天才物理学者と筋肉バカのヒーローアカデミア   作:いぷしろん

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戦兎「仮面ライダービルドで天ッ才物理学者の桐生戦兎は、インターンについて説明をしにきた雄英トップの三年生4人、通称"雄英四天王"の最後の1人、猿渡一海についに再会。そして何故か戦うことになったのだが…」

一海「あ?お前これ何撮ってんだ?」

戦兎「日記…的な?今は第六十五話のやつ。」

一海「結構続いてんのな。だったら俺にも話させろ!突然万丈龍我とか言うやつにベルトとこのゼリーを渡された俺、猿渡一海(18歳)はそれを使って…あれ名前なん言うんだ?」

幻徳「仮面ライダーグリスだ。」

一海「サンキュー…ってヒゲかよ!」

幻徳「なんだポテト、俺に不満でもあるのか?」

戦兎「…そう言えばお前ら結構仲良いような…」

幻徳「俺たちのことについて知りたいのか?ふっ、仕方ない。それは今から二年前の…」

戦兎「ちょちょちょ!前回のあらすじでそれを話すんじゃないよ!その話はまた後で!ってことでどうなる第六十五話!」






















M(5×5magic square)/5=65話

幻徳「えー、インターンについて先日教員同士で協議を行った結果だが…校長を始め多くの教員が『やめとけ』とのことでした。」

 

「「「ええぇ〜!!??」」」

 

朝来てそうそう、HRで担任の幻徳からそう告げられた。本日復活で仮免を取ってない爆豪は喜んでいたが、それ以外のみんなは少し残念がっていた。

 

幻徳「俺は賛成派だったんだがな。しかしだ。この教育方針では現場に出せる強いヒーローは育たない…なんて意見もあった。結論としては、『インターン受け入れ実績の高いヒーロー事務所に限り一年生にも実施を許可する』とのことだ」

 

条件付きのインターン…。先日幻徳が『体育祭のコネを使う』と言っていたので、エンデヴァーにインターンも頼めばなんとかなるかもしれない。と言うことで…

 

戦兎「頼む!エンデヴァーにインターン許可してくれるように言ってくれないか?」

 

早速戦兎は轟の元へ行き、手を合わせて頼み込んだ。

 

轟「そう言うだろうと思って昨日親父に連絡しといたんだが…ダメだった」

 

轟は机の上にスマホを置いて、父とのLINE履歴を見せた。

 

轟「俺も入るなら良いらしいけど、戦兎だけじゃダメらしい。まあお前も親父にはそれなりに突っかかってたしな…」

 

戦兎「マジか…」

 

エンデヴァーのところならまだ集まっていないフルボトルを集めることもハザードレベルを上げることもできるかもと思っていたのだが…仕方ない。

 

戦兎「だったら他のとこ探すしか…」

 

そう呟いた時だった。教室の戸がダンッ!と勢いよく開いた。

 

一海「おい、桐生戦兎いるか?あ、いたいた。ちょっと借りてくぞ」

 

一海は入ってきてすぐ戦兎の腕を引っ張って教室から出て行った。わけもわからぬまま連れて行かれたのは先日オールマイトと話した場所である談話室。一海が勢いよくドアを開けるとそこには幻徳が先に座って待っていた。

 

幻徳「やっと来たか。とりあえず座ってくれ。」

 

言われた通りふかふかのソファに腰掛ける。すると幻徳が深刻な面持ちで話し始めた。

 

幻徳「単刀直入に言おう。俺の事務所でインターンしないか?」

 

戦兎「…は?」

 

幻徳の言葉を聞いて出た言葉がそれだった。あまりに唐突すぎるし、そもそも幻徳のところにインターンなど考えてもいなかったからだ。

 

戦兎「誘ってくれるのはありがたいけど…幻さんって今俺らの担任だろ?インターンって言っても無理じゃないのか?それに受け入れ人数多くないとインターン行けないし…。ってかそもそも幻さん事務所持ってんの?」

 

