万丈「お前よく入学初日でそんなことできたよな。」
戦兎「そりゃあ新しいフルボトルが入手できるんだぞ?すぐ手に入れるに決まってるでしょうが!」
万丈「普通そういうのは入学初日でやることじゃねえだろ。だからお前小中で友達いねえんだよ」
戦兎「それは色々開発してたりお金稼いだりしてたから遊ぶ時間なかっただけだからな言っとくけど。ってかお前こそどうなんだよ。小中の時友達できたのか?」
万丈「できたに決まってんだろ!お前と違って俺は友達ウハウハだったからな!」
相澤「そんなことはどうでもいい。さっさとあらすじやって本編始めろ。お前たちは極めて非合理的だな。」
万丈「誰だこのおっさん!?」
相澤「A組担任の相澤だ。よろしくね」
戦兎「なんであらすじにあんたが出てくんだよ。まあいいや。んで相澤先生が突然個性把握テストとかしだして最下位は除籍処分とか言い出すもんだからもう大変!果たして誰が最下位になってしまうのか!ってことで…」
相澤「第6話始まるぞ」
戦兎「セリフとんなよ…」
第一種目:50m走
さっそく個性把握テストが始まった。第一種目の50mは蛙吹梅雨や飯田天哉、爆豪克己などを中心に半数近くが好記録を叩き出していた。そんな中戦兎はというと…
【Engine!】
タンクフルボトルとエンジンフルボトルを入れ替え、ボルテックレバーを回す。
【Are you ready!?】
戦兎「ビルドアップ!」
スナップライドビルダーのエンジン部分が展開、合体し、トライアルフォーム時の変身音が流れる。そして戦兎は仮面ライダービルド、ラビットエンジンフォームへと姿を変えた。
切島「今度は真っ赤になったぞ!?」
飯田「あのボトルは確か俺から…」
前世界では披露しなかった新たなフォームで戦兎はクラウチングスタートの格好を取る。
『スタート!』
合図とともにラビット側の足についているホップスプリンガー、ラビットハーフボディの数秒高速化、マッドローグが用いていたエンジンの蒸気機関による身体強化により目に見えない速度で50mを駆け抜けた。
『記録:0.7秒!』
戦兎「まあまあかな。」
(((『まあまあかな』どころじゃないんだけど…!?)))
戦兎の圧倒的速度に圧倒されるA組。そもそも戦兎はラビットタンクフォームでさえ100mを2.9秒で走破し、他のライダー、特に仮面ライダーエボル、ブラックホールフォームなんかは素で100mを0.7秒で駆け抜けるので戦兎が、というよりもライダーシステム自体が規格外なのだ。
第二種目:握力
【Octopus!Robot!Are you ready!?】
戦兎「ビルドアップ!」
次に戦兎はオクトパスフルボトル、ロボットフルボトルを用いてトライアルフォームへと変身。
峰田「タコって…エロいよね。」
八百万「淫らですこと。気持ち悪いですわ。」
握力での主な記録は障子の540kgw、八百万が万力を創造しそれ以上の記録を出しているが…
『記録:1536kgw!』
まさかの1tw越えである。これは戦兎の右肩のフューリーオクトパスによって身体能力が8倍になっているためである。それに加えてビルドの元々の握力の高さからこのような記録になっている。しかしこれはあくまで右手の記録である。戦兎がロボットハーフボディの左腕の記録を測ろうと左腕のアーム部分、デモリションワンに計測器を挟み込み圧力をかけるとバキッと壊れてしまった。
上鳴「ぶっ壊した!?お前ゴリラかよ!?」
芦戸「ホントになんでもできるんだね〜!」
相澤「やりすぎだ。今までこれぶっ壊した奴いなかったぞ。全く…」
というわけで戦兎の記録は“計測不能“という結果に終わった。
第三種目:立ち幅跳び
【Rabbit!Helicopter!Are you ready!?】
戦兎「ビルドアップ!」
