソッ、やっぱ"個性"複数持ちか!」

 

脳無といえば"個性"複数持ち。USJほどの強さではなくても複数持ちを相手にするのは中々難しい。

脳無による拘束から逃れるために戦兎が脳無を凍らせようとした時だった。

 

「どいてろ坊主!!!」

 

その声と共に空からものすごい勢いでやってきて、脳無を踏みつけた。足裏から空気を噴射して機動力を得る"個性"のヒーロー、グラントリノだ。

 

グラントリノ「お前さん雄英の子か。実戦はちと早かったんじゃねえか?」

 

戦兎「すみません!ありがとうございます!」

 

グラントリノ「礼はいい。次に備えろ!」

 

グラントリノのおかげで拘束が緩み、自由になった戦兎。しかしまだあの脳無は奇妙な叫び声をあげながら動いている。

戦兎はすぐさま冷蔵庫の能力で脳無を凍らせて動けなくし、さらに脳無の口元を蜘蛛の糸で覆った。そしてハンドルを回し必殺技のエネルギーを溜める。

 

【Ready Go!!!Vortex Finish!!!イェーイ!!!】

 

戦兎は右脚に冷気を纏い、空高くジャンプした後に蜘蛛の糸で脳無を引き寄せながらライダーキックをお見舞いした。その衝撃は脳無でも吸収することができずに撃沈。無事に脳無を仕留められた。

 

グラントリノ「やるじゃねえか。コイツの拘束、身柄引き渡しは俺に任せとけ。お前は…」

 

戦兎「俺行かなきゃ行けないところあるんで失礼します!」

 

そう言うと戦兎はライオンフルボトルを差し込んでマシンビルダーを起動。そのままエンジンを吹かして江向通りへと走り去っていった。

ヒーロー殺しに殺されてないか。轟や緑谷は無事なのか。その事が不安でたまらない。果たして彼らは無事なのだろうか…。

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