天才物理学者と筋肉バカのヒーローアカデミア   作:いぷしろん

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戦兎「仮面ライダービルドで天才物理学者の桐生戦兎は、始業式直後になんとオールマイトから驚きの事実を伝えられることに…」

万丈「おっ、なんて言ってたんだオールマイトは?」

戦兎「万丈がこのままいくと馬鹿すぎて留年ってことだよ」

万丈「マジかッ!?勉強しなきゃーって騙されるかよ!普通に考えてそんなこと言うわけねえだろうが!」

幻徳「では俺が言ってやろう。バカとブスこそ東大に行け!」

万丈「行かねえよ!ってかそれ言いたかっただけだろ!」

戦兎「ごほん、そこは置いといて、インターンの説明中に"雄英四天王"と呼ばれる存在がA組の前に降臨したのだが、その四人目がまさかの…」

「おいお前ら、俺抜きで何楽しそうなことやってんだ!俺も混ぜろ!」

万丈「おお!いいところに来たカzー」

戦兎「おいまだ出て来んなって!こいつの話は第六十四話でどうぞ〜!」

























f(n)=n+Σ[i=0→log(b)n](nmod(10ⁱ⁺¹)-nmod(10ⁱ))/2⇒f(10)=64話

緑谷「あの人が…雄英トップ…!」

 

制服の上からモッズコートを着ている少し茶髪の男性。彼が雄英トップの男、猿渡一海であった。それすなわちミリオよりも強いということ。ほぼ手が届かなかったミリオよりもさらに上がいることにA組は驚愕していた。

しかし戦兎にとって、彼の存在はそれどころではない。戸惑いと喜びが混在して、戦兎の顔がバグを起こしていた。

 

幻徳「おいポテト!遅刻するな!」

 

一海「うっせえヒゲ。遅刻しようがしまいが俺の勝手だろ」

 

(((こ、この人もこの人でだいぶヤバい…!)))

 

幻徳のことをヒゲと呼び、タメ口で話し始めた一海。そんな彼もまたA組の中ではヤバい人認定されてしまった。

 

戦兎「…ってか幻さん、一海が雄英にいること知ってたの!?」

 

幻徳「ん?ああ、知ってたぞ。ただ俺の口から言うと面白みがなくなると思ってな。ちょっとしたサプライズ的なやつだ。」

 

幻徳は戦兎から前世界の話をすでに聞いていて、当然だが一海の前世界での活躍も知っている。知っていて隠したのだ。

 

一海「それより…お前か。神野であのヴィランを倒した桐生戦兎ってのは…」

 

一海はコツコツと歩いてきて戦兎の目の前に立った。

 

戦兎「ああ。」

 

一海「ならちょうどいい。俺と戦え。」

 

その発言に一同は再び驚いた。

 

相澤「おい、これ以上時間を使うな。戦闘ならミリオがもう…」

 

一海「別にそんなに時間をかけるつもりはねえよ。ただ、トップを見せつける良い機会にはなるんじゃねえのか?」

 

相澤「…はぁ、分かった。5分で終わらせろ」

 

一海は半ば無理矢理相澤を説得させると、準備運動で身体をほぐし始めた。

 

一海「せっかくだ。"個性"は使わねえでやるよ。」

 

戦兎「いやそもそもの話俺は戦うって言ってないんだけど…」

 

一海「これを見ても…か?」

 

一海はそう言うと、モッズコートの中からとあるガジェットを取り出した。

 

戦兎「お前ッ…それ…!!!」

 

緑谷「あ、あれって万丈くんやローグ先生が使ってる…!」

 

戦兎「スクラッシュドライバー…!」

 

なんと一海はスクラッシュドライバーを持っていた。どこから手に入れたのかは定かではないが、現在これを作れるのは仕組みを理解している戦兎だけだ。つまり作れるのも戦兎ただ1人である。

 

戦兎「どうして一海がそのドライバーを持ってる…!?」

 

一海「俺と戦ったら教えてやるよ」

 

一海はそう言ってスクラッシュドライバーを腰に巻きつけた。

 

戦兎「…はぁ…。しょうがない。だったら戦うしかない」

 

戦兎もビルドドライバーを取り出して腰にセット。そして一海はロボットスクラッシュゼリーを、戦兎はラビットタンクスパークリングを取り出した。

 

Robot Jelly!

