天才物理学者と筋肉バカのヒーローアカデミア   作:いぷしろん

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戦兎「仮面ライダービルドで天ッ才物理学者の桐生戦兎と、仮面ライダークローズで元格闘家の万丈龍我は、始まった実技試験の中でなんとローグこと氷室幻徳と戦うことになってしまった。"個性"を獲得し、ヒーローとして活躍していた幻徳はとても手強かった。」

万丈「そんな幻徳を戦兎を囮にすることで氷漬けにすることに成功!でも流石は幻さんだよな。抜け出されちまった上にトランスチームガン取られてまさかナイトローグに変身されちまうとは…。」

幻徳「アレはナイトローグと言うのか。気に入った。しばらくは俺が使わせてもらおう。」

万丈「何ちゃっかり借りパクしてんだよ!俺だってそれ使うからな!」

戦兎「後で2台目作ってやるからまずは幻徳倒すのに集中しろって!ってなわけでどうなる第34話!!!」


















ttant/2=Σ[n=1→∞](-1)^n{G(2n)t^2n}/(2n)!⇒2G(8)=34話

プシューッと蒸気を噴き出す幻徳。最悪な事態が起こってしまった。

 

万丈「マ、マジかよ…。幻さんがナイトローグになっちまったよ!!どうすんだよこれ!」

 

幻徳「なるほど、これはナイトローグというのか…。良い着心地だ。まさに新生ローグと言うべきだな。」

 

この世界では初めてとなる変身に若干テンションが上がっている様子だ。

そんな幻徳とは打って変わって、神妙な顔つきをする戦兎。どうやら覚悟を決めたらしい。

 

戦兎「背に腹は変えられないな…」

 

万丈を活躍させ、欠点を逃れさせようと画策していた戦兎だったが、ナイトローグになられては仕方がない。ラビットタンクスパークリングを取り出し、縦にシャカシャカと振り、プルタブを引っ張る。

 

RabbitTankSparkling!!!Are you ready!?】

 

戦兎「ビルドアップ!」

 

シュワッとハジける!!!

RabbitTankSparkling!!!イェイイェーイ!!!

 

ついに戦兎は仮面ライダービルド、ラビットタンクスパークリングフォームへと変身。

 

幻徳「さあ、かかってこい。」

 

挑発する幻徳に戦兎と万丈は二人して立ち向かう。

万丈は幻徳に向かってパンチを炸裂。それを幻徳はスッと受け止め、万丈の足を蹴る。万丈が転倒すると同時に幻徳は容赦なく殴る。殴る。殴る。

 

万丈「ガハッ…!」

 

戦兎「万丈ッ!」

 

幻徳「仲間の心配するお前にはこれをプレゼントしてやる!」

 

Steam Break!!!Bat…!

 

バットロストフルボトルをセットした状態で戦兎に向かってトリガーを引く。すると銃口から蝙蝠型の小さなエネルギー弾が何十発も飛び出してきて戦兎を襲った。

 

万丈「よそ見してる場合かッ!」

 

その隙をついて万丈は幻徳に殴りかかった。しかし避けられる。さらに幻徳は蹴る。万丈は防げない。殴られる。蹴られる。斬られる。撃ち込まれる。一方的に攻撃される万丈。次第にダメージが蓄積していく。

 

幻徳「"個性"とナイトローグの二つの力を持つ俺にまだ勝てると思っているのか?」

 

万丈「勝てるかどうかじゃねえ…。勝つんだよ!」

 

幻徳「理想論だけで勝てると思うな!」

 

万丈は思いっきり蹴飛ばされ、ビルの残骸に勢いよく衝突した。

 

戦兎「万丈!今助けるッ!」

 

戦兎は地面を蹴って蝙蝠の群れから抜け出した。左足で赤いラピッドバブルを弾けさせて超高速で幻徳の元へ近づき、青いインパクトバブルを纏った左腕で幻徳を思いっきり殴る。それをワニのエネルギーを纏う幻徳がガシッと掴むとそのままビリっと痺れる煙幕を噴出。戦兎は身体がビリビリと痺れ、動きが鈍った。

