天才物理学者と筋肉バカのヒーローアカデミア   作:いぷしろん

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戦兎「仮面ライダービルドで天ッ才物理学者の桐生戦兎は、夏休み中に開催された林間合宿に来ていた!楽しい合宿かと思いきやさっそくプッシーキャッツらに崖の底へと落とされて魔獣の森に…」

緑谷「正直驚いたけど無事に到着できたから良かったよね。その後は豪華なご飯にお風呂入ったりみんなで談笑したり…。昨日一日だけでもすっごく楽しかったなぁ!」

戦兎「なんやかんやで1日があっという間に終わってしまって、そんで今日の地獄の訓練なんだが…。」

虎「おいお前ら…何をそこでグズグズしているんだ…!休んで良いと言ったか…?プルスウルトラしろよプルスウルトラ!!!」

「「イ、イエッサー!!!」」

戦兎「というわけでどうなる第44話!!」













!5=44話

「「「"個性"を伸ばす!?」」」

 

ブラド「A組はもうやってる。早く行くぞ。」

 

林間合宿2日目の朝。A組と同様にB組も"個性"伸ばしのことについて伝えられていた。その際にA組の行っている訓練を見たが…実に阿鼻叫喚であった。

ひたすら嘔吐する者、ひたすら食事する者、ひたすら爆破する者、ひたすら風呂に浸かり冷却燃焼を繰り返す者…。"個性"によって種類は様々だがどれも地獄であることには間違いない。

 

虎「単純な増強型の者は我のところへ来い!我ーズブートキャンプはもう始まっているぞ!」

 

そこでは何故か緑谷とビルドに変身した戦兎がキレッキレのダンスを踊ってはひたすら虎に攻撃を打ち込んで反撃を受けるという謎行動が発生していた。

 

万丈「マジか…今からこれやんのかよ…」

 

ビルドやクローズは一応増強型として扱われているため、虎と一緒に我ーズブートキャンプをしなければならない。しかしこれをやるのは流石に抵抗がある。

仕方ないと渋々ブートキャンプをやろうとしたその時、万丈の頭の中に女性の声が響いてきた。マンダレイのテレパスだ。そしてそれは戦兎も同様だった。

 

(桐生くん、万丈くん。至急私のところに来てちょうだい。繰り返す。桐生くん、万丈くんは至急私のところに来てちょうだい。)

 

万丈「なんかあったのか…?」

 

訳がわからなかったが、とりあえず戦兎と万丈はマンダレイのところへ駆けつけた。そこにはラグドールもいた。

 

戦兎「あの…俺たちはどうして呼ばれたんですか?」

 

ラグドール「そりゃ訓練のためだよ!君たちにはこちら側になってもらおうかと」

 

万丈「こちら側…?一体何のことだよ」

 

万丈は首を傾げた。何やら彼ら2人のみ特別な訓練を行うらしい。

 

マンダレイ「ラグドールから話は聞いたわ。君たち2人はハザードレベルを上げれば上がるほど強くなるんだってね。だから最初は虎のブートキャンプに参加してもらおうかと思って試しに桐生くんにブートキャンプをしてもらったんだけど、全くハザードレベルが上がらなくて。それで考え抜いた結論なんだけど…」

 

2人はゴクリと唾を飲んだ。どれほど辛くキツイ訓練が待っているのかと覚悟した。

 

ラグドール「ズバリ大乱闘!君たちにはピクシーボブの魔獣じゃ生ぬるい!」

 

戦兎「だ、大乱闘って…」

 

戦兎と万丈の脳内には某大乱闘ゲームが浮かんでいた。昨夜みんなとそれで遊んでいたからだろう。

 

マンダレイ「いやそうじゃないからね。大乱闘って言っても大勢で戦う訳じゃないの。私たちが指名した人に"個性"使用あり、一対一の勝負を仕掛けて戦うの。そうすることで君たちのハザードレベルは上がるし私たちはみんなの"個性"の成長度合いを知ることができる。」

 

戦兎「そういう意味で『こちら側』ってことか」

 

実質マンダレイらの手伝いのような訓練となっているため、運営側にもなり得る。しかも休みはなく、連戦ばかり。時には相澤やブラドキング、プッシーキャッツなどのプロヒーローとも戦わなければならないという。

さらには万丈の使うクローズチャージは未だにまあまあな負荷がかかるため、万丈はクローズチャージで、スパークリングでもあまり負荷のかからない戦兎に至っては一番基本的なフォーム、すなわちラビットタンクフォームで戦闘を行えと言う。

 

マンダレイ「さ、それじゃあさっそく開始…といきたいところだけど、君たちだけ体力が有り余ってるところに対戦を申し込むのはフェアじゃない。最初は君たち2人で潰し合いなさい!」

 

マンダレイは狂気の笑みを浮かべてそう言った。まだ我ーズブートキャンプに残ってた方が楽だったかもしれない…。

 

万丈「まぁ…やるしかねえか。」

 

戦兎「…だな。」

 

渋々2人はドライバーを取り出して腰に装着。それぞれボトルとゼリーを取り出した。

 

Rabbit!Tank!Best Match!!!】

 

Dragon Jelly!