 

RabbitTankSparkling!!!

 

一海はスクラッシュゼリーのキャップを正面に合わせてスロットにセット。左腕を頭上から前へ大きく反時計回りに回しながら左手で指鉄砲を戦兎に向けて変身ポーズを取る。それと同時に一海を覆うようにビーカーが出現。金色のヴァリアブルゼリーコロイド溶液で満たされる。

 

【Are you ready!?】

 

一海・戦兎「「変身!!!」」

 

その声と共に一海は右手でスクラッシュドライバーのレンチをグッと押し下げた。するとビーカーと溶液は一海に向かって収束。ゼリーは上空へ巻き上げられた。

 

潰れる!流れる!!溢れ出る!!!

Robot In Grease!!!BRRRRRAAAAA!!!

 

シュワッとハジける!!!

RabbitTankSparkling!!!イェイイェーイ!!!

 

生成された素体を纏い、ゼリーによって装甲が完成されていく。

こうして一海は仮面ライダーグリスに、戦兎は仮面ライダービルド、ラビットタンクスパークリングへと変身した。

 

ねじれ「うわー!!!すごいすごい!見てみて!カズミンも変身しちゃった!」

 

ミリオ「ほぉ…これはすごい…」

 

3年生やA組のみんなまで一海の変身に興味津々であった。しかし1人、どうしても納得できない者が…。

 

戦兎「…どうして変身できるんだ…?」

 

普通に考えてみると変身できるはずがない。何故ならネビュラガスを浴びていないからだ。ハザードレベルは生まれつきでも説明できるし、エボルトの遺伝子も前世界の痕跡ということで戦兎にも万丈にも幻徳にも存在するので納得はできる。しかしネビュラガスだけはどうやっても説明がつかないのだ。

 

一海「おい、なにぶつぶつ言ってんだ。今から始まるのは祭りだろうがァ!!!」

 

一海はそう叫ぶと戦兎の方へと走り出し、ジャンプしながら殴りかかって来た。戦兎は慌ててガードするも思いの外パンチの衝撃が強く、一発殴られただけでも後ろにのけぞってしまった。

 

一海「今の俺は誰にも止められねえぞ!!!」

 

元々か、それともスクラッシュドライバーの影響か、一海は好戦的になっている模様。大きな声で叫ぶと今度はツインブレイカーを左手に装備し、再び戦兎を襲い始める。しかし戦兎はカイゾクハッシャーをビルドドライバーから生成して一海の攻撃を防いだ。

 

戦兎「そっちがその気なら俺も…!」

 

【各駅電車〜!出発!!!】

 

戦兎は超至近距離でトリガーを引いて緑色のエネルギー弾を発射。一海の腹部にモロ直撃。軽く後ろに下がると…

 

【各駅電車〜!急行電車〜!快速電車〜!発射!!!】

 

今度は水色のエネルギー弾が五発ほど発射された。しかし一海はさっきとは違って素早い身のこなしでエネルギー弾を避けたり蹴り返したりして防いだ。さらに…

 

一海「全然足りねえなぁ…!最大!極大!無限大!誰が俺を満たしてくれんだよ!!!」

 

一海は金色のヴァリアブルゼリーを両手に纏い、戦兎の首を左手でガシッと掴むと、腹部をドシドシと五発ほど殴った。戦兎の嗚咽も許さぬほどに殴ると、右足で遠くへ戦兎を蹴飛ばした。

 

戦兎「ガハッ…」

 

一海「こんなもんかよ…!あのヴィランはこんなもんじゃなかったはずだ…!強化フォームがまだあるんだろ!変身しろよ…あの黒い奴に!」

 