幻徳「事務所なら持ってる。俺が二十歳になった時の成人祝いで親父からもらったんだ。インターン受け入れ人数も規定の分はクリアしてるぞ。実績も神野事件以降活躍の場が広がったことでクリアしてるしな。」

 

幻徳の父で現在の日本の首相である氷室泰山から何故か事務所を設立してもらったようだ。前世界でも一人で切符を買えないことがあったことを鑑みると、今世界でもだいぶ父親の脛を齧っていることが分かる。

 

一海「受け入れ人数クリアっつっても、このヒゲが事務仕事とか何もできねえせいで雑用を兼ねたインターンでいろんなやつに募集かけてたからインターン実績の人数だけは多いってだけだけどな。ま、卒業するころには他事務所に逃げられてたけど」

 

幻徳「俺のファッションセンスが悪いとか子供すぎるとか変な理由で止められるからな…。一海がこの革ジャンを勧めるから仕方なくきてやってるが…これのどこがいいんだ?マシになったとは言われるがまだダサい。ふっ、おそらくハードボイルドでオシャレな俺に時代が追い付いてないんだな。」

 

戦兎「一生追いつかねえと思うけどな」

 

一海「むしろ追い付いたらこの世の終わりだろ」

 

一海のおかげでなんとかマシになったファッションセンスだが、以前は革ジャンではなかったようで、中国系の伝統衣装や近未来的なピンクの縁がついた透明コートなど、訳のわからない服を着ていたようだ。むしろよくこれでヒーローとして生きてきたなあと、二人は内心呆れていた。

 

戦兎「そうだ、話は逸れるけど、なんで一海がここにいるんだ?別になんにも関係ないというか…」

 

一海「あ?どこがだよ。今ヒゲんとこでインターンやってる現役インターン生だぞ。関係ねえわけねえだろ。つか実際ヒゲの事務所回してんのは俺達だしな」

 

戦兎「…えっ?マジ?」

 

幻徳「ジャガイモ、お前話してなかったのか?」

 

一海「いやもう知ってると思ってよ。」

 

初耳だった。まさか一海が幻徳のところでインターンをしているなど知らなかった。しかし思い返してみれば、一海と幻徳が妙に仲が良かったり、お互いにヒゲ、ポテトと呼び合ったりしていたので納得はできた。同じ高校に通っていたにもかかわらず出会わなかったのはインターンで学校に来てなかったこともあるのだろう。

 

戦兎「そう言うことか…。だったら実質一海のとこにインターン行くって感じになるのか。幻さんいないし」

 

幻徳「そうなるな。緊急事態とか重要任務以外だと最近は任せっぱなしだからな。」

 

戦兎「だったら…インターン、やってみるか。活動もできそうだし。」

 

1番の心配な点であった、きちんとした活動ができるかどうかだが、一海がいるのならそれなりのことはできそうだと言うことで承諾。ついでに一海の秘密についてもインターンと同時並行で調べて行けば良い。

 

幻徳「そう言うと思った。ならこのインターン許可証にサインしてくれ。手続きは俺がやっておこう。おいポテト、来週の月曜日、事務所に連れてってやれ」

 

一海「しゃーねえなぁ。分かった。戦兎、月曜日、昼飯食ったら校門とこ来い。紹介してやるよ。これから先、インターンで世話になる事務所と()()()()をな。」

 

戦兎「仲間…!」

 

おそらく…いや、十中八九、三人組でいつも騒がしかった彼らだ。彼らに違いない。少し胸を躍らせながら、戦兎はその日が来るのを待ち侘びたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一海「おっ、来た来た。戦兎!遅えぞ!」

 

戦兎「わ、悪い!ちょっと一悶着あってな…。」

 

待ち合わせ場所に来る少し前、実は戦兎は万丈も幻徳の事務所にインターンへ来ないかを尋ねていたのだ。だがしかし、万丈には『俺リューキュウに絶対に来いって言われちまってもうインターン行ってるんだ。悪い!』と断られてしまった。ビルドメンバーが揃うかと思ったのだが…残念である。

 