そんな中、幻徳は上空へ羽を生やして浮上。翼に身を包み、黒い杭のようになって戦兎に突撃しようとするが…

 

万丈「させるかッ…!」

 

と万丈はビートクローザーで幻徳を受け止め、バチンと弾き飛ばした。

 

万丈「薄々気づいてたけどな戦兎…!」

 

弾き飛ばした幻徳に向かってさらに斬撃を加える。幻徳もスチームブレードで防ぎ、鍔迫り合いが生じた。

 

万丈「この期に及んでまだ俺に気ィ使ってんだろッ!」

 

【ヒッパレー!Smash Hit!!!】

 

グリップエンドを一度引っ張って蒼炎を刀に纏わせ、幻徳をグイッと押し込んだ。幻徳がバランスを崩したその瞬間、幻徳の腹を蹴り飛ばす。

 

万丈「いくら俺が馬鹿だからって、気を遣ってもらうほどじゃねえぞ!んなことされるくらいなら林間合宿なんて行かねえ方がマシだ!!!」

 

万丈のその言葉を聞いて戦兎はハッとした。

万丈を林間合宿に行かせてあげたい。そのために自分は手を抜いた。それで万丈が欠点を逃れられるのならと思った。でも馬鹿なのは自分の方だった。自分のしたことはいつも全力全開で挑んできた万丈に対してなんて失礼な行為なのだろう。

 

戦兎「…最悪だ。せっかく人が気を遣ってあげてんのに…。」

 

痺れる体をなんとか起こしあげる戦兎。万丈の横に並び、胸を張ってこう言った。

 

戦兎「本気で行くぞ!」

 

万丈「俺は最初っから本気だっつうの!」

 

二人はマスクの下でにやりと笑った。

 

幻徳「桐生戦兎に万丈龍我…。その気概は認めてやる。来いッ!」

 

幻徳はスチームブレードを振り上げて二人に襲い掛かるが、万丈はそれをビートクローザーで受け止める。その間に戦兎は幻徳を右脚で蹴り付け、足裏のタンクローラーシューズで装甲をガリガリと削り取る。さらにインパクトバブルを纏った左腕で幻徳を殴ると、彼は思いっきり吹き飛びビルに直撃した。

 

【Special Tune!ヒッパレー!ヒッパレー!Million Slash!!!】

 

ドラゴンフルボトルをビートクローザーにセットし、グリップエンドを2回引っ張る。刀身から蒼白い火球が生み出されると、それを幻徳に向かって幾度か放った。

 

万丈「キメるぞ戦兎!」

 

戦兎「ああ!」

 

二人はベルトのハンドルをグルグル回し、エネルギーを蓄積していく。

 

Ready Go!!! Sparkling Finish!!!

 

Ready Go!!!Dragonic Finish!!!

 

二人同時に地面を蹴って、空高く舞い上がった。すると幻徳のすぐ近くにワームホールのような歪んだ図形が出現。穴からは大量のラピッドバブル、インパクトバブル、ディメンションバブルがメントスコーラのように吹き出し始めた。さらに万丈は自身の身に蒼龍を纏う。幻徳は特異点へと誘われ身動きができない。

最高高度まで達した彼らは右足を伸ばし、幻徳に向かって一直線にライダーキックを喰らわせる。その衝撃で幻徳はビルを幾度も貫通し、打ち付けられた。そして幻徳が気を失い、自然と彼の変身は解除された。

 

万丈「ようやく倒せたな…。」

 

戦兎「何やりきった感出してんだよ。まだ終わってねえぞ。」

 

クローズドラゴンを引き抜きながらそう言う万丈に戦兎はカフスを渡した。

 

戦兎「それ、お前がかけて来い」

 

万丈「何でだよ」

 

戦兎「いいからかけろって!」

 

戦兎の行動に不思議そうな顔をしている万丈。そんな彼の背中をトンと押してカフスをかけるように言う。

 

万丈「しゃーねえなぁ」

 

かったるそうに歩を進め、幻徳の前に立つ。気絶した彼の右手首を掴み、カチャッとカフスをかけて施錠した。

 

