天才物理学者と筋肉バカのヒーローアカデミア   作:いぷしろん

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万丈「元天ッ才格闘家で仮面ライダークローズの俺、万丈龍我は、仮免を手に入れるために仮免試験に来ていた!雄英潰し?っつーので最初からボコボコにされそうだったけどなんとか返り討ちにしてよ、一次試験クリア!って時にやってきたのはまさかの鷲尾兄弟だった!」

鉄哲「あの白い奴強かった!四人でようやく善戦に持ち込めるってなくらいだったし、俺たちもまだまだってことだよな…!」

万丈「リモコンとエンジンだろ?アイツら強かったけど前よりは弱かったっていうか…」

鉄哲「いやお前のレベルがおかしいだけだろ!つっても一番やべえのは合体しちまったことだな。ありゃ万丈が倒してくれなきゃブラド先生との約束も守れなかったとこだったし。」

万丈「んまあでもまだ終わったわけじゃねえんだ!気を引き締めて二次試験頑張ろうぜ!っつーことでどうなる第六十一話!」















S(i)=d(6-i-1)=(nmod(2ⁱ⁺¹)-nmod(2ⁱ))/2ⁱ⇔S(4)=n=61話

泡瀬「おっ、万丈に鉄哲、拳藤、宍田、角取が来た!お前らが一番最後とか何があったんだ?」

 

待機室に万丈たちが行くと、そこにはすでに自分たち以外の残り16人がもうすでにお菓子を食べながら万丈たちを待っていた。

 

万丈「結構意外な敵がいて、そいつらの対処してたら遅れちまって…」

 

物真「アレェ〜???クラスきっての実力者の君がまさかB組の中で最後に突破っておかしくな〜い???」

 

万丈が話している途中、物真が割り込んで煽ってきた。

万丈はA組とも仲が良く、体育祭時に物真の陰湿な作戦に手を貸さなかったことから、物真は万丈をA組同様に敵対視しているようだ。

 

拳藤「こっちも色々あったんだしそうやって煽るのはやめなさいっ。」

 

いつものように物真の首をチョップしては一瞬で気絶に陥らせた。さすがはB組の委員長。恐ろしく速い手刀であった。

 

拳藤「そういえば万丈、さっき戦兎くんに電話してたけど…もしかしてさっきの奴のこと?ほら、アイツら、あんたやローグ先生が使ってたなんとかガンってのの色違い使ってたし」

 

万丈「んまあそんなとこだ。元々トランスチームガンとかの武器は戦兎しか作れねえって言ってたし、もし技術が盗まれたんなら俺か幻さんのどっちかだろうってな。」

 

戦兎に聞いてもあのネビュラスチームガンの出自がよくわからない。とはいえ戦兎は『今の俺や万丈ならまだ対処できる。少しずつさぐりを入れてアイツらの正体を掴むつもりだ』とも言っていた。

 

万丈「とにかく戦兎が上手くやってくれんだろ。」

 

拳藤「戦兎くんのこと、信頼してんだ」

 

万丈「まあな。アイツはいつでもみんなの平和を願ってる。俺もそんなアイツに憧れてヒーロー目指してんだ。ま、これは本人にゃ言えねえけどな!」

 

万丈はニカッと笑ってそう言った。

 

武田『一次試験突破をした100人の皆さん、おめでとうございます。早速ですがこれをご覧ください』

 

談笑中にモニターが作動。そこには先ほどまで使用していた演習場が爆発し、あっという間にボロボロとなり、荒廃した廃墟に変わった。

 

武田『皆さんにはこれからこの被災現場で"バイスタンダー"として救助を行ってもらいます。』

 

二次試験が始まる。内容はいわゆる人命救助。戦兎たちが受講したものと全く同様のルールで行われ、持ち点からの減点方式で採点される。もちろん要救出者はHUCの提供でお送りされている。

 

万丈「なんか話長えけど、つまりは100人で協力して人助けをしろってなわけか。100人もいりゃ余裕だろ!ヴィランもいねえんだし!」

 

鎌切「バーカ、話聞いてたのか?個人で採点されるんだぞ?しかも要救助者の人数には限りがある。つうことはこれはただの人助けじゃなくて人助けの形をした蹴落とし合戦ってことだ。油断してりゃやられる。」

 

小森「だったらさー、またさっきみたいに別れようよ。今度は2チームくらいに!」

 

拳藤「そうだね。じゃあとりあえず適当に別れようか。まだ時間あるし」

 

小森の提案から、B組は2チームに分かれることになった。しばらく話し合うこと数分後…。

 

万丈「うっし、やるぞー!!!」

 

万丈のチームはメンバーは泡瀬、黒色、拳藤、小森、塩崎、円場、骨抜、物真、鱗、そして万丈の計10名。物真が何やらブツブツと文句を言っているが、万丈も物真も拳藤が面倒を見なければ収拾がつかなくなる…という観点から同チームにしたらしい。

 