 

【Are you ready!?】

 

戦兎・万丈「「変身!!!」」

 

鋼のムーンサルト!!!ラビットタンク!!!イェーイ!!!】

 

潰れる!流れる!!溢れ出る!!!

Dragon In Cross-Z Charge!!!BRRRRRAAAAA!!!

 

そして2人は仮面ライダービルドと仮面ライダークローズチャージへと変身した。

 

戦兎「いくら俺が基本フォームだからって言っても手加減するんじゃないよ?」

 

万丈「分かってるって。行くぞ戦兎ッ!」

 

万丈は地面を蹴り上げると同時にツインブレイカーで殴りにかかった。戦兎は左腕で攻撃を受けるもスペックの差からか、脳を揺さぶられるほど激しい衝撃を受けた。左腕のガードは崩れたがなんとか吹っ飛ばされずに耐え、そのまま右足で万丈の腹を蹴り、そのままタンクローラーシューズで装甲をゴリゴリと削っていく。

 

万丈「その手には乗るか!」

 

【ヒッパレー!Smash Hit!!!】

 

万丈はビートクローザーを召喚。そして下のグリップエンドを引くことで刀身にエネルギーを溜めて戦兎を切り裂いた。

 

戦兎「いってぇな…!そっちがそう来るんだったら俺も…!」

 

【Ready Go!!!Vortex Attack!!!】

 

戦兎はドリルクラッシャーを召喚してニンジャフルボトルをスロットにセット。刀身が分裂し、戦兎は万丈を幾重にも斬りつけた。しかし万丈は少し後退りするも大したダメージを受けておらず、まだピンピンしている。

 

万丈「オラァ!もっといくぞォ!!!」

 

戦兎「俺もだ!」

 

Scrap Break!!!

 

【Ready Go!!!Vortex Finish!!!イェーイ!!!】

 

万丈らはレンチやレバーを押したり回したりして必殺技を発動。中に数式が出現するとともに特殊なグラフが出現。万丈を捉えた。

 

戦兎・万丈「「ハァァァァァァァ!!!」」

 

そして2人は同時に空高くジャンプ。ライダーキックの体勢を取る。戦兎はグラフに沿って、万丈は右足にヴァリアブルゼリーをたっぷりと付与して両者ともにライダーキックを最高速で撃ち込んだ。

そのおかげか空中で敷地内からどこでも見えるほどの大爆発が起こり、朝にもかかわらず空がキラリと輝いていた。

 

戦兎「イッテェ…!強いな…やっぱ。」

 

しかし流石に勝者は万丈。戦兎はライダーキックの影響をモロに受けて木に思いっきり衝突して変身が解けた。

 

万丈「どうよ、俺のクローズチャージ!」

 

戦兎「作ったのは俺だけどな!」

 

戦兎はゆっくりと立ち上がり、服についた土埃をはたいた。

 

ラグドール「良い勝負だったじゃにゃい!プロ顔負けだね!そんじゃあ次の対戦行ってみよー!!!」

 

こうして2人の地獄の戦闘訓練が始まった。以降2人は相手を変え、時にはプロヒーローらと休憩を挟むことなく戦闘を行った。安息が訪れる午後四時までがむしゃらに彼らは戦い続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピクシーボブ「はーいみんなお疲れ!全員全身ブッチブチ!でもさぁ昨日言ったね。『世話焼くのは今日だけ』って!」

 

ラグドール「己で食う飯くらい己で作れ!でも疲れてるからって雑なねこまんまはNGだからね!」

 

「「「イ、イェッサー…」」」

 

A組B組、疲労が溜まりに溜まりまくってぐったりとしている。しかし林間合宿の醍醐味といえばカレー作り。一部の馬鹿(万丈龍我)ははしゃぎまくっている。

さらに飯田は『災害時など避難先で消耗した人々の腹と心を満たすのも救助の一環』と考え、旨いカレーを作ろうと奮起していた。その熱に充てられたのか、みんなも少しずつやる気が出てきたようだ。

 

峰田「なあ戦兎、自動でカレーができるフォームとかねえのー?」

 

戦兎「流石にそんなフォームはねえけど…そうだな。こう言う時はロボットに任せるか。」

 

そう言うと戦兎はフェニックスとロボットのボトルを取り出してベルトに装填した。

 

Phoenix!Robot!Best Match!!!Are you ready!?】

 

戦兎「変身!」

 

不死身の兵器!!!フェニックスロボ!!!イェーイ!!!】

 

戦兎はフェニックスロボフォームに変身。左肩部の製造ユニット(BLDアーセナルショルダー)から小型のロボットを数体生産。本来、これは戦闘用であるがこういうところ場面にも対応できるようだ。

 

葉隠「戦兎くーん!こっちにも火ちょうだい!」

 