《桐生・万丈チーム、条件達成!》

 

無機質な合成音声が会場全体に鳴り響いた。期末試験はこれにて終了である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

芦戸「皆…土産話っ…ひぐっ…楽しみにしてるがら…!」

 

翌日。戦兎が1年A組の教室に入ると、上鳴、砂藤、切島の表情が絶望に満ちており、芦戸は涙と鼻水を垂らしながらわんわんと泣きじゃくっていた。

話を聞くと、実技試験を突破出来なかったらしい。

 

緑谷「まっ、まだわかんないよ!どんでん返しがあるかもしれないし…!」

 

上鳴「試験で赤点取ったら林間合宿行けずに補習地獄!そして俺らは実技クリアならず!これでわからんのなら貴様らの偏差値は猿以下だ!!!」

 

あまりのショックからか、怒鳴り散らす上鳴。そんな彼を眺めていると八百万と轟が戦兎の方に向かってやってきた。

 

戦兎「どうした?推薦組が二人も揃って。」

 

八百万「いえ、私はただ戦兎さんにお礼を言いたくて。」

 

そう言うと八百万は深々と礼をした。

 

八百万「体育祭の時、あなたは私に『自信がないように見えた』と仰いました。だから私、轟さんに私の作戦を押し通させていただきましたの。」

 

話を聞くと、どうやら彼女らはものの数分で決着がついたらしい。轟も作戦を練っていたが、八百万が強引に合金を用いて相澤を捕まえる作戦させたとのことだ。

 

八百万「体育祭の時のあのアドバイスが無ければ、もっと苦戦していました。本当にありがとうございました。」

 

戦兎「助かったなら良かった。でもそんなかしこまらなくても良いんだけどな…。そういや轟は一体何のようで?」

 

轟「俺も八百万と一緒で礼を言いにきたのと、お前の話を聞きにきた。戦兎の実技試験、結構気になるし…」

 

轟がそう言いかけたところでドアがガラガラっと開いた。みんなはすぐさまピシャリと席についた。

 

相澤「おはよう。今回の期末テストだが、残念ながら赤点が出た。したがって、林間合宿は全員行きます!」

 

「「「どんでん返しだァ!!!」」」

 

まさかの結果に思わず大声で叫んでしまった生徒たち。しかし相澤はすぐに髪を逆立たせて静かにさせた。

 

相澤「筆記の方はゼロ。実技で切島、上鳴、芦戸、砂藤、瀬呂が赤点だ。ついでに実技はA組と実施した万丈龍我も筆記と実技共に合格だ。」

 

切島ら4人が喜びまくる中、戦兎も万丈が無事に合格していたことに密かながらガッツポーズをした。

 

相澤「今回の試験、ヴィラン側は生徒に勝ち筋を残しつつどう課題と向き合うかを見るよう動いた。」

 

尾白「本気で叩き潰すと仰っていたのは…」

 

相澤「追い込むための合理的虚偽だ。もっとも、桐生と万丈が相手したプロヒーロー、ローグのみは本気だったがな。しかもアイツ、重りまで勝手に外しやがって…。」

 

幻徳の勝手な行動にブツブツと独り言を垂れる相澤。彼が自由奔放すぎるので仕方がない。

 

緑谷「そう言えば戦兎くんのペアだけ対戦相手が明かされなかったのはどうしてなんですか?」

 

相澤「難易度調整だ。色々事情があってな。やむを得んかった。察しろ。」

 

相澤の最後の言葉で職場体験時に保須にいた人らはなんとなく理由が分かった。先日の事件でステインをいとも簡単に倒してしまったからだと。

 

相澤「それと赤点取った奴ら。お前らには別途に補修時間を設けてる。ぶっちゃけ学校での補修よりキツイからな。覚悟しとけよ。じゃあ合宿のしおり配るから後ろに回してけ。」

 

相澤の最後の言葉で補習組の顔はスーッと青ざめていった。

とはいえ、全員で合宿に行けるようになったことでクラスは大はしゃぎ。休み時間には合宿荷物などの話でもちきりになった。

 