次はラビットコプターフォームへとフォームチェンジする。背中に取り付けられているプロペラ、バトローターブレードを回転させながら、プロペラの回転によって足が離れた直後に足が地面につくのを防ぐため、ホップスプリンガーで空高く跳び上がる。ふわふわと飛行している戦兎はいつまでも着地する気配がない。
瀬呂「アイツ空も飛べるのかよ!?」
葉隠「私も空飛びたーい!」
相澤「…おい桐生。いつまで浮いてるつもりだ。時間がもったいない。」
その場で浮いて、相澤に目で訴えかける戦兎にそう尋ねた。
戦兎「そうだな…、記録を計測不能とかにしてくれたらやめてあげてもいいけどな〜。じゃないと俺ずっと飛び続けられるんで。」
相澤「はぁ…。そうならそうと言え。」
相澤は手元の端末を操作して、画面上に♾と打ち込んだ。
「「「無限!?」」」
まさかのカンストにA組は皆驚く。
相澤「鳥系の"個性"とかはいつまでも飛ぶことができる。こうでもしないと合理的じゃないだろ。」
というわけで戦兎の記録は♾ということになった。
補足として、ここでは♾とは『外的な力が加えられなければ、実数値を計測できない記録』、計測不能とは『実数値を計測できるが機材の耐久不足によって計測ができなかった記録』と定義する。
第四種目:反復横跳び
戦兎は背中のプロペラを別の場所に邪魔にならないようにおいた。ただ単純に重いのとデカくて邪魔だからだ。
『スタート!』
開始の合図がなった瞬間に素早く足を出し、出来るだけ余分なエネルギーを使わぬよう、そして動きをできるだけ高速化できるようにラビットハーフボディの高速化を用いた。
『記録:180回!』
瀬呂「ようやく俺たちでも超えそうなの出しやがったか。」
常闇「暗闇に一閃の光が差したようだ…。」
流石にビルドでも反復横跳びはあまり良い記録が出なかったようだ。とはいえそれ以外がぶっちぎり一位で、この記録も世間一般から見ればとんでもない記録なのは確かだが…。
第五種目:ボール投げ
戦兎はデモンストレーションで行なっており、これ以上いい結果が望めないからという理由で2回目は辞退した。しかし戦兎は1人、緑谷出久のことが気にかかっていた。彼が万丈の言う“ヒーローに相応しい人物“が彼であることは知っていたが、このままでは本当に記録が何も出ずに除籍されてしまう。
戦兎(このヘリコプターフルボトルを貸した方がいいか…?)
ヘリコプターフルボトルは緑谷から採取したボトル。これならば他のボトルより緑谷との親和性が使いやすいと戦兎は考えた。そして戦兎はドライバーのヘリコプターフルボトルを取り出そうと手にかけるが、2回目の記録を測るときでいいだろうと考え、渡すのを延期した。
そしてついに緑谷の投げる番が来た。緑谷が円の中に入り"個性"を使ってボールを投げようとするが相澤に"個性"を消されてしまった。記録は…46mだった。
緑谷「えっ!?今確かに使おうって…」
相澤「個性を消した。つくづくあの入試は合理性に欠くよ。おまえのような奴も入学出来てしまう」
緑谷「消した…あのゴーグル…まさか!?視ただけで"個性"を抹消する"個性"、抹消ヒーローのイレイザーヘッド!?」
緑谷は驚きを隠せず、周囲の人間もざわめきだすが戦兎は『イレイザーヘッドって誰?』というような顔をしていた。
そして相澤は緑谷にキツイ言葉を投げかける。
相澤「個性は戻した。ボール投げは2回だ。さっさと済ませろ。」
そう言ってスタスタと戻っていく。戦兎は緑谷がろくな記録を出せずに除籍処分となるのではないかと思い、ヘリコプターフルボトルを抜いて緑谷へと近づいた。
戦兎「緑谷。お前何言われたのか知らないけどそう落ち込むな。これ貸してやるよ。」
そう言って緑谷の左手にヘリコプターフルボトルを握らせる。
緑谷「これ…あの時僕から取ってたボトル…。」
戦兎「ああ、これを使えば多少は記録が伸びる。これはお前から採取したボトルだし、ズルをしたことにはならないはずだ。」
緑谷「…気持ちはありがたいけどこれは君に返すよ。」