戦兎「分かった。今行く」

 

しかもベストマッチのフェニックスのおかげで火おこしは楽々行える。火加減も程良く調節可能だ。あっという間に火がつき、野菜がカットされ、具材が煮込まれてゆく。

 

Kuma!Are you ready!?】

 

戦兎「ビルドアップ」

 

さらに戦兎は仮面ライダービルド、クマロボットフォームにチェンジ。右腕の内臓タンクに溜まっているハチミツをトロリと鍋の中に垂らした。

 

上鳴「ハチミツなら"個性"で出せんのかよ!」

 

というツッコミもくらいつつ、なんとかA組オリジナルのカレーが完成した。ヘトヘトな彼らには林間合宿のカレーも一流のシェフが作ったカレーのように見える。

 

「「「いっただっきまーす!!!」」」

 

腹がペコペコの彼らは無我夢中でカレーに食らいついた。普段はあまり食べないであろう八百万もガツガツと食べ進めるほどだ。食うであろう量よりも多めに作っていたのだが、それでも足りずにすぐに鍋は空になってしまった。

その後は入浴と就寝。補習組は夜2時と遅くまで相澤の授業を受けて2日目を終えた。

 

そして3日目。2日目と同様、戦兎と万丈はさまざまな生徒や先生相手に乱闘を繰り返していた。

 

マンダレイ(戦兎くんは次物真くんを、万丈くんは爆豪くんを頼むわ)

 

戦兎・万丈「「イエッサー!!!」」

 

2人は元気よくそう言ってそれぞれの担当の元へ走った。2人ともこんなことは言う柄ではないのだが…言わなければ怒られる故、仕方なくやっている。

 

戦兎「さてと。物真は…」

 

物真「呼んだ?」

 

周囲を探していると後ろから肩をトントンと叩かれた。物真だ。

 

物真「用は分かってる。どうせ戦うんでしょ?ぶっちゃけこういうの嫌いだから気が進まないって言うかさ。それに君も"スカ"だろうし、僕相当不利なのに戦えっていうのはねぇ…。」

 

いつものごとくペラペラと語り始めた。普段なら気にもしないが、一つだけ気になることがあった。

 

戦兎「"スカ"?"スカ"って一体…?」

 

物真「ああそうか、君は知らないんだっけ。要は君、溜め込む系の"個性"でしょってこと。僕の"個性"、"コピー"は"個性"の性質ごとコピーする。蓄積分はコピーできないのさ。万丈くんと同じようにね。」

 

物真はそう説明した。実際は戦兎に"個性"という物がないだけだが、うまく勘違いしてくれたようだ。

 

戦兎「そういうことか。だったら他の人の"個性"をコピーすれば良い。実戦だと敵の"個性"だけを使う訳じゃないと思うしな。」

 

物真「そのつもり。ちょっと待っててよ。」

 

そう言うと物真は"個性"をコピーしに何処かへ行ってしまった。少しだけ暇になったので爆豪と万丈の方を覗き見ることにした。

 

万丈「爆豪ってお前だよな!俺と戦えってさ。」

 

爆豪「やっと来たか…!ようやく今もっとも強えフォームを相手にできる!」

 

この時を待ち侘びていたと言わんばかりに手のひらでパチパチと爆発させる。

その瞬間、爆豪は腕を後ろに回して手のひらから爆破を繰り出して加速。右腕の大振りで殴りかかってきた。"個性"伸ばしの影響か、若干速度が上がっているが万丈はすぐさま反応。ツインブレイカーで防ぐと同時に腹に蹴りを食らわせた。

 

爆豪「ガハッ…ゴホッ…」

 

万丈「わ、悪い爆豪!思ったより強くキマッちゃって…。」

 

爆豪「うるせえ…!情けなんざ必要ねえんだよ!」

 

爆豪は再び加速。今度もまた右の大振り。同じようにツインブレイカーで防ごうとすると、爆豪は細かい爆破で方向転換。万丈の後ろに回って最大火力の爆破を放った。

 

爆豪「油断すんなや!」

 

万丈は後ろに振り向くもそこには爆豪はいない。上空に逃げたと気づく頃にはもう遅い。左手で首根っこをがっしりと掴まれ押し倒された。右手でツインブレイカーも抑えられている。

 

爆豪「チェックメイト…」

 

万丈「させるか!」

 

万丈は右腕で爆豪の脇腹を殴り返した。すると爆豪はぶっ飛んでそのまま木に衝突した。

 

万丈「やるじゃねえか。このフォームでここまで戦えんのが爆豪が初めてだな!」

 

万丈は徐に立ち上がり、爆豪に手を差し伸べた。

 

爆豪「うっせぇ…まだ俺はやられてねえぞ!」

 

万丈「おう!かかってこい!!!」

 

爆豪は万丈の手をバチンと払って再び立ち上がる。彼等2人の戦いはまだ続く。2人が満身創痍になるその時まで…。

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