武田『ヴィランによる大規模テロが発生!規模は○○市全域!建物崩壊により傷病者多数!道路の混雑が激しく救急隊の到着に著しい遅れあり!到着するまでの救助活動はその場のヒーローが指揮を取り行う!』

 

チーム分け直後、すぐにそんなアナウンスが流れてきた。二次試験開催の合図である。

 

武田『それでは…START!!!』

 

その宣言と共に多くの人々が飛び出してきた。万丈らは作戦通り2チームに分かれ、それぞれ要救出者を探す。

 

「おぉ〜い!助けてくれ〜!誰か〜!婆さんの足が動かんのじゃ〜!」

 

万丈「分かった!ちょっと待ってろ!!!」

 

走っている途中、脇道で瓦礫に挟まった老夫のしゃがれた声が聞こえた。その声を当てに走るとそこにはビルが損壊した跡があった。コンクリートの瓦礫が山積みになっているようだ。

 

万丈「ついたぞ!どこだー!!!」

 

「こっちじゃ!こっち!」

 

万丈は声を聞くとすぐに駆けつけるが、瓦礫の倒れた奥深くの方で負傷しているようでどこにいるのか暗くてわからなかった。

 

黒色「ケヒヒ、この中に2人いるぞ。しかも1人はおそらく足が動かせない」

 

小森「ここは私に任せて!」

 

黒色が闇に溶け込んで中の様子を探り、小森はキノコの菌を周囲に放った。すると着床後すぐにキノコは成長。ギンガタケやヤコウタケ、ツキヨタケなど発光するキノコが周囲をエメラルドグリーンの柔らかな光で包み込んだ。

 

万丈「おっ!見えた!そこだな!もう大丈夫!助けに来たぞ!」

 

万丈はゆっくりと瓦礫をどかしつつ、老夫婦らにそう声かけた。

 

物真「万丈くんさぁ〜、なんかいいボトル持ってないの?」

 

万丈「あるなら俺だって欲しいけどねえんだよなぁ。ほら、そこのお婆さんたちにも気をつけなきゃいけねえしさ。」

 

物真は拳藤の"個性"をコピーし、2人で大拳で瓦礫をどけている様子である。一方で万丈はボカボカと破壊している。一応気をつけながららしいが、それでも万丈のガサツらしさが残り、普通ならば迂闊に破壊すればバランスを崩して倒壊しかねないが、泡瀬の"溶接"の"個性"で固定しているためその心配は無用だった。

 

円場「万丈の必殺技ならいけるんじゃない?俺と骨抜が瓦礫を抑えつつその人たち守るから破壊してくれよ。」

 

骨抜「クッションみたいになるから大丈夫大丈夫」

 

万丈「分かった!サンキュー!」

 

円場は大きく息を吸い、老夫婦を守る空気の壁を、骨抜は地面に触れて地面を軟化させ、瓦礫破壊後の残骸処理の準備をした。

 

Single Finish!

 

万丈はドラゴンスクラッシュゼリーをツインブレイカーにセット。パイルが突き出た状態で瓦礫を突き飛ばすと瓦礫は上空へ舞い散り、あっという間に障壁がなくなった。そして上空の瓦礫は落下してくるが全て円場、骨抜、そして"個性"をコピーした物真によって防ぐことができた。

 

拳藤「これで救助できる!万丈!アンタ空飛べるでしょ?先にお婆さんを避難所に連れていける?こっちのおじいさんは軽傷だから先にその人をお願い!」

 

万丈「任せろ!」

 

Charge Bottle!潰れな〜い!Charge Crush!!!

 

万丈はフェニックスフルボトルをスロットに指してスパナをおろした。すると背中にエンパイリアルウィングが生成され、お婆さんを抱き抱えるとゆっくりと空へ飛翔を始めた。

 

(なるほど…。一年だからまだ少々粗いところや効率の悪いところがあるが、この万丈って子を中心に良いチームワークが取れている。だが全体的に雑だね。少し減点はさせてもらうよ。)

 

多少雑ではあったが、それなりの評価は受けられたB組生徒たち。やはり上級生の方が経験豊富なので負けてしまうところもあるが、それでもまだ高得点はキープできている。

 

万丈「よしついた!」

 

緊急避難先として用意されていた会場に着いた。もうすでに結構な人数が救助済みであった。

 

「君!その人診せて!」

 

万丈「おっ、おうわかった!よろしく頼む!」

 

万丈はその場にいた別の生徒にお婆さんを預けた。

ようやくこれで救助人数は1人。うかうかとしてられないと思ったその瞬間であった。ドカンッ!!!という音と同時に避難所のすぐ近くで爆発が発生した。

 

万丈「なっ、なんだ!?」

 

万丈は慌てて外に出た。するとそこには巨大な横穴と土煙が。そしてその中心部にいた人物は…

 

万丈「リュ、リューキュウ!?」

 

そう、まさかのリューキュウだった。万丈にはイマイチどうしてここにリューキュウがいるのか理解できなかったが、彼女はビルボードチャートでNo.9の実力を有する。ちなみにギャングオルカはNo.10のため実力は結構近い。また、"ドラゴン"の"個性"はまさにヴィランとしても似つかわしく、近年では巨大なヴィランによる犯行もよく見られるため、まさにヴィランとして彼女が登場した。