そう言って緑谷は戦兎にボトルを返した。戦兎は再びボトルをベルトに差し込む。
緑谷の目は境地に立たされているというのにまだ輝いて見えた。
戦兎(まだ諦めてない…ってことか。なるほどな。)
戦兎は万丈がヒーローにふさわしいと言った理由が少しわかった気がした。
緑谷「桐生くんに情けさえかけられてしまうほどなんだ…。今のままじゃ到底ヒーローになんかなれやしない。僕は人より何倍も頑張らないとダメなんだ。最大限で最小限に…!だから全力で今僕に出来ることを…ッ!!!」
緑谷がボールを投げ、最後の人差し指でボールを押し込むその瞬間、人差し指だけにワン・フォー・オールを発動させる。人差し指は内側から爆発するように腫れているが…
緑谷「まだ…動けます!!!」
相澤「コイツ…ッ!!」
指が腫れた苦痛に耐え忍びながらガッツポーズを決める緑谷。相澤も戦兎も良い意味で期待を裏切られた。
そんな中、1人納得のいかない者がいた。爆豪である。爆豪はその様子を見て怒髪天を衝き、緑谷に襲いかかるが相澤の特殊な捕縛武器に捕まり、厳重注意をされた。
少し爆豪にビビったあと、緑谷は戦兎に小走りで近づいてきた。
戦兎「すごいな緑谷。まだあんな力があったなんて…。」
緑谷「桐生くんほどじゃないけどね…。それよりあの時、僕のことを心配してそのボトル?を渡してくれたんだよね。ありがとう。」
戦兎「…戦兎だ。戦兎って呼んでくれ。」
緑谷「戦兎くん…で良いかな?」
そして戦兎と緑谷は左手で握手を交わす。
戦兎「そうだ、その人差し指大丈夫か?応急処置とかで良いなら出来るけど…」
戦兎はヘリコプターハーフボディの左肩部分のBLDパイロットショルダーの空間圧縮コンテナから応急処置用キットを取り出し、とりあえず処置を施した。
戦兎「これで多分大丈夫だと思うけど、あんまり痛かったら保健室でロキソプロフェンとか処方してもらった良いからな。」
緑谷「戦兎くんそんなことも出来るんだ…。」
戦兎「これでも元物理学者だからな。」
麗日「え?物理学者…?」
突拍子のないことに麗日はポカンとしながら聞き返し、詳しく話を聞こうとしたが相澤に『さっさとしろ。時間がもったいない』と怒られてしまった。
第六種目:持久走
【Engine!Are you ready!?】
戦兎「ビルドアップ!」
再び戦兎はラビットエンジンフォームへと変身する。持久走とはいえたかだか1500mを走るだけ。100mを0.7秒で走破した戦兎にはほとんど時間をかけずに雄英高校のグラウンドの直線1500m走り切った。
『記録:13秒!』
戦兎「途中で減速しちまったか…。」
砂藤「それでも十分速えよ…。」
青山「キラメキは僕の方が上だけどね☆」
やはり今回も戦兎はぶっちぎりで一位だったようだ。
第七種目:上体起こし
珍しく戦兎は変身しない状態だった。
轟「…今度は変身しないのか。」
戦兎「変身したらベルトとか邪魔になるし、装甲が硬いから上体を起こしにくいだろ?それにコレだけでも十分にボトルの恩恵は受けられる。」
戦兎は成分が十分に活性化するよう、シャカシャカとラビットフルボトルを振りながらそう言った。
『スタート!』
その瞬間、ラビットフルボトルの身体強化により素早く腹筋を行った。
『記録:90回!』
尾白「変身しなくても十分速いのなんなの…」
相澤(やはり万丈と同様、ボトルのみでも身体の強化は可能なのか。)
一位というわけにはいかなかったが、それでも上位に食い込んだ戦兎。フルボトルの力は半端じゃない。
最終種目:長座体前屈
【Octopus!Light!Best Match!!!Are you ready!?】
戦兎「変身!」
【稲妻テクニシャン!!! オクトパスライト!!!イェーイ!!!】
戦兎は最後、ベストマッチフォームであるオクトパスライトフォームへと変身した。別にベストマッチである必要はないのだが、新たなフルボトルでテンションが上がったからだろう。