飯田「一週間の強化合宿か!きちんと荷物をまとめとかないとな!」

 

葉隠「だったら明日休みだし、テスト明けって事で、A組みんなで買い物行こうよ!」

 

葉隠のその発言でさらにワイワイと盛り上がるA組。

 

緑谷「戦兎くんも一緒に行こうよ!万丈くんも一緒に!」

 

戦兎「分かった。万丈にも言っとくよ」

 

何人か行かない者もいたがほとんどが買い物にショッピングモールへと出かけた。しかし事件は起こった。緑谷がヴィランと接触したのだと言う。このことがきっかけとなり、合宿先は当日まで不明となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「生で見ると…気色悪ィなァ。」

 

「うわぁ手の人!ステ様の仲間だよねえ!?ねえ!?私も入れてよ!ヴィラン連合!」

 

成人男性と女子高校生が一人ずつ。大物ブローカーの義爛と言う男に紹介されてアジトに来たらしい。

 

死柄木「黒霧。こいつらトバせ。俺の大嫌いなもんがセットで来やがった。餓鬼と礼儀知らず。」

 

シンイリ「まあまあ落ち着けよ死柄木。仲間が増えるのは嬉しいことじゃねえか。なぁ。」

 

そう言うとシンイリは彼ら二人の方にそれぞれ両手をポンと置いた。

 

シンイリ「この女子高生は本名、ヴィラン名ともに渡我被身子。"個性"は相手の血を傾向摂取することでその相手になれる。いわば"変身"と言ったところか。そしてこっちの兄ちゃんはヴィラン名荼毘。"個性"は蒼炎って感じか。そして本名はt」

 

荼毘「それ以上言うな」

 

荼毘の本名を言おうとした瞬間、荼毘は蒼炎をシンイリの顔に押し付け、トガはナイフを首元に差し向けた。

 

シンイリ「おお怖い怖い。流石は野良ヴィラン。凶暴だねぇ。」

 

戯けた様子で両手を上げて若干後ろに下がった。

 

荼毘「お前何もんだ。なぜ俺たちの素性を知っている。」

 

トガ「この人嫌い。気持ち悪い。」

 

シンイリに対して敵意が丸出しの様子。しかし死柄木はそんなことを無視してシンイリより前に出た。

 

死柄木「お前らは何の目的でここに来た。いや、答えなくて良い。どうせステインだろ?」

 

シンイリ「正解♪」

 

死柄木「何でお前が答えるんだ。」

 

死柄木はシンイリのお茶目な発言に対し、冷静にツッコミをした。

 

死柄木「とにかくそういう目的ならお前ら帰れ。さもなくば殺すぞ。」

 

指をポキポキと鳴らし、殺る気満々の様子の死柄木。荼毘、トガの二人も受けて立とうとしている。

 

黒霧「落ち着いてください死柄木弔。奇しくも注目されている今がその拡大のチャンス。排斥ではなく受容を。利用しなければ全て…。彼の遺した"思想"も全て…」

 

殺意蠢く死柄木に黒霧はそう語りかけた。しかしそれが気分を害したのか、死柄木は頭をガシガシと掻きむしる。

 

死柄木「うるさい…うるさいうるさい!!!」

 

叫び散らし、勢いよくガチャンとドアを開けて出ていった。

 

黒霧「返答は後日でもよろしいでしょうか?彼も自分がどうすべきかわかっているハズだ。わかっているからこそ何も言わずに出ていったのです。必ず導き出すでしょう。あなた方も自分自身も…。納得するお返事を。」

 

義爛「そうかい。ま、せいぜい期待しとくよ。」

 

そう言うと彼らは去っていった。残ったのは黒霧とシンイリのみ。

 

シンイリ「あっ死柄木に言い忘れてた。俺しばらく用事あるから来れないって死柄木に伝えといて。」

 

黒霧「どこか行くのですか?」

 

シンイリ「まあな。海外でイタズラでもしてくるよ。」

 

彼はそれだけ言い残してこの場を去ってしまった…。

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