 

武田『敵が姿を現し、追撃を開始!現場のヒーロー候補生は敵を制圧しつつ、救助を続行してください!!!』

 

アナウンスが鳴り響く。リューキュウの合図でリューキュウのサイドキックが暴れ始めた。

ちなみに彼女のサイドキックも本来なら"個性"を有するが、難易度調整のためにセメントガンのみ使用しているらしい。さらにリューキュウ自身も常にドラゴン状態かつ、重りを使用と中々に強いデバフがかかっているが、それでも手強い相手だ。

 

万丈「なるほど、そういうことか…。だったら俺が行くしかねえ…!」

 

ヴィランだから倒さなきゃいけない。そういう気持ちもあったが、それ以上に職場体験の時よりも強くなった自分をリューキュウに見せたいという気持ちが強かった。そんな万丈はすぐにリューキュウの前に立ちはだかった。

 

リューキュウ「万丈くん…いや、仮面ライダークローズ!まさかこんなところで会うなんてね…」

 

万丈「ああ。俺もビックリしたけど、今度こそ職場体験んときの決着つけてやる!」

 

万丈は大きな声でそう宣言すると同時に地面を蹴ってすぐに飛び出し、右手に青い炎を纏って思いっきり拳を前に突き出した。それと同時にリューキュウも右拳を突き出してちょうど激突。周囲に物凄い土埃が舞い、バチバチと霹靂が如き稲妻が迸った。

 

リューキュウ「流石ねクローズ…!前とは比べ物にならないくらい強い!」

 

万丈「ああ、今の俺は負ける気がしねえ!」

 

万丈はリューキュウの右手を蹴って跳ね上げた。それと同時にリューキュウが左手で万丈を握りつぶそうと襲いかかるが、ツインブレイカーのパイルでグサリと突き刺す。痛さからか、女性らしからぬような雄叫びをあげたが、その声が逆に武器となり、万丈の頭をズキズキとくらませるほどの爆音波として襲いかかった。

 

万丈「うぐっ…!」

 

リューキュウ「今だッ…!」

 

リューキュウはよろんだ万丈を右腕で地面に押さえつけた。流石の怪力、万丈も何十tもの力で押さえつけられては動けない。

 

万丈「嘘だろ…重い…!」

 

リューキュウ「…女性にそれはないんじゃないかしら。まあ、私たちには重りも課せられてるから重いのは当然だけど」

 

万丈「でも…俺はアンタに…勝つッ!!!」

 

万丈の宣言と共に肩のドラゴパックショルダーが噴出口を下に向けるように回転。そしてそこからヴァリアブルゼリーが万丈を押し出すように噴き出した。

 

リューキュウ「うっ…、抑えられない…!」

 

万丈「負けッ…ねェ…!!!」

 

Scrap Break!!!

 

リューキュウの手が少し緩んだ隙にレンチを押し下げて必殺技を発動。ドラゴパックショルダーからさらに勢いよくゼリーが吹き出すと同時にドラゴンをまとった龍拳がリューキュウの掌を弾き返した。

 

万丈「お前の必殺技…借りるぜ…!」

 

Robot Jelly!!!Scrap Break!!!

 

万丈「オリャァァァァァァァッ!!!!」

 

空中に舞い上がった万丈は戦兎にもらったロボットスクラッシュゼリーをスロットにセット。そのままレンチを下ろすとさらに追加で必殺技を発動。ゼリーでアーマーははち切れんほどに膨らみ、黄金色と蒼色が混じりあったヴァリアブルゼリーを全身から噴出してキックを放った。

 

リューキュウ「ウググッ…!」

 

リューキュウは左手から血をダラダラと出すほどに負傷しているが、それでも万丈の本気のライダーキックを両手で受け止めた。ほんの一瞬、万丈の速度を止めた。

 

リューキュウ「…ホントもう…強くなったなぁ…」

 

このスクラッシュゼリー同時使用は、体力を酷く消耗し、ヴァリアブルゼリーの消費も激しくなる。だがしかしその分威力はスクラッシュゼリー二つ分となり、与える力積は今までのライダーキックとは比にならないほど強い。

刹那に動きを止めても、万丈の快進は止まらなかった。

 

万丈「はぁ…はぁ…はぁ…。さすがはリューキュウ…!強かったな…!」

 

ライダーキックを食らったリューキュウはその威力に負けてズシンとその場に倒れた。その影響か、リューキュウはみるみるうちにドラゴン化が解除されて元の美しい女性に戻った。

 

武田『終〜了〜で〜す!!!配置された全てのHUCが危険区域より救助されました!誠に勝手ではございますがこれにて仮免試験全工程、終了となります!!!』

 

会場にアナウンスが響き渡る中、万丈は微笑みを見せながら気絶する彼女を抱えて、避難所へと歩き出した。

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