そして戦兎は床に座り、台をオクトパスハーフボディのフューリーオクトパスの触手でグイーッと遠くまで押し込んだ。
『記録:2400cm!』
蛙吹「むしろ戦兎ちゃんに出来ないことの方が少ないんじゃないかしら…?」
本来であれば蛙吹梅雨がトップであるはずだったが、肩の触手が伸びるという特性のおかげでまたもや圧倒的一位となってしまった。
相澤「んじゃ、パパッと結果発表だ。口頭で説明すんのは時間の無駄だから一括開示する。」
ついに全種目が終了した。A組21名のうち最下位1人が除籍ということになるが、戦兎は大体予想がついていた。除籍になるのは緑谷だろうと。
相澤は端末をポケットから取り出し、スイッチを押した。
相澤「ちなみに除籍はウソな。君らの最大限を引き出す合理的虚偽。」
「「「はぁぁぁぁ!?????」」」
数名の者を除いてほとんどがその発言に驚く。最下位だった緑谷は特に驚きすぎてヘナヘナになっていた。
一方戦兎は言うまでもなく圧倒的一位。しかしこれはあくまで仮面ライダービルドのほんの一部である。戦兎と万丈の持つフルボトルはまだたったの13本であることを忘れてはならない。
相澤「緑谷。お前は
相澤はそう言って保健室利用許可証を緑谷に渡した。
相澤「それと桐生。お前には聞きたいことがある。ついてこい。」
戦兎「…?分かりました」
戦兎はなぜ呼び出しをくらったのか分からないまま変身を解除し、相澤についていく。相澤と戦兎はこれから何を話すのだろうか。
戦兎「さて、本編が終わったところでここからは俺たちが手に入れたフルボトルを説明していくコーナーだ!」
万丈「なんで急にこんなことやってんだよ」
戦兎「そりゃ本編でどんなフルボトルを手に入れたかわかんないと読者さんが困っちゃうからに決まってるでしょうが!ってなわけで今回は1年A組のみんなから手に入れたボトルを紹介しよう。と言っても箇条書きで誰から成分を採取できたかを書くだけだけどな」
万丈「じゃあもう俺たちいらねえじゃねえか。」
戦兎「そんなこと言うなって。書き方はフルボトル、名前、"個性"、補足みたいな感じでやってこうと思う。ついでにラビットとタンク、ドラゴンも紹介するけど相澤先生のは先生のボトルを紹介するときに紹介するからよろしくな。」
万丈「そんじゃ紹介していくぞー。」
・ラビットフルボトル 桐生兎苺 “兎“
・タンクフルボトル 桐生戦 “大砲“
・ドラゴンフルボトル 万丈龍太郎&万丈
・エンジンフルボトル 飯田天哉 “エンジン“
・ライトフルボトル 上鳴電気 "帯電"
・ハリネズミフルボトル 切島鋭児郎 "硬化” 硬い→刺さる→棘→ハリネズミ
・ケーキフルボトル 砂藤力道 “シュガードープ” 砂糖→甘い→ケーキ
・オクトパスフルボトル 障子目蔵 “複製腕”
・バットフルボトル 耳郎響香 “イヤホンジャック“ イヤホンジャック→超音波→コウモリ
・消防車フルボトル 轟焦凍 “半冷半燃” 氷と炎→固体の水と炎→水と炎
・ヘリコプターフルボトル 緑谷出久 “ワン・フォー・オール”
・ロボットフルボトル 八百万百 “創造“ 生物以外を創造→機械の製造→機械→ロボット
戦兎「相澤先生のも含めると計13本。五分の一くらいなら上出来か。」
万丈「ベストマッチもラビットタンク、バットエンジン、オクトパスライト、ファイヤーヘッジホッグって感じだしな。あとは俺のクローズドラゴン!」
戦兎「そうだ、お前はさっさとハザードレベル上げなさいよ。そうじゃないといつまでもクローズの出番ないからな。ま、俺が主役だから問題ないけど。」
万丈「大ありだろ!俺が変身できなかったら俺のファンが悲しむからな!」
戦兎「じゃあ早くハザードレベル3.0まであげなさいよ。もうビルドドライバーは作ってあるから。」
万丈「マジかよ!?そうなったらやる気沸いてきたぜ!よっしゃ!戦兎!訓練の続きだぁー!!!」
戦兎「はいはい。って事で第7話もお楽しみにな!」