戦兎「それはダメだ…!それは使わない!特にお前たちには…使えない…」

 

いくら訓練でも、模擬試合でも、ハザードトリガーなんて代物を仲間に使えるはずがない。それも一海たち北都メンバーには使えない…。北都との戦争決戦では一海を殺そうとしたし、実際に青羽を殺害してしまっている。いくら記憶がなかったとて、使えるはずがない。

 

一海「…まあ無理強いはしねえよ。だったら今出せる力を全て俺にぶつけて来い…!!!」

 

戦兎「望むところだ…!」

 

一海はスクラッシュドライバーのレンチを、戦兎はビルドドライバーのレバーをほぼ同時に回転させ、空中へと高く飛び上がった。

 

Scrap Break!!!

 

Ready Go!!! Sparkling Finish!!!

 

一海は肩や背中のジェットパックのようなものの噴出口を後ろに向けてヴァリアブルゼリーを発射し、その推進力で加速。戦兎は炭酸の力で加速し、それぞれライダーキックを放ち、空中で衝突した。その瞬間、凄まじいほどの衝撃波が周囲にも広がる。

 

相澤「よく見とけよ。猿渡一海は、俺の知る限り最もNo.1に近い男だ。プロも含めてな」

 

緑谷「す、すごい…!アレが…No.1に最も近い男…!」

 

八百万「まさか戦兎さんが…負けるだなんて…」

 

衝突して数秒後。戦兎は地面に衝突して転がり、強制変身解除へと至った。一方一海は戦兎に大ダメージを与えたのち、地面に着地。完全にこの勝負は一海の勝ちとなった。

 

一海「戦ってくれた礼だ。教えてやるよ。このベルトは万丈龍我って奴からもらったんだ。ちょうど三日くらい前だな」

 

戦兎「万丈から…?」

 

一海は戦兎に手を差し伸べながらそう言った。

そういえば先日、始業式の時に万丈が何か言おうとしていた。あの時かと戦兎はようやく思い出した。

 

戦兎「そう言うことか…。でも渡されただけなんだろ?流石に渡されただけじゃ変身できないはずだが…」

 

一海「そりゃ知らねえよ。俺は『お前なら使えるから』とか訳わかんねえこと言われて押し付けられたんだ。んで今日使ってみたら変身できたんだ。俺だってよく分かんねえよ。」

 

戦兎「万丈にガスを吹きかけられたとかそんなことは…」

 

一海「ねえな。これ渡されてそれっきりだ」

 

一海もどうして変身できたのかはわからない様子。ネビュラガスをかけられた形跡もない。何がどうなっているのやら…。とりあえず戦兎はせめてものヒントになればと一海のハザードレベルを計測した。すると…

 

戦兎「ご、5.5…!?これは明らかに高すぎる…!」

 

そもそも一海は前世界ではハザードレベルがそこまで上がらない体質だった。それを知っていて前世界の一海はネビュラガスを過剰摂取したりグリスブリザードでハザードレベルを無理矢理上げていた。そんな彼の基礎ハザードレベルは4.2程度。仮面ライダーに変身せずにハザードレベルを上げるのはなかなかに難しく、相当な年月をかけるか、高濃度のネビュラガスを浴びなきゃこうはならない。

 

一海「お前、さっきから騒がしい奴だな」

 

戦兎「今起きてる自体が理解出来ないならこうなってんでしょうが!今から一海のことについて調べないと…」

 

相澤「その前にいつまで時間取る気だお前ら…!」

 

その声が聞こえて後ろを振り向くと、そこには鬼のような形相で睨みつけてくる相澤がいた。

 

戦兎・一海「「す、すみませんでしたァ!」」

 

相澤「お前ら後で反省文な」

 

一海の戦闘欲と戦兎の知的欲求がいい具合にマッチしてしまったのか、気づけばもう次の授業の時間が始まってしまっていた。

結局彼らはその日、反省文を書くのに忙しくなってしまい、一海に関する詳しい話は明日へと持ち越されたのだった…。

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