一海「まあいい。早速いくぞ。」

 

一海に連れられて来たのは愛知県某所。雄英高校があるのは静岡県であり、事務所からは電車を使うようなそこそこの距離だった。とはいえ幻徳に電車など使えるはずもない。事務所から雄英までおそらく車で通えるほどの距離だ。

 

一海「ここがうちの事務所だ。」

 

戦兎「なんか…幻さんにしてはって感じだな」

 

一海「そりゃそうだろ。アイツの親父さんがくれたんだぞ?デザインまともになるに決まってるだろ。」

 

一海が指差した場所は小さなモデルハウスはどの大きさのものだった。エンデヴァーのように派手ではなく、幻徳のように変なデザインでもない。変哲のない普通の場所だった。

 

一海「んじゃあ入るぞ。心の準備はいいか?」

 

そう言うと一海はドアをガラッと開けた。

 

「お帰りなさい!…ってカシラ、誰っすかその人…」

 

ドアを開けると真っ先に髪の毛を逆立たせた高身長の男性が飛び出して来た。さらにその彼の言葉を聞いて、比較的低身長な男性がもう2人。うち1人は黄色のニット帽を被り、もう1人は髭を生やしている。やっぱり…見たことのある顔だった。

 

一海「紹介するぜ。こっちの背の高え奴が3年の大山勝、髭生えてるやつが相河修也、ニット帽の奴が三原聖吉だ。ヒーロー名は…赤羽、青羽、黄羽だ。」

 

戦兎「ああ…。知ってるさ。嫌になるくらいな…」

 

一海「…なんでそんなニヤけてんだ気持ち悪い」

 

久しぶりに出会った彼ら三人にどこか懐かしい雰囲気を感じた。特に青羽の元気そうな顔を見ていると、どこか自分の中にあったモヤモヤが消えていくのが感じられた。

 

一海「コイツは今日からインターンとして働いてもらう桐生戦兎だ。」

 

赤羽「あっ!その名前聞いたことありますよ!確か…」

 

黄羽「神野!神野の時の…!またすごいの連れて来ましたね!」

 

青羽「流石は俺たちのカシラだな」

 

マスメディア等では顔はそこまで大々的に取り上げられていたわけでもなく、仮面ライダーであったために顔の印象はほぼ皆無だが、一応名前は知っているようで名前を聞くとすぐに彼らは戦兎が誰だか理解したようである。

 

一海「さて、お互いの自己紹介は終わったことだし…今日はもう帰っていいぞ」

 

戦兎「…え、もう終わり?」

 

一海「ああ。だって今日はうち何もやることねえし。」

 

青羽「今別の件で立て込んでるからきちんとした活動できねえんだ。」

 

戦兎「別の件…?」

 

一海「オールマイトの元・サイドキック、ナイトアイからのチームアップ要請。指定敵団体『死穢八斎會』の調査及び包囲…。もしかしたらヴィラン連合に繋がってるかもしれねえ仕事だ。」

 

死穢八斎會…。それは端的に言ってしまえばヤクザである。現代ではすっかり廃れてしまったがまだ現存している。その調査についてナイトアイから依頼されたのだ。ヴィラン連合が絡んでいるのなら、神野事件で力を発揮した幻徳の協力も欲しいと言うことで呼ばれたらしい。

 

一海「いっつもならこの時間帯だと訓練してんだけどな。事務処理したり特定の場所調査しろとか言われてうるさくてな。多分戦兎がきちんと活動できるのはあと二、三日くらいだ。パトロール中に何も出なかったら華々しいデビューもクソもねえ。もっとも、何もないのが一番だけどな」

 

青羽「もしインターン来るんだったら明日以降三日間。それなら俺達三人、"三羽烏"とカシラがパトロールについてってやるよ。本格的なヒーロー体験だ。」

 

結局今日一日は三羽烏の三人に出会うだけで終了だった。それでも今日、ここに来れただけで価値があった。インターン先をここに決めて良かったと思いながら戦兎は帰路についた…。ついに明日からはヒーローの仕事が始まる。

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